ネクロゴーレムと魔法少女と頭の中身が五十歳の十三歳の少年のパーティがなんやかやで旅を続ける物語

京衛武百十

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決戦

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こうしてパトラアゲストの街は復興し、学校も再建されてプリムラも晴れて勉強を再開できた。リシャールは左官の仕事が忙しく、シャミーレは日に日に<成長>して、ノーラが丁寧に指導してくれたこともあって家のこともできるようになった。

しかも、リシャールの頑張りもありまた金が稼げて、シャミーレも学校に通うことになったそうだ。そして今度は、俺達の家族だってことでそれが身元保証になってすぐさま入学が認められた。

いやはや、現金なものだ。でもまあ、アギー達は街の復興が軌道に乗った段階で旅立ったからな。助かったのは助かったよ。

そして、プリムラとシャミーレが順調に学校に通えて、しかも二人が、

<魔王にとんでもない威力の攻撃をぶっ放した上に、ハゲアリハゲナシハゲハゲまで討伐した冒険者の家族>

<街の復興に尽力した左官の親方が後見人>

だってことで味方になってくれるのが多く、結果としてあの<嫌味な上級生>が迂闊に二人にちょっかい出せなくなったそうだ。

ついでに言うと、左官の親方がノーラを嫁にしたがった<息子>ってのがこの学校の教師の一人だってのもある。

ははは! <味方>ってのは作っておくべきもんだな。



てなわけで、どうやらもう安心なようだし、

「行くのか?」

「ああ。俺達は<冒険者>だからな。むしろちょっと長居し過ぎたくらいと思う」

旅の準備を整えて、俺とノーラとリョウは、家の玄関先に立っていた。

「ファロさん…ノーラさん…リョウさん……また、いつでも遊びに来てくださいね」

「遊びに来て~……!」

プリムラとシャミーレがそんな風に言ってくれる。プリムラはまだ我慢してるが、シャミーレはポロポロと涙を流して別れを惜しんでくれた。

「もちろんだよ。冒険者だってことはフットワークも軽い。ふらっと立ち寄ることだってあるさ」

「皆さんの様子を窺いに寄らせていただきます」

「あったりめえよ! あたし達は<仲間>なんだぜ!? 離れてたって関係あるか!」

俺とノーラとリョウは、きっぱりとそう言わせてもらった。それに、俺達はこれから魔王の先回りをして、魔獣退治をするつもりだ。魔王そのものはどうにもできなくても、魔獣による被害は対処も可能だしな。

魔王は、この街を踏み潰した後、三ヶ月で海へと到達。そこでV字型に進路を変更して隣の国の方へと向かったそうだ。隣の国に入ってからは伝聞としてしか情報は伝わってきてないが、まあ、あの調子で何もかも踏み潰しつつ進んでるんだろう。



「じゃあな。また会おう」

そう言って俺とノーラとリョウは、再び旅に出たのだった。







~Fin~

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