29 / 100
リシャールとシャミーレ
29ページ
しおりを挟む
<ゲッ〇ービーム>こそ使えないものの、手加減なしの、
<ゲッ〇ートマホークブーメラン>
を使えるリョウは、確かに強力だった。面白いように魔獣ギアルゲフの兵隊を潰していく。なるほど本当にリョウだけでも片付いたかもしれない。
でも、だからこそ俺がついていったんだ。たぶん、俺の判断が必要になるからな。
そして、魔獣ギアルゲフもなりふり構わない総力戦を挑んできた。逃げようにももう巣の目の前だしな。俺達を撃破するしか向こうも後がない。
「よし、女王候補も出てきた!」
リシャールがそう俺達の頭に直接話し掛けてくる。
と言っても、俺にはどれがどれだか見分けがつかないけどな。が、リシャールとシャミーレが狙ってるのが、<女王候補>なんだろう。言われてみれば兵隊よりも頭を使ってるような戦い方をしてる気はする。
兵隊を呼び寄せ、数で圧倒しようとするんだ。が、こっちもそれは承知の上なので、狙い通りにはさせない。
リシャールとシャミーレを取り囲もうとする兵隊については俺とリョウが相手をする。と、リシャールとシャミーレは、女王候補らしき魔獣ギアルゲフに襲い掛かり、頭を引きちぎっていく。
だが、なるほどそのまま死んで、人間に再生するようなことはなかった。
『魔獣に食われた仲間を死なせてやりたい……か』
そして、魔獣ギアルゲフの兵隊の数が減ってきたことで、一瞬、余裕ができて、俺はリシャールに尋ねてみた。
「なあ、リシャール。お前さん、日記をつける習慣はあったのか?」
その問い掛けに、リシャールは、
「いや、ないが。それがどうかしたのか?」
との返答。
「ああ、そうか。それならいいんだ。変なことを訊いた。すまん」
「? ああ…来るぞ!」
「おう!」
そうして俺達はラストスパートをきる。
そこに、これまでの兵隊とは明らかに大きさの違う奴が。
「女王だ!!」
リシャールが叫ぶ。
「おっしゃあああっ!! てめえを潰せば終わったも同然!!」
リョウは声を上げながら突っ込んで行く。しかし、リョウが魔法のステッキを振り下ろそうとした瞬間、女王は薙ぎ払うようにしてリョウをぶん殴った。明らかに<腕>が長い。兵隊をそのまま女王の大きさにしても決して届かないであろうところまで届いている。
「があっ!!」
リョウが地面を転がり、魔法のステッキがまた俺の頭を直撃する。
ああもう! そんなお約束はいいから!!
魔法のステッキを左手で引き抜きながら、俺は爆弾を投げつけた。なのに女王は、爆弾を理解しているらしく、空中にある時点で払い除けて、躱してみせたのだった。
<ゲッ〇ートマホークブーメラン>
を使えるリョウは、確かに強力だった。面白いように魔獣ギアルゲフの兵隊を潰していく。なるほど本当にリョウだけでも片付いたかもしれない。
でも、だからこそ俺がついていったんだ。たぶん、俺の判断が必要になるからな。
そして、魔獣ギアルゲフもなりふり構わない総力戦を挑んできた。逃げようにももう巣の目の前だしな。俺達を撃破するしか向こうも後がない。
「よし、女王候補も出てきた!」
リシャールがそう俺達の頭に直接話し掛けてくる。
と言っても、俺にはどれがどれだか見分けがつかないけどな。が、リシャールとシャミーレが狙ってるのが、<女王候補>なんだろう。言われてみれば兵隊よりも頭を使ってるような戦い方をしてる気はする。
兵隊を呼び寄せ、数で圧倒しようとするんだ。が、こっちもそれは承知の上なので、狙い通りにはさせない。
リシャールとシャミーレを取り囲もうとする兵隊については俺とリョウが相手をする。と、リシャールとシャミーレは、女王候補らしき魔獣ギアルゲフに襲い掛かり、頭を引きちぎっていく。
だが、なるほどそのまま死んで、人間に再生するようなことはなかった。
『魔獣に食われた仲間を死なせてやりたい……か』
そして、魔獣ギアルゲフの兵隊の数が減ってきたことで、一瞬、余裕ができて、俺はリシャールに尋ねてみた。
「なあ、リシャール。お前さん、日記をつける習慣はあったのか?」
その問い掛けに、リシャールは、
「いや、ないが。それがどうかしたのか?」
との返答。
「ああ、そうか。それならいいんだ。変なことを訊いた。すまん」
「? ああ…来るぞ!」
「おう!」
そうして俺達はラストスパートをきる。
そこに、これまでの兵隊とは明らかに大きさの違う奴が。
「女王だ!!」
リシャールが叫ぶ。
「おっしゃあああっ!! てめえを潰せば終わったも同然!!」
リョウは声を上げながら突っ込んで行く。しかし、リョウが魔法のステッキを振り下ろそうとした瞬間、女王は薙ぎ払うようにしてリョウをぶん殴った。明らかに<腕>が長い。兵隊をそのまま女王の大きさにしても決して届かないであろうところまで届いている。
「があっ!!」
リョウが地面を転がり、魔法のステッキがまた俺の頭を直撃する。
ああもう! そんなお約束はいいから!!
