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第八章 アサキ、覚醒
18 多坂大学附属病院。大阪府吹田市の郊外にある、総合病
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多坂大学附属病院。
大阪府吹田市の郊外にある、総合病院だ。
平成初期に建てられた病棟は、さもあろうという古い外観であるが、内装は適時適度な改修を施しているため、特に古臭さは感じない。
東病棟の四階にあるエレベーターの扉が、プーンという電子音とともに開いて、乗っていた数人のうち、一人の女性が降りた。
慶賀応芽である。
ブラウスの上にジャケット、短めのフレアスカート、色といいデザインといい、あまり主張のない控えめな私服姿だ。
「おっ、ウメちゃんやんか、ひさしぶりやん」
ナース室からワゴンを両手で押しながら、看護師の山末さんが、応芽に気が付いて話し掛けてきた。
「いつもお世話になっとります」
応芽は小さく会釈をする。
「やつれとるやん。中学生の女の子は食って遊んで恋して、やで。っと、あかん急患なんや。ウメちゃん、ほな今度ゆっくりっ」
手押しワゴンを加速させて、騒々しい看護師は、患者を跳ね飛ばしそうなほどの猛スピードで去っていった。
「はあ。実久さん、相変わらずやな」
応芽は、無意識に微笑していた。
山末実久とは、以前から知った仲である。
ここがリヒトの指定病院ということと、彼女が山末永久の姉であるためだ。
永久は、応芽の同期だ。
一緒に、魔法使いとしての研修を受けた仲である。
といっても、応芽と打ち解けるより前に、帰らぬ人になってしまったが。
クラフトを自宅に忘れるという、信じがたい失態により、ヴァイスタに殺されたのだ。
自分一人だけなら逃げることも出来たのだろうが、周囲にいた幼い子供たちを守るための時間稼ぎをしようとして、生身で複数のヴァイスタへと特攻を仕掛けて、返り討ちにあった。
その勇気が讃えられて、山末永久は、リヒトの名誉戦士として、その名前の通り永久に名が残るらしいが、応芽にはどうでもいいことだ。
永久は、とても気さくで、誰にでもわけへだてなく、そして何事にも熱心だった。
もっと特訓して成長して、自分がこの世界を救うんだ、という使命感に燃えていた。
魔法使いの養成所という環境に、とにかく緊張して余裕がなかった応芽は、ことあるごとに笑わそうとしてくる彼女をずっと無視し続けていた。
正直、嫌っていた。
応芽は、自分の双子の妹以外には、幼馴染の嘉嶋祥子、白田雉香、この二人以外は、誰に対しても心を許そうとしなかった。
仲良くなろうなどとはしなかった。
もしもあの時に、永久と友達になれていたならば、もしかしたら、その後の自分の運命も大きく変わっていたのかも知れない。
というよりも、その後に自分たちの運命が大きく変わることもなく、平凡かつ幸せでいられたのかも知れない。
そんな、いまさら是非ともしようのないことを考えながら、406号室の前に立った。
「慶賀雲音」
病室は四人部屋のようであるが、プレートに名前は一人分しか書かれていない。
「雲音、お姉ちゃんや。入るで」
声を掛けた手前、少しだけ待つが、やはり返事は無かった。
静かに扉を開けると、病室へと入った。
四人部屋。
天井の明かりが、部屋全体を照らしている。
カーテンで仕切られているのは窓際の一人分のみで、あとは無人のベッドが置いてあるだけである。
「雲音」
名を呼びながら静かに進み、カーテンをそっと開ける。
ベッドに、誰かが横になっている。
応芽と瓜二つといってもよい顔立ちの、女性であった。
慶賀雲音、応芽の双子の妹である。
眠るように目を閉じている雲音であるが、突然、その目がかっと見開かれた。
身体も顔もそのままぴくりとも動かず、眼球だけが動いて、応芽の顔を見た。
「久しぶりやな」
応芽は、ぎゅっと自分の拳を握りながら、硬い笑みを作った。
おそらく雲音は、意識してこちらを見たわけではないのだろう。
単なる反射的動作。
分かってはいるが、こうして反応するのを見れば、やはり期待してしまう。
期待するから、落胆もしてしまう。
