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始まりの章「勇者観察日記その1勇者の扱い方」
第3話「納得」
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クルミは今、目の前で起こったことが理解できていない。
フライパンがひしゃげ、それを素手で治し、手から光を放ってフライパンが完全に元どおりになり、そのご本人から魔法なんていう単語が飛び出した。
待て。待て待て待て。
私落ち着け私。
状況を整理しよう。そうすれば混乱して見えてこないものも、見えてくるはずだ。
まず雪の中でこの人を拾った。その時この人はとんでもない格好の上血まみれで、剣なんてものまで持っていた。
しかもその剣までも血まみれ。
本人に外傷は見られなかった。ということは返り血という可能性が濃厚。
そんな人をつい勢いで連れて帰ってきちゃって?
目が覚めたら何もかも吐かせようと思って起きてみれば?
王国の名家出身で、魔王を打ち倒した最強の勇者とか言い出して?
未だに警察にも届けずに? しかも今何か光って壊れたはずのフライパンが元どうりになって? フライパンを簡単にねじ曲げて?
何が何だかわかりゃしない。
何だ王国の最強の勇者って。
魔王を倒したって。
って言うかよく考えてみればとんでもなく怪しいというか、危ない人なのに何であたし匿ってるの?
そこまで考えてクルミは考えを一度ストップ。
「あの、アカメさん?」
「なんだ?」
厳かに、クルミは顔を上げる。
それをアカメは黙って見つめながら返事をする。
「あなた、、、もしかして」
そんな重くなった空気の中、クルミは1番あって欲しくない可能性を引っ張り出し
「異世界人とか、そういうものなんじゃないでしょうね?」
そう質問した瞬間後悔が頭の中を駆け巡って眉を寄せた。それにまるで拍車をかけるように、頭の中を「そんなことあるわけがない」という言葉が駆け巡る。
「異世界?」
しかしアカメが不思議そうに頭をかしげたことで、否定しがたい可能性を否定できて、車は深くため息をつく。
我ながらなにを考えているのか。
「ごめん何でもない。そんなことあるわけ」
「そうか」
「え?」
自分の可能性を否定し、そんなことあるわけないと新たなる可能性を模索し始めたところでアカメの呆然とした声がそれを遮った。
その声にうなだれていたクルミは目線を戻す。
「そうか。異世界か」
どこか納得したような声色に変わるアカメに、再び嫌な予感がよぎる。
「そうか。だから、、、」
ぶつぶつの何かつぶやきだし、自分の世界に入り込むアカメを、クルミはただ見つめる。
そして次第に焦燥感がクルミをせきたてていく。
何か、この状態を変えなければならないような気がしてならない。
その感覚の原因がどこであるか、クルミにはわからない。
頭を回転させても、はっきりとそうと言える原因がない。
何か気持ち悪いものを感じながら、クルミはそれでも行動に起こした。
「アカメさん? あなた一体」
「あぁ、私は異世界の人間だったのか」
クルミの行動も虚しく、アカメは納得のいった風な顔でそういった。
「え?」
クルミは何を聞いたのか今一度頭の中で整理させて
「異世界人!?」
驚いて声を上げた。
「うむ。そうだ。私は異世界からやってきた、いわば異世界人というやつだな」
「いや!待って待って待って!異世界人って何!あなた本当になんなの!?」
「私は勇者だが?」
「そうじゃなくて!」
「私は騎士だが?」
「違う!」
「私は異世界からやってきた勇者だが?」
「そーおーじゃーなーくーて!いやそうなんだけど!あーもうわかんなくなるー!」
突然始まった自分でもわけがわからなくなるような問答に、クルミは頭を抱えた。
「すまない。面白くてついからかってしまった」
「からかわないでください!」
「わかった」
そんなしっかりとしたアカメの返答に、クルミは少し落ち着かなければと深呼吸する。
ある程度気持ちが落ち着いたのを確認すると、アカメに向き直ってその顔を見上げた。
「まず異世界人って何?」
「異世界人というのは、己が知る世界ではないまた別の世界から」
「いや違うそこじゃなくて」
「ぬ?」
「、、、立って話すのもなんだから座りましょうか」
そう言って隣のリビングへ行き、端にまとめて置いてある椅子を二つ持ってきて、それぞれ向き合う形で置いた。
「ありがとう」
「いいよ」
アカメは礼を言って座る。
「で、私が聞きたいのは、異世界から来たっていうのが、よくわからないの」
「と言うと?」
「魔法とかファンタジーとか、そんなもの存在しないこのご時世に、異世界人とか本の中にしか存在しない、架空のものであるからよ。単純にありえないの」
「ふむ、そうなのか」
「そう。仮に異世界人って名乗る人がいたとしても、その人は頭がどうかしていると思われて、警察呼ばれておしまい。わかるわよね?」
「その、けいさつ、と言うのは?」
「、、、町の治安を守る人たちのこと」
クルミは予想外の質問に少し呆れてしまい、返答するのに少し遅れてしまう。
「警備兵のようなものか」
「話がそれたけど、それであなたは異世界人?なの?」
「そういうことになるな」
「そういうことになるなって、、、」
はっきりとした返答にクルミは眉をしかめた。
「話聞いてた?異世界人なんていないの。あなたが異世界人っていうのになにか、憧れとか、そういうのを持ってるのはもうわかったけど」
「事実だぞ?」
「だからね?あるわけがないの」
「なぜだ?」
「この世界に異世界人なんていないから」
「ここにいるではないか」
「あのねぇ」
何処までも回り続けそうな問答に、クルミは頭を抱えた。
そろそろ本当に警察につきだそうかと悩んだその時。
ピーンポーン
玄関のインターホンが家中に鳴り響き、クルミは一つの希望を見出した。
おじさんかな?
