27 / 60
大闘技場編
第27話大賢者と大闘技場
しおりを挟む
今ここには学園勢と建国勢、そして勧誘勢のヒロイン達が集まっている。
勧誘勢ももちろん好感度ボードで好感度設定は4にしてある。
無機物の剣にまでできたのは意外だったが…
さて会議の目的は俺との恋愛の処遇…ではなく今後の国の方針だ。
「まだこの国はできたばかりだ。内政に力をいれるべきだろう」
内政屋のシオンが如何にこの国が脆弱か説明する。
「魔術大国その物を手に入れたはいいが、正直持て余してるのが現状だ」
確かにシオンの言う通りだ。
主な人材は液状化して元国王に取り込まれちゃったからな。
その穴埋めは大変だ。
しかしそれに反対するのは軍師幼女のマリアだ。
「今我々は流れに乗っている。大賢者様もいる事だし、強気に出ても良いのでは?」
マリアの言う事も最もだ。
大賢者たる俺の力はMPタンクになるヒロインさえいれば最強なのである。
これは自惚れとか過大評価とかそういうのではなく事実なのだ。
最強の力を見せつければ戦争せず侵略する事も可能かもしれない。
そしてそこにシルヴィア会長が割って入る。
「これは令とも相談したのだけれども、今度開催される大闘技場に彼を出してはどうかしら。我が国の宣伝にもなると思うのだけれども」
えー、めんどうくさいなーという俺の心情とは裏腹に皆は賛成している。
問題は誰をMPタンクにすべきかだが…
「ここは余に任せて貰おうか」
街のコアとして魔力を供給してきた黒い聖女ことユースティアが名乗りを上げる。
確かに彼女以上の人材はいないだろうが、彼女には彼女の役割がある。
国が機能しなくなるから駄目だ。
「悪いが諦めてくれ」
「仕方ないのう」
となると戦闘に特化し尚且つMPタンクになれる存在がいい。
そうなると選択肢は限られてくる。
やっぱり御門先輩か、いやでも剣はリンがあるしなぁ…
俺が悩んでいるとシルヴィア会長が肩にポンと手をやる。
「じゃあ私達の中で戦って誰が一番強いか決めましょう」
会長のこの一言でスーパーヒロイン大戦が始まろうとしていた。
―
結果は見えていた。
戦い慣れしてるミーナはMPがないから除外だし、
建国組の他のメンバーは皆戦いなんてできないから即落ち二コマでやられてる。
唯一戦闘系チートらしき氷の魔女エーデルは、俺が触れ続けられないから除外だし、
暗殺者のセシルはMPが低くタンクに向いていないだけでなく開けた場所での戦闘は苦手だ。
こうなると後は学園勢のみ。
「はああああああああああああああ!!!」
御門先輩がシルヴィア会長に斬りかかる。
しかしその斬撃を軽くいなし手刀で先輩を気絶させた。
メアやアリスが相手になる訳もなく、この戦いの勝者はシルヴィア会長で幕を閉じた。
「大会まで時間がないわ。厳しめの特訓でいくわよ」
この後めちゃくちゃ修行した。
勧誘勢ももちろん好感度ボードで好感度設定は4にしてある。
無機物の剣にまでできたのは意外だったが…
さて会議の目的は俺との恋愛の処遇…ではなく今後の国の方針だ。
「まだこの国はできたばかりだ。内政に力をいれるべきだろう」
内政屋のシオンが如何にこの国が脆弱か説明する。
「魔術大国その物を手に入れたはいいが、正直持て余してるのが現状だ」
確かにシオンの言う通りだ。
主な人材は液状化して元国王に取り込まれちゃったからな。
その穴埋めは大変だ。
しかしそれに反対するのは軍師幼女のマリアだ。
「今我々は流れに乗っている。大賢者様もいる事だし、強気に出ても良いのでは?」
マリアの言う事も最もだ。
大賢者たる俺の力はMPタンクになるヒロインさえいれば最強なのである。
これは自惚れとか過大評価とかそういうのではなく事実なのだ。
最強の力を見せつければ戦争せず侵略する事も可能かもしれない。
そしてそこにシルヴィア会長が割って入る。
「これは令とも相談したのだけれども、今度開催される大闘技場に彼を出してはどうかしら。我が国の宣伝にもなると思うのだけれども」
えー、めんどうくさいなーという俺の心情とは裏腹に皆は賛成している。
問題は誰をMPタンクにすべきかだが…
「ここは余に任せて貰おうか」
街のコアとして魔力を供給してきた黒い聖女ことユースティアが名乗りを上げる。
確かに彼女以上の人材はいないだろうが、彼女には彼女の役割がある。
国が機能しなくなるから駄目だ。
「悪いが諦めてくれ」
「仕方ないのう」
となると戦闘に特化し尚且つMPタンクになれる存在がいい。
そうなると選択肢は限られてくる。
やっぱり御門先輩か、いやでも剣はリンがあるしなぁ…
俺が悩んでいるとシルヴィア会長が肩にポンと手をやる。
「じゃあ私達の中で戦って誰が一番強いか決めましょう」
会長のこの一言でスーパーヒロイン大戦が始まろうとしていた。
―
結果は見えていた。
戦い慣れしてるミーナはMPがないから除外だし、
建国組の他のメンバーは皆戦いなんてできないから即落ち二コマでやられてる。
唯一戦闘系チートらしき氷の魔女エーデルは、俺が触れ続けられないから除外だし、
暗殺者のセシルはMPが低くタンクに向いていないだけでなく開けた場所での戦闘は苦手だ。
こうなると後は学園勢のみ。
「はああああああああああああああ!!!」
御門先輩がシルヴィア会長に斬りかかる。
しかしその斬撃を軽くいなし手刀で先輩を気絶させた。
メアやアリスが相手になる訳もなく、この戦いの勝者はシルヴィア会長で幕を閉じた。
「大会まで時間がないわ。厳しめの特訓でいくわよ」
この後めちゃくちゃ修行した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる