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異世界迷宮編
第28話大賢者と異世界迷宮-1階-
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「じゃあ次はダンジョンね」
「なんですか会長、急に」
大闘技場の後俺は傷も癒えぬまま会議室に呼び出された。
どうやら戦士の次は冒険者としての名声を高めないといけないらしい。
そこで高難易度を誇る異世界迷宮に白羽の矢が立った訳だ。
「そこを制覇した証明としてダンジョンコアを取って来て頂戴」
「いいですけど、今度のMPタンク役はどうするんですか?」
「私は別件で忙しいから学園勢全員連れてきなさい」
「今回は人数制限緩いんですね」
「その分難易度は高いわよ、気を付けなさい」
「異世界迷宮でハーレムか…悪くはないな」
そう思うと久々に胸が小躍りした。
―辺境の地・異世界迷宮入口
「へえここが異世界の迷宮かぁ」
「ここの管理者は異世界人らしいわよ、旦那様」
「ようやく実戦か…ワクワクするな、婿殿」
「怪我しない様にね、ジャック君」
メア、御門先輩、アリスのいつものメンバーでダンジョンの入り口を開ける。
するとそこはサキュバス達が経営するクラブだった。
「はーい、男性客1名ごあんなーい」
「女性の方はごめんね。ウチはガールズラブは扱ってないの」
「ちょっくら行ってくるよ。これもダンジョン攻略の内さ」
メア達が嫉妬してギャースカ言ってくるが、俺は聞こえないフリをして入店した。
「はーい、お兄さんいらっしゃーって、ちょっとこの男MPないじゃないの」
「魔術師の癖にMPが無いとか…ドン引きですぅ」
「仕方ない、HPで我慢するか」
店内のサキュバス嬢達が俺を見ながら何か相談している。
そして一人のサキュバスが俺の方に寄って来た。
「じゃあ、始めさせて頂きます」
「お、お願いします」
サキュバスは長い尻尾を俺の手足に絡めてくる。
尻尾が赤く輝くと、快楽と共に凄い脱力感が襲って来る。
これはHPが吸収されてる様な感じだろうか。
俺は朦朧とする意識の中でそのサキュバスをMPタンクにし、回復魔術を唱え続けた。
大賢者の回復魔術だ、回復量も消費MPも相当な物だろう。
「そんな…この私がやられるなんて…」
MPを俺に吸い尽くされたサキュバスは衰弱しその場に倒れた。
俺は席を立つと、怯える残りのサキュバス達に好感度ボードを向け設定を4にした。
「サキュバスよ、お前達もバビロニアの国民にならないか?」
「はい…♡」
サキュバス達は二つ返事でOKした。
俺は倒れたサキュバスを残ったサキュバス達の力を借り回復させ、
同じ様に好感度を4に設定した。
「ところで君達、この先の第二階層の情報は何かないかな?」
「そこはオークの縄張りよ。とても強いオークの勇者がボス」
「そうか、ありがとう」
俺はサキュバス達に礼を言うと、バビロニアへの地図と俺の署名を渡し、
クラブからでた。
「随分とお楽しみだったみたいね、旦那様」
「斬られる準備はいいか?婿殿」
「ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!中では何もなかったんだ!」
「彼の言ってる事は本当よ、いかがわしい真似はまだしてないわ」
俺に付いて来たサキュバス達が俺の弁明をしてくれる。
「まあ、今回だけは旦那様を信じてあげましょうか」
「婿殿、もし嘘だった場合は(チャキ)」
「私はジャック君を信じてたよ(ニコッ)」
「ふぅ、助かった…」
この迷宮をクリアする前にここでやられてしまうのではとひやひやした俺だった。
「なんですか会長、急に」
大闘技場の後俺は傷も癒えぬまま会議室に呼び出された。
どうやら戦士の次は冒険者としての名声を高めないといけないらしい。
そこで高難易度を誇る異世界迷宮に白羽の矢が立った訳だ。
「そこを制覇した証明としてダンジョンコアを取って来て頂戴」
「いいですけど、今度のMPタンク役はどうするんですか?」
「私は別件で忙しいから学園勢全員連れてきなさい」
「今回は人数制限緩いんですね」
「その分難易度は高いわよ、気を付けなさい」
「異世界迷宮でハーレムか…悪くはないな」
そう思うと久々に胸が小躍りした。
―辺境の地・異世界迷宮入口
「へえここが異世界の迷宮かぁ」
「ここの管理者は異世界人らしいわよ、旦那様」
「ようやく実戦か…ワクワクするな、婿殿」
「怪我しない様にね、ジャック君」
メア、御門先輩、アリスのいつものメンバーでダンジョンの入り口を開ける。
するとそこはサキュバス達が経営するクラブだった。
「はーい、男性客1名ごあんなーい」
「女性の方はごめんね。ウチはガールズラブは扱ってないの」
「ちょっくら行ってくるよ。これもダンジョン攻略の内さ」
メア達が嫉妬してギャースカ言ってくるが、俺は聞こえないフリをして入店した。
「はーい、お兄さんいらっしゃーって、ちょっとこの男MPないじゃないの」
「魔術師の癖にMPが無いとか…ドン引きですぅ」
「仕方ない、HPで我慢するか」
店内のサキュバス嬢達が俺を見ながら何か相談している。
そして一人のサキュバスが俺の方に寄って来た。
「じゃあ、始めさせて頂きます」
「お、お願いします」
サキュバスは長い尻尾を俺の手足に絡めてくる。
尻尾が赤く輝くと、快楽と共に凄い脱力感が襲って来る。
これはHPが吸収されてる様な感じだろうか。
俺は朦朧とする意識の中でそのサキュバスをMPタンクにし、回復魔術を唱え続けた。
大賢者の回復魔術だ、回復量も消費MPも相当な物だろう。
「そんな…この私がやられるなんて…」
MPを俺に吸い尽くされたサキュバスは衰弱しその場に倒れた。
俺は席を立つと、怯える残りのサキュバス達に好感度ボードを向け設定を4にした。
「サキュバスよ、お前達もバビロニアの国民にならないか?」
「はい…♡」
サキュバス達は二つ返事でOKした。
俺は倒れたサキュバスを残ったサキュバス達の力を借り回復させ、
同じ様に好感度を4に設定した。
「ところで君達、この先の第二階層の情報は何かないかな?」
「そこはオークの縄張りよ。とても強いオークの勇者がボス」
「そうか、ありがとう」
俺はサキュバス達に礼を言うと、バビロニアへの地図と俺の署名を渡し、
クラブからでた。
「随分とお楽しみだったみたいね、旦那様」
「斬られる準備はいいか?婿殿」
「ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君ジャック君」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!中では何もなかったんだ!」
「彼の言ってる事は本当よ、いかがわしい真似はまだしてないわ」
俺に付いて来たサキュバス達が俺の弁明をしてくれる。
「まあ、今回だけは旦那様を信じてあげましょうか」
「婿殿、もし嘘だった場合は(チャキ)」
「私はジャック君を信じてたよ(ニコッ)」
「ふぅ、助かった…」
この迷宮をクリアする前にここでやられてしまうのではとひやひやした俺だった。
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