ネクロゴーレムと魔法少女と頭の中身が五十歳の十三歳の少年のパーティがなんやかやで旅を続ける物語

京衛武百十

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新しいコスチューム

58ページ

なので、魔獣が相手なら容赦はしない。一切しない。

とは言え、魔獣ギアルゲフに食われたものの<再生者リジェネレイター>だったことが影響したのか人間としての意識は保ったままだったリシャールとシャミーレのような事例もあるから、その辺は臨機応変だな。

が、今回についてはそれは一切、関係なかった。数にして二十二匹。ヒグマみたいなでかさの棘だらけのカエル<魔獣ヴァタルタン>を一方的にぶちのめしたリョウは、

「がはは! 大漁大漁!!」

ご機嫌だった。で、離れたところから依頼者となる村の代表者が見届けてくれてたものの念のために証拠として、ヴァタルタンの頭に生えていた特徴的な棘(角?)を折って集め、袋に詰めた。

すると手際よく魔獣を退治してくれたことにいたく感心した村人が感謝の宴を開きたいと言ってくれたが、

「仲間が街で待っているので、ありがたいですが辞退させてください」

と、やっぱり辞退を申し出た。今回は気分が良かったリョウが、

「なんだよ! せっかくメシを奢ってくれるってのに!」

などと不満そうだったが、

「プリムラが心配してるだろうから無事な姿を見せてやれ」

そう言ったら、

「ち…っ! 分かったよ……!」

前回、心配させたことをリョウも気にしてて、納得してくれた。

こうして村を後にし、昼までには街に戻れた。そして冒険者ギルドで報酬を受け取り、プリムラ達が待ってる宿の部屋に顔を出す。

「おかえり。早かったな」

リシャールがそう言ってくれて、プリムラも安心した様子で出迎えてくれた。そんな彼女の向こうに見えるテーブルの上には、紙に描かれたいくつかの絵。リョウの魔法少女コスのデザイン案だった。

「へえ! うめえじゃねえか!!」

リョウが感心してマジマジと見る。プリムラも少し照れくさそうではあるものの褒められて嬉しそうだ。

そしていくつかのデザイン案の中から、

「おう! これだ! これがいい!! 気に入った!!」

リョウが手に取ったのは、今のそれよりもさらにフリフリの、どちらかと言えば、<魔法少女>と言うよりは、

<プリキ〇ア>

ってイメージのドレスだった。でもまあ、本人が気に入ったのならそれでいいんだろう。でも、作るのは大変そうだな。

「ほほう! お目が高い! プリムラも実はそれが一番のオススメだったそうだ」

リシャールがそう通訳してくれたそうだ。

あ、説明するのを忘れてたが、リシャールの念話は基本的には一対一でしか会話できない。<一斉送信>みたいなのとなると、細かい表現ができなくなるそうだ。

まあそれはいいとして、とにかく次のコスチュームのデザインはこれで決まりってことだな。

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