魔法のステッキを左手で引き抜きながら、俺は爆弾を投げつけた。なのに女王は、爆弾を理解しているらしく、空中にある時点で払い除けて、躱してみせたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
獣人のよろずやさん
京衛武百十
ファンタジー
外宇宙惑星探査チーム<コーネリアス>の隊員六十名は、探査のために訪れたN8455星団において、空間や電磁波や重力までもが異常な宙域に突入してしまい探査船が故障、ある惑星に不時着してしまう。
その惑星は非常に地球に似た、即移住可能な素晴らしい惑星だったが、探査船は航行不能。通信もできないという状態で、サバイバル生活を余儀なくされてしまった。
幸い、探査船の生命維持機能は無事だったために隊員達はそれほど苦労なく生き延びることができていた。
<あれ>が現れるまでは。
それに成す術なく隊員達は呑み込まれていく。
しかし―――――
外宇宙惑星探査チーム<コーネリアス>の隊員だった相堂幸正、久利生遥偉、ビアンカ・ラッセの三人は、なぜか意識を取り戻すこととなった。
しかも、透明な体を持って。
さらに三人がいたのは、<獣人>とも呼ぶべき、人間に近いシルエットを持ちながら獣の姿と能力を持つ種族が跋扈する世界なのであった。
筆者注。
こちらに搭乗する<ビアンカ・ラッセ>は、「未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)」に登場する<ビアンカ>よりもずっと<軍人としての姿>が表に出ている、オリジナルの彼女に近いタイプです。一方、あちらは、輪をかけて特殊な状況のため、<軍人としてのビアンカ・ラッセ>の部分が剥がれ落ちてしまった、<素のビアンカ・ラッセ>が表に出ています。
どちらも<ビアンカ・ラッセ>でありつつ、大きくルート分岐したことで、ほとんど別人のように変化してしまっているのです。
『三度目の滅びを阻止せよ ―サラリーマン係長の異世界再建記―』
KAORUwithAI
ファンタジー
45歳、胃薬が手放せない大手総合商社営業部係長・佐藤悠真。
ある日、横断歩道で子供を助け、トラックに轢かれて死んでしまう。
目を覚ますと、目の前に現れたのは“おじさんっぽい神”。
「この世界を何とかしてほしい」と頼まれるが、悠真は「ただのサラリーマンに何ができる」と拒否。
しかし神は、「ならこの世界は三度目の滅びで終わりだな」と冷徹に突き放す。
結局、悠真は渋々承諾。
与えられたのは“現実知識”と“ワールドサーチ”――地球の知識すら検索できる探索魔法。
さらに肉体は20歳に若返り、滅びかけの異世界に送り込まれた。
衛生観念もなく、食糧も乏しく、二度の滅びで人々は絶望の淵にある。
だが、係長として培った経験と知識を武器に、悠真は人々をまとめ、再び世界を立て直そうと奮闘する。
――これは、“三度目の滅び”を阻止するために挑む、ひとりの中年係長の異世界再建記である。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
最も嫌われている最凶の悪役に転生ー物語の主人公に殺されるエンドを回避するため善行を積みます!ー
灰色の鼠
ファンタジー
大人気ソシャゲの物語の主要人物に転生したフリーターの瀬戸有馬。しかし、転生した人物が冷酷非道の悪役”傲慢の魔術師ロベリア・クロウリー”だった。
全キャラの好感度が最低値の世界で、有馬はゲーム主人公であり勇者ラインハルに殺されるバッドエンドを回避するために奮闘する———
その軌跡が、大勢の人を幸せにするとは知らずに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる