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自己流 物語を書く極意

一つの物語を作る順序

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今回、「天使がくれた259日の時間」で一番上手くいったと思っているのは、何度も言うが10万文字でまとめられた事だった。


どうやって物語を作っていったのか、次の執筆に活かす為に制作メモを見ながらまとめたいと思う。


①思いついた内容を箇条書きで書く。
②題名、テーマ、タグ、キャッチフレーズ、あらすじ、結末、物語の売り、登場人物、文体、文字数を考える
③大プロット作成
④中プロット作成
⑤小プロット作成
⑥小プロットに、より肉付けしていく
⑦本文を書く



①思いついた内容を箇条書きで書く。
本当に自由で良い。型がない分、自由に書ける。

↓実際の箇条書き

「来年のライト文芸賞に天使がくれた時間の一部を修正して物語にして投稿してみる」
主人公や設定は別。ただ、物語の流れは似ている。不妊治療や流産を繰り返した夫婦がやっと子供を授かる。しかし、その子は残念ながら死産となる。その出来事に嘆き苦しむ夫婦の立ち直りを描く物語。最後に無事に子供が産まれ、大事に育てていくと決める。
内容はシリアス、ギャグはない。
文芸なので、文体は硬め。
前天使のくれた時間は消したくないので、別作品として投稿。違いを出す為、神は出ないし、タイムスリップ要素はなし、離婚要求も、生まれた子供が早産になる描写も描かない。
メインテーマは「我が子を失った夫婦の立ち直りの物語」に焦点を絞る。


文体
一人称?
夫目線?妻目線?

三人称一視点?
夫目線?妻目線?神目線?
後に生まれた娘が聞いた話を語る


登場人物
夫 誠みたいな茶めっけはない 硬い 優しい
妻 幸子みたいな夫を支える妻 専業主婦

時代は?
子供が20歳になっているから20年前?




題名

「天使」はつけた方が良い



天使がくれた時間

天使がくれた   日の時間
サブタイはなし
日にち的に赤ちゃんだと分かりやすい



天国の空へ

これはダメ コミックにあった



あらすじ

「あなたがお腹にいてくれた  日間。私達夫婦は幸せでした……。」


十年の不妊治療の末、待望の第一子を身籠る。泣いて喜ぶ夫婦は、来年は三人でこの空と桜を見れるだろうと


しかし夫婦は知らなかった。子供は身籠れば必ず無事に生まれて来てくれる訳ではない事を……。


空をテーマにしたらどうか?風景描写は基本、空、花、木々



今回は10万文字、内容も決めている。
大体 前・中・後の3つに分ける
30日完結を目指すから30話。1話3000字から3500字を基準にする。
字数は少ない為、余計な描写をしない。
一番書きたい場所から書く。序盤の不妊治療や両親学級は後に書いて調整する。
(冗長という欠点がある。あまりメインにいくのが遅いと途中で読むのを止める人がいる。その事を常に頭に入れておくべき)


1話毎のテーマ、経緯、構想を練る




字数が決まっており、伏線がないのは中盤から書くのが良い


そう思い書こうとするが書けない
登場人物はある程度動かさないと動かし方が分からない
その意味では無駄になるの覚悟で序章や1話から書くべきかもしれない。


1、2、3話で登場人物の容姿を書く




このように頭にあるイメージをただ書いた。途中で変わるが気にしなくて良い








②題名、テーマ、キャッチフレーズ、あらすじ、結末、登場人物、文体、を考える
箇条書きを見ながら埋めていく。決めてない事は無理に書かなくて良い。

またテーマが二つ以上ある場合、比率を考えた方が良い。


③大プロット作成
大きな話の流れを書く。大体の物語分割を行う。(前編、中編、後編、1章、2章、3章、4章など)


