チェイサーキャットは夜に嗤う

ふらっぐ

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さあ、選べ。勇気を出すか、墓場行きか。
 
 結局、全員がシャイニー・デイに再び揃ったのは、翌日の昼になってからだった。

 真昼のじりじりとした陽光が窓から差し、どこか乾いた空気がその場を漂う中、店の中央のテーブルに、ショウがこの街の地図を広げる。

「……いいか、今から、今日のプランの説明をする。よく聞けよ。……とは言っても、作戦自体はシンプルだ。こっちも向こうも、すでに臨戦態勢なんだ。今から奇抜な策を打とうったって、そうそううまくはいかないしな」

「ドッグ、能書きが長いよ。ちゃちゃっとやっちゃって。ちゃちゃっと」

 そう言って首を鳴らすセトミの様子に、この後に控える舞台へのプレッシャーはない。やるべきことはたったの二つなのだ。すなわち、アンタレスを倒し、ミナを救い出すこと。

「猫娘はちょっと黙ってろ。……まあいい。とにかく、まずはそれぞれの動きを説明する。まず、アリサ。お前は、俺と一緒に来い」

「……ショウさんにその言葉を言われても、私、あまりときめかないですね。できれば、セトミちゃんに言ってもらいたいのですけれど」

 あからさまにがっかりしたアリサの様子に、再びショウの表情が苦々しく染まる。

「……この女どもには緊張感ってものはねえのか……。ああ、とにかくだ。お前はギャングどもを率いて、俺と一緒に上層街に正面から攻撃を仕掛ける。向こうも待ってるだけじゃねえだろう。恐らくこれだけの人数を率いて動けば、やつらも出てくる。細かいことはいわねえ。できるだけ派手にやっちまえ」

「あら、いいんですか? 私がそんな風にやっちゃったら、生き地獄程度じゃすまないですよ?」

 まるでその心の底に隠れた悪魔の歌姫がかすかにその顔を覗かせたかのように、不敵にアリサが笑う。

 そのアリサに、ショウも今度は笑って返した。その笑みも、アリサと同じく、その名のごときブラック・ドッグの牙を思わせる野性味を含んでいる。

「ああ、できるだけ大暴れしろ。やつらは昨日、お前に一つ隊を全滅させられてる。元々ヒューマンに比べて人口はすくねえんだ。余裕くれてるほどの戦力は残ってないはずだ。なるべくでかい花火を上げて、上層街からできるだけ多くの戦力を引っ張り出すんだ」

「……ふーん、なんとなく、プランってやつが読めてきたけど。要するに、表でドンパチやらかすだけで、私がやることはいつもと大して変わらない、ってことでしょ」

 頭の後ろで手を組み、したり顔でショウを見るセトミに、彼はうなづく。

「そういうこった。やつらがのこのこ出てきたら、セトミはシャドウに潜れ。今までに解明されたルートで、上層街へと続く道がある。そこから、やつらの居城に忍び込むんだ。幸い、こっちにゃエマがいる。シャドウ内の状況は、やつらよりつかみやすいはずだ。そうだろ?」

 確認するように、ショウはデヴァイスに向かってあごをしゃくって見せる。

「はい。そのルートならば、私の管理下です。たとえクリーチャーやヴィクティムがいたとしても、その存在は察知できます」

「てことだ。上層街に入り込むまでは、それほど苦労はないだろう。問題は、その先だ。どうにかしてミナの居場所を突き止め、助け出すんだ。さすがに、その内部まではどうなってるかわからんが……」

 にわかに表情を曇らせるショウに、エマが再び口を開く。

「上層街はいくつもの建物が複雑に絡み合い、一つの施設となっています。どこかに必ず、マップデータが保存されているはずです。ミナを覚醒させるには、その情報をダウンロードするためになんらかの機械が存在していると考えられます。マップさえ手に入れば、その位置を私が演算することは可能です」

「なるほどね。んじゃそのデータを手に入れて、デヴァイスを通じてエマに送信すればいいわけだ」

 あごに手をやり、理解した表情のセトミに、エマがにっこりとうなづく。

「よし、大方のプランは固まったな。後は、実行あるのみだ。俺たちが先行してやつらの気を引くから、セトミ、お前はことが始まった頃にここを出発だ。……んじゃ、またこいつが片づいた時に会おうぜ」

 笑ってセトミに背を向けるショウに、セトミはいたずらっぽい笑みを返す。

「昨日言ったこと、覚えてる? ちゃんと帰ってこなかったら、犬死に野郎のアンダードッグって一生呼ぶからね」

「てめえ、さりげなく昨日よりひどいあだ名になってんじゃねえか。そっちこそちゃんと帰ってこなかったら似たような名前付けてやるからな」

 いがみ合うように言いながらも、双方の顔には笑みが浮かんでいる。そして二人は拳と拳を突き合わせ、それが別れの挨拶であったかのように、ショウが背を向ける。が、思い出したように振り返った。

「そうだ、一つ忘れてたぜ。セトミ、こいつを持っていけ。餞別だ」

 そう言って、ショウは懐からそれを取り出した。乾電池を太く、そして短くしたようなフォルムの機械。それは、アンセムに使用できるタイプのエネルギーパックだった。

 しかし、それは一点だけ、普通のエネルギーパックとは違っていた。それはアンセムを発射した時に射出される青いエネルギーをその身にまとっていた。

「なによ、これ?」

 いぶかしげな表情のセトミに、ショウが腕を組みながら説明する。

「そいつが昨日言ってた奥の手さ。以前、ヴィクティムのごろつきとやり合った時に、ギリギリまで出力を上げてあったときがあったろ? あれは、そいつを作るための実験でな。そいつを使えば、銃の出力をいじらなくても、あの時と同程度のエネルギーを発射できる。しかも銃にかかる負担も少ないって優れものだ」
 そこで彼は間をためるように、人差し指を立てて見せる。

「――――名付けて、『バレット・オーヴァーロード』だ」

「へーえ……」

 珍しく感心したようにつぶやきながら、セトミはしげしげとそのエネルギーパックを見つめる。

「ただし、そいつを作るには大量のエネルギーを必要とするもんで、作れたのはそれ一発だけだ。ここぞというときに使え。あと、外すなよ」

「オッケー、大事に使わせてもらうわ」

 親指でエネルギーパックをピンと弾き、それをキャッチすると、セトミは懐へとそれをしまう。

 それを確認したように、ショウはアリサを連れ、ゆっくりと外へ出た。

 途端、ぼろぼろの街を吹きぬける乾いた風が、彼の身を包む。じりじりとコンクリートに照りつける強い日差しとあいまって、それはむせ返るような不快感を与えた。

 あるいはそう感じるのは、これからあるであろう死闘の予感のせいなのかもしれないが。

 外ではすでに、アリサの部下たちがバイクやバギーに乗り、戦闘の準備をしていた。彼らはアリサが出てきたのを見、歓声を上げる。

「さあ、皆さん、パーティの準備は、できてますね? 今日の獲物は極上ですよ。なにしろ、街を牛耳るヴィクティムどもとやろうっていうのですから。さあ、私のバギーを、ここへ」

 それもすでに準備されていたのだろう、昨日ショウが運転した、ボンネットに女性の悪魔のペイントが施された、巨大な機銃付きのバギーが二人の前に停車する。

「ではショウさん、また運転のほうをお願いしますね」
「あいよ。……耳栓でも持ってくるべきだったな」

 その通常のものより倍近い大きさの化け物じみた機銃を見上げ、ショウが渋面を作る。

 その機銃の砲座に手をかけ、アリサはドレスをはためかせながらひらりと飛び乗った。そして彼女に視線を注ぐギャングたちを見下ろしながら、凶悪な笑みを浮かべた。

「さあ……野郎ども! あのコンクリートジャングルのクソ虫どもを……ミラクルハッピーにジェノサイドしますよォ! キャハハハハハハハッ!」

「今日一日……こんな感じかよ」

 その様を見上げるショウの心には、これから起こる戦いの緊張とはまた違う種類の戦慄が突き刺さっていた。




 
 再び、夢を見ていた。あの部屋で永い永い時間を過ごしていたときのように。

 だが、あの時とは決定的に、なにかが違う。その何かを求めるように、少女は辺りを見回す。だが、彼女の捜し求めるそれは、このただ真っ暗な空間の中には、存在しない。

 少女は突然、不安に駆られる。まるで巣の外へと放り出された、産まれたばかりの雛のように。

 そして、彼女は気づく。この場所の、以前とは決定的に違う点。

 あの時は、守ってくれる人がいた。ただ昏々とした夢の中でも感じる、自分を守る、優しいものの存在。永い夢に不安を覚えれば子守唄を歌い、ぬくもりを欲すればそっと抱きしめてくれた、あの人。

 ――――そう、まるで、母のように。

「……エマ」

 その名を口にすると、真っ暗だった空間に、ふと色が舞い降りる。それは、どこか遠くの景色か。それとも、自分の心の中の風景か。

 静かな、薄く青く染まった月が夜空に浮かび、波のない穏やかな海を照らしている。その色は透き通るように透明で、かすかに揺れる鏡のごとく、空の月を映していた。

 これは、あの永い夢のいつだったか。いつか、遥か昔に見た夢。それを自分は、記録された映像のように、見ていた。

 ――――ほら、ミナ。お月様が海に浮かんで、とってもきれいでしょう?

