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目玉

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テーブルにくり抜かれた4つの目玉がある。

一つは赤い目玉。

黒目がなく、真っ赤。

まるで血を入念に染み込ませたような赤だ。

二つ目は虹色の目玉。

見るものの心を奪う鮮やかな虹色。

それは宝石と言っても過言ではない。

三つ目は金の目玉。

眩しい輝きが見る者の心を離さない。

四つ目は真っ黒な目玉。

混じりけのない黒。

目玉だと言われなければ誰も気づかないだろう。

私は四つの目玉を握り潰した。

ニュルっとした感触が心地よい。

その握り潰して出来た液体を全身に浴びる。

徐々に身体に異変が起きる。

身体は丸くなる。

腕と足が消える。

顔が消える。

私は白い球体になった。

そう目玉に生まれ変わったのだ。






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