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第三部
気勢
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本来ならきっと、猪人達のトーナメントから喧嘩神輿への流れを追った方が、物語的には面白いんでしょうが、正直、私としては興味がないので、しっかりと見ていませんでした。それよりも野良試合を行う猪人達と、角相撲を始めそうになる山羊人達を監視するので忙しかったんです。
ただ、喧嘩神輿の方は、単純に軍人として、対ゴヘノヘ用決戦兵器の今後に向けての課題がどのように得られるのかという意味では興味もありますが。
いつの間にか、少佐と一緒に、各集落の長達も、<貴賓席>に着いて、喧嘩神輿が始まるのを待っています。
「オオオオオーッ!!」
「ウオオオオーッ!!」
ダイガとブオゴが、気勢を上げて空気を盛り上げます。それに合わせて、
「オオオオオオーッッ!!」
それぞれを操作する<担ぎ手>達も気合を高めていきます。
「ふわあ…っ!」
「ムムムムム……!」
メイミィとラレアトも、場の空気に呑まれてか、力がこもっていました。実は私達の傍にずっと一緒にいたレミニィは、興味なさそうにしてましたけど。
そして、猪人達と一緒に裏で喧嘩神輿の準備を続けていた伍長がクレアと一緒に姿を現し、
「てめえらあっ!! 覚悟はいいかあっ!! 死ぬ気でぶつかれぇっっ!! 死んでも文句は言うなよおおっっ!!」
言ってることは無茶苦茶ですが、場を盛り上げるための方便だと思えば分からなくもない声を上げて、
「ウオオオオオオオオオオーッッ!!」
担ぎ手達も観客達も、さらに興奮していきます。暑苦しいまでの熱気……!
そして、
「いけえっ!! ぶちかませえええっっっ!!」
対ゴヘノヘ用決戦兵器とゴヘノヘ神輿の間に張っていた綱を石斧で切り落として、喧嘩神輿の開始を告げます。すると、熱気そのものが爆発するような気配と共に、
「ゴオオオオオオオッッッ!!」
双方の担ぎ手が咆哮を上げて一気に突撃しました。
十数メートルの間合いが一瞬で詰まり、
バッゴオオオオンッッ!!
まるで爆発音かと錯覚するほどの衝撃音が。
実際に真っ先に衝突することになり一番の衝撃を受けるはずの土台部分には、丸太を数本括り付けて<バンパー>にして緩衝するようにはなっていますが、双方の担ぎ手数人が、衝突時の衝撃で吹っ飛ばされて地面を転がりました。にもかかわらず、ダイガとブオゴは、どちらも、振り落とされることなくしがみついていました。さすがと言うかなんと言うか。
しかもお互い、もはや殺気そのものの目で睨み合い、一歩も引く気配を見せません。
それは実際に神輿を操る担ぎ手達も同じ。地面を転がった者達もすぐさま起き上がって神輿に掴まったのでした。
ただ、喧嘩神輿の方は、単純に軍人として、対ゴヘノヘ用決戦兵器の今後に向けての課題がどのように得られるのかという意味では興味もありますが。
いつの間にか、少佐と一緒に、各集落の長達も、<貴賓席>に着いて、喧嘩神輿が始まるのを待っています。
「オオオオオーッ!!」
「ウオオオオーッ!!」
ダイガとブオゴが、気勢を上げて空気を盛り上げます。それに合わせて、
「オオオオオオーッッ!!」
それぞれを操作する<担ぎ手>達も気合を高めていきます。
「ふわあ…っ!」
「ムムムムム……!」
メイミィとラレアトも、場の空気に呑まれてか、力がこもっていました。実は私達の傍にずっと一緒にいたレミニィは、興味なさそうにしてましたけど。
そして、猪人達と一緒に裏で喧嘩神輿の準備を続けていた伍長がクレアと一緒に姿を現し、
「てめえらあっ!! 覚悟はいいかあっ!! 死ぬ気でぶつかれぇっっ!! 死んでも文句は言うなよおおっっ!!」
言ってることは無茶苦茶ですが、場を盛り上げるための方便だと思えば分からなくもない声を上げて、
「ウオオオオオオオオオオーッッ!!」
担ぎ手達も観客達も、さらに興奮していきます。暑苦しいまでの熱気……!
そして、
「いけえっ!! ぶちかませえええっっっ!!」
対ゴヘノヘ用決戦兵器とゴヘノヘ神輿の間に張っていた綱を石斧で切り落として、喧嘩神輿の開始を告げます。すると、熱気そのものが爆発するような気配と共に、
「ゴオオオオオオオッッッ!!」
双方の担ぎ手が咆哮を上げて一気に突撃しました。
十数メートルの間合いが一瞬で詰まり、
バッゴオオオオンッッ!!
まるで爆発音かと錯覚するほどの衝撃音が。
実際に真っ先に衝突することになり一番の衝撃を受けるはずの土台部分には、丸太を数本括り付けて<バンパー>にして緩衝するようにはなっていますが、双方の担ぎ手数人が、衝突時の衝撃で吹っ飛ばされて地面を転がりました。にもかかわらず、ダイガとブオゴは、どちらも、振り落とされることなくしがみついていました。さすがと言うかなんと言うか。
しかもお互い、もはや殺気そのものの目で睨み合い、一歩も引く気配を見せません。
それは実際に神輿を操る担ぎ手達も同じ。地面を転がった者達もすぐさま起き上がって神輿に掴まったのでした。
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