ふう、と小さくため息を吐いた応芽は、はっとした表情になると、首をぶんぶん横に振って、自分とそっくりな顔の妹へと、あらためて笑みを向けた。
「あんまりこられなくなって堪忍な」
天井へと視線を戻した雲音へと、姉は優しく語り掛ける。
「いっそ関東の病院に、とも思ったんやけど、リヒト指定の病院って関東は東京だけやん、お姉ちゃんのおるとこからやとちょっと遠いねん。どのみち頻繁にくること出来ひんのなら、ここのがお父ちゃんお母ちゃんがきやすいしな。……って、なにをいっても言い訳になるな。ほんま、堪忍な。申し訳ない」
なんの反応もない、と分かっているのに、応芽は喋り続ける。
肉体の中、部屋の中、宇宙でもいい、どこかに魂があること、信じて。
「昨日もきたやろ? お父ちゃんたち。あたしも今日はそこに泊まって、明日、戻るつもりや。療養してこい、とかいってオフもろたんやけど、一日だけなんやもんな、参るわあ」
頭を掻きながら、はははっと笑った。
「……あのな、気を悪くせんで聞いてな。ホンマは実家に泊まるのが目的でこっちにきたんよ。きたから、こっちにも寄ったんでな。……運の悪いことにザーヴェラーと戦うことになってしまったんやけど、お姉ちゃん、強がって頑張ってみたはええけど、ボコボコにやられてなあ。体力も、魔法力も、すっかり使い果たして。……気力を、充電しにきたんや」
いつか、妹と一緒に笑える、そんな世界を取り戻すためにも。
応芽はふと気付いて、ベッド横にあるハンドルを回して、ベッドをギャッジアップさせた。
雲音の上体が起き上がると、自身も、壁に立て掛けられていたパイプ椅子を組み立てて、腰を下ろした。
「お姉ちゃんなあ、いま東京で……正確には、千葉県の我孫子ってとこなんやけどな」
あらためて向き合うと、笑顔を作り、妹へと語り始める。
我孫子で起きた、思い出の数々を。
「……最初はホンマにムカつく奴らやったんやけどな、まあ、あたしが偉そうな態度を取ってたのが悪いねんけどな」
舐められてたまるか、と思っていたからというよりは、そもそも仲良くなるつもりなどなかったから。
だって、自分のしようと思っていることは……
みんなの……
……だというのに、すっかりあいつらのペースにはまって、どんどん仲良くなってしまって。
本当に迂闊だった。
まあ、ええけどな。
いまとなっては。
「ドジで間抜けで、泣いてばかりおる、令堂ってあかんたれがおってな、ビビッたわ、赤毛の、ピンとアホ毛の生えた寝癖頭のくせしおって、ザーヴェラーをたった一人で倒してしまったんやからな」
冷静に考えれば、それがどうしたという気もするが。
だって、そもそもそういう能力が令堂和咲の奥底に眠っていると分かっていたからこそ、リヒトは……至垂さんは、そして……
応芽の一人喋りは続く。
次は、アサキたちと初めて一緒に戦った時のこと。
続いては、歓迎会のこと。
応芽は、ひょんなことから歓迎会を開いて貰うことになったのだが、そんなことをされた経験などこれまでにないものだから、照れを隠そうとするあまり、ついつい好戦的な態度を取ってしまって、何故だか大阪広島お好み焼き対決になってしまった。
そんなことを、笑いながら楽しげに語り続けた。
「ホンマあいつら、めっちゃいい奴らなんや。明るくて、バカが付くくらいお人好しで。……一人、口のとびきり悪いクソムカつくバカがおるんやけど、そいつも……大好きなんや、あたし」
ふふっ、と応芽は笑った。
その笑みが、一瞬にして陰っていた。
「せやけど……せやけどっ! ……あたし、雲音……元に……」
くっ、と息が詰まった。
視界が歪んでいた。
知らない間に、涙が溢れて頬を伝っていた。
妹の前で恥ずかしい、と泣き止もうとするものの、思ってそう出来るものでもなく、しまいにはすすり泣きを始めてしまった。
「辛いなあ。あいつらと一緒におると……あの、居心地のよさは、ホンマに辛いなあ。……話、受けなければよかったわ。なんにも、知らなければ……行かなければ、よかったわ。あんな街に。……あいつらとなんか、会わなければよかった!」
拭っても拭っても涙が溢れ、応芽は顔をぐにゃぐにゃに歪めて、いつまでも泣き続けていた。
