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出会いの章
-始まりの一歩-
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「特殊魔法って言うのはね、その人が得意とする魔法のことで火や水の基本的な魔法の人もいれば自分が独自で作ったオリジナルの魔法の人もいるの一般的には基本魔法の人が多いんだよ」
私がそう説明すると桜はこう私に聞いて来た…
「ではリルアの特殊魔法って何ですか?やっぱり基本魔法とかなんですか…?」
私はその質問を聞いて言うのを躊躇った…あまり言いたくないが…桜の質問に答えないわけにもいかない
「私は……無いの魔力を使うセンスがなくてね初期魔法が使えるぐらいなのよ…」
その言葉を聞いて桜は私に申し訳ないさそうな顔をした…やっぱり言わないほうがよかったのかな…
私はその後も桜に色々な事を話した魔物の事この国の事…桜は今のこの国の現状を知って悲しんでいた…
「リルア今日は私がご飯を作りますよ色々教えてもらったのでそのお礼です」
そう言うと桜は今ある食材で料理を始めた。少しすると美味しそうなシチューが出来た
「冷めないうちに食べてください」
「うんいただきます」
美味しそうなシチューを一口食べてみると優しい味が口の中に広がった
「美味しいよ桜!」
私がそう言うと笑顔で
「ありがとうございますリルア」
と言う桜…久しぶりだ…誰かと笑いあって食事をするのも料理を作ってもらうことも何もかもがもうないと思っていた…そんな気持ちのせいなのかそれとも暖かいシチューのせいか心から温まったように感じた。食事を終えた後私と桜は少し雑談をしながら寝た…
暗く出口のない部屋に私は佇んでいたここはどこだろうか…辺りを見渡していると白い光目の前に現れたそれは少しずつ人のような形になり言葉を発した
「リルア…大きくなったわね…」
その声は優しくてどこか懐かしい…
「貴方はきっとこれから先どれだけ険しい運命になるのか私でもわからないでも貴方ならきっと大丈夫…」
険しい運命…?それにこの声はお母さんの声…?
「もう起きる時間よ…これから頑張るのよ、愛しているわリルア…」
次第に目の前が明るくなっていくその声や光が消えていってしまうそんな中私は必死に叫んだ
「どう言う事なの⁈ねぇ行かないでお母さんっ!!」
気がつくと私は目が覚めていたもう朝だった…
「夢…か…」
そう呟くと
「夢を見たんですか?」
私はその声にびっくりしたそう聞いて来たのは桜だった
「桜…?早起きだね…それにいい匂い」
私はその匂いのする方に顔を向けると美味しそうなパイがあった。
「ベリーパイです。甘さは控えめなので朝でも食べやすいですよ」
私は桜と食事をとりながら夢の話をした、お母さんが言ってた言葉の意味ってなんだったんだろうか…?
朝食を食べ終わった頃だった町の誰かが叫んだ
「騎士様だ皆表に出ろ!!」
私はその声を聞いて桜と一緒に表に出た、外には鎧を着た騎士が数十にほどいた私や町の皆んなは騎士に向かって頭を下げた…何故騎士がここに?そう疑問に思った時だった
「き…騎士様今日はこんな小さな町に何用で…」
恐る恐る口を開いたのはこの町の町長だった…
「巫女レイン=レイシアナは、国王が決めた掟を破り今現在においても巫女を続けている事が判明し捕縛したそしてレイン=レイシアナが巫女をしている事を知りながらも見て見ぬフリをした貴様らを国王の名にて抹殺する」
騎士が言い放った一言で町の皆んなが恐怖した…
その言葉から数秒も経たぬうちに小さな子供も女性も年老いた人達も騎士達は容赦なく殺していく町中に響き渡る悲鳴…鼻にまたと割りつく嫌な匂い…血を流し倒れている町の皆んな…その全てが惨劇としか言えないものだった…私は桜の手をとり
「逃げるよ!」
そう言い騎士達に見つからない場所まで一生懸命走った…町の皆んなが魔法で応戦しているのが見えた…騎士達は皆戦いのプロだ私達のような小さな町の民の魔法では手出しできる訳がないそう自分に言い聞かせ見て見ぬ振りをして私は隠れられそうな場所まで来た…私と桜はバレないよう座り息を潜めていたただ見つからないようにとそう願うしかなかった…
「リルア…私皆んなを助けに行きます!リルアはここに居てください」
そう言って桜が立ち上がろうとしたそれを聞いて私は桜の服を握り
「行かないで!」
と言った今ここで桜が居なくなってしまったら後悔と恐怖でどうにかなってしまいそうだから…桜は私を抱きしめ
「わかりました…」
と言ってくれた…その桜の優しさが何よりも嬉しかった…
何時間経ったのだろう悲鳴が収まった騎士達は生き残りが居ないか確認した後去っていった私と桜以外は生きてる人は誰一人として居なかった…あの時桜と一緒に皆んなを助けに行って居れば誰か一人は救えたかもしれない…私はその日は一日中泣き続けた
-次の日-
私と桜は部屋の中でレイン=レイシアナについて話していた
「この国は今国王が自分だけでも助かるためにブラックと手を組んだのそして王は掟を作ったその一つが巫女の廃止巫女って言うのは魔物簡単に倒せるような力を持っているのだからこそブラックはその力を恐れたそして国王は国中の巫女を集めて処刑した…レインはどうにか生き延びた数人の一人で…そして私の親友でもある…レインは巫女の力を強める為にここ数年村には帰ってこなかったでもまさか国に捕まったなんて…」
「助けましょう…」
そうの桜の言葉を聞いて私は驚いた
「レインさんがまだ殺されたと決定してる訳じゃないですそれにレインさんは何も悪くないじゃないですか悪いのは自分勝手なブラックと王族達ですっ!」
「でもどうやって⁈私達は力も何もないんだよ⁈騎士だって数十なんかじゃない何千もいるんだよ…私達なんかに勝てるわけない!!」
「それでも私は戦います…だってこんな罪のない人達が死んでいく姿もリルアが泣いてる姿も見たくない!危ない事だって死ぬかもしれないって分かってますでもそれでも…私は戦うって決めました」
「本当に…?」
私がそう聞くと桜は頷き
「はい…」
と言った…彼女はこんなに強いのに私はどうだろう…いつも隠れてばかりで…武器をとって戦う事すらしていないのに自分が戦わなかった事を棚に上げて泣いてばっかじゃないか…戦わなかった奴が泣いてどうする?武器を取ろうともしなかった奴がどうしてこうなったんだなんて思ってて何になる…怖くても武器を取らなくてはいけないんだ…立ち向かわなければいけないんだ!
「私も戦う…町の皆んなが戦ったんだ私だって戦わなくちゃいけないから…レインを助けたいから!」
「リルア…ありがとう」
桜は嬉しそうだった…
私達は準備をした桜の特殊魔法がわからない今出来るだけ安全な道で王都まで行く道を考えた武器や食料もある程度用意できた、桜は魔法の使い方さえも忘れている今こんな状況じゃ私が頑張るしかないんだ…あの夢のお母さんが言ってた事がやっとわかった気がした
-次の日-
私達は町を出た目指すは王都バースドルテ…
【この一歩から始まった私達の運命が強大である事はまだ誰も知らなかった…】
私がそう説明すると桜はこう私に聞いて来た…
「ではリルアの特殊魔法って何ですか?やっぱり基本魔法とかなんですか…?」
私はその質問を聞いて言うのを躊躇った…あまり言いたくないが…桜の質問に答えないわけにもいかない
「私は……無いの魔力を使うセンスがなくてね初期魔法が使えるぐらいなのよ…」
その言葉を聞いて桜は私に申し訳ないさそうな顔をした…やっぱり言わないほうがよかったのかな…
私はその後も桜に色々な事を話した魔物の事この国の事…桜は今のこの国の現状を知って悲しんでいた…
「リルア今日は私がご飯を作りますよ色々教えてもらったのでそのお礼です」
そう言うと桜は今ある食材で料理を始めた。少しすると美味しそうなシチューが出来た
「冷めないうちに食べてください」
「うんいただきます」
美味しそうなシチューを一口食べてみると優しい味が口の中に広がった
「美味しいよ桜!」
私がそう言うと笑顔で
「ありがとうございますリルア」
と言う桜…久しぶりだ…誰かと笑いあって食事をするのも料理を作ってもらうことも何もかもがもうないと思っていた…そんな気持ちのせいなのかそれとも暖かいシチューのせいか心から温まったように感じた。食事を終えた後私と桜は少し雑談をしながら寝た…
暗く出口のない部屋に私は佇んでいたここはどこだろうか…辺りを見渡していると白い光目の前に現れたそれは少しずつ人のような形になり言葉を発した
「リルア…大きくなったわね…」
その声は優しくてどこか懐かしい…
「貴方はきっとこれから先どれだけ険しい運命になるのか私でもわからないでも貴方ならきっと大丈夫…」
険しい運命…?それにこの声はお母さんの声…?
「もう起きる時間よ…これから頑張るのよ、愛しているわリルア…」
次第に目の前が明るくなっていくその声や光が消えていってしまうそんな中私は必死に叫んだ
「どう言う事なの⁈ねぇ行かないでお母さんっ!!」
気がつくと私は目が覚めていたもう朝だった…
「夢…か…」
そう呟くと
「夢を見たんですか?」
私はその声にびっくりしたそう聞いて来たのは桜だった
「桜…?早起きだね…それにいい匂い」
私はその匂いのする方に顔を向けると美味しそうなパイがあった。
「ベリーパイです。甘さは控えめなので朝でも食べやすいですよ」
私は桜と食事をとりながら夢の話をした、お母さんが言ってた言葉の意味ってなんだったんだろうか…?
朝食を食べ終わった頃だった町の誰かが叫んだ
「騎士様だ皆表に出ろ!!」
私はその声を聞いて桜と一緒に表に出た、外には鎧を着た騎士が数十にほどいた私や町の皆んなは騎士に向かって頭を下げた…何故騎士がここに?そう疑問に思った時だった
「き…騎士様今日はこんな小さな町に何用で…」
恐る恐る口を開いたのはこの町の町長だった…
「巫女レイン=レイシアナは、国王が決めた掟を破り今現在においても巫女を続けている事が判明し捕縛したそしてレイン=レイシアナが巫女をしている事を知りながらも見て見ぬフリをした貴様らを国王の名にて抹殺する」
騎士が言い放った一言で町の皆んなが恐怖した…
その言葉から数秒も経たぬうちに小さな子供も女性も年老いた人達も騎士達は容赦なく殺していく町中に響き渡る悲鳴…鼻にまたと割りつく嫌な匂い…血を流し倒れている町の皆んな…その全てが惨劇としか言えないものだった…私は桜の手をとり
「逃げるよ!」
そう言い騎士達に見つからない場所まで一生懸命走った…町の皆んなが魔法で応戦しているのが見えた…騎士達は皆戦いのプロだ私達のような小さな町の民の魔法では手出しできる訳がないそう自分に言い聞かせ見て見ぬ振りをして私は隠れられそうな場所まで来た…私と桜はバレないよう座り息を潜めていたただ見つからないようにとそう願うしかなかった…
「リルア…私皆んなを助けに行きます!リルアはここに居てください」
そう言って桜が立ち上がろうとしたそれを聞いて私は桜の服を握り
「行かないで!」
と言った今ここで桜が居なくなってしまったら後悔と恐怖でどうにかなってしまいそうだから…桜は私を抱きしめ
「わかりました…」
と言ってくれた…その桜の優しさが何よりも嬉しかった…
何時間経ったのだろう悲鳴が収まった騎士達は生き残りが居ないか確認した後去っていった私と桜以外は生きてる人は誰一人として居なかった…あの時桜と一緒に皆んなを助けに行って居れば誰か一人は救えたかもしれない…私はその日は一日中泣き続けた
-次の日-
私と桜は部屋の中でレイン=レイシアナについて話していた
「この国は今国王が自分だけでも助かるためにブラックと手を組んだのそして王は掟を作ったその一つが巫女の廃止巫女って言うのは魔物簡単に倒せるような力を持っているのだからこそブラックはその力を恐れたそして国王は国中の巫女を集めて処刑した…レインはどうにか生き延びた数人の一人で…そして私の親友でもある…レインは巫女の力を強める為にここ数年村には帰ってこなかったでもまさか国に捕まったなんて…」
「助けましょう…」
そうの桜の言葉を聞いて私は驚いた
「レインさんがまだ殺されたと決定してる訳じゃないですそれにレインさんは何も悪くないじゃないですか悪いのは自分勝手なブラックと王族達ですっ!」
「でもどうやって⁈私達は力も何もないんだよ⁈騎士だって数十なんかじゃない何千もいるんだよ…私達なんかに勝てるわけない!!」
「それでも私は戦います…だってこんな罪のない人達が死んでいく姿もリルアが泣いてる姿も見たくない!危ない事だって死ぬかもしれないって分かってますでもそれでも…私は戦うって決めました」
「本当に…?」
私がそう聞くと桜は頷き
「はい…」
と言った…彼女はこんなに強いのに私はどうだろう…いつも隠れてばかりで…武器をとって戦う事すらしていないのに自分が戦わなかった事を棚に上げて泣いてばっかじゃないか…戦わなかった奴が泣いてどうする?武器を取ろうともしなかった奴がどうしてこうなったんだなんて思ってて何になる…怖くても武器を取らなくてはいけないんだ…立ち向かわなければいけないんだ!
「私も戦う…町の皆んなが戦ったんだ私だって戦わなくちゃいけないから…レインを助けたいから!」
「リルア…ありがとう」
桜は嬉しそうだった…
私達は準備をした桜の特殊魔法がわからない今出来るだけ安全な道で王都まで行く道を考えた武器や食料もある程度用意できた、桜は魔法の使い方さえも忘れている今こんな状況じゃ私が頑張るしかないんだ…あの夢のお母さんが言ってた事がやっとわかった気がした
-次の日-
私達は町を出た目指すは王都バースドルテ…
【この一歩から始まった私達の運命が強大である事はまだ誰も知らなかった…】
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