90 / 144
陸の怪【サテツの国の女王】
エピローグ「砂鉄/蹉跌の国の女王」
しおりを挟む
「おやおやお帰り。このよもぎちゃんが待っててやったんだ。結末は…… まあその顔を見れば分かるね。それで、どうするんだい? その子達」
文車妖妃の字乗よもぎさんは今の今まで別の本を読んでいたようだった。
そこは俺達を見守ってくれていたわけじゃないのか、と少し残念に思う。そうしたらなにかが変わっていたかもしれない…… なんて、他人任せすぎるな。やめよう。
「よもぎちゃーん、こっちに令一ちゃん来てるー? あれ、なんか大所帯」
そして、タイミングよく大図書館の扉を開けて入ってきたのはアルフォードさんだった。まさか分かっていて来たんじゃないだろうな? なんて疑心が頭を過る。
いやいや、彼は竜神。どこぞの邪神とは違うのだと首を振る。
「なにか用ですか?」
「うーん…… 今は疲れてるみたいだし、今度でいいかな。ホントは図書館に臨時手伝いをしに来てくれてる人間がいるから、朝になったら紹介しようと思ってたんだけど…… もうすぐ夜も明けるし、そんなにやつれてるんじゃやめたほうが良さそうだね」
それは俺にとって、衝撃的な事実だった。
「人間が出入りしてるんですか!?」
「うん、巻き込まれ体質だから家族ごと保護してるよ。興味あるみたいだから図書館で手伝ってもらってるんだ。今度会わせてあげるよ。今日はもう帰って寝るんだよ? 人間はちゃんと睡眠をとらないと」
そうか、人間。秘色さんもいるが、やっと二人目の人間の友達ができるかもしれないぞ。素直に嬉しい。
「ところでアルフォードさん。この子達を……」
「ここは、どこじゃ?」
「お姉ちゃん!」
「な、なにを…… 私様にはあやつが…… あれ、なにを言いかけたのじゃったか」
この反応に、少し覚えがあった。
「レイシー。アタシのことは覚えてるかな?」
「紅子じゃろ」
紅子さんの確認の後に、俺も訊く。
「…… 五人での冒険か、なかなかないよな」
「んん? 四人じゃろ。私様と、お主ら三人! ああ、アリスを数えておるのか?」
やっぱり、そうだ。
「……………… お姉ちゃん、あたしアリシア。お姉ちゃんの妹なんだよ。お姉ちゃんが戻って来ないから心配して駆けつけたの」
レイシーの中から、すっぽりとチェシャ猫の記憶だけが抜けている。
香水の効果が切れた青水さんが塵となり、正気を失った末に記憶を失った押野君と、まるっきり同じだった。
アリス…… アリシアもそれを察したのだろう。まずは自己紹介からと始めている。
「大丈夫よ、お姉ちゃん。忘れちゃってもまたはじめましてからにすればいいんだから」
「そうか、アリシア。あまり過激なことはするでないぞ!」
「うん、そうするよ」
アリシアの言葉はチェシャ猫のことを言っているのか、それとも自身のことを言っているのかは分からない。
だけれど、なんだか悲しいやりとりだった。
「えっと、アリシアちゃんだね?」
「はい、あの、なんですか?」
その二人にアルフォードさんが近づき、眉を顰める。まさか人間がいるなんて~ということにはならないだろうから、なにか気になることでもあるのか。
「あのね、よく聴いて。レイシーちゃんの縁はキミとの糸しか結ばれてない。現世に帰っても、アリシアちゃんはともかく、レイシーちゃんの居場所はきっとなくなってるよ」
「え!? そんな、嘘よ!」
「嘘じゃないよ。神様だもん。でもね、どうしても納得できないなら、見てくるといいよ。ちゃんとね。それで納得したら、またこっちにおいで。レイシーちゃんはこちらの住民に限りなく近いから、住む場所も用意できる。アリシアちゃんが会いたいのなら、頼もしい護衛をつけるから会いにくればいい。いいかな?」
アルフォードさんは終始穏やかな口調で告げた。
それがかえって信憑性を増しているらしく、アリシアの瞳が揺らぐ。
「分かりました。帰って、確かめます」
「うん。そしたら、これをあげるよ。これを持ってこちらに来たいと強く思えば来れるように道を開けておくからね」
「じゃあ俺様が送ってくぜ。なんなら護衛も引き受けるよ。じゃーな、お二人共」
アリシアとレイシーは手を繋ぎ、ペティさんの後をついていく。
アルフォードさんの言うことだから、きっと本当のことなんだろう。あの二人には、これから残酷な真実が直面する。
