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第二部
目利き
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こうして二日目には櫓の躯体がほぼ完成し、次は、<ゴヘノヘ御輿>を建造する際に作業効率を上げるための<仕掛け>の製作に掛かります。
要するに、クレーンとかですね。
さすがに私達が使っていたような高精度かつ高機能なものは無理でも、作業の際に部材の保持を容易にする<補助装置>程度のものであれば、不可能ではありません。
とは言え、構造については少々専門的な知識も必要になってきますので、ここからは私と少佐も作業に加わります。
もっとも、私と少佐も、装備品の一部としてクレーンなどを使う際に習熟した基本的な知識しかありませんから、実際には試行錯誤を繰り返すことになるでしょうが。
私と少佐は手分けしてそれぞれ、鼠人と兎人の作業員達を従えて作業に。
「それでは、よろしくお願いします」
棟梁のルッセンと職人のリーダー格のタセルイに声を掛けます。
「ヨロシク!」
「ヨロシク、オネガイシマス」
快活な印象のルッセンに対し、タセルイは相変わらずオドオドした感じでした。
ところでタセルイは、本来、土木関係の職人という形なのですが、なにぶん、まだまだその辺りの細分化が進んでませんので、技術のある人には協力してもらうしかないのが現状です。タセルイは、木材加工の技術も高いので。
あと、<材木の目利き>の才能もあるようなのです。
今回は、そのスキルを求められていますね。
クレーンとして使う材木なので、やはり曲げに対する強さが要求されため、タセルイに選んでもらいます。
「……コレハ、イイ。コレハ、ナカガ、クサッテルトコロ、アル。ダメ。コレハ、ヒビ、ハイッテル。ダメ」
材木の端の部分を齧ると、その時の音である程度は中の様子が分かると言います。
そしてほとんどその通りなのです。しかも、問題ないのを撥ねてしまうことはあっても、問題のある材木を見逃すことはない。撥ねたものを別の形で利用するために加工すると、本当に彼の言ったとおりの不具合が見つかる。
いやはや、大したものだと感心させられます。<ウサギの耳>は伊達ではないということでしょうか。
こうしてタセルイが吟味した材木を、木工を得意とする職人達が加工し、クレーンの部品にしていきます。
同時に、クレーンを取り付ける部分の補強を、ルッセンをはじめとした職人達で行いました。
私達も必ずしも十分な知識があるわけではないものの、軍の作戦を遂行するにあたって現場で様々な工作を行うこともあり、この手の櫓などについては知らないわけでもありません。
その私の目から見てもルッセン達の作業は的確で、正直、どこか力任せの猪人や山羊人達のそれに比べれば、精度を要求される部分を任せるのに向いていると感じますね。
要するに、クレーンとかですね。
さすがに私達が使っていたような高精度かつ高機能なものは無理でも、作業の際に部材の保持を容易にする<補助装置>程度のものであれば、不可能ではありません。
とは言え、構造については少々専門的な知識も必要になってきますので、ここからは私と少佐も作業に加わります。
もっとも、私と少佐も、装備品の一部としてクレーンなどを使う際に習熟した基本的な知識しかありませんから、実際には試行錯誤を繰り返すことになるでしょうが。
私と少佐は手分けしてそれぞれ、鼠人と兎人の作業員達を従えて作業に。
「それでは、よろしくお願いします」
棟梁のルッセンと職人のリーダー格のタセルイに声を掛けます。
「ヨロシク!」
「ヨロシク、オネガイシマス」
快活な印象のルッセンに対し、タセルイは相変わらずオドオドした感じでした。
ところでタセルイは、本来、土木関係の職人という形なのですが、なにぶん、まだまだその辺りの細分化が進んでませんので、技術のある人には協力してもらうしかないのが現状です。タセルイは、木材加工の技術も高いので。
あと、<材木の目利き>の才能もあるようなのです。
今回は、そのスキルを求められていますね。
クレーンとして使う材木なので、やはり曲げに対する強さが要求されため、タセルイに選んでもらいます。
「……コレハ、イイ。コレハ、ナカガ、クサッテルトコロ、アル。ダメ。コレハ、ヒビ、ハイッテル。ダメ」
材木の端の部分を齧ると、その時の音である程度は中の様子が分かると言います。
そしてほとんどその通りなのです。しかも、問題ないのを撥ねてしまうことはあっても、問題のある材木を見逃すことはない。撥ねたものを別の形で利用するために加工すると、本当に彼の言ったとおりの不具合が見つかる。
いやはや、大したものだと感心させられます。<ウサギの耳>は伊達ではないということでしょうか。
こうしてタセルイが吟味した材木を、木工を得意とする職人達が加工し、クレーンの部品にしていきます。
同時に、クレーンを取り付ける部分の補強を、ルッセンをはじめとした職人達で行いました。
私達も必ずしも十分な知識があるわけではないものの、軍の作戦を遂行するにあたって現場で様々な工作を行うこともあり、この手の櫓などについては知らないわけでもありません。
その私の目から見てもルッセン達の作業は的確で、正直、どこか力任せの猪人や山羊人達のそれに比べれば、精度を要求される部分を任せるのに向いていると感じますね。
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