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野々さくらの執筆改善

「三人称神視点」から「三人称一視点」に変えるとここに宣言します!

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※野々さくらが勉強して書いた事です。間違っていたらすみません。



「偽装不倫」を完結に向けて書いていると悩む場面があった。それは


「今、主人公がいない。これって良いんだよね?」


という疑問をだった。


調べてみると、三人称にも複数の認識があると知った。そして、野々さくらの執筆法はあまりよくないとされているものだった。今回はその事について書こうと思う。




物語を描くには書き方が複数ある。
「一人称」
「三人称単視点」
「三人称多視点」
「三人称神視点」

※本当は二人称とか、他にもあるかもしれませんが今回はこれだけにしておきます。



野々さくらは「三人称神視点」を使用している。登場人物の色々な視点が書けて、一人ひとりの目線や感情を表現したいからだ。

ただ、そのせいで切り替えが上手くいかず、読んでいる方を混乱させてしまっているかもしれないと最近感じている。そして、筆者の感情を入れ過ぎていると反省していた。典型的な三人称神視点の悪い所らしい。

その事については最後に反省しようと思う。



まず、「一人称」「三人称単視点」「三人称多視点」「三人称神視点」について書いていく。


※「底辺筆者の独り言」の主人公、野々さくらを説明や例に出していきます。


「一人称」
主人公、野々さくらが視点になっている。つまり、野々さくらが目で見ている世界が物語の全て。それ以外は表現出来ない。野々さくらが見たり聞いたり感じた事をそのまま地の文として書ける。
また、別の登場人物。野々さくらの夫や子供の視点で書く事も出来る。
よく(〇〇視点)(〇〇side)と書かれているのが、それらしい。


主人公、野々さくらを使い例文を書くとこうなる。

例 「私」はポイントが低くて落ち込んでいる。だから「私」は、執筆について勉強すると決めた。


別の登場人物、野々さくらの夫目線で書くとこうなる。

例 妻はポイントが低くて落ち込んでいる。執筆について勉強すると言っている。その前に家事をやれ。


別の登場人物である、主人公の夫目線になると、また違う見方が出来る。


利点
「私」と言い、自分が落ち込んでいる事、勉強についての決意を自分で言っている。読んでいる人は野々さくらの思いに共感しやすい。
また別の登場人物である夫目線にすると、家事が疎かになっているという背景や、夫に迷惑がかかっている実状が分かる。
そして読みやすい。柔らかい文章になる。


欠点
基本的に野々さくらの目線でしか世界が分からない。〇〇視点で書けるが、基本は主人公目線になってしまう。だから、野々さくらは夫の不満には気付いておらず、描写されない。
一番の欠点は、「野々さくらが勘違いしている事」でも、事実のように書いてしまう。


夫は私の執筆を理解してくれている。

例のように夫の家事に対する不満に気付いていない為、このような文章になる。これは読者に対するミスリードになってしまう。



「三人称単視点」「三人称一視点」(背後霊視点)
野々さくらの背後にカメラや背後霊がいる状態。ここでは背後霊で書かせてもらう。

その背後霊が物語を解説をする。その背後霊は基本動かず、野々さくらの背後にいる。だから、野々さくらの目で見た世界ではなく、背後霊が見た世界。
そしてその背後霊は、野々さくらと気持ちが繋がっている為、気持ちが分かり解説してくれる。しかしエスパーではないから、他の人は分からない。そして予知能力はない為未来は分からない。取り憑いた一人の人物のみの心理描写してくれる。

おそらくは憑依しているから、野々さくらの過去は分かるのではないかと思われる。
(まだ不明)


そして、その背後霊は別の人物に取り憑く事も出来る。野々さくらの夫や子供などだ。
しかし、取り憑ける相手は一人。別人に取り憑いている時は、野々さくらの気持ちは分からない。



例 野々さくらの背後霊が語る
「野々さくら」はポイントが低くて落ち込んでいる。だから「彼女」は、執筆について勉強すると決めた。

例 野々さくらの背後霊が夫を描写する時
野々さくらの夫は、そんな彼女をみて溜息を吐いている。何か言いたそうな表情をしているが、その事に彼女は気付いていない。
(ここでの注意は「まだ気付いていない」と書いてはいけない。背後霊は未来を知らないから)


利点
客観的に野々さくらについて解説してくれる。一視点の為、野々さくらだけの感情が分かるように描写され分かりやすい。

別の場面になれば、夫に背後霊が取り憑き夫目線で描写出来る。


欠点
感情移入しにくい。どこか他人事に感じる。
夫目線にならない為、家事の不満が分からない。
野々さくらの感じている事を背後霊が語るだけ。よって野々さくらの認識が間違えていたら、背後霊が間違えて解説してしまう。本人ではなく背後霊が解説する為、本当の事を解説していると、読者は一人称より誤解しやすくミスリードになる。