「おはようクルミ。昨日のことを聞きに来たぞ」
玄関に近づくクルミの耳に、昨日電話をかけたおじさんの声が届いて、クルミは扉に飛びついた。
「おじさんっ! と陸元さん!」
玄関の扉を開けた先には、悠然と立つ単発でとても若いスーツ姿の男性と、同じくレディーススーツを着込み、長いカールを後ろで束ね、美しく化粧をして立つ超絶美人、おじさんと陸元さんがそこにいた。
いつ見ても思うけど、二人は美男美女というような風貌そのもので、クルミはいつもの通り今回も、その二人の組み合わせに見とれてしまう。
「やだ陸元さんなんて、美優お姉さんって呼んでいいわよ?」
しかし、残念なのがその性格に難があるところだろう。
妙に「美優お姉さん」をセクシーに言うところ、とても楽しい性格であることが如実に出てしまっている。
「すまん。ついてくると聞かなくてな」
対するおじさんは少し困った風に腕を組んでくる陸元さん、もとい美優さんを邪魔そうに腕を外そうとするが、しかし美優さんは離れようとしない。
「いいじゃないですか社長ぉ~。もう長い付き合いなんですからー。ね?クルミちゃん」
「はい、私は大丈夫ですよ」
ウィンクしながらこちら日な橋を振ってくる美優さんに同意。事実、二人のこういうやりとりは見ていて楽しいものがあるので、困るより嬉しい。
少し微笑んですらいるクルミの反応を見ると、おじさんは諦めたようにため息をく。
「ここで社長と呼ぶな」
「お・じ・さ・ま」
「減給だな」
「私は忠実です」
あぁ、おじさんの一言でさっきの淫らな感じは何処へやら。その表情は仕事モードそのもので美しい。
敬礼している手がなければだが。
陸元さんって結構ゲンキンなのが玉にきずよね。
そうして苦笑しながら、クルミは二人を招き入れた。
フライパンがひしゃげ、それを素手で治し、手から光を放ってフライパンが完全に元どおりになり、そのご本人から魔法なんていう単語が飛び出した。
待て。待て待て待て。
私落ち着け私。
状況を整理しよう。そうすれば混乱して見えてこないものも、見えてくるはずだ。
まず雪の中でこの人を拾った。その時この人はとんでもない格好の上血まみれで、剣なんてものまで持っていた。
しかもその剣までも血まみれ。
本人に外傷は見られなかった。ということは返り血という可能性が濃厚。
そんな人をつい勢いで連れて帰ってきちゃって?
目が覚めたら何もかも吐かせようと思って起きてみれば?
王国の名家出身で、魔王を打ち倒した最強の勇者とか言い出して?
未だに警察にも届けずに? しかも今何か光って壊れたはずのフライパンが元どうりになって? フライパンを簡単にねじ曲げて?
何が何だかわかりゃしない。
何だ王国の最強の勇者って。
魔王を倒したって。
って言うかよく考えてみればとんでもなく怪しいというか、危ない人なのに何であたし匿ってるの?
