ネクロゴーレムと魔法少女と頭の中身が五十歳の十三歳の少年のパーティがなんやかやで旅を続ける物語

京衛武百十

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日常

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こうしてリョウのコスチュームも一新され、しかもプリムラは、着替え用にもう一着作ってくれるそうだ。

「すごいな。もうそれで仕事していけんじゃないか?」

俺が言うと、

「この街の仕立て屋でも職人を募集しています。さすがに今はまだ幼過ぎますが、見習いとしてならいけるかもしれません」

引越し作業をしてる時に目に付いた職人募集の貼り紙を見たノーラがそう言った。さらに、

「もしプリムラさえよければ私も一緒に行ってみても構いませんが」

そうだな。どんなところかってのについては、ノーラが一緒に行ってくれたら安心だな。するとリシャールが、

「リョウのドレスを作ったら行ってみたいそうだ」

と、通訳してくれた。でも俺は、

「そうか。そうやって当てがあるのが分かっただけでいいと思う。ただ、俺としては、プリムラにはまず学校に行ってもらって、いろんなことを学んでもらいたいとも思ってるんだ。特に読み書きや算術は、将来、自分で店を持つようになった時にはできた方がいいと思うし」

とも告げさせてもらう。するとリシャールも、

「それもそうだな。俺もシャミーレも、ただ再生者リジェネレイターだっただけで他に何の取り得もなかったから、気持ち悪がられただけってのもあったと今じゃ思うんだ。せめてあの頃に読み書きや算術ができたら違ってたかもしれない」

だと。そうだな。読み書きや算術ができるだけで、この世界じゃそれこそ引く手あまただ。洋裁の技術に加えて読み書き算術ができれはそれこそ強いぞ。

正直、子供も労働力と見做される世界じゃ、そうやって勉強をさせてくれる親ってだけでも実は特別な存在だ。まあ、自分の社会的評価のために子供を学校に通わせようって親も中にはいるが、そういう親に当たるとなかなか大変だろうが、それでも読み書き算術がかなりのアドバンテージになることは事実だと思う。

俺達は<親>じゃないが、プリムラには幸せになってもらいたいじゃないか。

「どうするプリムラ。まずは学校に行ってみるか? それに、もし、学校に行きながらでも仕立て屋の勉強もできたらそれこそ万々歳だと思うんだが」

俺がそう言うと、彼女は、頬を紅潮させながら、

「……!」

口を動かしてみせた。

「やってみたいです。だとさ」

リシャールが通訳してくれる。

「よっしゃ。ならそれこそ頑張らなきゃな!」

「おう! 任せとけ!!」

リョウも乗り気だ。

実はここまでだけでももう。ヴォーンローグ銀貨二千枚を稼げてた。学校に通うには、ヴォーンローグ銀貨三千枚を一括で納付する必要があるそうだ。

前世で言えばざっと三百万円を一括納付とはなかなかシビアでハードルが高いが、まあえてしてそんなもんだろう。

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