ネクロゴーレムと魔法少女と頭の中身が五十歳の十三歳の少年のパーティがなんやかやで旅を続ける物語

京衛武百十

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パトラアゲスト

44ページ

そんな感じで報酬を受け取り、ギルドが運営している宿にそのまま入る。

「お! ここ、風呂があるじゃん!」

見れば、古代ローマの<テルマエ>と呼ばれるそれに似た感じの、石のタイルが敷き詰められたしっかりした浴場だった。宿に泊まる客だけでなく、入浴だけの一般客にも開放されている、下手すると宿そのものよりも立派な施設だ。しかもかなり賑わっていて、この街の住人が風呂好きだというのがこれで分かる。

俺としては静かに家族風呂みたいな形で入りたかったんだが、まあいい。申し訳ないがリシャールとシャミーレには宿の部屋で待っててもらって、俺達は浴場へ。

「ほほー! これが風呂か!!」

リョウが言いながら俺と一緒に男湯の方に入ってこようとするから、

「女湯はあっちだ!! ノーラやプリムラと一緒!!」

慌てて押し返す。

「えーっ!? なんだよケチぃ!!」

リョウは文句を言うが、こういう、男女がちゃんと分かれてる公衆浴場でんなことすりゃ、一発で役人がすっとんでくるわ!! そのために分けてるんだからな!!

国や地域によっちゃ確かに混浴のところもある。だがそういうところでは、場合によっちゃわざわざそこに入ってくる女はそれを期待してるって解釈されてそのまま何人もで、ってこともあるそうだ。てか、そうやってお楽しみだった連中も実際に見たことがある。まあその時は女の方も明らかに悦んでたからスルーしたが。そうじゃなかったら気まずくていられるか!

で、俺は男湯に入っていった。

そこは、さすがに日常的にも肉体労働が当たり前な社会だけあってか筋骨隆々なむくつけき男共が溢れかえっている光景だった。漫画やアニメでは、

『女湯を見せろ!!』

と言われるところだろうが、俺自身がそれを見られないので、描写しようがないんだよな。女湯の方については中を見たこともないし。

でもまあ、声だけは何やらきゃあきゃあと楽し気なそれも聞こえたりする。

ちなみに、受付自体、男湯と女湯じゃ別々になってるらしくて、日本の昔ながらの銭湯のように番台のところで女湯と行き来できるような作りにはなってない。

が、入った時からなんか嫌な気配はしてたんだが、脱衣所で服を脱いでる時にもなんかジロジロ見られてるのを感じた。

くそお、やっぱいるよな。<そっち系>の奴。いつの時代にもどの国にも、やっぱりいるらしいんだよ。今の俺は、見た目だけなら、

<可愛らしいショタ>

なもんだから、これまでにも何度か危ない目にも遭ってきたしな。

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