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第13話 青酸の使い手との一騎打ち
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「青酸撃」
俺を攻撃対象と見なしたアタミは、問答無用で先制攻撃を仕掛けてきた。
うん、これがアーモンド臭……なのか?実際にアーモンドを収穫した経験が無いのでよく分からないが。
おっと、ぐずぐずしていると毒が回ってしまうぞ。そうなる前に、一旦ハッタリをかましてみよう。
「シアニドジャミング」
これは分子単位で血中ヘモグロビンが毒であるシアン化物イオンと結合するのを強制阻止し、きちんと酸素が行き渡るようにする魔法だ。
即席で考えついたので上手く効くか分からない。ちょっとでも体調に異変を感じたらこの茶番はやめて解毒魔法を使おうと思ったが……その必要はなさそうだな。
「毒は効かない」
「……は?」
どうやらこの毒が効かないのは想定外らしいな。
酸素を必要としない動物や血液に頼らず酸素循環をさせる生き物は別だが、この毒は普通どんな相手でも効くからな。
酸素が行き渡らないというのは、タフさでどうこうできる次元の話じゃない。だからこそ、人間にこの毒が通じないショックも桁外れなんだろう。
……あ、これ死んだふりして油断させた方が作戦としては正解だったかもしれない。
まあ今更だが。
「バイクだけに、ブンブン」
「おおっと、再びあの二輪車が登場です!まあ敵は空にうかんでますからね。こっちから仕掛けるには近く手段が必要なんでしょう。次々に迫り来る爆撃を華麗に避けてます!まるで当たる気がしない!」
ドリフト、ウィリー、ターン。
結界道路と運転技術を組み合わせることで、敵の爆発魔法を的確に避けていく。
アタミはアタミでなかなか賢いもので、ただ青酸ガスを爆発させるのではなく、結界魔法で一旦青酸と空気の混合気体を圧縮して爆発力を高めるという粋な方法を使ってくる。
毒混じりの爆風がOBたちに届くと流石にまずいので、そういうのは優先的に後輪鋸で破壊することにしている。
「おのれちょこまかちょこまかと……間欠泉」
突如、地面からナイアガラの滝を逆さまにしたような噴水が襲ってきた。
一滴たりとも地面戻って来ず全てが沸騰しきっているあたり、いかに高熱の温水が湧き出ているかが分かる。
「敵もなかなかに必死です!無作為に湧き出る間欠泉パルススプリングを相手にどう戦うのでしょうか?な……なるほど!乗り物の急加速と急減速を繰り返すことで湧水のタイミングを避けています!これは敵も予測しずらいことでしょう!」
残念だったな。カワサキは当然、ABS装着車両だ。通過地点を予測して間欠泉パルススプリングを発生させようと、その手前で急停止するなど朝飯前。
時期に目と鼻の先までたどり着くことだろう。
「その程度の水量で、ハイドロプレーニング現象を起こせると思うなよ?」
「ハイド……は?」
しまった。挑発のつもりで言ったんだが、そもそもこの世界には自動車って概念が無いんだったな。
仮に馬車にブレーキの機構があったとて、馬車では時速120kmなんて出せないのでそもそもハイドロプレーニングにはならない。
というか……だんだんアタミの攻撃が雑になってきているな。
数撃ちゃ当たる作戦の極みというか、もはや間欠泉というよりは波のようになってきている。
「何というか淳さんがあまりにも安定した戦いぶりを見せるためつい忘れそうになりますが、あれほどの大魔法を平然と連発するあたり悍おぞましい敵である事には変わりないですね。おおっとお、ここで接近手段を変えたようです!あれは何といいますか……波に乗っているように見えます」
サフシヨ様の言う通り、俺は敵の攻撃を避ける片手間サーフィンボードを創造していた。
……自爆装置付きのサーフィンボードをな。
「それっ!」
