ネクロゴーレムと魔法少女と頭の中身が五十歳の十三歳の少年のパーティがなんやかやで旅を続ける物語

京衛武百十

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新しいコスチューム

57ページ

そんなわけでリョウのための新しい魔法少女コスをプリムラとノーラが作ってくることになったんだが、さすがに一日二日でできるようなものでもなく、応急修理の状態の、

<師匠の奥さんが作ってくれた魔法少女コス>

で、また次の仕事に出ることになった。今回はヴォーンローグ銀貨百枚と、ファダルフォンの時の半分の報酬だ。その点、難易度は低いだろう。

と思う。

今回のは、

<魔獣ヴァタルタン>

と呼ばれる、でかいカエルだそうだ。

「でかいカエルか……」

俺はふと頭をよぎったものがあってつい呟いてしまったが、リョウは、

「思いっ切りぶっ飛ばせるなら何でもいい!」

とのことだった。やれやれだとは思いつつ、出現場所へと向かう。こちらも、街から馬車でざっと一時間くらい離れた場所にある村の近くだ。『たかがカエル』と言っても、基本カエルは肉食だし、捕食者プレデターだし、でかけりゃ当然、人も家畜も食う。実際、依頼してきた村でも人的被害はまだだが家畜が結構やられてるそうだ。そうなりゃ死活問題なわけで。

で、現場に到着すると、

「カエルか…? これ……」

俺が『でかいカエル』と聞いて想像していたものとは全く違う、

<モンスターをハントするゲーム>

に出てくるヤバそうなモンスターの見た目をしていた。なんか岩みたいな皮膚してて棘だらけなんだよ!

しかしリョウはまったく怯むことなく、

「うおりゃあああああーっ!!」

猛然と突っ込んで行く。今回もまずは<威力偵察>のつもりなんだが、懲りん奴だなあ。

だが今回は、いかにも強そうな見た目に反して、<ゲッ〇ートマホーク>の一撃で粉砕できた。数はそこそこなものの、俺は見てるだけで、リョウがここまでの鬱憤を晴らすかのように一方的にぶちのめしていく。

たぶん、普通の冒険者じゃそれなりに戦略を練って準備をした上で挑むところなんだろうが、リョウにとっては<雑魚狩り>みたいなもんだな。

こうなると前世じゃ、

『動物虐待だ!!』

とか言い出すのもいそうだが、普通の魔獣は残念ながらもう<動物>でもなけりゃ<生き物>でさえないんだよ。体は魔素に置き換わってしまってて、元の動物としてはすでに死んでる。<人間に対して敵対するだけのモンスター>なんだ。容赦する理由がない。

しかも、食ったものを魔素に変えて際限なくでかくなる上に、<繁殖>もしない。魔素に汚染された動物が変化してそうなるだけだ。つまり、今ここにいる、全高二メートルくらいの魔獣ヴァタルタンともなれば、相当、いろいろ食ってきてるはずだ。

退治を依頼してきた村じゃまだ人的被害は出てなくても、ここに来るまでに人間が食われてないって保証はないし、見逃せばここから先に被害が出ない保証もない。

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