それを真正面から受け止めに行くのだから、あの子達は強いな。
…… 俺にはない強さだ。
レイシーの縁が切れているのは、長く異界に留まっていたからだとアルフォードさんが言う。アリシアの縁が彼女と離れなかったのは、今回同じく異界に入って真実を見たからだそうだ。逆に言えばそれ以外の人間はレイシーのことを覚えていない。
…… 俺と、同じ末路だ。違うのは、近くにいるのが邪神でないところ。
その違いは致命的だ。ああ、なんだか虚しい。
俺も嫌な奴だな。同じ境遇になった子がいて安心さえしている。
嫌な、奴だ。
「おにーさん、帰ろう。朝になっちゃうよ」
「ああ、そうだな」
終わってしまったことは仕方ない。仕方ないのだけれど、やり切れない。
一人の女の子の将来が潰されたのだ。あいつを許すわけにはいかない。
邪神を殴りたい回数が増えてしまったな。
「感傷に浸るのもいいけれど、隣の女の子のことも気にしてほしいな? あんまり落ち込んでると幽霊が上にお邪魔ぷよみたいに積み重なっていくよ」
「うわ、なんだそれ嫌だな…… お腹すいたな。コンビニでも寄るか」
「いいねぇ、こんな時間だけどまだ肉まんはあるかな」
「奢れって?」
「え、そんなこと言ってないよ。自意識過剰なんじゃないの? お兄さんはさ」
「あー、そうだな。そうかもしれない」
「変なお人だねぇ」
結局二人共肉まんを購入して食べる。
そして、屋敷の前まで来た時紅子さんが手を振って、その場で解散した。
彼女は異界の屋敷のほうに帰ったんだろう。
帰った後、やはり邪神には一発きついのを入れるどころか返り討ちにあったので割愛。黒猫はどこに行ったのか、訊いてもやはりはぐらかされてしまった。教える気なんてないだろうな。
…… それから、後日。バラ園の奥にあるの大図書館で見習いとして働くレイシーと、その手伝いに来るアリシアのいる光景が見られるようになった。
字乗さんも可愛がってるみたいだし、からかわれてることもあるが関係は良好。
レイシーの再出発は平和に始まった。
不幸で終わったこの不思議の国の事件だが、それだけでは終わらなかった。
今、彼女達が苦労していないならいいだろう。
少なくとも、不幸で終わりきってしまうより、また幸せが掴める機会に恵まれている。あの子達は多分大丈夫だ。
だから俺は邪神野郎の知り合い全てに年賀状を書くように押し付けられようが気分良く終わらせることができた。どうだ、してほしかった反応と違うだろ。ざまーみろ。
その前にクリスマス、クリスマスはあいつも仕事があるらしいしのんびりできるな。
レイシー達に会うついでにケーキでも作っていこうか。
そんなことを考える、今日この頃であった。
文車妖妃の字乗よもぎさんは今の今まで別の本を読んでいたようだった。
そこは俺達を見守ってくれていたわけじゃないのか、と少し残念に思う。そうしたらなにかが変わっていたかもしれない…… なんて、他人任せすぎるな。やめよう。
「よもぎちゃーん、こっちに令一ちゃん来てるー? あれ、なんか大所帯」
そして、タイミングよく大図書館の扉を開けて入ってきたのはアルフォードさんだった。まさか分かっていて来たんじゃないだろうな? なんて疑心が頭を過る。
いやいや、彼は竜神。どこぞの邪神とは違うのだと首を振る。
「なにか用ですか?」
「うーん…… 今は疲れてるみたいだし、今度でいいかな。ホントは図書館に臨時手伝いをしに来てくれてる人間がいるから、朝になったら紹介しようと思ってたんだけど…… もうすぐ夜も明けるし、そんなにやつれてるんじゃやめたほうが良さそうだね」
それは俺にとって、衝撃的な事実だった。
「人間が出入りしてるんですか!?」
「うん、巻き込まれ体質だから家族ごと保護してるよ。興味あるみたいだから図書館で手伝ってもらってるんだ。今度会わせてあげるよ。今日はもう帰って寝るんだよ? 人間はちゃんと睡眠をとらないと」
そうか、人間。秘色さんもいるが、やっと二人目の人間の友達ができるかもしれないぞ。素直に嬉しい。
「ところでアルフォードさん。この子達を……」
「ここは、どこじゃ?」
「お姉ちゃん!」
「な、なにを…… 私様にはあやつが…… あれ、なにを言いかけたのじゃったか」
この反応に、少し覚えがあった。
「レイシー。アタシのことは覚えてるかな?」