良い感じに波に乗り、ついにアタミの目前まで迫った俺はサーフィンボードを蹴りつけ、自身を結界魔法で覆う。
その直後。ブラックホールさえ蒸発させられそうな大爆発が、視界を完全に覆い尽くした。
数分間、視界は真っ白のままだった。
漸く視界が元に戻った時に俺が見たのは、富士山よりも高いのではと思うほどの巨大なキノコ雲だった。
うん。
爆発にかなり極端な指向性を持たせただけあって、王都方面は無事そうだな。
……さて、肝心のアタミは今の爆発で倒せたのだろうか。
その確認をしようとした、まさにその時。天から、というか空間全体を覆うように、不思議な声が響いた。
「──自動蘇生」
空のとある一点、先ほどの爆心地だったと思われるところに光の粒が集まり、次第に輝きを増していった。
「あれ……私、生きてる……?何で……?どうやって……?」
見間違えることもない。
そこにいたのは、先ほどまで戦いを繰り広げていた相手。魔王妃アタミそのものだった。
ただ、どうやって蘇ったのかは本人にも自覚が無いらしいな。
「な……何よ!繰り返し死の恐怖でも味わわせる気?」
誓って俺じゃねーぞ、そんな趣味は持ってない。
というか、百歩譲ってそういう趣味が俺にあったとして、そういうのはラスボス相手にやる事だと思う。魔王のやつ、薄情なのかよく分からないがさっきからずっと観戦してるだけじゃないか。
まあいいだろう。
1回の蘇生でこのザマだ。仮に何らかの要因で無限に復活するとしても、何度か倒していればいつか心が折れて魔界に帰るはず。
降りかかった火の粉さえ払いきれば、俺にとっての勝利条件は満たされてるというものだ。
「まあ、なんにせよ大事なのは私が生きてるってことよ。周りの状況を確認せず私を倒すことだけ考えるってならそれでも構わないけど、それだと向こうが大惨事になるんじゃないかしら?」
アタミが指差す方、つまり王都の城壁を振り返ると、地面が小腸の柔毛のように盛り上がっていた。
……魔王のやつ、ただ戦いを傍観していたんじゃなく「擬態能力の高い手下」を地面に擬態させてこっそり王都に向かわせてたのか。
俺を攻撃対象と見なしたアタミは、問答無用で先制攻撃を仕掛けてきた。
うん、これがアーモンド臭……なのか?実際にアーモンドを収穫した経験が無いのでよく分からないが。
おっと、ぐずぐずしていると毒が回ってしまうぞ。そうなる前に、一旦ハッタリをかましてみよう。
「シアニドジャミング」
これは分子単位で血中ヘモグロビンが毒であるシアン化物イオンと結合するのを強制阻止し、きちんと酸素が行き渡るようにする魔法だ。
即席で考えついたので上手く効くか分からない。ちょっとでも体調に異変を感じたらこの茶番はやめて解毒魔法を使おうと思ったが……その必要はなさそうだな。
「毒は効かない」
「……は?」
どうやらこの毒が効かないのは想定外らしいな。
酸素を必要としない動物や血液に頼らず酸素循環をさせる生き物は別だが、この毒は普通どんな相手でも効くからな。
酸素が行き渡らないというのは、タフさでどうこうできる次元の話じゃない。だからこそ、人間にこの毒が通じないショックも桁外れなんだろう。
……あ、これ死んだふりして油断させた方が作戦としては正解だったかもしれない。
まあ今更だが。
「バイクだけに、ブンブン」
「おおっと、再びあの二輪車が登場です!まあ敵は空にうかんでますからね。こっちから仕掛けるには近く手段が必要なんでしょう。次々に迫り来る爆撃を華麗に避けてます!まるで当たる気がしない!」
ドリフト、ウィリー、ターン。
結界道路と運転技術を組み合わせることで、敵の爆発魔法を的確に避けていく。
アタミはアタミでなかなか賢いもので、ただ青酸ガスを爆発させるのではなく、結界魔法で一旦青酸と空気の混合気体を圧縮して爆発力を高めるという粋な方法を使ってくる。
毒混じりの爆風がOBたちに届くと流石にまずいので、そういうのは優先的に後輪鋸で破壊することにしている。
「おのれちょこまかちょこまかと……間欠泉」
