天使がくれた259日の時間

野々さくら

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25話 希望と絶望と一筋の光

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季節が巡り夏となる。お腹の子は順調に育ち、妊娠五ヶ月目に入っていた。夫婦は我が子の成長を信じ、祈る思いで毎日を過ごしていた。

今年も家庭菜園の収穫時期となり、小春は料理を楽しんでいた。そんなある日……。


ピクピク。

「……あ!」

小春は腹部に手を当てる。

胎動を感じたのだ。妊娠十七週目の出来事だった。


── もうそんな時期なのね……。

以前は喜んでいたこの成長も、今は喜ぶ事は出来なくなっていた……。


妊娠十五週目の安産祈願にも今回は行かなかった。それだけではない、琵琶湖が見える浜辺を散歩する事も、墓参りも樹はしつこく誘うが全てを断り、買い物と家庭菜園以外小春は部屋に閉じこもるようになってしまった。


「……そろそろ動くようになったか?」

樹はさりげなく聞く。


「……ええ、まあ……」

小春の歯切れが悪い。……全然嬉しくなかった。


「そうか順調な成長じゃないか」

「……そうだよね……、良い事なんだよね?」

「そうだ。病院からの冊子に書いてあっただろう!胎動は腹の子が元気な証拠だと!だから順調なんだ!」

「……うん。ありがとう……」


前回の時に小春は病院でもらった妊娠週数による胎児の成長欄を嬉しく何度も繰り返し読んでいたから当然分かっている。……しかし、まだ不安だった。元気であれば、あるほど……。

考えただけで、胸が強く締め付けられる感覚を味わい呼吸が乱れる。考えてはいけない……、分かっているのだが……。


「おい、今日も星が出てるぞ。少しだけでも……」

「いい!」

小春は早々に布団で横になる。


「……なあ、今何を考えている?」

「別に……」


「話せよ。母親が怖がっていると、腹の子も怖がる」

「私は別に何も怖くない!」

小春は樹に背を向ける。


樹はこれ以上聞けなかった。小春の悩みが何か、痛いぐらい分かっているからだ。

そしてそれは誰にも解決出来ない問題であり、相談すら出来ないのは自分が悪いと分かっている。


小春は胎動を感じるようになり、明らかに塞ぎ込むようになった。買い物や園芸、菜園の世話すら出来ずに樹が代わりにしていた。そして、とうとう家事もせずに寝込むようになってしまった。

かろうじて食事はしているが、また食べなくなってしまうのではないか?現在は妊娠中であり、それだけは避けないといけない。その為にはどうしたら良いのか?樹は一人頭を抱えてしまう。


── こんな時に小春の母親が居てくれたら……。

また不意に思ってしまう。

しかし亡くなった人は帰ってこない。だから、自分がなんとかしないといけない。その一心で小春に話しかける。……また叩かれる覚悟で。


「なあ、そろそろ話してくれて良いんじゃないか?何か考えや、不安があるんだろう?」

「……なんでもない……」


「俺に気を使うな!」

「……だってあなた私のせいで!あなたが苦しんだのは私のせいでしょう?」


「違う!……俺が弱かっただけだ!大体な、前の事で辛かったのはお前の方に決まってるだろう!悪阻やら出産やらで痛い思いしたのはお前だろう!今回もだ……。腹に子供抱えているのはお前だろう!だからお前は言いたい事言って良いんだ!痛い思いするのはお前!俺なんか二の次だろうが!」

樹は本音を叫ぶ。

その言葉に、小春はゆっくり振り向き樹を見つめる。


樹は小春をただ真っ直ぐに見つめていた。


「……あなたは優しすぎるのよ……」

「そんな事はない。ただ口が悪く、気の利いた事も言えんつまらん男だ!……同級生の女を泣かせる最低な奴だ……。だから気にしなくて良いんだ!」


「いつの話しをしているのよ?もう忘れてた……。あれぐらいの事で泣いて……、今なら笑うぐらいの事なのにね?……今悩んでいる事も、後なら笑えるのかな?」

「ああ、この子は無事に生まれるんだ!だから今の悩みなんか後に笑ってしまえる事なんだ!だから話せよ!」


悩んでいる時は、出口のない迷路に迷い込んでしまったみたいな雁字搦めに苦しむ。対応をし無事に解決する事も当然あるが、大体は成り行きや時間が解決してくれる。

よって悩みは、上手く解決するだけでなく、上手く付き合っていくのも一つの方法であり、誰かに話を聞いてもらう。それだけで背負っている事が軽くなる、だから信頼を置ける人に話すのも大事なことだった。


