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ギルドの章
-失った命と希望の未来-
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私の打った弾は桜を捕まえていたリードと言う名の騎士の肩に当たったようだ狙い通りだ…騎士は痛みで桜を離した…その隙に桜は戦闘態勢をとったこれで桜の身の安全は大丈夫だろう…だが彼女も私と同じ手負いである事には変わりない早くこの黒騎士を倒すかこの場から離れなければならない…どうしたものか……
「スゥーハァ…」
私は一度深呼吸をした頭の中でグチャグチャになった考えを一度リセットする為だ…まず今私達の置かれている状況を確認した
まずは先ほど森で助けてくれた包帯を巻いた男は私達を勘違いして襲って来た…彼を説得できれば良いのだが…私は彼をの方を見たがそれは無理だと一目でわかった彼の目は黒騎士をしっかりと捉えているしかもその目は明らかに恨みのこもった目だあんな状態の人間を説得出来るほど私は器用ではない…
次に黒騎士は私と同じ銃使いだという事だ…正直このまま戦っても勝ち目はないだろう何せ相手は無傷だが私は足を負傷しているそれだけではない私は幼い頃におもちゃの魔法銃を使った事はあるが本物の魔法銃を使った事なんて今回が初めてだ…魔法銃は私の思った以上に魔力を持ってかれたようで先ほど体に力が上手く入らない…たった一発でこれでは勝てるわけが無い。
桜だけでも逃がす掛けをしてみるかか…それとも残りの魔力を全部使って重たい一撃を喰らわせるか…それとも包帯を巻いた男をどうにかして正気に戻らせるか…さっきリセットしたはずなのにもうグチャグチャだ…なにか、なにかないか…その時だった
「黒騎士!」
包帯の男の声怒鳴り声が聞こえて来た …ダガーを握りしめて黒騎士に向かい攻撃を仕掛けた…彼は分かっていた今この瞬間が黒騎士にとって一番油断した状況だと何故なら黒騎士は今私が銃を持っている事に驚きを隠せていなかったからだ…
「…っ」
彼の攻撃は黒騎士の頬に傷を入れただが黒騎士も攻撃を仕掛けようと銃を構えたここしかない私は今残っている全魔力を銃に込める
「イケェェェ!!」
私の撃った弾は黒騎士の足を撃ち抜き黒騎士が体制を崩した…その様子を見て包帯を巻いた男は驚いてこっちを一瞬見たが直ぐに状況を理解し黒騎士の頭めがけて攻撃を仕掛けた
〈キーンッ〉
もう少しと言うところでリードと呼ばれる騎士が剣で弾いた
「ジーブ様大丈夫ですか!お怪我はありませんか⁈」
その言葉に対して立ち上がった黒騎士は騎士を殴り罵声を浴びせ始めた
「このグズっ!もう少しでこの俺が深手を負わされる所だったじゃないか‼︎それになんだあのピンク髮の女を簡単に離しやがってどうしてそうお前は無能なんだっ!誰のおかけで弟が生きてると思ってる⁈俺のお陰だろが!わかったらどれだけ痛かろうがどれほど攻撃されようが俺の命令を遂行していろゴミクズ野郎!」
「も…申し訳ございません…シーブ様……」
「弟の命は俺が握ってるんだ…お前がヘマしたら弟の指を一本一本切り落としてやってもいいんだからな」
「どうか弟にだけは…弟だけは…手を出さないでください…お願いいたします…」
なんて不快極まりない会話なのだろう…大切な弟を人質に取られているだなんて…こんな奴が国を守る騎士だなんて…
「もういい…俺は帰る」
黒騎士が足を鳴らすと人ぐらいの大きさのゲートが現れたそのゲートに向かって黒騎士は歩みを進めるその後ろからリードと言う名の騎士も付いていこうとするが
「なについて来てるの…君はもうクビださっさとそこら辺でのたれ死んでくれないか?」
「クビ…⁈ですがそれでは弟はどうなるのです⁈ジーブ様お願いいたしますどうかもう一度私にチャンスをお与えください…今度こそご期待にそれえるようになります…ですからどうか…」
「あぁもう煩いな!まぁ君をクビにするんだ少しネタバラシをしてもいいか…」
黒騎士はリードに近づくと静かにこう伝えた
「君の弟はとっくに冷たい土の中だよ…」
「なっ…お前今なんて言った!!アルテが土の中ってどう言う事だよ⁈」
「だから言葉の通りだよ君の弟は死んだとっくの昔にね…そう言うことだからじゃぁね…」
そう言うと黒騎士はゲートに入り姿を消したそこに残っていたのは傷ついた私達と泣き喚く騎士の姿だけだった…
「アルテ…ごめん…ごめんよお前を守る事が出来なかった…俺は!俺は…お前の兄ちゃん失格だ…」
彼はきっと守るために騎士になり弟のためだけに人生を捧げあのジーブと言う黒騎士の元でいつも罵声を浴びせ弟の命をチラつかせていたのだろう…なのにこんな結末だなんて
「リードさん…」
彼に声をかけたのは桜だった…
「貴方は一所懸命になって弟さんの為に騎士をしていたのでしょう?ならばその気持ちは弟さんに届いています、だから失格だなんて言ってはいけません…天国の弟さんが自慢の兄だと言うことが出来なくなってしまいます…」
「でも俺は自分が許せない…彼奴を守れなかった自分が許せない‼︎」
「なら私達と来ませんか?私達は今王都に向かって居ますそれは囚われている友の友を取り返すためです。でもそれ以外に私はこの国を変えたい…罪なき人が泣き…死にゆくだなんてあってはならない事です…だから自分が許せないならば私達と共に世界を良い方向に変えませんか?それが自分を許すための一歩になるように…」
「俺は…お前達を傷つけただから」
「そんな事は関係ありません一度敵同士だったとしても仲間になればそんな事をはただの過去です大切なのは過去を振り返るより今をどうするかですよ」
「ちょっと…待ってよ…国を変える?友を救う?君たちは騎士になるために王都に行くんじゃ…」
そう言ってきたのは包帯を巻いた彼だった…
「ずっと私達は違うって言ってたじゃないですか…ねっリルア」
「えっ…まぁそうだね…」
「よしこれで誤解も解けた事ですし皆さんアバルカの街に向かいましょう!そこでこの先の事をみんなで考えましょう!」
そう言うと足早に桜は街の方角に歩いていく私はまた包帯を巻いた男に背負われた…私の足の傷のせいとは言え申し訳ない…
そんな事を思っていると
「待て俺はまだ仲間になるとは一言も…」
「あれみんなって誰僕も入ってるのぉ?!ちょっと待って…」
慌てる二人を尻目に桜はどんどんと前に進みながらこう言った
「皆さん頑張りますよー!」
桜の言葉に包帯を巻いた男とリードは口を揃えてこう言った
「人の話を聞けー!!」
これから私達の旅はとても面白くなる予感を感じながらアバルカの街へと急ぐのだった…
「スゥーハァ…」
私は一度深呼吸をした頭の中でグチャグチャになった考えを一度リセットする為だ…まず今私達の置かれている状況を確認した
まずは先ほど森で助けてくれた包帯を巻いた男は私達を勘違いして襲って来た…彼を説得できれば良いのだが…私は彼をの方を見たがそれは無理だと一目でわかった彼の目は黒騎士をしっかりと捉えているしかもその目は明らかに恨みのこもった目だあんな状態の人間を説得出来るほど私は器用ではない…
次に黒騎士は私と同じ銃使いだという事だ…正直このまま戦っても勝ち目はないだろう何せ相手は無傷だが私は足を負傷しているそれだけではない私は幼い頃におもちゃの魔法銃を使った事はあるが本物の魔法銃を使った事なんて今回が初めてだ…魔法銃は私の思った以上に魔力を持ってかれたようで先ほど体に力が上手く入らない…たった一発でこれでは勝てるわけが無い。
桜だけでも逃がす掛けをしてみるかか…それとも残りの魔力を全部使って重たい一撃を喰らわせるか…それとも包帯を巻いた男をどうにかして正気に戻らせるか…さっきリセットしたはずなのにもうグチャグチャだ…なにか、なにかないか…その時だった
「黒騎士!」
包帯の男の声怒鳴り声が聞こえて来た …ダガーを握りしめて黒騎士に向かい攻撃を仕掛けた…彼は分かっていた今この瞬間が黒騎士にとって一番油断した状況だと何故なら黒騎士は今私が銃を持っている事に驚きを隠せていなかったからだ…
「…っ」
彼の攻撃は黒騎士の頬に傷を入れただが黒騎士も攻撃を仕掛けようと銃を構えたここしかない私は今残っている全魔力を銃に込める
「イケェェェ!!」
私の撃った弾は黒騎士の足を撃ち抜き黒騎士が体制を崩した…その様子を見て包帯を巻いた男は驚いてこっちを一瞬見たが直ぐに状況を理解し黒騎士の頭めがけて攻撃を仕掛けた
〈キーンッ〉
