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サイキックソルジャー詩集
未来からの人魚
しおりを挟む海辺から希望を感じる
吸い寄せられるように
海に入っていった
鮮やかな赤い服を着た 少女がいた
まるで情熱そのものの姿だった
光とともに 少女の足は 尾鰭(おひれ)に変わった
人魚だとしても人間
真実を訴えている 不思議な目をしていた
泣きそうな瞳 悲しい瞳
不思議な 真実をみていた
彼女を抱きあげて 街へ出向いた
もう 足は自由に歩ける 身体(からだ)に変わっていた
「自由ってこんなにいいんだね」
人魚はいう
僕は悲しい結末がくるとは 思わずに歩いていた
人魚は海へ帰っていく
現実は真実よりも辛く儚い
再び彼女が現れることはなかった
夢を見ていた
海岸に足跡があった
希望だけが海へ泳いでいく
何故か 現実を恨んだ
どうしようもなく 立ち竦(すく)んだ
海岸に光り輝く貝殻があった
少女の手紙が入っていた
「真実は希望に変わる」と入っていた
僕は青い空を見上げた
辛く悲しいコトがあっても
必死に前へ向いていく姿があった
「一期一会」彼女はそういっていた
例え真実がそうだとしても
思い出は消えやしない
ココロにズット生き続けている
ヒトは思い出を大切にするから
失って気付く それがヒト
かけがえのない明日の為に
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