そこまで考えてクルミは考えを一度ストップ。
「あの、アカメさん?」
「なんだ?」
厳かに、クルミは顔を上げる。
それをアカメは黙って見つめながら返事をする。
「あなた、、、もしかして」
そんな重くなった空気の中、クルミは1番あって欲しくない可能性を引っ張り出し
「異世界人とか、そういうものなんじゃないでしょうね?」
そう質問した瞬間後悔が頭の中を駆け巡って眉を寄せた。それにまるで拍車をかけるように、頭の中を「そんなことあるわけがない」という言葉が駆け巡る。
「異世界?」
しかしアカメが不思議そうに頭をかしげたことで、否定しがたい可能性を否定できて、車は深くため息をつく。
我ながらなにを考えているのか。
「ごめん何でもない。そんなことあるわけ」
「そうか」
「え?」
自分の可能性を否定し、そんなことあるわけないと新たなる可能性を模索し始めたところでアカメの呆然とした声がそれを遮った。
その声にうなだれていたクルミは目線を戻す。
「そうか。異世界か」
どこか納得したような声色に変わるアカメに、再び嫌な予感がよぎる。
「そうか。だから、、、」
ぶつぶつの何かつぶやきだし、自分の世界に入り込むアカメを、クルミはただ見つめる。
そして次第に焦燥感がクルミをせきたてていく。
何か、この状態を変えなければならないような気がしてならない。
その感覚の原因がどこであるか、クルミにはわからない。
頭を回転させても、はっきりとそうと言える原因がない。
何か気持ち悪いものを感じながら、クルミはそれでも行動に起こした。
「アカメさん? あなた一体」
「あぁ、私は異世界の人間だったのか」
クルミの行動も虚しく、アカメは納得のいった風な顔でそういった。
「え?」
クルミは何を聞いたのか今一度頭の中で整理させて
「異世界人!?」
驚いて声を上げた。
「うむ。そうだ。私は異世界からやってきた、いわば異世界人というやつだな」
「いや!待って待って待って!異世界人って何!あなた本当になんなの!?」
「私は勇者だが?」
「そうじゃなくて!」
「私は騎士だが?」
「違う!」
「私は異世界からやってきた勇者だが?」
「そーおーじゃーなーくーて!いやそうなんだけど!あーもうわかんなくなるー!」
突然始まった自分でもわけがわからなくなるような問答に、クルミは頭を抱えた。
「すまない。面白くてついからかってしまった」
「からかわないでください!」
「わかった」
そんなしっかりとしたアカメの返答に、クルミは少し落ち着かなければと深呼吸する。
ある程度気持ちが落ち着いたのを確認すると、アカメに向き直ってその顔を見上げた。
「まず異世界人って何?」
「異世界人というのは、己が知る世界ではないまた別の世界から」
「いや違うそこじゃなくて」
「ぬ?」
「、、、立って話すのもなんだから座りましょうか」
そう言って隣のリビングへ行き、端にまとめて置いてある椅子を二つ持ってきて、それぞれ向き合う形で置いた。
「ありがとう」
「いいよ」
アカメは礼を言って座る。
「で、私が聞きたいのは、異世界から来たっていうのが、よくわからないの」
「と言うと?」
「魔法とかファンタジーとか、そんなもの存在しないこのご時世に、異世界人とか本の中にしか存在しない、架空のものであるからよ。単純にありえないの」
「ふむ、そうなのか」
「そう。仮に異世界人って名乗る人がいたとしても、その人は頭がどうかしていると思われて、警察呼ばれておしまい。わかるわよね?」
「その、けいさつ、と言うのは?」
「、、、町の治安を守る人たちのこと」
クルミは予想外の質問に少し呆れてしまい、返答するのに少し遅れてしまう。
「警備兵のようなものか」
「話がそれたけど、それであなたは異世界人?なの?」
「そういうことになるな」
「そういうことになるなって、、、」
はっきりとした返答にクルミは眉をしかめた。
「話聞いてた?異世界人なんていないの。あなたが異世界人っていうのになにか、憧れとか、そういうのを持ってるのはもうわかったけど」
「事実だぞ?」
「だからね?あるわけがないの」
「なぜだ?」
「この世界に異世界人なんていないから」
「ここにいるではないか」
「あのねぇ」
何処までも回り続けそうな問答に、クルミは頭を抱えた。
そろそろ本当に警察につきだそうかと悩んだその時。
ピーンポーン
玄関のインターホンが家中に鳴り響き、クルミは一つの希望を見出した。
おじさんかな?
「おはようクルミ。昨日のことを聞きに来たぞ」
玄関に近づくクルミの耳に、昨日電話をかけたおじさんの声が届いて、クルミは扉に飛びついた。
「おじさんっ! と陸元さん!」
玄関の扉を開けた先には、悠然と立つ単発でとても若いスーツ姿の男性と、同じくレディーススーツを着込み、長いカールを後ろで束ね、美しく化粧をして立つ超絶美人、おじさんと陸元さんがそこにいた。
いつ見ても思うけど、二人は美男美女というような風貌そのもので、クルミはいつもの通り今回も、その二人の組み合わせに見とれてしまう。
「やだ陸元さんなんて、美優お姉さんって呼んでいいわよ?」
しかし、残念なのがその性格に難があるところだろう。
妙に「美優お姉さん」をセクシーに言うところ、とても楽しい性格であることが如実に出てしまっている。
「すまん。ついてくると聞かなくてな」
対するおじさんは少し困った風に腕を組んでくる陸元さん、もとい美優さんを邪魔そうに腕を外そうとするが、しかし美優さんは離れようとしない。
「いいじゃないですか社長ぉ~。もう長い付き合いなんですからー。ね?クルミちゃん」
「はい、私は大丈夫ですよ」
ウィンクしながらこちら日な橋を振ってくる美優さんに同意。事実、二人のこういうやりとりは見ていて楽しいものがあるので、困るより嬉しい。
少し微笑んですらいるクルミの反応を見ると、おじさんは諦めたようにため息をく。
「ここで社長と呼ぶな」
「お・じ・さ・ま」
「減給だな」
「私は忠実です」
あぁ、おじさんの一言でさっきの淫らな感じは何処へやら。その表情は仕事モードそのもので美しい。
敬礼している手がなければだが。
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