 静かに響く、よく通った声。それは果たして、エマの声だったか。

 ――――私はこの景色を見て、あなたの名前を決めたのよ。水の月……ミナツキ、って。

 ただ、その声を聞くだけで、心の中を染めていた不安が、にわかに和らいでいくのを感じた。不思議だった。まるでその声を聞くだけで、無条件に安息することができた。

 だがしかし、それを阻止しようとするかのように、突然、景色にノイズが走る。

「……痛っ……」

 それと同時に、ミナの頭を強烈な頭痛が襲う。これまで体感したこともない、まるで頭の中を無数のムカデが這い回っているかのような、不快感。

 それでもなんとか顔を上げるが、穏やかだった景色はほとんどがノイズに覆われ、見ることは叶わない。静かだったその場所は、いまやノイズの奏でる不協和音の支配下にある。

――――……から……ミナ……ね――――

先ほどまで聞こえていたその声も、それを阻もうとするかのようなノイズにより、途切れ途切れにしか聞こえない。

なぜか、その声をもっと聞きたいと思った。側で、もっと話してほしいと感じた。

――――こ……しい……景色……ように……――――

だが無情にも、その願いはどこにも、誰にも届くことなく、返ってくるのはじりじりとした不快な不協和音だけ。

――――優し……子に……ってね――――

その声が言い終えた瞬間、ずきり、と。これまで以上の痛みがミナの頭に響き、彼女は再び、朦朧とした、暗黒の意識の底へと潜っていった。




 
「夢を見ているのか……少女よ」

 暗い部屋の中で、アンタレスはミナの顔をのぞきこみながらつぶやく。

 そこは、上層街の中でももっとも高い位置にある部屋。様々な機械に囲まれ、あらゆるヒューマンとヴィクティムの研究の書物が天井まである書棚に並ぶ、暗い部屋。それはまるで、ここ近年のヒューマンとヴィクティムの歴史を凝縮したかのような、部屋自体がデータベースのような場所。

 そこが、この街のヴィクティムを統括する、アンタレスという男の部屋であった。

 その中央に、それはあった。楕円形の小さなカプセルと、様々なコード、巨大なコンピューター、そして、シャドウの最奥部にあったあの物体をつなぐ、まるでパイプオルガンのような巨大な機械。

 そのカプセルの中に、ミナはいた。神となるためのデータのダウンロードのため、今は眠りについている。

 その頬を、すっと、一筋の涙が流れていった。先ほどの言葉は、その涙を見てのものだ。それが悲しみの涙か、郷愁の涙か、アンタレスにはわからない。元より、この少女の永きに渡る眠りは、その心を、産まれた当時からは大きく変えてしまっているだろう。その心根を知ることは、難しいように思えた。

