ネクロゴーレムと魔法少女と頭の中身が五十歳の十三歳の少年のパーティがなんやかやで旅を続ける物語

京衛武百十

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こうして学校に通いだしたプリムラだったが、

『外国の王子を推薦人とし、魔獣ヴァドリフスを討伐した冒険者の関係者でもある』

という事実を念押ししたにも拘らず要らんちょっかいを掛けてくる輩はいるようだ。

「どうしましたか?」

ある日、少し落ち込んだ表情のプリムラに気付いたノーラがそう尋ねると、

「わたし…しゃべるの…へた…だから……それ…で…おこ…られた……」

なんでも、上級生への挨拶がスムーズにできなかったってことで上級生に因縁を付けられたらしい。それ自体は教師が間に入って仲裁してくれたんだが、

「なんでまともにしゃべれもしない奴が入ってくるんですか!?」

と、その上級生は逆に教師に詰め寄ったんだとか。

巧くしゃべれないプリムラがそこまで説明するのは結構な時間を要したが、ネクロゴーレムで感情をほぼ持たないノーラは根気強く話をきいてくれたそうだ。

こういうところは本当に助かる。

「俺が抗議してくる!」

一緒に話を聞いていたリシャールが苛立っても、

「まずは落ち着いてください」

ノーラがなだめてくれたんだと。

で、帰ってから話を聞いたリョウが、

「あたしがぶっ飛ばしてやる!!」

とか言い出したりもしたものの、それは俺がなだめた。まあ、本気で感情が昂ってる時には一人称が『俺』になることもあるリョウが『あたし』とか『私』とか言ってる間は半分ポーズみたいなものだってのは、ここまで付き合ってきて分かってきたよ。

ただ、この状況が続くようならその限りじゃないだろうけどな。とは言え、学校に<ゲッ〇ービーム>をブッパされたり魔法のステッキを校内で振り回されたりしてもヤバいから、慎重に様子を窺うことにする。

しかし、バックに他国の王子とか魔獣ヴァドリフスを討伐した冒険者がいるっていう相手にその態度というのも、何らかの事情を抱えていそうだ。もちろん、ただの身の程知らずという可能性もあるが、さて、どうしたものかな。

前世じゃ娘はイジメとかの問題に巻き込まれたことは幸いなかったらしいものの、もしそんなことがあったら俺は本当に頼りない役に立たない父親だっただろうな。

だから嫁や娘に愛想を尽かされたんだ。

ああ、こういう話になると、

『恩知らずな女房や娘だな!!』

みたいなことを言い出す奴が前世にゃ必ずいたが、俺は自分が愛想を尽かされるだけのことをしてきたって自覚があるから、残念なのは事実だが恨んだりはしてない。俺の<お気持ち>を勝手に斟酌すんな。

他人の嫁や娘を貶すんじゃねえよ。

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