突如、地面からナイアガラの滝を逆さまにしたような噴水が襲ってきた。
一滴たりとも地面戻って来ず全てが沸騰しきっているあたり、いかに高熱の温水が湧き出ているかが分かる。
「敵もなかなかに必死です!無作為に湧き出る間欠泉パルススプリングを相手にどう戦うのでしょうか?な……なるほど!乗り物の急加速と急減速を繰り返すことで湧水のタイミングを避けています!これは敵も予測しずらいことでしょう!」
残念だったな。カワサキは当然、ABS装着車両だ。通過地点を予測して間欠泉パルススプリングを発生させようと、その手前で急停止するなど朝飯前。
時期に目と鼻の先までたどり着くことだろう。
「その程度の水量で、ハイドロプレーニング現象を起こせると思うなよ?」
「ハイド……は?」
しまった。挑発のつもりで言ったんだが、そもそもこの世界には自動車って概念が無いんだったな。
仮に馬車にブレーキの機構があったとて、馬車では時速120kmなんて出せないのでそもそもハイドロプレーニングにはならない。
というか……だんだんアタミの攻撃が雑になってきているな。
数撃ちゃ当たる作戦の極みというか、もはや間欠泉というよりは波のようになってきている。
「何というか淳さんがあまりにも安定した戦いぶりを見せるためつい忘れそうになりますが、あれほどの大魔法を平然と連発するあたり悍おぞましい敵である事には変わりないですね。おおっとお、ここで接近手段を変えたようです!あれは何といいますか……波に乗っているように見えます」
サフシヨ様の言う通り、俺は敵の攻撃を避ける片手間サーフィンボードを創造していた。
……自爆装置付きのサーフィンボードをな。
「それっ!」
良い感じに波に乗り、ついにアタミの目前まで迫った俺はサーフィンボードを蹴りつけ、自身を結界魔法で覆う。
その直後。ブラックホールさえ蒸発させられそうな大爆発が、視界を完全に覆い尽くした。
数分間、視界は真っ白のままだった。
漸く視界が元に戻った時に俺が見たのは、富士山よりも高いのではと思うほどの巨大なキノコ雲だった。
うん。
爆発にかなり極端な指向性を持たせただけあって、王都方面は無事そうだな。
……さて、肝心のアタミは今の爆発で倒せたのだろうか。
その確認をしようとした、まさにその時。天から、というか空間全体を覆うように、不思議な声が響いた。
「──自動蘇生」
空のとある一点、先ほどの爆心地だったと思われるところに光の粒が集まり、次第に輝きを増していった。
「あれ……私、生きてる……?何で……?どうやって……?」
見間違えることもない。
そこにいたのは、先ほどまで戦いを繰り広げていた相手。魔王妃アタミそのものだった。
ただ、どうやって蘇ったのかは本人にも自覚が無いらしいな。
「な……何よ!繰り返し死の恐怖でも味わわせる気?」
誓って俺じゃねーぞ、そんな趣味は持ってない。
というか、百歩譲ってそういう趣味が俺にあったとして、そういうのはラスボス相手にやる事だと思う。魔王のやつ、薄情なのかよく分からないがさっきからずっと観戦してるだけじゃないか。
まあいいだろう。
1回の蘇生でこのザマだ。仮に何らかの要因で無限に復活するとしても、何度か倒していればいつか心が折れて魔界に帰るはず。
降りかかった火の粉さえ払いきれば、俺にとっての勝利条件は満たされてるというものだ。
「まあ、なんにせよ大事なのは私が生きてるってことよ。周りの状況を確認せず私を倒すことだけ考えるってならそれでも構わないけど、それだと向こうが大惨事になるんじゃないかしら?」
アタミが指差す方、つまり王都の城壁を振り返ると、地面が小腸の柔毛のように盛り上がっていた。
……魔王のやつ、ただ戦いを傍観していたんじゃなく「擬態能力の高い手下」を地面に擬態させてこっそり王都に向かわせてたのか。
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