雲音は、ギャッジアップされたベッドに背を預けながら、焦点の定まらない視点で、病室の壁をいつまでも見つめ続けていた。
大阪府吹田市の郊外にある、総合病院だ。
平成初期に建てられた病棟は、さもあろうという古い外観であるが、内装は適時適度な改修を施しているため、特に古臭さは感じない。
東病棟の四階にあるエレベーターの扉が、プーンという電子音とともに開いて、乗っていた数人のうち、一人の女性が降りた。
慶賀応芽である。
ブラウスの上にジャケット、短めのフレアスカート、色といいデザインといい、あまり主張のない控えめな私服姿だ。
「おっ、ウメちゃんやんか、ひさしぶりやん」
ナース室からワゴンを両手で押しながら、看護師の山末さんが、応芽に気が付いて話し掛けてきた。
「いつもお世話になっとります」
応芽は小さく会釈をする。
「やつれとるやん。中学生の女の子は食って遊んで恋して、やで。っと、あかん急患なんや。ウメちゃん、ほな今度ゆっくりっ」
手押しワゴンを加速させて、騒々しい看護師は、患者を跳ね飛ばしそうなほどの猛スピードで去っていった。
「はあ。実久さん、相変わらずやな」
応芽は、無意識に微笑していた。
山末実久とは、以前から知った仲である。
ここがリヒトの指定病院ということと、彼女が山末永久の姉であるためだ。
永久は、応芽の同期だ。
一緒に、魔法使いとしての研修を受けた仲である。
といっても、応芽と打ち解けるより前に、帰らぬ人になってしまったが。
クラフトを自宅に忘れるという、信じがたい失態により、ヴァイスタに殺されたのだ。
自分一人だけなら逃げることも出来たのだろうが、周囲にいた幼い子供たちを守るための時間稼ぎをしようとして、生身で複数のヴァイスタへと特攻を仕掛けて、返り討ちにあった。
その勇気が讃えられて、山末永久は、リヒトの名誉戦士として、その名前の通り永久に名が残るらしいが、応芽にはどうでもいいことだ。
永久は、とても気さくで、誰にでもわけへだてなく、そして何事にも熱心だった。
もっと特訓して成長して、自分がこの世界を救うんだ、という使命感に燃えていた。
魔法使いの養成所という環境に、とにかく緊張して余裕がなかった応芽は、ことあるごとに笑わそうとしてくる彼女をずっと無視し続けていた。
正直、嫌っていた。
応芽は、自分の双子の妹以外には、幼馴染の嘉嶋祥子、白田雉香、この二人以外は、誰に対しても心を許そうとしなかった。
仲良くなろうなどとはしなかった。
もしもあの時に、永久と友達になれていたならば、もしかしたら、その後の自分の運命も大きく変わっていたのかも知れない。
というよりも、その後に自分たちの運命が大きく変わることもなく、平凡かつ幸せでいられたのかも知れない。
そんな、いまさら是非ともしようのないことを考えながら、406号室の前に立った。
「慶賀雲音」
病室は四人部屋のようであるが、プレートに名前は一人分しか書かれていない。
「雲音、お姉ちゃんや。入るで」
声を掛けた手前、少しだけ待つが、やはり返事は無かった。
静かに扉を開けると、病室へと入った。
四人部屋。
天井の明かりが、部屋全体を照らしている。
カーテンで仕切られているのは窓際の一人分のみで、あとは無人のベッドが置いてあるだけである。
「雲音」
名を呼びながら静かに進み、カーテンをそっと開ける。
ベッドに、誰かが横になっている。
応芽と瓜二つといってもよい顔立ちの、女性であった。
慶賀雲音、応芽の双子の妹である。
眠るように目を閉じている雲音であるが、突然、その目がかっと見開かれた。
身体も顔もそのままぴくりとも動かず、眼球だけが動いて、応芽の顔を見た。
「久しぶりやな」
応芽は、ぎゅっと自分の拳を握りながら、硬い笑みを作った。
おそらく雲音は、意識してこちらを見たわけではないのだろう。
単なる反射的動作。
分かってはいるが、こうして反応するのを見れば、やはり期待してしまう。
期待するから、落胆もしてしまう。
ふう、と小さくため息を吐いた応芽は、はっとした表情になると、首をぶんぶん横に振って、自分とそっくりな顔の妹へと、あらためて笑みを向けた。
「あんまりこられなくなって堪忍な」
天井へと視線を戻した雲音へと、姉は優しく語り掛ける。
