JC邪神の超常的な日常

京衛武百十

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最終章

地球を守ってほしい

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ロヴォネ=レムゥセヘエと同等と言うとおり、エルディミアンは実際にロヴォネ=レムゥセヘエとの戦いで相打ちという形で消耗し、たまたま課外活動で学校に来ていてそのまま避難していた小学生達の前に姿を現し、

「地球を守ってほしい」

と言い残しつつ自らの力を貸し与え、姿を消した。

「なんだったんだ今の…?」

「地球を守ってほしいとか言ってたよ?」

「アニメか!? アニメなのか!?」

「ドッキリじゃね?」

「こんな大変な時にドッキリとかするか!」

力を貸し与えられた子供達は戸惑いつつも、

「地球を守るために戦うとかなら、やっぱ巨大ロボだろ!」

と、邪悪に立ち向かう強大な力として自分達がイメージする、巨大なロボットを顕現させたのだった。

校舎や体育館、運動場、プールなどから現れたロボットは子供達をパイロットして飛び立ち、<地伏龍虫>ドロァグレデェネやケネリクラヌェイアレの女王などと戦った。

さらには合体し、エルディミアンと相打ちになったのとは別のロヴォネ=レムゥセヘエとも戦っていた。

「…なんだありゃ…?」

<狂える母神>レゼヌゥケショネフォオアと戦っていた私は、視界の端に捉えられた巨大ロボに思わず唖然としてしまった。それをレゼヌゥケショネフォオアが見逃してくれる筈もなく強烈な触手の一撃を受けて地面に叩き付けられる。

「ははは、やはりよそ見はマズいな」

口からこぼれた血を拭い、私は苦笑いを浮かべていた。

正直、多勢に無勢であることは否めない。とは言え、こちらもハリハ=ンシュフレフアと同じく化生共を際限なく呼び出すという訳にもいかんのだ。化生共にとっては基本的に人間も標的だからな。人間も地球も徹底的に破壊しても構わんのなら私も遠慮なく呼び出してやるんだが、それだとますます何をしてるのか分からんし。

それに、人間にどれだけ被害が出ようとも私が勝てばすべて巻き戻してはやるものの、それには私がレゼヌゥケショネフォオアとハリハ=ンシュフレフアに勝つことが条件となる。雑魚などどうでもいいのだ。化生共をいくらぶつけてもレゼヌゥケショネフォオアもハリハ=ンシュフレフアも倒せはせん。奴らが私に化生共をけしかけてるのも、私を倒すことが目的ではない。言ってしまえばただの嫌がらせなのだ。

という訳で、私もその嫌がらせに対して本格的にやり合ってやろうと考えた。そして、私がこの地球上で転生を繰り返した全ての人間の影を呼び起こす。

その数、二千。赤ん坊のうちに死んだ者はさすがに使えんが、ロリからショタからジジババまで、あらゆる<私>が揃っているぞ。

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