 だが、少女の涙はそれ以上流れることはなかった。少女は、再び表情のない顔になる。ダウンロードが始まったのだろう。その心に物体の情報が流れ込み始めているのだ。

 それを見、アンタレスは口角をつり上げる。

「そうだ……それでいい。もとより、もはやその身も、心も、人類の革新のためにあるのだ。お前には、そう生きるより他に、道などない」

 カプセルの中の少女に言い聞かせるようにして、アンタレスはうっそりと言う。そう……望むと望むまいと、この少女には、こうなるしか運命は用意されてはいないのだ。

「そう……そうすることでしか、人は争いを止められぬ。絶対的な神が、絶対的な力をもって統治する以外に、この世界から争いを無くすことは、できぬのだ……」

 口角を上げていたその表情が、ふと、違う色を帯びた。真一文字に結ばれ、視線を落としながらつぶやくその言葉は、どこか自分に言い聞かせるかのような響きを含んでいる。

「……アンタレス様」

 不意に、その背に声をかける影が現れた。白衣に丸眼鏡、蛇のような笑み――――それは、シャドウから姿を消していたドクター・クレイトだった。

「彼女たちが、動き始めました」

「……そうか」

 端的な言葉がまるで彼のスイッチを切り替えたかのように、それまでのどこか迷いを帯びた空気はアンタレスの周囲から霧散する。

「まずは、お前が出迎えてやるがよかろう。今はまだ、兵を差し向けるときではない」

「……仰せのままに」

 恭しく一礼すると、クレイトは現れた時と同じく、闇に溶けるようにして、その場から消える。

「――――あるいは」

 その姿が消えたのを確認してから、アンタレスは静かにつぶやく。

「彼女らのような人間ばかりであれば……少なくとも、世界は少しは安寧を得るのかも知れぬな……」


 
 同時刻、ヒューマンの居住区と上層街の境目。

 そこは建物の崩壊が激しく、ほとんど瓦礫の山と道路跡しか残っていないため、住む人間はほぼ皆無だ。長い年月の間に、その瓦礫も雨風にさらされ、今はごろごろとただの石ころの転がる灰色の砂漠のようになっている。そのため、この辺り一帯は『デザート・ルイン』……廃墟の砂漠と呼ばれていた。

 その灰色の砂漠の中を、何台もの武装したバギーやバイクが砂塵を巻き上げながら走っていく。ヴィクティム兵を陽動するために動き出した、ショウらのグループだ。

「さて、こんだけの大人数で動いてんだ。こちらの動きは向こうにも伝わってるはず。向こうさんが仕掛けてくるなら、そろそろだろ」

 ショウが正面にそびえる、ビルの集合体――――上層街を見上げながら言う。

「そうですね。ここは戦局を展開しやすいですし、迎え撃ちやすいでしょう。……というか、早くえさに食いついてもらうために、あえてそういうルートを選んだのですけれど」

 砲座に着くアリサも、ショウの意見に同意する。

「しかし……彼ら、うまく食いついてきてくれるでしょうかね?」

「ん? どういう意味だ?」

 しかし突然に問われたアリサからの問いに、ショウの表情がいぶかしげに変わった。

「うーん……うまく言えないのですが、なにかを見落としてるような気がするんですよね。そこまで重要なことでもないような気もしなくもないんですが……」

「なんだよ、煮えきらねえな。どっちにしたって、ここまで来ちまった以上は、もう後戻りはできねえんだ。放たれた銃弾が、『やっぱちょっと今のなし』って言ったところで戻ってきちゃあくれねえぜ」

「……それはそうですが」
 珍しく歯切れの悪いアリサに、しかしショウはにっと笑って見せる。

「どうも心配は杞憂だったようだぜ。レーダーに反応あり、前方500メートルほど先だ!」

 ショウの言葉に、何か思案げだったアリサの表情も変わる。その穏やかな顔から悪魔のような顔に変化する瞬間は、何度見ても慣れない。

 アリサが獲物は遠いと判断し、機銃のスコープを引き上げる。元々機銃とはいえ、これはそれを操る本人同様、『破壊』することのみに特化した代物だ。機銃ではあるが、その一発一発は対戦車ライフルのそれに近い。故に、射程距離もただの機銃とは比べ物にならない。

 だが、その特製の機銃のスコープをしばらく操作していたアリサの顔が、ふと、怒りのそれに変わった。

「チッ! やつら……雑魚のくせして味なまねしてくれますね……」

「なに?」

 その意外な言葉に、ショウもアリサの視線を追う。砂漠の風に阻まれて正確には見えないが、そこに浮かぶ敵影は、どうやら人の形をしていない。

「……シャドウのクリーチャーか!」

 すぐにショウはそのことに思い至る。シャドウ内の一部のクリーチャーを、やつらは使役するコードを手に入れていた。それをここで手駒とする気なのだ。レーダーに映る敵影はこちらよりも数は少ないものの、これでは本隊を引きずり出すまでに時間がかかってしまう。

「しかたねえ……アリサ、単騎決戦で勝負をつけるぞ。雑魚は部下どもに任せて、俺たちは雑魚の間を突っ切る!」

「とても楽しそうな作戦ですが、どういうことですか?」

「クリーチャーはコードに縛られて、やつらに従っているにすぎない。で、このコードはあくまでシャドウ内でのもの。地上ではあまり遠くからの操作はできないはずだ。つまり、そのコードはこのクリーチャー部隊のリーダーが持っている」

