ネクロゴーレムと魔法少女と頭の中身が五十歳の十三歳の少年のパーティがなんやかやで旅を続ける物語

京衛武百十

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魔獣ハゲアリハゲナシハゲハゲ

38ページ

とは言え、

『<ギャグマンガ時空の人間>並みのそれだよ』

などと説明したところでプリムラには理解できるはずもなく、

「? ?」

戸惑った表情をしてた。だから俺は、

<見た目だけはショタ寄りの十三歳の少年>

なのを利用して、満面の笑顔を作って、

「本当に大丈夫だよ。プリムラも見ただろ? 俺の『死ねなさ』っぷり。正直、自分のこの能力にはうんざりしていたが、こうやってちゃんと役に立つのなら、それは俺にとっては嬉しいことだよ」

丁寧にそう告げた。それでももちろん納得はできないだろうし、実際に彼女の表情が晴れることはなかったものの、シャミールも合わせて説得してくれたらしくて、

「……」

納得いってないなりに頷いてはくれた。

なら、善は急げだ。別に俺達は<善>ってわけじゃないが、まあ、言葉の綾だな。

とにかく、準備にかかる。今回は俺とリョウだけで済むだろうから、ノーラには、プリムラ達についていてもらって、見えない位置に下がっててもらう。俺が爆散するところなんかプリムラに見せたくもないしな。

だがその前に、テストだ。

「ちょっとくすぐったいぞ」

リョウが俺の背後に立って背中に文字を綴る。俺を魔力増幅炉にするための術式だ。振る舞いからは<萌え>も何も感じないが、俺よりは背は高くても見た目だけは美少女だし、指先もなんか思った以上に繊細な感じで、確かにくすぐったかった。

でも、術式が完成して、

「ゲッ〇ァァァァ……!」

リョウが術式を発動させた瞬間、俺の心臓が猛烈な勢いで鼓動を始めた。明らかに『なんかヤバイ!』って感じる類の動悸だった。それこそ心臓そのものが破裂するんじゃないかって感じる類のだ。それに伴って血液もとんでもない勢いで体中を巡ってる。指先とこめかみが痛い。てか、脳圧も上がってるのを感じる。

<死>がものすごくすぐ傍に来ているのが分かる。<死ねない者>である俺でさえ、これまでに感じたことのない種類の<死の感覚>だった。

正直、

『もしかしたら本当に死ぬ?』

とさえ感じたよ。でも同時に、<俺の意識>そのものとの間には確実に<壁>があって、不安と同時に、

『あ、やっぱ大丈夫だ』

という安心感もあった。何とも言えない気分だ。

で、テストを終えて、

「おう! 大丈夫だ。上手く行ってる。さすがに魔力量もすげえな」

リョウが感心して俺の方をバンバンと叩いた。そういう部分を改めりゃ、可愛いんだがなあ。

「普通ならもう死んでてもおかしくないらしいけど、死ななかったな」

ガハハ! と笑いながら、リョウはシャレにならないことを口にしたのだった。

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