前編 妊娠中から死産 3万文字
中編 死産からの立ち直り 4万文字
後編 二度目の妊娠から完結 3万字
計10万文字 30話以内に完結

このように構想を練った



④中プロット作成
大プロットで作った話の流れを1話ずつに分割。


前編
1話
妊娠判明
2話
夫が知る
3話
不妊治療 夫婦の結婚生活
4話
妊娠判定
5話
悪阻、安産祈願

こんな感じで軽くで良い






⑤小プロット
中プロットで作ったのに肉付けしていく。初めに書いた箇条書きには書きたい場面が書いてある。それをパズルのようにはめていく。


1話
夫婦は体外受精をしていた どうしても子供が欲しかった 負担は金銭面、体力、精神力を削り、でも諦めなかった
35過ぎた 二人で生きていく事も考えた
38  最後にもう一度だけ頑張りたい
分かった 最後
それゆえの懐妊だった 呼ばれる 十年世話になった先生にお礼を言わないとと思う
妊娠していますよ
え?
信じられない 十年待っても来てくれなかった

本当 ただ喜び過ぎないで まだ分からない時期だから
はい……
赤ちゃんを信じましょう

序盤に戻る 空、桜、全てが美しい
自転車が来る
とっさにお腹を庇う
あの人どんな反応するかしら?


2話
夫目線
諦めていた 妻をなんと慰めよう
食事を用意していない
何か食べよう 卵かけご飯で良いか?
生物はだめ
え?そうか じゃあ
で良いか?
だめ
食べないとだめだろ なんでもいいから
全部だめ 赤ちゃんによくないから
え?
信じられないけど妊娠してた 
思わず抱きしめる 本当か? 信じられない
うん 信じられない でも今ここに居るの

二人は少し崩れたケーキを食べる
でも今まで食べた中で一番


3話
不妊治療のを軽く解説





⑥小プロットに、より肉付けしていく
これで急に書いてはいけない。以前この方法で執筆し、書いては消しを繰り返した。ある程度箇条書きをしておいた方が良い。誰が主か、場所、どのように表現するかを考える。


⑦本文を書く
具体的な箇条書きに沿って執筆する。悩む展開があれば無理に書かず、大中小プロットをしっかり見直して考える。
後で書きたい場面や伏線が出てくる。忘れない為に必ず小プロットに箇条書きする。

今回、天使がくれた259日の時間の最終話は伏線回収などを忘れないようにと箇条書きしておいたのを組み合わせただけ。抜けが出にくいが一つ欠点がある。

それは無理矢理くっつけた為、話が支離滅裂な事だった。なんとかしようと何度も修正したが無理だった。最終話だから次には回せないし、無理に合わせるしかなかった。






以上だ。とりあえずこの順番で良いと思う。そして最後に今回の執筆でやっていた事を書きたい。



「物語メインの中編から書いた、頭に浮かんでいる場面から書いた」


良い点
1.見せ場だから文字数を好きに使って良い。文字数が足りない時や多すぎる時は前編でエピソードの追加、削減などで調整しやすい。
(現に『天使がくれた259日の時間』は中編を先に書いた事により文字数が4万文字超えた事が分かり、エピソードを削っている。先に書いていたら、場合によっては消さないといけなかった)

2.決まっている場所から書くと、それに合わせて前編、後編が書きやすい
見せ場は絶対変わらない、だから前後を調整するように書く。
結末から書いて、そこに合わせるように前編中編を書くのも一つかもしれない。

3.序章から前編は一番大事、時間を掛けて書く必要がある
読んで下さる方は序章や1話から読み始める。そこがつまらなければ続きを読まない。書きたい場面を中編に持っていき、前編は読んでもらえるような展開を出した方が良い。

4.中編や後編が決まっていると伏線を前編に書きやすい
順番に書いていると、後でこっちの設定にした方が良かったとなる場面がある。その場合書き直しになったり矛盾になりやすい。それを防ぐ。

5.前編を書く時に文字数を稼ごうと無理に展開を書き、それを解説や解決する為に中編後編で文字数を使ってしまう
これは偽装不倫の時の失敗だ。10万文字書こうと前編で主人公が誹謗中傷を受けた話を書いたら、中編で解決しないといけなくなった。あの展開も一つだったが、文字数を使い過ぎた。だから前編に行き当たりばったりの展開を書いてはいけないと痛感していた。