 そこまで聞き、アリサは合点がいったとばかりに醜悪に歪め、舌なめずりをする。

「なるほど。要はそこでリーダーさんに、早く死にたくなるくらいの、凄惨なおしおきをして差し上げればいいわけですね?」

「どうしてそこで普通に『リーダーを倒せばいいんですね?』って言えないのかは、もう聞かないことにする。が……まあ、そういうことだ」

 その言葉を聞き、アリサはすばやく砲座横の無線機を操作した。その目は、すでに目前に迫ったクリーチャーの姿を見据えている。それはシャドウでミナを追っていた人型クリーチャーと同型のものだった。

「はい、みなさん。みなさんには、ちょっとごみ掃除をしてもらいます。あちらのごみくずの団体さん、見えますね? みなさんはあれをお掃除してください。私たちは、ごみを吐き出すクソ野郎をぶっつぶしに行きますので」

 アリサが言い終えた数秒後には、バギーは敵陣の中へと突入していた。

 敵の部隊の中心は中型の人型クリーチャーと小型の獣のようなクリーチャーだ。機銃を乱射しながら突破していけば、それほどの苦労はない。ただ、敵の数が思ったよりも多く、バギーを操作するショウは忙しかった。

「だーくそ、ちょこまかと……もういい! 小型のやつは轢いてもしょうがねえ」

「ちょっとショウさん、私の車に傷がついたらどうしてくれますの?」

「そんな心配するんだったら、こんなところに乗ってくんじゃねえ!」

 怒鳴りあいながらも何とか周囲の敵を蹴散らしつつ、ショウとアリサのバギーは戦場を進んで行く。

「おっ、前方500メートルの位置に巨大なクリーチャーの反応発見。恐らく、こいつで間違いないな」

 その言葉と同時に、ショウはアクセルを踏み込む。バギーに飛びついてきた小型クリーチャーをそのまま跳ね飛ばしながら、砂の丘を登るように、砂塵を上げて駆けていく。

 やがてその丘を見下ろせる位置に、バギーは登りつめた。そのまままっすぐ丘の向こうへと走っていくと、不意に違和感を覚えた。

 以前通った時と、なにか違う気がする。このあたりは昔一度、通ったことがある程度でしかなかったが、そのとき……こんな池があっただろうか?

 それは、何の変哲もない池に見えた。妙に透明度の高い、かすかに緑がかった池だ。だがひとつだけ、どうにもおかしいことがあった。

 レーダーの敵の反応が、池の中を示しているのだ。

「あの中に敵がいるということでしょうか?」

「どうだろうな……とにかく、調べてみるしかなさそうだ」

 ショウが、ゆっくりとバギーを池に近づけて行く。だが、それは調べるまでもなかった。池のすぐ側までたどり着くと、突如、上へ大きく伸び上がり、バギーの上に滝のごとくなだれ落ちた。

「なんだとっ!?」

 さすがに狼狽しながらも、ショウがすばやくギアチェンジするとともにバックで下がる。その直後、その池の水のようなものが、先ほどまでバギーのあった場所を飲み込む。と同時に、まるでそれは意思を持っているかのように、蛇のごとく鎌首をもたげた。

「ほほぉ……よく逃げられましたね。まあ、今のであっさり終わってしまっても、面白みに欠けますが」

 一瞬、声の源がどこなのか、ショウにはわからなかった。
 が、今まで池の水とばかり思っていたものに、徐々に人の顔のようなものが形成されていくに従い、その声の主の正体に思い至る。

「てめえ……ドクター・クレイトッ!」

「ふむ……君は、私の最高傑作の相棒だね? てっきり、あの子も一緒だとばかり思っていたのだが、これはこれは、残念至極」

 恭しい口調で、クレイトがその表情をぐにゃりと歪める。その顔はもはや不定形の生物が人の顔を模した『顔のようなもの』に過ぎず、彼が人間であったことを推し量る要素は何ひとつ残っていない。

 その姿は、完全にゲル状の怪物へと成り果てていた。

「へえ、あれがセトミちゃんをハーフに変えたという、ドぐされ外道のマッドサイエンティストですか。まあ、ずいぶんと魅惑的なお体ですこと」

 軽蔑と皮肉を込め、アリサが機銃をクレイトに向ける。

「そのような身体なら、さぞかし弾力があるんでしょうね。撃ちまくり甲斐がありそうですことッ!」

 言うが早いか、アリサがその巨大な機銃をクレイトに向かって掃射する。一発一発が必殺の威力を持つその反動に、ショウがハンドルを取られて車体がわずかに傾いた。

「ばっ、お前、撃つ前になんとか言え!」

 思わず文句言うショウに、しかしアリサは答えない。その目は先ほどの言葉とは裏腹に、鋭く硝煙の向こうの相手をにらんでいる。

 が、次の刹那―――――。

「ショウさん、加速!」

「あ、なに!?」

「いいから加速しなさい! このハゲ!」

「はっ……!? わぁったよ!」

 バギーがショウのアクセルで急加速した次の瞬間、先ほどまでバギーがあった場所が、ゲル状の物質に覆われる。それは焼け焦げるような音を残し、地面をわずかながら溶かした。

