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第五章 魔物スタンピード
【スタンピード発生】
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[スタンピード発生]
※『異世界中二病プロジェクト』本日も副音声は()でファンタジー肯定派のクロノマオウ女史、ファンタジー否定派の成瀬女史、SF映画監督の神谷でお届けしています。
ドアが勢いよく開く。
バタッ!
「冒険者はいるか!」(ギルド職員)
ガタッ!
椅子から数組の冒険者が立ち上がる。勇者とミオナも入口の方を見た。
「スタンピードが発生した! 冒険者ギルドに至急集まってくれ」(ギルド職員)
ざわざわ。
「慎太郎くん、スタンピードって何?」(ミオナ)
「魔物の大量発生だよ」(慎太郎)
「えっ! それって危険なんじゃないの?」(ミオナ)
「確かに今日登録したばっかりの新人だけど、ぼくらなら大丈夫だと思う」(慎太郎)
(この自信はどこから来るのよ)(成瀬)
(これまでの経験でしょ)(クロノ)
(えー!)(成瀬)
「じゃあ私達は後方支援で行きましょう」(ミオナ)
二人共席を立ち、冒険者ギルドへ向かった。
◇◇◇◇◇
数十名の冒険者が既に集まっていた。
勇者とミオナもこれに加わる。
エルフ耳の貴族服を着た人が階段の上から大きな声で話始める。
「諸君! ギルドマスターのアルベルトだ」(ギルドマスター)
ざわざわとした冒険者達が静かになる。
感情のこもった名演技が続く。
「魔獣のスタンピードが発生した。黒の森から魔獣たちがこちらに向かって来る。弓使いと魔法使いは塀の上から遠距離で、ランクがC以上の者達は塀の外で対処にあたってくれ。Cランク未満の者達と新人は塀の上で矢の補給などの補佐を頼む。行くぞ!」(ギルドマスター)
「「オー!」」(冒険者達)
「ミオナちゃん、、、」(慎太郎)
独特の緊張感が漂った。流石に慎太郎も緊張している。
「私達はFランクよ。慎太郎くんも魔法も使えそうだけど、一緒に塀の上へ行きましょう」(ミオナ)
「なんか結構ドキドキして来たよ」(慎太郎)
「突破されなければいいけど、、、」(ミオナ)
「そうだね。頑張らないとね」(慎太郎)
「うん」(ミオナ)
バタバタと冒険者達が急いで外へ出て行く。
慎太郎も意を決してミオナと外に出た。
◇◇◇◇◇
既に暗くなったドアの外には冒険者ギルドで受付をしていたアーシャが松明を持って二人を待っていた。
「こちらです」(アーシャ)
ギルド職員のアーシャが二人を西側の塀の上まで案内する。
(新人に凄いサービスだわね)(成瀬)
(勇者だから)(クロノ)
塀の上では数名の魔法使いと弓を持つ数名がいた。
勇者とミオナは中央の先程のギルドマスターアルベルトの直ぐ前に案内された。
3本の脚に支えられた鉄の籠の中に火を焚いた燈火具がいくつかあり、僅かながら周りが見える状況だ。
遠くに獣の吠えるような声が聞こえる。音響効果はバッチリだ。
矢を準備する弓使い達が慌ただしく動く。
ギルドマスターのアルベルトが塀から下を覗き込み冒険者達に声をかけた。
金属の鎧の音や足音などにより緊張感マシマシだ。
「ミ、ミオナちゃん、大丈夫かな」(慎太郎)
「私は魔法があるから大丈夫だし、慎太郎くんは秘密兵器なんだからまずは見ててくれればいいわよ」(ミオナ)
「秘密兵器かぁ。えへへ、そうだね」(慎太郎)
獣のような唸り声や多数の足音が聞こえて来た。
「来るぞ!」(アルベルト)
ギルドマスターのアルベルトが大きな声で叫んだ。
来た。
微かな足元の振動と共に狼のような魔獣が走って来るのが見えた。
これはスクリーンに投影された映像だ。勇者達からの視点に対応している。
弓使いや魔法使いが一斉に攻撃を開始する。
弓は本物の矢を放っているが、魔法は勿論ホログラムだ。
タイミングに合わせ矢が刺さった魔獣が倒れ、ファイヤーボールの当たった魔獣が火まみれになって倒れる。
映像、実写、ホログラムの高度なタイミング合わせだ。これを図解(図はないが)で説明すると、途中から映像に変わる結構厄介な仕組みだが、練習で完璧にこなしている。
トニーの効果音もバッチリ合っていた。
ブゥオッ!