6.書きたい場面だけを書くと、残りの文字数でどこまでのエピソードを作るか?何万文字使うかを計算しやすい。エピソードの取捨選択が出来る。
(天使がくれた259日の時間は中編から書き4万文字以上使うと分かっていた。残り6万文字、前編と後編で3万文字ずつと決めていた。次に物語の命であり絶対必要な1話2話3話4話を書いた。そこで残り約2万文字となった。後は絶対必要な展開を書きつつ、文字数と相談しながら書いていけた。そして後編から完結に残り3万文字となった。そこで心掛けたのは「無理して文字数を稼がなくていい」だった。だから、目標字数を8万文字から12文字と決めていた。最悪、後編が1万文字でも物語としてまとまっていたら問題ないとした。それで書いて9万8000字、丁度良かったと思う)



悪い点
1.いきなりメインの中編で書き始めるから登場人物の性格が掴みにくい。動かしにくい事がある。
メインは緊迫している時もある。正常時はどんな性格か分かりにくい為、動かしにくさを感じた。



また新作を書く時の参考にしてみようと思う。





↓実際の執筆メモ。スマホのトラブルで消えた時の為に念の為残しておく。



1.思いついた内容を書く 箇条書き 思った事をただ自由に書く


「来年のライト文芸賞に天使がくれた時間の一部を修正して物語にして投稿してみる」
主人公や設定は別。ただ、物語の流れは似ている。不妊治療や流産を繰り返した夫婦がやっと子供を授かる。しかし、その子は残念ながら死産となる。その出来事に嘆き苦しむ夫婦の立ち直りを描く物語。最後に無事に子供が産まれ、大事に育てていくと決める。
内容はシリアス、ギャグはない。
文芸なので、文体は硬め。
前天使のくれた時間は消したくないので、別作品として投稿。違いを出す為、神は出ないし、タイムスリップ要素はなし、離婚要求も、生まれた子供が早産になる描写も描かない。
メインテーマは「我が子を失った夫婦の立ち直りの物語」に焦点を絞る。


文体
一人称?
夫目線?妻目線?

三人称一視点?
夫目線?妻目線?神目線?
後に生まれた娘が聞いた話を語る


夫 誠みたいな茶めっけはない 硬い 優しい
妻 幸子みたいな夫を支える妻 専業主婦

時代は?
子供が20歳になっているから20年前?




題名

「天使」はつけた方が良い



天使がくれた時間

天使がくれた   日の時間
サブタイはなし
日にち的に赤ちゃんだと分かりやすい



天国の空へ

これはダメ コミックにあった



あらすじ

「あなたがお腹にいてくれた  日間。私達夫婦は幸せでした……。」


十年の不妊治療の末、待望の第一子を身籠る。泣いて喜ぶ夫婦は、来年は三人でこの空と桜を見れるだろうと


しかし夫婦は知らなかった。子供は身籠れば必ず無事に生まれて来てくれる訳ではない事を……。




空をテーマにしたらどうか?風景描写は基本、空、花、木々




今回は10万文字、内容も決めている。
大体 前・中・後の3つに分ける
30日完結を目指すから30話。1話3000字から3500字を基準にする。
字数は少ない為、余計な描写をしない。
一番書きたい場所から書く。序盤の不妊治療や両親学級は後に書いて調整する。
(冗長という欠点がある。あまりメインにいくのが遅いと途中で読むのを止める人がいる。その事を常に頭に入れておくべき)



3.中プロットを作る 大体1話毎に切るように考える


1話毎のテーマ、経緯、構想を練る





字数が決まっており、伏線がないのは中盤から書くのが良い


そう思い書こうとするが書けない
登場人物はある程度動かさないと動かし方が分からない
その意味では無駄になるの覚悟で序章や1話から書くべきかもしれない。




1、2、3話で登場人物の容姿を書く



ライト文芸 天使のくれた時間


10万文字でまとめる

夫 誠みたいな茶めっけはない 硬い 優しい
妻 幸子みたいな夫を支える妻 専業主婦



大プロット


前半

序章 妊娠が分かり喜ぶ しかし生まれてこれないと語る

不妊治療 字数が足りなければ書かない
子供が出来ない苦しみ

妊娠 具体的に喜ぶ描写 字数が足りなければ書かない

悪阻 軽くでも良いから書くべき
夫が家事をやる 不器用な優しさ

安産祈願 お守りを渡す
マタニティ服を着る

ベビー用品を買う

赤ちゃんが生まれたらと話す

2万5000字から3万文字



中編

赤ちゃんが動かないな 寝ているのかな?