「……胎動があるか怖い……」

小春はやっと不安を声に出した。


「そらちゃんは元気だったから……、元気過ぎたから……。だから動かないで……、また……」

小春は耐えきれず泣き出す。我が子の胎動が怖い。本来なら喜ぶべき事に怯えないといけない。その考えが小春を追い詰めていた。


「……そうだな……。でもそう考えるのは普通だろう?」

「普通じゃない!お腹の子に動かないでなんて願う母親なんて全然普通じゃない!」


「……普通じゃない事が突然起きたんだ!普通の考えで居られる訳ないだろが!」

小春は樹を見る。


そうだ。我が子を亡くすなんて普通はない事。だから自分は他の母親と違う事を考えてしまう……。

その事に気付き……、救われた……。


「……次の診察いつだ?」

「……え?えーと、確か二週間後ぐらい……」


「じゃあ俺も行く」

「どうして?」


「先生に相談しに行こう。お前は遠慮して話せないだろう?だから俺が話す」

「え?あなたが産婦人科に行くの!……でも相談してもどうにもならないし……。迷惑だし……」


「まあ、迷惑だろうな……。でもそれで病んで腹の子に何かあった方が対応とかで、より迷惑かけるだろう?診察時の質問一つで妊婦の平穏が守られるなら、そっちの方が迷惑かけないだろう?」


「……うん。ありがとう……。でもあなた仕事大丈夫?前回の時も迷惑かけたし……」


前回の死産が分かった時。樹は小春を支える事に必死になり過ぎて職場に連絡をするのを忘れ、二日無断欠勤してしまっていた。

当時は携帯電話などなく、自宅にかけても繋がらなければ連絡が取れない時代だった。

丁度年末だった事から年始まで休め、仕事始めには出勤出来たが、忙しい年末に迷惑をかけてしまった。

小春は我が子の死を受け入れ、冷静になっていくほどに周りに迷惑をかけてしまった現実に苦しんでいた。


「もう話しているから……。勿論迷惑はかけないようにするつもりだ!二週間後なら調整してもらえる。だからお前は何も考えなくていい!」

「もう話したの……?」


「前の電話聞かれた……」

前の電話?一瞬なんの話をしたか考えるが、おそらく妊娠十週目ぐらいの時に樹が電話してきて、どうだったか散々聞いて来た時だと思う。

しかし、いくら樹でも会社の電話であれほど電話してこないだろうし、上司や同僚の前であそこまで叫ばないだろう。どうゆう事なのか聞く。

「あれ、外の公衆電話でしょう?電話ボックスあるわよね?」


「いや……、声でか過ぎて……。一緒に外回りしてる奴に……聞かれた……」


その言葉に小春は大笑いする。

「電話ボックスに入って聞こえる声ってどれだけよ!本当に隠し事下手ね!」

「うるさい!あいつが地獄耳なだけだ!」

「はいはい」


重苦しい空気が軽くなる。樹は真面目だが、どこか抜けていて不器用な性格。それが真面目で頑固な小春と合わさり上手くいっていた。


「寝るぞ!」

樹が灯りを消し、二人は早々に眠る。


この日も、月も星々も美しく輝き二人を優しく見守ってくれていた。




二週間後、二人は産婦人科に居た。樹は女性ばかりの待合室に居心地の悪さを感じつつ、ただ黙って座っていた。


「……いつもこんな感じなのか?」

「うん、総合病院はここしかないでしょう?」


小春は当たり前のように一時間以上待っている。前の時……、一ヶ月健診の時は早かったのに……。

樹はようやく気付く。小春を、乳児と母親が待っている待合室から早く出す為に順番を早めてくれた事を……。あの時、先に来ていた患者が小春の診察が終わってもまだ座って待っていた。今日が遅いのではなく、あの時が早かった……。