しかし1匹ずつしか倒せなく、魔獣の数が圧倒的に多かった。
「ま、魔獣が多すぎる!」(アルベルト)
「不味いわね」(アーシャ)
「ど、どうするミオナちゃん」(慎太郎)
ミオナが呪文を唱え出した。
(頼むぞ、タイミングを合わせてくれよ)
『~我の前に嵐を呼びその光で悪を打ち倒せ! エリアライトニング!~』(ミオナ)
夜の空が一瞬盛大に光った後、無数の稲妻が魔獣たちを一斉に襲った。
ビシッ!
ガラガラガラ!
勢いよく走っていた魔獣たちが一斉に倒れた。
「う、うそっ!」(アーシャ)
「今の魔法は君達がやったのか!?」(アルベルト)
「はい。でもまだ沢山敵がいます」(ミオナ)
「そ、そうだな。よろしく頼む!」(アルベルト)
狼のような魔獣は全て倒されたが人型の魔獣や空飛ぶ魔獣がそれに続いた。
小型のゴブリンやワーウルフ達、空を飛ぶ小型のプテラノドンのような魔獣達だ。
「アイスランス!」(ミオナ)
ミオナが氷魔法で空を飛ぶ魔獣を倒していく。
「ミオナちゃん、下の魔獣が近づいて来た。もう一度さっきのを」(慎太郎)
「判った!」(ミオナ)
(『ミオナ! もう少し、、、今だ!』)
『~我の前に嵐を呼びその光で悪を打ち倒せ! エリアライトニング!~』(ミオナ)
ミオナが右手を前に突き出した。
ピシッ! ピシッ! ピシッ!
三度程、多数の稲妻が魔獣たちを襲った。
次々に倒れていく。
(ナイスタイミングだ!)
※『異世界中二病プロジェクト』本日も副音声は()でファンタジー肯定派のクロノマオウ女史、ファンタジー否定派の成瀬女史、SF映画監督の神谷でお届けしています。
ドアが勢いよく開く。
バタッ!
「冒険者はいるか!」(ギルド職員)
ガタッ!
椅子から数組の冒険者が立ち上がる。勇者とミオナも入口の方を見た。
「スタンピードが発生した! 冒険者ギルドに至急集まってくれ」(ギルド職員)
ざわざわ。
「慎太郎くん、スタンピードって何?」(ミオナ)
「魔物の大量発生だよ」(慎太郎)
「えっ! それって危険なんじゃないの?」(ミオナ)
「確かに今日登録したばっかりの新人だけど、ぼくらなら大丈夫だと思う」(慎太郎)
(この自信はどこから来るのよ)(成瀬)
(これまでの経験でしょ)(クロノ)
(えー!)(成瀬)
「じゃあ私達は後方支援で行きましょう」(ミオナ)
二人共席を立ち、冒険者ギルドへ向かった。
◇◇◇◇◇
数十名の冒険者が既に集まっていた。
勇者とミオナもこれに加わる。
エルフ耳の貴族服を着た人が階段の上から大きな声で話始める。
「諸君! ギルドマスターのアルベルトだ」(ギルドマスター)
ざわざわとした冒険者達が静かになる。
感情のこもった名演技が続く。
「魔獣のスタンピードが発生した。黒の森から魔獣たちがこちらに向かって来る。弓使いと魔法使いは塀の上から遠距離で、ランクがC以上の者達は塀の外で対処にあたってくれ。Cランク未満の者達と新人は塀の上で矢の補給などの補佐を頼む。行くぞ!」(ギルドマスター)
「「オー!」」(冒険者達)
「ミオナちゃん、、、」(慎太郎)
独特の緊張感が漂った。流石に慎太郎も緊張している。
「私達はFランクよ。慎太郎くんも魔法も使えそうだけど、一緒に塀の上へ行きましょう」(ミオナ)
「なんか結構ドキドキして来たよ」(慎太郎)
「突破されなければいいけど、、、」(ミオナ)
「そうだね。頑張らないとね」(慎太郎)
「うん」(ミオナ)
バタバタと冒険者達が急いで外へ出て行く。