注意点
背後霊が分かるのは、取り憑いている一人だけの心情のみ。予知能力はないから、「この先こうなる事を野々さくらは知らない」と書いてはいけない。




「三人称多視点」(ドローン)
ドローンみたいに上空にカメラがある状態。だから主人公の野々さくらだけじゃなく、夫や子供、そして接点のない読んで下さる方の視点にも変えられる。
そして一番大事な事は「登場人物の感情は描けない」。
これはプロでも難しいらしい。確かに感情を書かないのは相当難しいだろう。


例 ドローンが野々さくらと夫を上空から撮っている
「野々さくら」はスマホで自身の執筆ページのポイント欄を見て溜息を吐いている。
次に「彼女」は、執筆の本やネットで勉強を始めた。
それを見ていた夫は散らかった部屋を見渡し溜息を吐く。その表情は険しい。


(「ポイントが低くて落ち込んでいる」「勉強を決めた」は野々さくらの心情や決意、書いてはいけない。)

しかし、「~ようだ」「のか」は書いて良い。断言せず、仮定のような書き方。

例 「ようだ」「のか」を使用
「野々さくら」はポイントが低くて落ち込んでいるようだ。だから「彼女」は、執筆について勉強すると決めたのか、本やネットを調べ始めた。

正直、合っているか分からない。これは難しく、かなり硬い文章になる。


例 野々さくらの夫主体で書く
野々さくらの夫は、妻がポイントが低くて落ち込んでいるのを知っているようだ。毎日妻がスマホを見て「ポイントが低い」と嘆いているのを見ているからだ。
執筆について本やネットで勉強し始めている妻と、部屋の散らかり様を見て険しい表情をしている。


合っているのか分からないが、こんな感じだと思った。とにかく硬い。読みにくい。心情が分からない。プロじゃないと無理だ。


利点
客観的に書ける。絶対的な世界が書ける。そこに間違いはない。誰かに肩入れはない。

欠点
感情を書かない為、共感が全く出来ない。誰目線で見て良いか分からない。書くのも読むのも難しい。野々さくらの実力では絶対無理!




「三人称神視点」
全てを知っている神がいる状態。過去、未来、登場人物について全て知っている。
例は「ちびまる子ちゃんのナレーター」みたいなイメージ。


例 野々さくらと夫を神が表現
「野々さくら」はポイントが低くて落ち込んでいる。だから「彼女」は、執筆について勉強すると決めた。

それを見ていた夫は思う、その前に家事をやれ。

この夫婦が近日中に喧嘩になるのは想像に難くない。


野々さくらと夫の両方の感情が分かる。書きやすいが問題点がある。それは全ての考えが筒抜けという事だ。

野々さくらのポイントについての悩み、夫の家事に対する不満。その後、夫婦喧嘩に発想した。全て分かる。


想像の予知がなく、これは面白くない。小説的にも評価が低いらしく、余程技術がないと素人には難しいらしい。

実際、野々さくらは読み返しに行ったらやっていた。どっちもの心理が分かったら確かに面白くない。

そして物語に筆者が入るのは「世界観を壊す事」だ。あれほど世界観を守りたいと思っていたのに、一番の失敗だった。

そして、筆者の野々さくらが出しゃばり過ぎている。これは小説ではなく、半分エッセイだ。本当に反省している。


利点
勿論利点もある。全ての登場人物の感情、過去、信念などが分かる。書き方によっては上手く書ける。

欠点
誰目線か分かりづらく、誰に共感したら良いか分からない。全てが分かり想像の余地がない。
神=作者が出しゃばりやすい。これを制限出来る人じゃないと向いていない。




やってはいけないタブー
そしてやってはいけないタブーがあるらしい。それは

「一話の中で、一人称と三人称を一緒にしてはいけない」

理由は読んでいる人が分かりにくいから。
筆者は「偽装不倫」でやってしまった……。筆者は気に入っていたが、読んでいる人には意味が分からない。もっともな意見だった。



結論
今後は「三人称単視点」を基本的にやろうと思う。ほぼ主人公目線。必要な時に、別の登場人物に切り替える。


もう一度、三人称単視点と注意点について書き終わろうと思う。


「三人称単視点」
主人公の後ろに背後霊がおり、背後霊が見た世界を解説をしている。
背後霊は取り憑いた人物の心と繋がる。なので、気持ちも分かり解説する。
しかし心が分かるのは取り憑いた一人だけ。他の人物は分からない。
背後霊は基本、主人公の後ろにいる。
視点変更の時は別の登場人物に乗り移る事が出来る。しかし、その時は主人公には取り憑いていないので主人公の心は分からない。

注意点
背後霊が取り憑けるのは一人。
心が分かるのは取り憑いている人物だけ。エスパーではないので、他人の心は分からない。
未来予知は出来ない。
主人公以外の別の人物に取り憑く事が出来き、視点変更出来る。しかし、別の人物に取り憑いている時は主人公の気持ちは解説出来ない。

不明
過去は背後霊は分かるのか?おそらく一人称と同じだから良いと思う。



おわりに
場面や話によっては三人称神視点になるかもしれないが、極力三人称単視点で書いていけるようにしたい。







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