「いっそ関東の病院に、とも思ったんやけど、リヒト指定の病院って関東は東京だけやん、お姉ちゃんのおるとこからやとちょっと遠いねん。どのみち頻繁にくること出来ひんのなら、ここのがお父ちゃんお母ちゃんがきやすいしな。……って、なにをいっても言い訳になるな。ほんま、堪忍な。申し訳ない」
なんの反応もない、と分かっているのに、応芽は喋り続ける。
肉体の中、部屋の中、宇宙でもいい、どこかに魂があること、信じて。
「昨日もきたやろ? お父ちゃんたち。あたしも今日はそこに泊まって、明日、戻るつもりや。療養してこい、とかいってオフもろたんやけど、一日だけなんやもんな、参るわあ」
頭を掻きながら、はははっと笑った。
「……あのな、気を悪くせんで聞いてな。ホンマは実家に泊まるのが目的でこっちにきたんよ。きたから、こっちにも寄ったんでな。……運の悪いことにザーヴェラーと戦うことになってしまったんやけど、お姉ちゃん、強がって頑張ってみたはええけど、ボコボコにやられてなあ。体力も、魔法力も、すっかり使い果たして。……気力を、充電しにきたんや」
いつか、妹と一緒に笑える、そんな世界を取り戻すためにも。
応芽はふと気付いて、ベッド横にあるハンドルを回して、ベッドをギャッジアップさせた。
雲音の上体が起き上がると、自身も、壁に立て掛けられていたパイプ椅子を組み立てて、腰を下ろした。
「お姉ちゃんなあ、いま東京で……正確には、千葉県の我孫子ってとこなんやけどな」
あらためて向き合うと、笑顔を作り、妹へと語り始める。
我孫子で起きた、思い出の数々を。
「……最初はホンマにムカつく奴らやったんやけどな、まあ、あたしが偉そうな態度を取ってたのが悪いねんけどな」
舐められてたまるか、と思っていたからというよりは、そもそも仲良くなるつもりなどなかったから。
だって、自分のしようと思っていることは……
みんなの……
……だというのに、すっかりあいつらのペースにはまって、どんどん仲良くなってしまって。
本当に迂闊だった。
まあ、ええけどな。
いまとなっては。
「ドジで間抜けで、泣いてばかりおる、令堂ってあかんたれがおってな、ビビッたわ、赤毛の、ピンとアホ毛の生えた寝癖頭のくせしおって、ザーヴェラーをたった一人で倒してしまったんやからな」
冷静に考えれば、それがどうしたという気もするが。
だって、そもそもそういう能力が令堂和咲の奥底に眠っていると分かっていたからこそ、リヒトは……至垂さんは、そして……
応芽の一人喋りは続く。
次は、アサキたちと初めて一緒に戦った時のこと。
続いては、歓迎会のこと。
応芽は、ひょんなことから歓迎会を開いて貰うことになったのだが、そんなことをされた経験などこれまでにないものだから、照れを隠そうとするあまり、ついつい好戦的な態度を取ってしまって、何故だか大阪広島お好み焼き対決になってしまった。
そんなことを、笑いながら楽しげに語り続けた。
「ホンマあいつら、めっちゃいい奴らなんや。明るくて、バカが付くくらいお人好しで。……一人、口のとびきり悪いクソムカつくバカがおるんやけど、そいつも……大好きなんや、あたし」
ふふっ、と応芽は笑った。
その笑みが、一瞬にして陰っていた。
「せやけど……せやけどっ! ……あたし、雲音……元に……」
くっ、と息が詰まった。
視界が歪んでいた。
知らない間に、涙が溢れて頬を伝っていた。
妹の前で恥ずかしい、と泣き止もうとするものの、思ってそう出来るものでもなく、しまいにはすすり泣きを始めてしまった。
「辛いなあ。あいつらと一緒におると……あの、居心地のよさは、ホンマに辛いなあ。……話、受けなければよかったわ。なんにも、知らなければ……行かなければ、よかったわ。あんな街に。……あいつらとなんか、会わなければよかった!」
拭っても拭っても涙が溢れ、応芽は顔をぐにゃぐにゃに歪めて、いつまでも泣き続けていた。
雲音は、ギャッジアップされたベッドに背を預けながら、焦点の定まらない視点で、病室の壁をいつまでも見つめ続けていた。
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