出産前の検診に行く 赤ちゃんは亡くなっている
昨日まで動いていた
胎動なかった 悟る 

出産
火葬
苦しむ
立ち直り

3万文字


後半

二度目の妊娠 不安
夫婦が支え合い出産
無事産まれる

2万文字










中プロット


前編
⭕️未記入
1話 妻目線
1990年代
病院 妊娠がわかる 不妊治療をしていたと語る
妻の名前

2話 夫目線
不妊治療での妻の反応 口下手な夫の描写
妊娠がわかる 喜ぶ


3話
時代背景 不妊治療は今ほど主流じゃない
不妊治療の軽い描写
両親は亡くなっている 二人で身を寄せている
悪阻

4話
悪阻が終わる コーヒーを我慢 当時はカフェインレスなどない
安産祈願 少し小さい
チビと呼ぼう
胎動


5話
出産準備
臨月



中編


6話
胎動がある描写
別日 明日病院が終わってから出産前に食事の約束
赤ちゃん動かない
妻は気付かないが、心拍は止まっていたと描写

7話
出産前の検診に行く 赤ちゃんは亡くなっている
昨日まで動いていた
胎動なかった 悟る

8話
医師が夫に話す
出産を決意

9話
出産

10話
嘆き悲しむ 樹目線

11話
火葬

12話
病院で泣き声に泣く

13話『……今日病院だよな?』

樹は仕事に行く為、革靴を履きながら小春に軽く聞く。








退院 泣く妻を支える
庭を見よう いや

14話
診察 乳腺炎になる

15話
一ヶ月健診に泣く

16話
立ち直りかける 家事をする 子供を見かけ苦しむ 夫は支える
庭から空を見る

17話

水子供養をする 煙草を止めると宣言
三人で桜を見る あの日喜んだ事を思い出す いつまでも苦しんでいたらあの子が苦しむ 立ち直ろう 空を見上げる そらと名付ける



後編

18話


馴れ初め
樹は家事が出来ずぐちゃぐちゃ 料理出来ない 小春が持ってきていた 家事をしていた

お義母さんが後悔してた 忙しくて樹に家事を教えられなかった

琵琶湖が見える展望台でプロポーズした



娘目線










苦しむ
立ち直り

3万文字










小プロット 箇条書きをする


1話
夫婦は体外受精をしていた どうしても子供が欲しかった 負担は金銭面、体力、精神力を削り、でも諦めなかった
35過ぎた 二人で生きていく事も考えた
38  最後にもう一度だけ頑張りたい
分かった 最後
それゆえの懐妊だった 呼ばれる 十年世話になった先生にお礼を言わないとと思う
妊娠していますよ
え?
信じられない 十年待っても来てくれなかった

本当 ただ喜び過ぎないで まだ分からない時期だから
はい……
赤ちゃんを信じましょう

序盤に戻る 空、桜、全てが美しい
自転車が来る
とっさにお腹を庇う
あの人どんな反応するかしら?


2話
夫目線
諦めていた 妻をなんと慰めよう
食事を用意していない
何か食べよう 卵かけご飯で良いか?
生物はだめ
え?そうか じゃあ
で良いか?
だめ
食べないとだめだろ なんでもいいから
全部だめ 赤ちゃんによくないから
え?
信じられないけど妊娠してた 
思わず抱きしめる 本当か? 信じられない
うん 信じられない でも今ここに居るの

二人は少し崩れたケーキを食べる
でも今まで食べた中で一番


3話
不妊治療のを軽く解説




マタニティマークはしないかな 考え方色々だけどね……。
そうだな





名前を考える

ベビー用品を見る 小さい 可愛い
すれ違う赤ちゃん あんな小さい子が

お墓参り
孫見てたかった

私達は絶対長く生きないといけない この子を一人になんて出来ない





お腹触って
ああ
キック
うわ!すごいな こりゃ元気な男だ
やんちゃな女の子かもしれないよ どっちが良いの?
まあ 男かな 女は何を話して良いか分からん
女の子は話を聞いてあげたら良いの パパ大好きって来てくれるから
デレる パパなんて呼ばさん! お前はどっちが良い?
うーん どっちでも良いかな? どっちでも可愛いだろうし どっちにしても一人しか望めないし
あ、まあな

小春は性別を聞かなかった 生まれてからの楽しみにしたのだ


立ち会いは?
絶対しない!
怖いの?
知らん!