「おやおや、今度は捕まえたと思ったのですが、なかなか目のいいお嬢さんだ。次はあなたを実験してみたいところです」

 やがて硝煙が風とともに、消え、クレイトの姿があらわとなる。余裕綽々といったその口調からも見て取ることができるが、普通の人間ならばミンチにされているような銃撃を受けても、そのおぞましい身体は傷一つついた様子がない。

「マジかよ……くそっ! 実弾銃はきかねえってことか!?」

 歯噛みしながらクレイトとの間合いを計るショウに、その怪物はまたもその表情を歪ませた。

「残念、ちょっと違いますね。実弾銃だけでなく、私のこの身体には如何なる物理攻撃も無意味。斬ろうが叩こうが、もちろん撃とうが、痛みもなければ損害をこうむることもありません。どうです? これぞまさに人間の革新。ゆくゆくは、私も神の眷属の一柱となるのです」

「ずいぶん、ゲテモノな神もいたものですね。私ならば、そんな気持ち悪い姿で讃えられてもうれしくもなんともありませんが」

 とうとうと、まるで夢を語るように話すクレイトに、アリサが皮肉と侮蔑を込めたセリフを吐くが、その瞳にはこれまでのような余裕はない。

「フフフ……いつまで、そのような強がりが言えるか……楽しみですねェッ!」

 突如として、クレイトの身体が大きく伸び上がると、自らの身体の一部を触手のように伸ばし、バギーを襲う。
「チィッ!」

 死角となる上空からの攻撃に、ショウはひたすらハンドルを切ってかわす。

「おっと、運がよかったですねェ。では次は……どうです?」

 またしても降り注ぐ触手――――それが今度は、三本。

「この……クソがッ!」

 とにかく必死で、ショウはハンドルを切る。状況が見えているわけではない。だが、まっすぐ走っているだけでは格好の的だ。なんとか二本をかわし、残りの一本をアリサが撃ち落とす。

