ネクロゴーレムと魔法少女と頭の中身が五十歳の十三歳の少年のパーティがなんやかやで旅を続ける物語

京衛武百十

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決戦

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結果として<魔王>はどうにもできなかったが、<ハゲアリハゲナシハゲハゲ>を退治した褒賞として街から<家>を提供してもらえることになって、俺は正直、助かっていた。

加えて、魔王討伐に参加した報酬の金貨三十枚も、俺とノーラとリョウの三人で受け取り、それも、一部は旅の路銀として持っておくが、半分近くを学校の再建のための寄付し、さらに半分近くをリシャールが左官の仕事をさせてもらってる親方に対して、

「この金を元手に仕事を再開してくれ」

と渡してきた。そして残りを、プリムラとリシャールとシャミーレの当座の生活資金として渡す。

「いいのか? ホントに」

リシャールはそう言うものの、

「なに言ってんだ。三人がいたから俺達は魔王とやり合ったんだ。じゃなきゃとっとと街を離れてたさ。それに俺達は冒険者だ。宵越しの金は持たん。一日一日過ごせるだけの金があればそれでいい」

敢えてそう言わせてもらった。ノーラもリョウも反対しなかった。もっとも、今回の魔王討伐に参加して報酬をもらった冒険者の中には、それで冒険者家業を引退してこの街に根を下ろすことにしたのも結構いたらしいけどな。

だがそれは個人の選択だ。他人がとやかく言うことじゃない。



二ヶ月後。完全とはもちろんいかないが、街はかなり復興し、リシャールが左官の仕事をしてる親方のところも復興に伴う仕事が山のように入ってきて忙しくて、学校の再開も目途が立ち生徒も希望する者はそのまま学校に戻れるという。

「よかったな」

「うん……」

俺が声を掛けると、プリムラは本当に嬉しそうに笑顔になってくれた。

ただ、あの<嫌な上級生>も、家族ごと街に戻ってきて、家を再建中らしい。学校にも戻るつもりなんだとか。まあこの辺は、『万事上手くいく』とはいかないということだろう。

世の中にゃ、

『魔獣にでも襲われればよかったのに』

と思う奴もいるだろうが、いやいや、<嫌味で辛辣な態度>の報いが<命>じゃ、釣り合いがとれんだろ? 現にプリムラは死んじゃいない。それに、リシャールとシャミーレがプリムラの心を守ってくれるさ。

シャミーレも、

「おにい…ちゃん。プリ…ムラ……」

と、片言だがしゃべるようになってきたんだ。たぶん、二~三歳くらいの知能には戻ってきてると思う。

街が壊滅したのは残念な話だ。それは間違いない。でも、生きてりゃいろんなことがあるのが人生ってもんだ。前世でも、日本は特に災害の多い土地だったからな。それを思えば、

『生きてさえいれば何とかなる』

ってのも事実だろうさ。

まあ、普段から周りに嫌われるようなことをしてて孤立してるような奴はどうか知らないが。

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