サイキック捜査官 ＢＬＵＥ ＤＲＡＧＯＮ

サイキックソルジャー詩集

赤い杖の先に

赤い誉(ほまれ)が　湖の中から現れていく

赤き滴を垂らし　血腥(ちなまぐさ)い匂(にお)いがした







赤き杖は　生きる力を吸った

黒き杖は　闇を逃がした





霧が立ち込めていく

もう限界なんてない






不安なこと心配なことがあるとしたら

赤き杖を使う　地獄の魔導士に

瞳　奪われた

生きる先は赤い街







戸惑いながらも　僕は生きた

一寸先が　闇でも生きようとした

それが　未来に答えとなるなら

誰に止められても

未来に行きたかった








赤き杖は　稲光をあげた

血腥い匂いがした





闇は霧に変わり

光りは　空に変わった





見ることがこんなに辛いなんて

悲しみで瞳は　潰(つぶ)れていく

誰もが自分の為　大切な人の為に

生きようとしている

何とかしたくて　自由を勝ち取りたくて







僕はここにいる







行き先は地獄の最果て

まだ　深い眠りにはつけない






赤い杖は消えない

瞳から離れようとしない







失って気付く物

それは　人のココロ







赤い杖を消す為に

僕らは自由を　心に抱く意味を探していく

瞳の先の未来に永劫(えいごう)に