「くそっ! こんなの、いつまでも避けられねえぞ! 一旦退いて、数で攻めたほうがいいんじゃねえか!?」

「無駄です。これよりも大きな機銃を備えているバギーは、うちのチームにはありません。被害を増やすだけです」

「じゃあどうしろってんだ! このままケツに火ィ着けられるまで逃げ回ってろってか!?」

 今にもまた飛んでくるかもしれない攻撃に気を張ったまま、ショウが砲座に向かって怒鳴る。が、その言葉を聞いたアリサの表情がふと、変わった。

「火……着ける……」

 その瞬間、再びアリサの顔つきが変わった。敵を倒すときに見せるあの表情――――悪魔の歌姫たる所以の、その醜悪な笑みに。

 刹那、砲座からアリサは突如後部座席へと跳び乗った。

「お、おい!?」

「ショウさん、このままなんとか触手をかわしつつ、できるだけやつへ接近してください!」
「はぁ!? んな無茶を……」

 後ろに向かって怒鳴り返すショウの後頭部が、突如固い鉄の感触を味わう。

「できないなら、あなたを蹴り落として私が運転してもいいんですよ? 私はセトミちゃんが無事に帰ってくれば、それで万々歳ですので」

 そういうアリサの声は、今日――――いや、出会ってから今までに聞いた彼女の声の中で、もっとも優しい響きを湛えていた。

「―――――っ! わかったよ、やりゃあいいんだろうが! やりゃあ!」

 半ばやけくそで、ショウは車を反転させ、クレイトの周囲を円を描くように走りながら、徐々にその距離を詰めて行く。

「いいですよ……そのままやつの周りを回ってください」

 後部座席からなにやら大きな木製のケースを取り出したアリサが、その中から何かを取り出す。それは、一見、ただの酒かなにかのビンのように思えた。

「えいっ!」

 声とともに、アリサはそのビンを次々と投げていく。だが、それを受け止めるクレイトに別段変化は見られない。

「クフフフフフ……なんのつもりですか? これは。薬品か何かの類かと構えてみれば、そういうわけでもない。溶かされる恐怖に、狂ってしまいましたかね?」

 やがて1ダースほどあったビンをすべて投げつくすと、アリサがすばやい身のこなしで砲座へと戻る。

「ええ、溶けて、狂いますよ。……ただし、あなたがね」

 その言葉とともに、アリサは再び機銃をクレイトへと向ける。
「やれやれ、それは無駄だと……」

「物理攻撃は効かず、痛みも損害もない……でしたね。では、ものの味はわかりますか?」

 その言葉に、クレイトの表情がかすかにこわばる。同時に、ショウがはっとした表情でアリサを見た。

「お前、まさか……」

「重ねてお聞きします。熱いのは、お好きですか?」

 その返事を待たず……アリサは、機銃の弾を撃ちつくすほどの勢いでクレイトに向かって掃射した。

 その刹那――――。

 突如として、すさまじい爆炎が、肌が焼け付くような熱風を伴って立ち上った。

「グ、ぐぎゃあああああああああッ!?」

 それは、ドクター・クレイトのそのゲル状の身体が燃える炎だった。まるで彼自身が引火性の燃料であるかのように、その炎は彼にまとわりつくようにしてその身体を焼いていく。

 物理攻撃は効かないと豪語していたその身体が、尽きる気配すら見せないその炎に、徐々に徐々に黒く、灰へと変わっていく。

「ば、馬鹿なア! 貴様なにを……私にィ……ッ!」

 声を発するのもやっとの様子で、クレイトがアリサをにらむ。

「あらあら、お口に合わなかったようで申し訳ございません。うちのバーで出そうと思っていた新商品なんですけど。スピリタスっていうね。これ、アルコール度数90%というのが特徴でして。火気厳禁、なんですよ」

 まるで普段、バーでマスターをしているときのように朗らかに、アリサがにっこりと笑う。

「まあ、お口に合わなかったようですけれど、商売なのでお代は払っていただきますね?」

 だが、その言葉の直後にその表情は例の顔に一変する。

「腐れマッドサイエンティストさんの、カスみたいな命でねェ! キャーハハハハハハハハハハッ!!」

 まるでその言葉が死の宣告であったかのように、その異形と化したドクター……クレイトの身体は、砂漠の灰となって消えた。


 
「やれやれね。派手な花火とは言ってたけど、ほんっとに派手にやったもんね」

 セトミは、シャイニー・デイの自室から、そのコンクリートのジャングル……上層街を見つめていた。先ほどその付近から巨大な火柱が上がったところから見て、そろそろ頃合かもしれない。

 デヴァイスの周波数をショウのそれに合わせ、セトミはスイッチを入れる。

「さーて、ドッグ、首尾はどう?」

「ちっと時間がかかったが、予定通りだ。こちとらパーティ開始の10分前ってとこだな。団体様もお着きになられたし、厄介なお客には、先に退場してもらったからな。泥棒猫が眠り姫の寝室に忍び込むには、お膳立ては済んでるぜ」

 皮肉っぽく言うショウの声に、彼のニヒルな笑みを連想し、自然にセトミも猫のように笑う。

「オーケー、オーケー。んじゃ、こちらも動きますか。団体様のお相手は、番犬と悪魔ちゃんによろしく頼むわ」

「あいよ。そっちこそ、眠り姫をよろしくな」

「はいはい。王子様だったら目覚めのキスで一発なのにね」

 小さく嘆息しながら、セトミはデヴァイスの周波数を切り替える。今度の通信相手はエマだ。

「そんじゃあ女神様、これからお姫様を助けに参ります。どうかノラ猫の私めに神の加護を」

 おどけた調子で言うセトミに、エマがくすりと笑う。どうやら、双方ともいい意味でリラックスしている状態のようだ。

「では、バックアップ体制に入ります。メディカルサポートシステム起動。こちらの判断で必要に応じて薬剤を投与します」

「おっけー、じゃあ……行きますか!」
 言うが早いか、セトミは窓からその身を翻す。砂塵を巻き上げて地面に着地すると、バーの前に停めたままだった自らの光学バイクにひらりと飛び乗った。

「さーて、フルスロットルで飛ばすよ!」

 一気にアクセルを吹かすと、加速力に秀でる彼女のバイクは瞬く間に最高速へと達する。一瞬、トレードマークの帽子が吹っ飛びそうになり、あわてて片手でそれを押さえた。

「セトミさん、ここからさほど遠くないところに、バイクのままシャドウ内へ潜入できる、大きな入り口があります。そこからシャドウへ入ってください」

「バイクのまま?」

 意外な突入方法に、おうむ返しにセトミが聞き返す。

「はい。早くミナの元へたどり着けるほど、あの子を救うのに有利になります。そのまま一気に上層街まで突っ切りましょう。そこからは隠密行動をとったほうがいいかと思いますが……」

