私が異世界物を書く理由

京衛武百十

文字の大きさ
36 / 1,503

学んじゃったんだろうな

しおりを挟む
あ、そうそう、

『親からは怒鳴られたり殴られたりしたことないのに、他人に対して威圧的だったり暴力的だったり』

っていう事例について、

『子供に対してもそうだし、他人に対しても怒鳴ったり威圧したり殴ったりなんてしない親だったのに』

みたいなのも中にはあると思う。私の高校の時の同級生にもいたな。その子の場合は、母親が父親を怒鳴ったり殴ったりして虐げてたケースか。

その母親は、子供に対してはメチャクチャ甘くて、怒鳴ったり殴ったりっていうのは一切なかったらしい。父親はすごく気が弱い人で、こちらも子供に対してさえおどおどしてたって。

だけどこの事例は、ものすごく分かりやすいよね。母親が父親を怒鳴って殴って言いなりにさせたらしいから、それを見て、子供は、

『こうやって言うことを聞かせるんだ』

ってのを学んじゃったんだろうな。

で、また別の事例だと、今度は両親揃って気が小さくて、いっつも他人の顔色を窺っておどおどしてたタイプだったみたい。

この場合は、<親>というよりは周囲の大人かな。親戚とか、父親の上司とかが威圧的なパワハラタイプで、父親が受話器を持ってペコペコしてる時に、上司の怒鳴り声が聞こえてきたって話してた。

その子は、

「ペコペコしちゃって、マジ、ダサい!! あんな男と結婚するとか有り得ない!!」

みたいに言ってたから、これもまあ、

『こうやって言うことを聞かせるんだ』

ってのを学んじゃった感じだと今なら思う。母親も、親戚からあれこれ威圧的に捻じ込まれてはオタオタしてたそうだし、しかもそれでいて自分の子供がいるところで、

「いつか殺してやる……!」

って恨み言も口にしてたらしい。

ただ、この事例についてその子の<親>は基本的に被害者の立場だから、さすがに責めるのは酷だとは思うかな。周囲の人間に恵まれてなかったというのもあるだろうし。

とは言えこれも、

『親の姿を見て学び取っちゃった』

のは間違いなさそうだなあとは思う。

かなり不運な事例だけど。

でもなあ、子供の前で、

『いつか殺してやる……!』

はマズいよなあ……

そんな感じで暴力とかで事態を解決することを親が是認しちゃってるんだもん。

その点、私は、親には恵まれなかったけど、人間関係にはすごく恵まれた。そのおかげで救われてるっていうのは間違いなくある。

だから私は、自分が立派な人間だとも思わないし、完璧な親だとも思わない。ただ単に『運が良かっただけ』という面も確かにある。

でも同時に、親の失敗から学んでそれを活かそうとは心掛けてきたっていうのも事実だし、それについては誇りも持ってるけどね。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-

ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。 1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。 わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。 だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。 これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。 希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。 ※アルファポリス限定投稿

処理中です...