ネクロゴーレムと魔法少女と頭の中身が五十歳の十三歳の少年のパーティがなんやかやで旅を続ける物語

京衛武百十

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リシャールとシャミーレ

27ページ

「ここだ。どうせもう俺達には使いようもないものだし、要るものがあれば何でも持っていってくれ。金も少しはあると思う」

「分かった。じゃあ、遠慮なく」

こういう時には多少躊躇ったりするのがお約束かもしれないが、俺ももうこの世界で十三年も生きてきた上に<死ねない者>なんかになっちまったから、その程度のことを躊躇ったりもしない。

野垂れ死んだ奴らの持ち物を拾っていくなんてことも別に珍しいことでもない。魔獣デルセムに襲われた集落でも剣以外にも食糧とかはいただいてきた。基本的に警察機構が十分に機能してないんだよ。ほとんどの国は。

司法もいい加減なものだしな。

そんなわけで、俺はテントを順に覗いていった。

一方、リョウは、

「お、食いもんめっけ♡」

さっきは『こんなメンドクセエことしてないで一気にツッコもうぜ』とか言ってたクセに糧食の干し肉を見付けた途端に齧りついてた。

「やれやれ……」

呟きながらも俺も同じように干し肉を見付けたことでそれを齧りながら荷物を漁る。

「ナイフ……ファイヤースターター……コッヘル……お、これは爆弾か? ちょうどいい」

一張り目のテントの中で俺はナイフと爆弾を手に入れた。魔獣デルセムを相手にした時に手持ちの爆弾を結構使ったからな。ありがたい。

続けて二張り目のテントでは、

「銀貨か……まあ、ないよりはマシだな。なんかの時に使えるだろ」

小袋に入った銀貨数十枚を見付けて、いただいておく。報酬だと思えばむしろ安いもんだ。

三張り目のテントには、

「おお、剣が残ってるじゃないか。しかもおあつらえ向きのファルシオンか!」

<ファルシオン>ってのは、ナイフと剣の間くらいの大きさで、割と使い勝手のいい武器だった。俺の力なら片手でも十分に扱えるから両手に一本ずつ持つこともできる。

これの持ち主も同じような使い方をしていたのか、ご丁寧に二本ある。今使ってるやつが折れたりしたらすぐに代わりにできるな。と同時にここにも金が。

金ってのは実に便利な道具だ。前世じゃあるのが当たり前すぎて実感なかったが、物々交換すらまだ割と現役なここじゃ、手元に交換できるものがなくても金さえあれば品物が手に入るからな。本当に便利だよ。役人とかへの袖の下にも使えるし。

で、最後の四張り目には、どうやら文字の読み書きができる奴がいたらしくて、<日記>が残されていた。しかも几帳面な奴なのか、毎日書いてたようだ。

俺は、何気なくそれを開いて読んでみた。

「……ふ~ん……」

こいつらは、旅をしながら<便利屋>みたいなこともしてたみたいだな。業務日誌みたいな内容でもあったんだ。

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