6話 下書きにいった
ポコポコ動いている 軽く叩くとキックする すごい
出産前に食事をしよう
軽く叩く 反応がない
赤ちゃん動かないな 寝ているのかな?
妻は気付かないが、心拍は止まっていたと描写

12話 下書き移行


出産前の検診に行く
こんにちは
じゃあ診ますね
笑っていた医師の表情が凍る
先生?
いや、ちょっと待ってね
え?
表情が明らかに変わる
電話する 来てくれませんか? 暗い
何?
大丈夫ですからね…… 看護師はいうが分かっている
別の偉そうな人が来る
診ますね 優しいが悲しい表情をしている
え?え?
二人で必死に診る 看護師も祈るような表情で見ている しかし
首を横に振る 医師は黙る しばらくし私が話します
大丈夫か?
はい……
赤ちゃんに何か? 不安な表情
赤ちゃんの心拍が止まっています 泣きそうな表情をしている
え?
つまり死産です 残念ですが……  言葉に詰まる
いや そんな訳 赤ちゃんが亡くなる訳
最近赤ちゃん動いてました?
最近動いていないと気付く あ…… 黙る 状況を理解する お腹を触る 呼びかける 返事がない
回想 赤ちゃん動かないな 寝ているのかな?
あ……   目の前の景色が歪んで見える 前が見えなくなる 涙が溢れていた
私があの時すぐに病院に来ていれば!赤ちゃん動かなかった!私が 私が
落ち着いて おそらくその時にはもう 違うから 誰も悪くないから!
看護師は抱きしめる




13話 文章以降
夫目線
会社に電話 病院? もしかして生まれました? 期待から先走る
いや とにかく来て下さい
何? 胸騒ぎがする なかなか生まれないのか?
病院に着く 面談室? いや妻は?
落ち着いて聞いて下さい 医師が夫に話す
え?何を言って……  いや、順調だって
昨日まで何もなくても急に起こる事がある
目の前が真っ白になる
回想
子供が生まれたら


妻は?
今病室に居る
行かないと!

妻は泣いている 目を腫らし声が変わり
朝の笑顔はどこかにいってしまった
私が 私が ああー!!
違う 違うから

泣き疲れて眠る
医師に呼ばれる
通常の分娩と同じように出産をしないといけない しかし出産をするのは奥さん こっちは手伝いしか出来ない
妻が納得するまで待って欲しい その時に来る
今は無理
赤ちゃんは亡くなった途端異物になる 母体に影響を与えるかもしれない
妻が……  いつ頃ですか?
このまま入院して明日分娩した方が良い
明日! そんな わかりました

目が覚める 赤ちゃん
出産しよう
いや ずっと側にいる
外を見せてあげよう
分かった


14話

出産

何故不妊治療に励み、命の尊さを感じ取っていた私たちの子供が?
神様?何か分からないけど何がしたいのか分からない

15話
嘆き悲しむ

16話
火葬

17話
病院で泣き声に泣く

18話
退院 泣く妻を支える
部屋は綺麗 死産を知るまではしっかり出来ていた


19話
診察 乳腺炎になる

20話
一ヶ月健診に泣く
私も一ヶ月前は赤ちゃん抱っこして来ると思っていたのに 何が違うの?
診察 一ヶ月前のこの場所で知った 知るまでは笑っていたのに
エコーを見る 子宮の中は空っぽ お腹はいつの間にか元に戻っていた

