どうも異世界で超能力者になりました

AYAMI

文字の大きさ
8 / 28
第一章

第3話 まさかの悲報

しおりを挟む
「え?Σ(゜Д゜)」

俺は唖然とした。何故かといえば…

「えぇ、身体能力には人並み外れた所があるのですが…あなたの魔法才能は0です…」

ギルドの職員は申し訳なさそうに俺に言う。

そう、俺は昼飯を食べた後すぐにルビンと共にギルドへ行った。そこで登録を済ませた俺は職員に案内され、とある部屋へ向かった。

何でもここでその人の能力値がわかるそうだ。例えばその辺の街の人であれば、

身体能力(5~10)
魔法才能(10~15)

と言った感じ。他にも色々あるのだが、省略。値は低いと感じるだろうが、レベルを上げれば能力値もあがるそうだ。(いや~やっぱりレベルって概念があってこその異世界だよね)

で、俺の能力値はと言うと…

身体能力  100
魔法才能    0

なるほど異世界に来てから感じていたことではあったが、確かに全体的に筋力は上がっている気がする。(この前、屈強な男3人がかりでもってた荷物が一人で持てたし)

だが、「魔法才能0」というのはいささか…かなりの問題だった。なぜならば、0という数値はいくらレベルを上げようと、変わらないのである。魔法才能0というのは前例がないらしく、魔法使用0だった人物は過去100年の間に一人いたらしいのだが、その人は只の旅芸人だったらしいので別に困らなかったそうだ。

(ちなみに普通の人でも指から火を灯すことくらいはできるらしい)

「マジか…」

明らかに凹む俺にギルド職員女性が慰めの言葉をかけてくれる。

「だ、大丈夫ですよ!魔法才能が無くても依頼を達成すれば、グレードはあがるんですから!ね?ね?それにこれだけの身体能力の値なんて私初めて見ましたし!」

どうやら身体能力の値の方は過去どんな人物でもいなかったようだ。魔法才能0のお蔭であまり目立たなかったが。

「まぁ、いつまでもうじうじしててもしょうがないですしね…ありがとうございます」

「は、はい!これからの冒険が幸運でありますようお祈りいたします!」

そう言って俺を見送ってくれるギルドの職員さん。

だが、参った。魔法才能0というのは本当に困る。ようは俺は武器がないと近接攻撃以外で攻撃する手段が全くない。ということだ。

この世界にはモンスターがいるが、その中には魔法を使ってくるモンスターもいる。魔法耐性さえあれば話は別だが、如何せん魔法才能0、魔法に関しては何も駄目なのである。

「こりゃレベル上げるのにも影響しそうだな…」

そういって、ギルドの入り口前で待っていたルビンの元へ行く。

「お、コウスケ!終わったか!どうだった?」

「あぁ、凄かったよ色々と。身体能力値100だってさ。」

「身体能力値100!?そりゃ凄い…

「で、魔法才能は0だってさ」

「えええええええええぇええええええええええええええええ!!!??」

滅茶苦茶、驚かれた。そう魔法とはこの世界でこれほどまでに一般のものなのだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―

ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」 前世、15歳で人生を終えたぼく。 目が覚めたら異世界の、5歳の王子様! けど、人質として大国に送られた危ない身分。 そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。 「ぼく、このお話知ってる!!」 生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!? このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!! 「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」 生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。 とにかく周りに気を使いまくって! 王子様たちは全力尊重! 侍女さんたちには迷惑かけない! ひたすら頑張れ、ぼく! ――猶予は後10年。 原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない! お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。 それでも、ぼくは諦めない。 だって、絶対の絶対に死にたくないからっ! 原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。 健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。 どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。 (全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく

タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。 最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。

異世界でも保育士やってます~転生先に希望条件が反映されてないんですが!?~

こじまき
ファンタジー
【読んでいただいて♡いただいて、ありがとうございます。王城編準備中のため、12月12日からしばらく更新お休みします。考えてた構成が「やっぱなんか違う」ってなり、慌てております…汗】 「こんな転生先だなんて聞いてないっ!」六年間付き合った彼氏に婚約を解消され、傷心のまま交通事故で亡くなった保育士・サチ。異世界転生するにあたり創造神に「能力はチートで、広い家で優しい旦那様と子だくさんの家庭を築きたい」とリクエストする。「任せといて!」と言われたから安心して異世界で目を覚ましたものの、そこはド田舎の山小屋。周囲は過疎高齢化していて結婚適齢期の男性なんていもしないし、チートな魔法も使えそうにない。創造神を恨みつつマニュアル通り街に出ると、そこで「魔力持ち」として忌み嫌われる子どもたちとの出会いが。「子どもには安心して楽しく過ごせる場所が必要」が信条のサチは、彼らを小屋に連れ帰ることを決め、異世界で保育士兼りんご農家生活を始める。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない

しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。

処理中です...