「……良い先生だな……」

「うん」

待ち時間が長いのも丁寧に診察してくれているからだった。


それからしばらくし、二人は診察室に呼ばれる。

女医は樹が居る事から話があるのだろうと察する。どうしたのか、優しい口調で聞いてくる。


「……あ、いや。と、とにかく診察をお願いします。」

樹は入室早々に退出する。


「大丈夫ですか?」

「はい……、すみません」

診察を受け、順調だと分かり一安心する。そして、樹を呼び戻し本題に移る。


「……あ、あの……。子供の……」

あの勢いはなくなり樹は黙り込んでしまう。実は樹は小春以上に臆病な性格。言葉に出すと本当にそうなってしまいそうで怖いのだ。

「あ、あの!」

結局、話したのは小春の方だった。



「……そんな事言われても困りますよね?すみません……」

二人は黙り込む。


「……それなら胎動の記録を付けたらどうですか?赤ちゃんが動いたらその時間を記録する。それをしていって、間隔が空いたり胎動が弱いと感じたら病院に来られたらどうでしょうか?その場、その場での対応になるのですが、少なくても赤ちゃんが動いている事が確認出来ている時は赤ちゃん元気だと分かるので……」

今まで感じていた胎動を逆に感じる事で安心する。二人では思いつかない方法だった。


「ありがとうございます。やってみます。……すみません、迷惑かけまして……」

「いえ、胎動を気にするのは大事です。前回の事故は防ぐのは難しいですけど、もし弱っていると分かったら早めに対応が取れます。……不安な事は言って下さいね?赤ちゃんも不安になってしまいますよ」


「ありがとうございます」

二人は安堵の表情を浮かべ診察室を後にする。お互いに顔を見合わせ笑い合った。


「……俺から話すと言ったのに悪い……」

「ううん、ありがとう。あなたのおかげ」

二人は診療費の計算を待ちながら話をする。しばらくすると会計で呼ばれ、病院を後にする。


季節は小春が寝込んでいる間に秋になっていた。しかしまだ残暑が残り、日差しが強く少し歩くだけで汗が滲む。

そんな暑さに見舞われる中、二人はある場所に行く為、石橋で出来た階段を登って行く。あの時と同じで、生い茂った木々が強い日差しを遮ってくれた。

樹が小春の手を引き向かったのは、以前安産祈願をした神社だった。

二人は久しぶりの参拝だったが手順を忘れておらず、段取り早く済ませ、祭壇前に立つ。


一番に過ぎった感情は謝罪だった。


あれから一度も来る事が出来なかった。頼むだけ頼んで報告に来る事が出来なかった。身勝手な自分達の行動にただ謝った。


そして次に報告になかなか来なかった事を謝った。

喜んでしまって、また失うのが怖い……。我が子がお腹に居た時と同じ場所に行くと、また同じ事が起きるのではないか……?

また予防線を張ってしまった……。


でも、今度は必ず連れてくる。二人はそう誓った。


二人はお参りを終わらせ帰ろうとする。その前にお守り授与場があった。

樹はまた、授かりに行こうと向かって歩きだすが、小春が止める。


「いらないのか?」

「……うん、あるから!」

小春はポケットからお守りを出す。前の時、樹が渡してくれたお守りだ。


「今度もこれが良いの!」

「持ってたのか?……もう何年も経っているだろう?効力も切れて……」


「これが良いの!」

小春はお守りを強く握る。


「子宝のお守りだってずっと持ってるじゃない?だからそのおかげでこの子が来てくれたような気がして……。だから……!」


小春は元々物を大事にし、思い出を重んじる性格。特に樹からもらった数少ない物は大事に残している。だから役目を終えたお守りですら返納出来なかった。


「……分かった。帰ろう」

樹は何も言わない。小春にとって価値があるのは今持っているお守りなのだろう。だから何も言わない。持ち主の気が安定していたらそれで良い……、そう思うようにした。


二人が手を繋ぎ石橋の階段を降り、神社の敷地を出るとランドセルに黄色い帽子を被った子供達が各々と歩いていた。

神社の敷地前にある細道は、ある小学校の通学路。丁度、低学年の下校時間であり小さな子供達が仲良く歩いていた。

その中の一組に、小さな男の子と女の子がおり手を繋ぎ仲良く歩いていた。


樹はその小学生を見て一言呟く。

「……あの時は名前を貶す事を言って悪かった……」


実はこの神社は二人の思い入れがある場所だった。願掛けしていても、思い通りの結果にならないと縁起が悪いと神社を変える人もいる。しかし二人が同じ神社に願掛けしているのは、この神社が二人の思い出の場所だったからだ。

そして、その思い出は苦い……記憶だった。




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