「紅子じゃろ」
紅子さんの確認の後に、俺も訊く。
「…… 五人での冒険か、なかなかないよな」
「んん? 四人じゃろ。私様と、お主ら三人! ああ、アリスを数えておるのか?」
やっぱり、そうだ。
「……………… お姉ちゃん、あたしアリシア。お姉ちゃんの妹なんだよ。お姉ちゃんが戻って来ないから心配して駆けつけたの」
レイシーの中から、すっぽりとチェシャ猫の記憶だけが抜けている。
香水の効果が切れた青水さんが塵となり、正気を失った末に記憶を失った押野君と、まるっきり同じだった。
アリス…… アリシアもそれを察したのだろう。まずは自己紹介からと始めている。
「大丈夫よ、お姉ちゃん。忘れちゃってもまたはじめましてからにすればいいんだから」
「そうか、アリシア。あまり過激なことはするでないぞ!」
「うん、そうするよ」
アリシアの言葉はチェシャ猫のことを言っているのか、それとも自身のことを言っているのかは分からない。
だけれど、なんだか悲しいやりとりだった。
「えっと、アリシアちゃんだね?」
「はい、あの、なんですか?」
その二人にアルフォードさんが近づき、眉を顰める。まさか人間がいるなんて~ということにはならないだろうから、なにか気になることでもあるのか。
「あのね、よく聴いて。レイシーちゃんの縁はキミとの糸しか結ばれてない。現世に帰っても、アリシアちゃんはともかく、レイシーちゃんの居場所はきっとなくなってるよ」
「え!? そんな、嘘よ!」
「嘘じゃないよ。神様だもん。でもね、どうしても納得できないなら、見てくるといいよ。ちゃんとね。それで納得したら、またこっちにおいで。レイシーちゃんはこちらの住民に限りなく近いから、住む場所も用意できる。アリシアちゃんが会いたいのなら、頼もしい護衛をつけるから会いにくればいい。いいかな?」
アルフォードさんは終始穏やかな口調で告げた。
それがかえって信憑性を増しているらしく、アリシアの瞳が揺らぐ。
「分かりました。帰って、確かめます」
「うん。そしたら、これをあげるよ。これを持ってこちらに来たいと強く思えば来れるように道を開けておくからね」
「じゃあ俺様が送ってくぜ。なんなら護衛も引き受けるよ。じゃーな、お二人共」
アリシアとレイシーは手を繋ぎ、ペティさんの後をついていく。
アルフォードさんの言うことだから、きっと本当のことなんだろう。あの二人には、これから残酷な真実が直面する。
それを真正面から受け止めに行くのだから、あの子達は強いな。
…… 俺にはない強さだ。
レイシーの縁が切れているのは、長く異界に留まっていたからだとアルフォードさんが言う。アリシアの縁が彼女と離れなかったのは、今回同じく異界に入って真実を見たからだそうだ。逆に言えばそれ以外の人間はレイシーのことを覚えていない。
…… 俺と、同じ末路だ。違うのは、近くにいるのが邪神でないところ。
その違いは致命的だ。ああ、なんだか虚しい。
俺も嫌な奴だな。同じ境遇になった子がいて安心さえしている。
嫌な、奴だ。
「おにーさん、帰ろう。朝になっちゃうよ」
「ああ、そうだな」
終わってしまったことは仕方ない。仕方ないのだけれど、やり切れない。
一人の女の子の将来が潰されたのだ。あいつを許すわけにはいかない。
邪神を殴りたい回数が増えてしまったな。
「感傷に浸るのもいいけれど、隣の女の子のことも気にしてほしいな? あんまり落ち込んでると幽霊が上にお邪魔ぷよみたいに積み重なっていくよ」
「うわ、なんだそれ嫌だな…… お腹すいたな。コンビニでも寄るか」
「いいねぇ、こんな時間だけどまだ肉まんはあるかな」
「奢れって?」
「え、そんなこと言ってないよ。自意識過剰なんじゃないの? お兄さんはさ」
「あー、そうだな。そうかもしれない」
「変なお人だねぇ」
結局二人共肉まんを購入して食べる。
そして、屋敷の前まで来た時紅子さんが手を振って、その場で解散した。
彼女は異界の屋敷のほうに帰ったんだろう。
帰った後、やはり邪神には一発きついのを入れるどころか返り討ちにあったので割愛。黒猫はどこに行ったのか、訊いてもやはりはぐらかされてしまった。教える気なんてないだろうな。
…… それから、後日。バラ園の奥にあるの大図書館で見習いとして働くレイシーと、その手伝いに来るアリシアのいる光景が見られるようになった。
