ネクロゴーレムと魔法少女と頭の中身が五十歳の十三歳の少年のパーティがなんやかやで旅を続ける物語

京衛武百十

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新しいコスチューム

59ページ

こうして新しい魔法少女コスのデザインも決まって、ノーラが仕事から帰ってきてそのついでに買ってきてくれた材料を基に、プリムラが魔法少女コスの制作に取り掛かった。

ノーラも手伝い、俺とリョウには何をやってるのかさっぱりだったが、結構な勢いでコスチュームの部品らしきものが作られていくのが分かった。



そして翌日も、俺とリョウは魔獣退治。ノーラは引越しの手伝いの仕事に出る。

プリムラを一人部屋に残していくのは心配もあったが、わざわざ冒険者用の宿にちょっかいを掛ける間抜けもそうはいないのも分かったし、リシャールとシャミーレがついててくれるから、異変があればすぐに知らせてくれるだろう。ノーラが行く現場はあくまで街の中で、彼女が全力で走れば街の端から端までだって十分と掛からない。

まあ、そんなことをしたら場合によっちゃ人を『轢いて』しまうこともあるかもだが、そこは仲間であるプリムラを優先させてもらう。そういう社会だ。

『他人の命より、仲間や家族の命』

が当たり前だし、そもそも<人権意識>すら明確じゃない。一応、不文律としちゃそれっぽい概念もないわけじゃないが、前世の世界のように明文化されていないんだ。

何しろ、人権ってものを確実に担保できるリソースがまだここにはない。となれば、明文化しようがないんだよ。

何となくお互いに相手のことを尊重しようという気分が出来上がりつつあるだけで。とは言えそれも、お互いに相手を害していないという前提があってこそのもの。敵対したり害意があるならその限りじゃない、と。

なんてこともありつつ、俺とリョウは、次の魔獣退治に向かっていた。

今度の魔獣は、<オゴオッゴ>と呼ばれる、<オッゴ>って名前のイノシシに似た獣が魔獣化したものだった。これも、群れそのものが丸ごと魔獣化したらしく数が多くて、大きさはまだそれほどじゃないが、十分な武器を持たない素人じゃちと苦しい相手だった。

場所は、街に接する大森林の中にある村の近く。いつの間にか森の中から現れて居ついてしまったようだ。

で、今回も、

「うおりゃあああああーっ!!」

リョウが、『あくまで偵察だぞ』と言う俺の言葉に耳を貸さず突撃して、一方的にぶちのめしていった。今回は森林を破壊するわけにはいかないから<ゲッ〇ービーム>は厳禁というのだけはまあ、承知してくれたけどな。

<魔獣オゴオッゴ>は、大きいので体高一メートル二十くらい。体重はざっと二百キロってとこだな。突進とでかい牙は油断できないが、まあ、しっかり偵察させてもらうさ。

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