「なるほどね。好きよ、そういう作戦!」

 そう言って笑いながら、セトミはエマが示した件の入り口へと向かって行く。それはどうやら、戦前に作られた地下街の入り口のようだった。かつてはきらびやかな喧騒に彩られていたであろう立ち並ぶ店も、今はただの廃墟に過ぎない。

「このままひたすら、まっすぐに進んでください。地下街の出口が現れれば、上層街のそばに出るはずです」

「了解! しかし、ずいぶん分かりやすい直通ルートもあったもんね。これでよく今までヒューマンに忍び込まれなかったもんだわ」

「まあ、好き好んでヴィクティムの巣窟に入り込もうなんて、よっぽどのことがない限りは思いもしないでしょうからね」

 それもそうか、とセトミは合点がいったとばかりに頬を掻く。
「ところで……セトミさん。今更ですが、ひとつ聞いてもいいですか?」

 不意に、エマの声がかすかに神妙な色を帯びる。

「ん? なに?」

「あなたはなぜ……ミナを助けてくれるのです? こんな荒れ果てた世界……ほとんどの人間が自分の利だけを考えて生きている世界で、なんの見返りもなく、ミナを助けてくれるのは、なぜなのです?」

 それは、純粋な疑問だった。機械の中の存在であるはずのエマが、本当の人間として、この世界のどこかに存在しているのではないか……そんな風に思えるほどに。

 セトミの頬を、シャドウのひんやりとした空気が撫でていく。その感覚に冷やされたかのように、その瞳がかすかに愁いの色を湛えた。それはまるで、このまっすぐな通路の先に、自分の過去を見ているかのような。

「ミナはね……私だったから」

「……え?」

 ぽつりと、独り言のように綴られた言葉に、エマが疑問の表情を浮かべる。

「会って間もない頃、あの子が言ったの。『あなた、私と同じ』って。その時は、同じ因子持ちって意味だと思ってたんだけどさ。もっと、深い意味があったみたい。多分、ミナは無意識だったんだろうけど」

 そう。なにもわからぬままに周囲に翻弄され、自分の持つ力の意味も知らず、ただ、利用されつつある存在だった。自分も、ミナも。

「最初は、なんとなくほっとけないだけだった。確かに、昔の私みたいだったしね。自分の力をもてあまして、ヒューマンともヴィクティムとも違う、なんだかよくわからない、自分という、何か」

 とうとうと語るセトミの言葉を、エマは静かに聞いている。

「でもね……あの子は、選んだ。誰に利用されるのでもなく、自分の意志で、生きることを、選んだ」

 ロウガとの戦いの直前、ミナが言っていた言葉を思い出す。自分は兵器じゃない。兵器になどならない、と。いくら長い時間を過ごしてきたとはいえ、心は歳相応の少女なのだ。それが、自分の周囲に渦巻く思惑に流されるのではなく、立ち向かうことを選んだ。

 それが、かつての自分を思い起こさせたのだろう。『自由にさせて』とつぶやいた、その頃の自分。そして、セトミにとっての自由――――それは、好き勝手に生きることではなかった。この腐ったリンゴのように退廃した世界で、どう生きるのか、自分の意志で選択すること。

 この世界には、正義も悪もない。ただ、己がそうするべきと感じたことを、自分自身で決めていくこと。

 ミナが自分の意志をもって生きることを宣言したとき、セトミも思ったのだ。『あなたは、私と同じ』と。

「ま、要するに……ね。気に入ったの、あの子のこと。私、ノラ猫だから、誰にでもなつくわけじゃないけど、あの子にだったら、のどを鳴らして擦り寄ってあげてもいいかなー、なんて」

 不意に破顔して、ウィンクして見せるセトミに、エマはつられて笑う。

「……ふふ、セトミさんらしいです。普通なら根拠のない発言に聞こえるのでしょうが……あなたが言うと、理路整然と語られるよりも、なぜだか説得力がある気がしてしまいます」

「でしょ? おっと、おしゃべりはここまで。どうやら、出口が見えてきたみたいよ」

 暗いシャドウの中から光のある場所へ――――。セトミを乗せたバイクは、フルスロットルで駆け抜けていった。


 
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