21話
四十九日
立ち直りかける 家事をする 水やり
買い物 子供 マタニティマーク お腹の大きな女性
子供を見かけ苦しむ 夫は支える


小春が知りたいと願う 廊下
死産届を見せる 実はコピーを取ってもらった いつかこうなった時の為
名前を書く所がない
死産は戸籍には入らないらしい
そっか
一緒に撮った写真、手形、足形、実は別れを決めた樹が写真を撮ろうと言った 樹が撮っていたら助産師さんが撮ってくれ良かったら、手形足形も取ろうと言ってくれた 思いつかなかった 感謝している
小さな手 足も 可愛い
こんなに小さかったもんな
可愛い顔してた あなたにそっくり
母親に似たら良かったのにな
えー あなたに似た方が可愛いよ
いや、それはない
月や星々はそんな二人を優しく包んでいた


三月 芽が出ている ありがとう あなたのおかげ
違う こいつらの力 寒い冬を乗り越える力強さ
ありがとう
少しずつで良い 立ち直ろう

季節は春 少しずつ暖かくなっていた






水子供養をする
納骨は無理にしなくていい
私が死んだら一緒にお墓に入れてね
嫌だと樹は思う 先に死ぬのは俺だ 散々不摂生してきたから
小春は立ち止まる 泣きそうな表情をする
……煙草止めるよ
え!
言っとくけど酒は止めないからな!
良いの?
不妊治療の時止めなくて悪かった
うん ありがとう
近年止める同僚が多いからそろそろと思っていた
はいはい 小春は笑う
樹も安堵の表情を浮かべる

いつまでも苦しんでいたらあの子が苦しむ 立ち直ろう そらと名付ける

父はその時の約束を守り、三十年間煙草に火をつける事は一度たりともなかった


22話
四月 懐妊が判明し一年 一年前と同じくチューリップ、ナデシコ、マリーゴールド花が咲いていた 桜、野花


妊娠したのを後悔した事は一度もない だってあなたが居てくれた259日間私達夫婦は幸せだったから





妊娠中

プロポーズの話
味噌汁作ってくれは分からないわよ?
毎日と言った
通わないといけないのかと思った
知らん!


小春が母を亡くした自分を支えてくれた話






29話

出産

不妊治療中 何故子供が欲しいのか何度も考えた みんな居るから?周りから小言を受けるから?意地になっているだけではと考えた
でも違う ただ会いたかった この人との子供にただ会いたかった
この人が父親になる姿が見たかった
好きなこの人との子供だから欲しかった


おそらく苦しんでいたはず、しかしこの人は私の前では泣かなかった
支えていたこの人の方が辛かっただろう


夕方
空が茜色を
一つの命の花が今蕾から



31話 最終話 二人目の

娘目線 出産前の里帰り
骨壷に手を合わせる女性 帰ってきたよお兄ちゃん 小春に似た女性
部屋には多数の写真がある 赤ちゃんを抱っこした小春と樹が桜の前で写っている

そう、あの出産から三十年が過ぎ、あの時の子供は三十歳になっていた
子供の時、手を合わせる両親の姿に軽く聞いた私は生まれる前に消えた命があったと聞いた
両親は生きれなかったその子の分まで生きて欲しいと言っていた
当時はなんとなくでしか分からなかったが今からよく分かる 膨らんだお腹を撫でる
私も子供を身籠ったからだ
この子を失う事なんて想像しただけで胸が張り裂けそうになる
両親は実際にその苦しみを味わい乗り越えたのだ


小春 大丈夫?そろそろじゃない?
まだ早いよー

何これ?
お父さんが小春に
まだ早くない?
そうゆう人だから
もー

母は父と私を繋いでくれる存在だった お父さんはこうゆう意味で言っていると何度も話してくれた はっきり言えば良いのに そう思っていたけど父はそうゆう人 でも言葉ではなく態度で示してくれる



小さい時は三人で廊下から庭を見ていた 私が止めても二人はしていた 仲が良すぎてこっちが恥ずかしいぐらい

園芸を仲良くやり、



茜を見ているが話さない
あれ、ありがとう
たまたまだ
あれ?少し痛い
えー!生まれるのか!救急車!慌てふためき小春に話す
様子を見る まだまだよ ご飯食べて行きなさい
何 飯? そんな場合か!
そんな場合です 体力いるから
10分以内になったら病院に電話するから 久しぶりに見たお父さんのそんな姿



小学生の時、盲腸になった時、あたふたしながら病院に連れて行ってくれた

高校生の時、調子の悪かった自転車を修理に出してくれていたのも私を心配してだと母は話してくれた
専門学校に行き看護師になりたいと言うとそうかとしか言わなかったけど、後に母から喜んでいたと聞いた
卒業し看護師になると

本当に言葉で表してくれない人

でも言葉では言わないけど態度で示してくれる
母を悲しませない為にタバコを止めた そうゆう人なのだろう

私は父みたいな人ではなくお喋りな人と結婚したかったけど、結局父みたいな人と結婚した 血は争えないと言う事なのだろうか?