もう少しと言うところでリードと呼ばれる騎士が剣で弾いた
「ジーブ様大丈夫ですか!お怪我はありませんか⁈」
その言葉に対して立ち上がった黒騎士は騎士を殴り罵声を浴びせ始めた
「このグズっ!もう少しでこの俺が深手を負わされる所だったじゃないか‼︎それになんだあのピンク髮の女を簡単に離しやがってどうしてそうお前は無能なんだっ!誰のおかけで弟が生きてると思ってる⁈俺のお陰だろが!わかったらどれだけ痛かろうがどれほど攻撃されようが俺の命令を遂行していろゴミクズ野郎!」
「も…申し訳ございません…シーブ様……」
「弟の命は俺が握ってるんだ…お前がヘマしたら弟の指を一本一本切り落としてやってもいいんだからな」
「どうか弟にだけは…弟だけは…手を出さないでください…お願いいたします…」
なんて不快極まりない会話なのだろう…大切な弟を人質に取られているだなんて…こんな奴が国を守る騎士だなんて…
「もういい…俺は帰る」
黒騎士が足を鳴らすと人ぐらいの大きさのゲートが現れたそのゲートに向かって黒騎士は歩みを進めるその後ろからリードと言う名の騎士も付いていこうとするが
「なについて来てるの…君はもうクビださっさとそこら辺でのたれ死んでくれないか?」
「クビ…⁈ですがそれでは弟はどうなるのです⁈ジーブ様お願いいたしますどうかもう一度私にチャンスをお与えください…今度こそご期待にそれえるようになります…ですからどうか…」
「あぁもう煩いな!まぁ君をクビにするんだ少しネタバラシをしてもいいか…」
黒騎士はリードに近づくと静かにこう伝えた
「君の弟はとっくに冷たい土の中だよ…」
「なっ…お前今なんて言った!!アルテが土の中ってどう言う事だよ⁈」
「だから言葉の通りだよ君の弟は死んだとっくの昔にね…そう言うことだからじゃぁね…」
そう言うと黒騎士はゲートに入り姿を消したそこに残っていたのは傷ついた私達と泣き喚く騎士の姿だけだった…
「アルテ…ごめん…ごめんよお前を守る事が出来なかった…俺は!俺は…お前の兄ちゃん失格だ…」
彼はきっと守るために騎士になり弟のためだけに人生を捧げあのジーブと言う黒騎士の元でいつも罵声を浴びせ弟の命をチラつかせていたのだろう…なのにこんな結末だなんて
「リードさん…」
彼に声をかけたのは桜だった…
「貴方は一所懸命になって弟さんの為に騎士をしていたのでしょう?ならばその気持ちは弟さんに届いています、だから失格だなんて言ってはいけません…天国の弟さんが自慢の兄だと言うことが出来なくなってしまいます…」
「でも俺は自分が許せない…彼奴を守れなかった自分が許せない‼︎」
「なら私達と来ませんか?私達は今王都に向かって居ますそれは囚われている友の友を取り返すためです。でもそれ以外に私はこの国を変えたい…罪なき人が泣き…死にゆくだなんてあってはならない事です…だから自分が許せないならば私達と共に世界を良い方向に変えませんか?それが自分を許すための一歩になるように…」
「俺は…お前達を傷つけただから」
「そんな事は関係ありません一度敵同士だったとしても仲間になればそんな事をはただの過去です大切なのは過去を振り返るより今をどうするかですよ」
「ちょっと…待ってよ…国を変える?友を救う?君たちは騎士になるために王都に行くんじゃ…」
そう言ってきたのは包帯を巻いた彼だった…
「ずっと私達は違うって言ってたじゃないですか…ねっリルア」
「えっ…まぁそうだね…」
「よしこれで誤解も解けた事ですし皆さんアバルカの街に向かいましょう!そこでこの先の事をみんなで考えましょう!」
そう言うと足早に桜は街の方角に歩いていく私はまた包帯を巻いた男に背負われた…私の足の傷のせいとは言え申し訳ない…
そんな事を思っていると
「待て俺はまだ仲間になるとは一言も…」
「あれみんなって誰僕も入ってるのぉ?!ちょっと待って…」
慌てる二人を尻目に桜はどんどんと前に進みながらこう言った
「皆さん頑張りますよー!」
桜の言葉に包帯を巻いた男とリードは口を揃えてこう言った
「人の話を聞けー!!」
これから私達の旅はとても面白くなる予感を感じながらアバルカの街へと急ぐのだった…
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