慎太郎も意を決してミオナと外に出た。
◇◇◇◇◇
既に暗くなったドアの外には冒険者ギルドで受付をしていたアーシャが松明を持って二人を待っていた。
「こちらです」(アーシャ)
ギルド職員のアーシャが二人を西側の塀の上まで案内する。
(新人に凄いサービスだわね)(成瀬)
(勇者だから)(クロノ)
塀の上では数名の魔法使いと弓を持つ数名がいた。
勇者とミオナは中央の先程のギルドマスターアルベルトの直ぐ前に案内された。
3本の脚に支えられた鉄の籠の中に火を焚いた燈火具がいくつかあり、僅かながら周りが見える状況だ。
遠くに獣の吠えるような声が聞こえる。音響効果はバッチリだ。
矢を準備する弓使い達が慌ただしく動く。
ギルドマスターのアルベルトが塀から下を覗き込み冒険者達に声をかけた。
金属の鎧の音や足音などにより緊張感マシマシだ。
「ミ、ミオナちゃん、大丈夫かな」(慎太郎)
「私は魔法があるから大丈夫だし、慎太郎くんは秘密兵器なんだからまずは見ててくれればいいわよ」(ミオナ)
「秘密兵器かぁ。えへへ、そうだね」(慎太郎)
獣のような唸り声や多数の足音が聞こえて来た。
「来るぞ!」(アルベルト)
ギルドマスターのアルベルトが大きな声で叫んだ。
来た。
微かな足元の振動と共に狼のような魔獣が走って来るのが見えた。
これはスクリーンに投影された映像だ。勇者達からの視点に対応している。
弓使いや魔法使いが一斉に攻撃を開始する。
弓は本物の矢を放っているが、魔法は勿論ホログラムだ。
タイミングに合わせ矢が刺さった魔獣が倒れ、ファイヤーボールの当たった魔獣が火まみれになって倒れる。
映像、実写、ホログラムの高度なタイミング合わせだ。これを図解(図はないが)で説明すると、途中から映像に変わる結構厄介な仕組みだが、練習で完璧にこなしている。
トニーの効果音もバッチリ合っていた。
ブゥオッ!
しかし1匹ずつしか倒せなく、魔獣の数が圧倒的に多かった。
「ま、魔獣が多すぎる!」(アルベルト)
「不味いわね」(アーシャ)
「ど、どうするミオナちゃん」(慎太郎)
ミオナが呪文を唱え出した。
(頼むぞ、タイミングを合わせてくれよ)
『~我の前に嵐を呼びその光で悪を打ち倒せ! エリアライトニング!~』(ミオナ)
夜の空が一瞬盛大に光った後、無数の稲妻が魔獣たちを一斉に襲った。
ビシッ!
ガラガラガラ!
勢いよく走っていた魔獣たちが一斉に倒れた。
「う、うそっ!」(アーシャ)
「今の魔法は君達がやったのか!?」(アルベルト)
「はい。でもまだ沢山敵がいます」(ミオナ)
「そ、そうだな。よろしく頼む!」(アルベルト)
狼のような魔獣は全て倒されたが人型の魔獣や空飛ぶ魔獣がそれに続いた。
小型のゴブリンやワーウルフ達、空を飛ぶ小型のプテラノドンのような魔獣達だ。
「アイスランス!」(ミオナ)
ミオナが氷魔法で空を飛ぶ魔獣を倒していく。
「ミオナちゃん、下の魔獣が近づいて来た。もう一度さっきのを」(慎太郎)
「判った!」(ミオナ)
(『ミオナ! もう少し、、、今だ!』)
『~我の前に嵐を呼びその光で悪を打ち倒せ! エリアライトニング!~』(ミオナ)
ミオナが右手を前に突き出した。
ピシッ! ピシッ! ピシッ!
三度程、多数の稲妻が魔獣たちを襲った。
次々に倒れていく。
(ナイスタイミングだ!)
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