いたーい!
10分切ったわね 病院に電話するわね
車で小春が送ろうとする
俺が運転する お前は茜の側にいろ
はい
ありがとう
たまたまだ
病院に着く
頑張れよ
可愛い孫抱っこしてよね!
考えておく
二人で診察室に行く
生まれますね

茜!お義母さんありがとうございます
信幸さん、じゃああとは頼むわね 茜頑張ってね
ありがとうお母さん

いたーい!無理!無理ー!
赤ちゃんも頑張ってるから!
信くんいたい!
何も言わない
そう 私もお父さんみたいな寡黙な人と結婚した 絶対お喋りな人と決めていたのに どれだけこの人はダメだと抗っても好きになったものは仕方がないと諦めた 血は争えないという事だろう
普通なら俺との子供を産んでくれ とか言うのだろがこの人は言わない しかし

手を握っている どれほど強く握っても絶対離さない これがこの人の優しさ だから好きになった 子供の時、母はなぜ父と結婚したのか不思議だったが、こうゆう事だとようやく知る
父は無愛想だけどいつも母の側に居る 話すわけでもないのに同じ空間に居ようとする 母が居ないと電話をし、どこに居るかを聞いている姿を何度も見た 表向きには俺の飯はどうすると言っていたけど本当は口実だと母も私も知っている

ズキン!
いたー!
もう少し
お母さんはこんな痛みを生きていない赤ちゃんの為に耐えたのか……  すごい すごいよ 私なら耐えられない
痛い!痛いよ!



生まれる
可愛い 父と母はこんな思いを二度したのだろう 一度は生きている私、一度は亡くなった兄
……ありがとう
うん

お兄ちゃん 私は命を繋ぐ事が出来ました










町には赤ちゃん連れ
何が違ったの?






後半


胎動があるか怖い
信じるしかない
病院に相談
それなら胎動の記録を付けたらいい 動きが少ない、弱さを感じたら来たら良い


馴れ初め 幼馴染


小春日和だね
夫は勘違い

小春目線 樹は自分を支える為に必死で悲しんでいられなかっただろう
実は自分が立ち直った後、寝込んでいた 私は多くの涙を流して悲しみを流した しかしこの人は私の前では泣く事も嘆く事も出来なかった 一人でベビー用品を片付けた気持ちを考えると気持ちが張り裂けそうになる 我が子を亡くして辛かったのは同じだったのに





四月 執筆スケジュール
予定8万文字から10万文字

前半 3万文字 7話

中編 4万文字 13話ぐらい

後編 3万文字 


中編1万文字書いてる

一日1話書けば五月に間に合うが偽装不倫もある
1話は三時間はかかる 夜だけでは無理

中編を15日までに書く

前編を30日までに書く

後編 5月入ってから20までに書く








後半プロット 大プロット

⭕️
小春の妊娠が分かる
夫婦はあまり喜ばない
病院に行く 慎重に見ていこう
おい遅い
お仕事頑張って下さいね 切る
今度はきっと大丈夫

⭕️
悪阻がない
ない人もいる
信じるしかない
月や星を見る


⭕️
胎動があるか怖い
信じるしかない
病院に相談
それなら胎動の記録を付けたらいい 動きが少ない、弱さを感じたら来たら良い
馴れ初め 幼馴染
小春日和だね
夫は勘違い




小春目線 樹は自分を支える為に必死で悲しんでいられなかっただろう
実は自分が立ち直った後、寝込んでいた 私は多くの涙を流して悲しみを流した しかしこの人は私の前では泣く事も嘆く事も出来なかった 一人でベビー用品を片付けた気持ちを考えると気持ちが張り裂けそうになる 我が子を亡くして辛かったのは同じだったのに









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