ネクロゴーレムと魔法少女と頭の中身が五十歳の十三歳の少年のパーティがなんやかやで旅を続ける物語

京衛武百十

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リシャールとシャミーレ

26ページ

そんなわけで、リシャールとシャミーレと協力し、二人の<仲間>を楽にしてやるために動くことになった。

でも、その前に、

「だから二人には、しばらくここで待っててほしい」

魔獣デルセムに襲われた集落の生き残りの女の子と一緒に、手近な木や枝葉を重ねて作った簡易のテントで待っていたノーラに事情を説明する。

「承知いたしました。マスター」

ノーラはまあいつも通りに淡々と答えてくれるが、女の子は不安そうだった。

「大丈夫。そんなに強い相手じゃない。ただ数が多いから時間が掛かりそうってだけだ。ここで待っててくれたらノーラが守ってくれる。だからのんびりしててくれ」

女の子に対して少し笑みを浮かべながら言うと、

「……」

おずおずと頷いてくれた。ノーラを戦力として使えないのは痛いが、あの数を相手に女の子を守りながら戦えるほどの力はないし、何より、この子にはあの魔獣ギアルゲフとやらは生理的にキツいだろうしな。

加えて、リシャールとシャミーレのことを完全には信用していない。何か裏がある可能性だって捨てきれない。そんな回りくどいことをして何の意味があるのかは俺には思い付かないとしても、用心に越したことはないだろう。

ノーラも、女の子を守ることに集中すればたぶん守り切ってくれる。

で、こっちはこれでいいとして、

「もしリシャール達の装備とかが残ってるなら使わせてくれないか? どうせ報酬は出せないんだろう? そのくらいは頼みたい」

俺は、ためらうことなく交換条件を提示した。瞬間、シャミーレが小さく体を揺らしたのを俺は見た。リシャールは<妹>だと言うが、ここまで一言も発してないのがどうも。単に自分が魔獣になってしまったことで、ノーラと一緒にいる女の子と同じように口がきけなくなってしまった可能性もあるけどな。

「分かった。こっちだ」

そう言ってリシャールは歩き出した。そのすぐ後ろにシャミーレが続き、さらに俺とリョウも続く。

「こんなメンドクセエことしてないで一気にツッコもうぜ」

相変わらず脳筋過ぎることを言うリョウに、

「お前はよくても俺の力なんて知れてるんだよ。なんかいい武器があればそれだけ成功の確率も上がるだろ」

と告げると、

「別に~、あたしだけでもあんな奴らはチョチョイのチョイ! だ!」

絶妙に古臭い言い回しで応えてくる。

「ああそうかい。でも俺は武器が欲しいんだよ」

そんなやり取りをしつつしばらく歩くと、四張りのテントが。<リシャール達のテント>か……

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