私が異世界物を書く理由

京衛武百十

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『まさに今時だな』って感じる夫婦の諍いに、『夫が妻の生んだ子供との血縁関係を一方的に疑い、妻がそんな夫の態度に気持ちが冷める』ってのがあると

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『まさに今時だな』って感じる夫婦の諍いに、

『夫が妻の生んだ子供との血縁関係を一方的に疑い、妻がそんな夫の態度に気持ちが冷める』

ってのがあると思う。DNA鑑定で親子関係がはっきりさせられる時代だからってことだよね。

でもね、私は、その種の話題で夫側妻側をそれぞれ罵倒するのがいる光景を見るたびに、

『ここにいる全員が、<親ガチャ>が存在することを全力で肯定してるじゃん』

としか思わないんだよね。

だってそうでしょ? 

<大した根拠もなく自分を疑う夫に気持ちが冷める妻>

も、

<大した根拠もなく妻の不貞を疑う夫>

も、どっちもまぎれもなく<親>なんだよ? その親を、当事者だけでなく、どこの誰かも分からない赤の他人が痛罵する。

なんで? どんな親であっても<親>というだけで敬うべきなんでしょ? ぜんぜん敬ってないじゃん。

そして、<大した根拠もなく自分を疑う夫に気持ちが冷める妻>とその妻の心情に共感する側も、<大した根拠もなく妻の不貞を疑う夫>とその夫の心情に共感する側も、

<親の在り方が子供に与える影響>

を、互いに相手を非難する根拠にしてたりするじゃん。おかしいよね? <親ガチャ>を否定する人達は、

『親がどんなのでも子供自身の努力で何とでもなる』

ってのを、<親ガチャ>を否定する根拠にしてたじゃん。それなのになんでそんなことしてんの? 他人の家庭の事情に首を突っ込んでまで、子供の母親である妻を、子供の父親である夫を、まるで犯罪者のように痛罵してんの? おかしいじゃん。親がどんなのでも子供自身が努力すればどうにでもなるんでしょ? だったら放っておけばいいじゃん。

もうね、そういう行いこそが<親ガチャ>って言葉を肯定してんの。

しかも、子供との血縁関係を疑ってDNA鑑定に持ち込んだ事例の内の三割で、

『父親と子供の間に親子関係は認められない』

って結果が出るって話もあるらしいね? 

<親ガチャ>って言葉を否定したい人は、この結果にキレるのはおかしいんじゃないの? そんな母親を持っても、他所の奥さんに自分の子供を生ませるような男性を父親に持っても、『子供自身が努力すれば何とでもなる』んでしょ? じゃあ、ただの<夫婦の問題>に、まったく無関係な赤の他人がなんで口挟んでるの? 

『そんな親でも子供の将来に影響はない』

って言うんならさ。

『ロクでもない母親だ!!』

『ロクでもない父親だ!!』

そんなことをこれまでひたすら言ってきたのに、<親>を貶してきたのに、<親ガチャ>って言葉が出てきた途端に掌を返す。

それのどこに<説得力>があるのか言ってごらんよ?

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