私が異世界物を書く理由

京衛武百十

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『自分にとって大切な人以外の人間がどうなろうと知ったこっちゃない』そんな風に思える私の感性を、私の子供達は学びとってしまうかもしれない

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『自分にとって大切な人以外の人間がどうなろうと知ったこっちゃない』

そんな風に思える私の感性を、私の子供達は学びとってしまうかもしれない。

そう考えたら、それこそ手を抜けないじゃん。徹底的に丁寧に接して、私のヤバい部分を引き継いでしまっていないか、もし引き継いでしまっているのなら、その上でどうやって社会と折り合って生きたらいいのか、それを学んでもらわなくちゃいけないじゃん。

私が、偶然、小説に出逢って、そこから社会との折り合い方を学べたみたいに偶然に頼ってたまたま上手くいってくれるのを期待するのが、<大人>のすることなの?

私にはとてもそうは思えないんだけどな。

私はそんな偶然に頼って自分は手を抜きたいって思ってるのとか<大人>だなんて思えないから、相応の努力をしようと考えてるだけなんだよ。

『自分が気に入らない相手は、死ねばいい』

『自分の気に入らない相手は、死ぬまで追い詰めてやる』

そんな風に考える人の親は、そこまでしてくれたの? 自分の言葉に耳を傾けてくれて、くだらない話でもちゃんと聞いてくれて、話し掛けたらちゃんと意識を向けてくれて、分からないことがあったら丁寧に答えてくれたの?

もしそうじゃなかったのなら、そんな親の姿をどう思ってたの? どう感じてたの? 自分の親がそんなじゃなかったら自分はどんな人間になってたか、考えたことはある?

子供だった自分のくだらない話にちゃんと耳を傾けてくれて、意識を向けてくれて、分からないことには丁寧に答えてくれて、理不尽な真似をしない親だったら自分はどうなってたか、想像してみたことはある?

今と同じ、他人の死を簡単に願えるようなのに、なってたと思う?

で、自分の親が丁寧に子供に接してくれるのだったら、他人の親もそんな風にして子供に接してくれる親かもしれないって思わない? 自分が気に入らない誰かが死んだら、その人の親が悲しむとは思わない?

それでも、自分が気に入らないというだけの理由で、その<誰か>の死を願うことができるの?

それか、ちょっと視点を変えて、そうやって、子供の言葉に耳を耳を傾けて、意識を向けて、丁寧に大切なことを教えてくれる親の下に育った人間がどんな風に育つか、考えてみたらどうかな。

親にそんな風に接してもらえてる人間が、簡単に他人の死を願ったりするかな?

自分をこの世界に送り出した張本人に丁寧に接してもらえてる人間が、自分の思い通りにならないこの世界での生き方を丁寧に教えてもらえてる人間が、ちょっと自分の思い通りにならないからってキレ倒すようなのに育つかなあ?

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