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魔獣ギアルゲフ
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『俺とシャミーレだけは、たぶん、元の能力の所為で自我を保ってるんだと思う……』
そう言うリシャールに、俺は、
「元の能力?」
と問い掛ける。それに対してリシャールは、
「ああ、俺とシャミーレは<再生者>なんだ。体は再生できなかったみたいだが、意識だけは再生されたらしい。もしかすると、首でも飛ばしてくれたら人間に戻れるかもしれないが、仲間達は、無理だと思う。だからせめて死なせてやろうと俺とシャミーレは奴らと戦ってきた。そこにあんたらが現れたってことだ。頼む。力を貸してくれ……!」
やっぱり念話で話し掛けてくる。
するとリョウは、
「おう! 任せとけ! あたしが楽にしてやる!!」
と、疑うこともなく胸をドンと叩いた。でもまあ、別に疑わなきゃいけない理由もないしな。『魔獣を片付ける』って意味じゃ、むしろそうした方がいいだろうし。
「分かった。ただ、俺達の戦力でそれが可能なのかどうなのかを検討しなきゃならない。あいつらについて分かってることは?」
改めて問い掛けると、
「あいつらの巣は、あんたの足ならここからざっと二千歩ってとこかな。人間の頭を食った奴らは女王候補になって、前線には出ていかない。人間の頭を食うための兵を前に出して、それを指揮するんだ。兵の数はざっと三百。女王と女王候補は合わせて十五。
俺とシャミーレの頭にもあいつらの<命令>が届いてくる。完全にあいつらに融合されてないからか、どうやら<まだ人の頭を食ってない兵>ってことになってるみたいだな。でも、俺達には人間の意識が残ってるからか、それを無視することもできる」
とのことだった。だから俺はさらに、
「念のためにもう一度聞くが、他の連中はもう人間じゃなくなってるんだな? 攻撃されりゃ手加減はしないが、生きてる人間相手に殺し合うのは、あんまりやりたくないぞ?」
とも尋ねる。それに対しては、
「ああ、俺達だってできれば仲間を救いたい。でも、それは無理だった。首を引きちぎってやったが別に人間として再生するようなこともなかった。普通の人間だったからだろう。死に際に人間としての意識が戻るようなこともなかったし」
と補足してくる。
「ふん……じゃあ、あんたらも協力してくれるんなら手を貸そう」
正直、裏がある可能性だってまだ否定はできないが、そんなものがあったところで俺には関係ないしな。
「いよ~し! 腕が鳴るぜぇ!!」
リョウはすっかりやる気だ。なら、やるだけやってみるか。あとは出たとこ勝負だ。どうせ俺も<死ねない者>だから、もう人間としての感性も曖昧だし、少々おかしなことになったとはいえ、これもついでだ。
そう言うリシャールに、俺は、
「元の能力?」
と問い掛ける。それに対してリシャールは、
「ああ、俺とシャミーレは<再生者>なんだ。体は再生できなかったみたいだが、意識だけは再生されたらしい。もしかすると、首でも飛ばしてくれたら人間に戻れるかもしれないが、仲間達は、無理だと思う。だからせめて死なせてやろうと俺とシャミーレは奴らと戦ってきた。そこにあんたらが現れたってことだ。頼む。力を貸してくれ……!」
やっぱり念話で話し掛けてくる。
するとリョウは、
「おう! 任せとけ! あたしが楽にしてやる!!」
と、疑うこともなく胸をドンと叩いた。でもまあ、別に疑わなきゃいけない理由もないしな。『魔獣を片付ける』って意味じゃ、むしろそうした方がいいだろうし。
「分かった。ただ、俺達の戦力でそれが可能なのかどうなのかを検討しなきゃならない。あいつらについて分かってることは?」
改めて問い掛けると、
「あいつらの巣は、あんたの足ならここからざっと二千歩ってとこかな。人間の頭を食った奴らは女王候補になって、前線には出ていかない。人間の頭を食うための兵を前に出して、それを指揮するんだ。兵の数はざっと三百。女王と女王候補は合わせて十五。
俺とシャミーレの頭にもあいつらの<命令>が届いてくる。完全にあいつらに融合されてないからか、どうやら<まだ人の頭を食ってない兵>ってことになってるみたいだな。でも、俺達には人間の意識が残ってるからか、それを無視することもできる」
とのことだった。だから俺はさらに、
「念のためにもう一度聞くが、他の連中はもう人間じゃなくなってるんだな? 攻撃されりゃ手加減はしないが、生きてる人間相手に殺し合うのは、あんまりやりたくないぞ?」
とも尋ねる。それに対しては、
「ああ、俺達だってできれば仲間を救いたい。でも、それは無理だった。首を引きちぎってやったが別に人間として再生するようなこともなかった。普通の人間だったからだろう。死に際に人間としての意識が戻るようなこともなかったし」
と補足してくる。
「ふん……じゃあ、あんたらも協力してくれるんなら手を貸そう」
正直、裏がある可能性だってまだ否定はできないが、そんなものがあったところで俺には関係ないしな。
「いよ~し! 腕が鳴るぜぇ!!」
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