ネクロゴーレムと魔法少女と頭の中身が五十歳の十三歳の少年のパーティがなんやかやで旅を続ける物語

京衛武百十

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決戦

98ページ

『みんなが…無事で…よかった…です……』

学校がなくなるという事実を敢えて吞み込んで、プリムラはそう俺達を労ってくれた。

「慚愧の極みです……」

アギーが俯きながら悔し気に口にするが、俺としてはもう、

『それはそれとして』

という気分だった。薄情かもしれないにせよ、ここまでやってダメだったんだから、切り替えていくしかないしな。

まあでも、これも俺が<死ねない者>になったことが影響してる可能性はある。あるが、だからって嘆いていてどうなるんだよ?って話だ。俺達がメソメソしてたら、プリムラが余計に気に病むじゃないか。

魔王が連れていた魔獣は、そのほとんどが<ス〇ナーサンシャイン>の巻き添えを食って消滅した。あとは、荒野にわずかに生きてる動物達が魔獣化することになるが、それも冒険者や軍が対処する。

その中で、俺達は、魔王が街を踏み潰していく光景をただ眺めた。何とも言えない気持ち悪さを持つ魔王の姿も、

<自分達が暮らした街を容赦なく蹂躙する憎い相手>

というフィルターが掛かることで逆にそんなに気にならないらしい。

ノーラとシャミーレに抱き締められたプリムラも、

「…バカーっ……!!」

今のありったけの<想い>を言葉にして吐き出してくれた。

魔王に向けて。

いい……それでいいと思う。それだけの気概があれば、やっていけるだろう。



でもまあ、人間ってヤツは実にしぶとい生き物で、魔王が通り過ぎると同時に、街の復興に取り掛かっていた。

学校も、早速、再建が始まる。そしてそのための資金は、これまでプールしてあったものが充てられる。銀貨二千枚とかってえいい値段を取るだけあるということか。

その、学校の再建現場で、俺達も働いた。俺もノーラもリョウも、何人分もの働きができるからな。役に立つと思う。

ただ、

「もしかして、街道に巣食ってた<ハゲアリハゲナシハゲハゲ>を退治してくれたのは、あんた達かい?」

とか声を掛けられるようになってしまったが。

というのも、魔王に放った<ス〇ナーサンシャイン>の光が、<ハゲアリハゲナシハゲハゲ>が退治された時に見られたそれと同じだったことで、リョウがやったとバレてしまったんだ。

「さあ、どうでしょう…?」

俺達としてはそうすっとぼけていたんだが、

「またまたあ、ご謙遜を……」

と話を聞いてもらえなかった。ヤレヤレだ。だが、そのことで、

「あなた方の家の再建については、我々の方で負担したい……!」

と、街の偉いさんが申し出てくれた。だから取りも直さず、プリムラとリシャールとシャミーレの家を、俺達の家ということにして再建してもらうことにした。しかも今度は借家じゃなくて持ち家として、な。

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