ネクロゴーレムと魔法少女と頭の中身が五十歳の十三歳の少年のパーティがなんやかやで旅を続ける物語

京衛武百十

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魔獣ハゲアリハゲナシハゲハゲ

37ページ

俺達が向かおうとしてる街の方でも、こっち側に来るための唯一の道にこいつが居座ってるのは困りものだろう。それなのに対処できてないっていう理由がよく分かったよ。今の状態じゃ、太刀打ちできない。

すると、リョウが、

「くそう。もっと魔力があれば、ス〇ナーサンシャインが使えるのに」

「って、まだあるのかよ!?」

いや、そんな予感はしてたけどな。でも、前世の知識がある俺以外は、

「それは、効果がありそうなのですか?」

「どれくらいの魔力が要る?」

ノーラもリシャールも、普通に真面目に話してる。

だから俺も、

「何か、魔力を集めるための方法はないか?」

と尋ねる。それに対して、リョウは、

「ないこともないけど、生贄前提だしなあ……」

苦い顔。しかし俺は、

「生贄? ならちょうどいいのがいるじゃないか」

すぐに応えた。

「生贄って……お前まさか……!」

リョウがプリムラやリシャールやシャミーレの方を見て、声を上げる。が、

「違うに決まってるだろうが! 俺だよ俺!」

自分を指差して俺は言った。そうだ。俺は<死ねない者>だ。たとえどうあってもな。これまでだって両手両足が五セットあっても足りないくらい死ぬ目に遭ってきた。でも死ねないんだよ。ただし、肉体そのものはぶっ壊れるし消え失せたりするから、<供物>としては使えると思う。

その上で念のため、

「で、生贄ってのは具体的にどうなるんだ?」

と確認すると、

「魔力増幅炉として利用するんだよ。でも、それをやると生贄の体は耐えきれなくて爆散する」

とのことだった。

「ははっ! それこそ俺にうってつけの役目じゃねーか!」

『肉体を魔力増幅炉に使ってそれに耐えきれないから普通は死ぬ』なんて、こんな<死ねない者>のためにあるような役目、そうそうないだろ。

いや、もしかしたら<死ねない者>ってのは、そのために生み出されたのかもしれないな。

でも、

「……」

プリムラが泣きそうな目で俺を見てる。しかもリシャールが、

「俺も再生者リジェネレイターだからお前の考えてることは分かるが、プリムラにとっては理解の外な発想だぞ。心配して当然だ」

とも伝えてくる。しかし、

「そうか。プリムラは優しいな。だが、心配要らん。俺の『死ねなさ』は半端じゃないんだ。それこそ<ギャグマンガ時空の人間>並みのそれだよ」

胸を張って応える。まあ、そういうところがもう、

『頭おかしい』

んだろうけどな。何度も、普通なら死んでる経験をしてきて、感覚が麻痺してるのは自分でも分かってる。分かってるが、使えるものは何でも使わなきゃ、魔獣なんて理不尽な存在には太刀打ちできないんだよ。

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