字乗さんも可愛がってるみたいだし、からかわれてることもあるが関係は良好。
レイシーの再出発は平和に始まった。
不幸で終わったこの不思議の国の事件だが、それだけでは終わらなかった。
今、彼女達が苦労していないならいいだろう。
少なくとも、不幸で終わりきってしまうより、また幸せが掴める機会に恵まれている。あの子達は多分大丈夫だ。
だから俺は邪神野郎の知り合い全てに年賀状を書くように押し付けられようが気分良く終わらせることができた。どうだ、してほしかった反応と違うだろ。ざまーみろ。
その前にクリスマス、クリスマスはあいつも仕事があるらしいしのんびりできるな。
レイシー達に会うついでにケーキでも作っていこうか。
そんなことを考える、今日この頃であった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
翡翠のうた姫〜【中華×サスペンス】身分違いの恋と陰謀に揺れる宮廷物語〜
雪城 冴 (ゆきしろ さえ)
キャラ文芸
【中華×サスペンス】
「いつか僕のために歌って――」
雪の中、孤独な少女に手を差し伸べた少年。
その記憶を失った翠蓮(スイレン)は、歌だけを頼りに宮廷歌姫のオーディションへ挑む。
だがその才能は、早くも権力と嫉妬の目に留まる。中傷や妨害は次々とエスカレート。
やがて舞台は、後宮の派閥争いや戦場、国境まで越えていく。
そんな中、翠蓮を何度も救うのは第二皇子・蒼瑛(ソウエイ)。普段は冷静で穏やかな彼が、翠蓮のこととなると、度々感情を露わにする。
蒼瑛に対する気持ちは、尊敬? 憧れ? それとも――忘れてしまった " あの約束 " なのか。
すれ違いながら惹かれ合う二人。甘く切ない、中華ファンタジー
宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~
紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。
そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。
大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。
しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。
フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。
しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。
「あのときからずっと……お慕いしています」
かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。
ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。
「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、
シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」
あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
男装官吏と花散る後宮〜禹国謎解き物語〜
春日あざみ
キャラ文芸
<第8回キャラ文芸大賞にて奨励賞をいただきました。応援ありがとうございました!>
宮廷で史書編纂事業が立ち上がると聞き、居ても立ってもいられなくなった歴史オタクの柳羅刹(りゅうらせつ)。男と偽り官吏登用試験、科挙を受験し、見事第一等の成績で官吏となった彼女だったが。珍妙な仮面の貴人、雲嵐に女であることがバレてしまう。皇帝の食客であるという彼は、羅刹の秘密を守る代わり、後宮の悪霊によるとされる妃嬪の連続不審死事件の調査を命じる。
しかたなく羅刹は、悪霊について調べ始めるが——?
「歴女×仮面の貴人(奇人?)」が紡ぐ、中華風世界を舞台にしたミステリ開幕!
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる