547 / 625
19章
514話 近接パワータイプ
しおりを挟む
「私に対して警戒しすぎなんじゃないのかな?」
泥臭い感じにごろごろと転がったり、もう身も蓋もないような間抜けな避けを続けるのだが、負けたら意味がない。恰好がどうとか言ってられないってのはこの事よ。
「一番危険、ですから」
「いやー、私はガウェインに狙えって言われただけだし」
ああ、もう性質が悪い。接近戦2人だからガンカタを使って捌きたい所だが、ログアウトの危険性がちょっと考えられる……原因は確実に銃操作だろうな。初めて使った時にも精神的な疲れとみたいなのがあったからガンカタと銃操作、対多数の回避行動を考えたり……そりゃログアウトするか。
「あのガウェインの奴が勝負したのはわかったから、どんな奴がいるか教えてくんない?」
未だふらつく頭を抱えながら囲まれないように射撃をしつつ息を整えるのに集中する。いつまでもパニくってブレブレの射撃しまくってるのは頂けない。弾の無駄だし。
「兄さんとメタリカさんは、知ってますね」
「私とガヘリスもそうだねー?」
「あと6人くらいいるだろーが」
幸いなことに、鍛冶クランマスターのカコルに関しては大振りなので避けやすい。細かく打撃と魔法を併用してくるガヘリスの方が厳しいので、実質的に1.5対1くらい。油断したらすぐ死ぬって言うか、直撃したら一発で吹っ飛ぶ可能性のある攻撃をよけ続けるのは……そういえばニーナでやってたわ。なので私としては、常に視界内に捉えた状態で私が万全になるまでどうにかこうにか凌いでから攻勢に出たい。
「そうですね……アカメさんの方が付き合いある人がいますね」
付き合いの長い奴って言うとゴリマッチョ、薫の奴か。ただあいつが戦ってるところを見たことがないし、こういう対人イベントに参加してきた覚えもあんまりない。あー、もうどうしようかなあ。って、こう考えてるとまた負荷が掛かるとかどうとかいうんだろうな。
「お前の誘いを断ったくらいだし、付き合いあるやつ少ないんだよ」
前にガヘリス、後ろにカコル。まだはっきりしてない状態で突っ込まれると避け切れないので、いつものように銃でメイスの攻撃を受ける。のだけど、やっぱり殴りヒーラーってだけあって下手な攻撃よりも全然強いせいで受けきれない。
しっかり受けて蹈鞴を踏んで後ろに下がった所に、追撃のカコル。しっかり後ろに振りかぶった状態で勢いよく攻撃を振り始める。一回だけ攻撃を貰ってどのくらい食らうか見ておくのも戦うのに大事、なわけないだろ。
とりあえずガヘリスに殴られた勢いを生かしてそのままぺたんと尻餅からの仰向けに寝。えぐい風切り音を発している質量の多い武器が目の前を掠めていく。重量と勢いがありすぎて、武器に振り回されるのも気にせず、でかいの放り込んでくるのは性格なのか、諦めなのか。
「こっわ、えぐすぎでしょ」
多分だけどStr極にしてる上で、あの振り回され方ってのを考えると相当な重量武器か。両手持ちでStr1.5倍なんて仕様なくてよかった。勿論だけど振りぬいて、文字通り振り回されている所に射撃を入れると、しっかりガヘリスがそれをカバーするために魔法での障壁を作って防御までしてくる。
なんていうか、向こうも急造で作ったメンバーだと思ったけど、それをカバーする組み合わせと立ち回りを元々ガウェインの所にいる奴がカバーしている、って感じか。
とりあえず向こうの体勢が整う前に後転からの立ち上がりからマガジンを手首のスナップで弾き抜いて、新しいマガジンを入れ直して距離を取る。
「あんまり振り回すとダメですよ」
「これしか出来んからー」
「不器用な奴だ」
軽口叩き合いながら戦闘出来るってのを考えれば、まだ余裕はあるな。殴り系だからそこまでMPが多くないはずだけど、ガヘリスもこのゲームにおける高レベルクランの一員ってのを考えたら、普通って定規で測るのは危ないはず。
結局のところ、油断しないで攻撃を貰わないように気を付けてなるべくノーダメージで2人を裁いて倒すってのが一番良いんだけど、言ってて無理くせえ。
「煙草を付ける暇すらないわ」
いつもだったら此処で一服して楽しめるんだけど、そんな余裕は全くない。ちょっとでも気の緩んだ事をしたらコンビネーションであっちゅう間に持ってかれる。近接パワー型の奴が多すぎん?これで幽体攻撃してくる奴なんて出てきたら本当に厳しいんだけど?
「それだけ本気って事、ですか」
「本気じゃなくて追い詰められてるってこったよ」
ふらつく足元はしゃべったりなんだりしていたら大分回復したから、ここからが本番ではある。が、そのまま戦えるかって言われるとやっぱり2対1は厳しい。関口の爺さんがメタリカを叩斬って、こっちに合流してくれれば勝機はあるはず。あとはヤス達がどんな感じに戦っているかも問題か。
「まさかとは思うけど、私だけピンポイントに狙う作戦じゃないだろうな」
「地下からず遠からずだねえ」
「カコルさん、それはちょっと……」
アホの子で良かった。
泥臭い感じにごろごろと転がったり、もう身も蓋もないような間抜けな避けを続けるのだが、負けたら意味がない。恰好がどうとか言ってられないってのはこの事よ。
「一番危険、ですから」
「いやー、私はガウェインに狙えって言われただけだし」
ああ、もう性質が悪い。接近戦2人だからガンカタを使って捌きたい所だが、ログアウトの危険性がちょっと考えられる……原因は確実に銃操作だろうな。初めて使った時にも精神的な疲れとみたいなのがあったからガンカタと銃操作、対多数の回避行動を考えたり……そりゃログアウトするか。
「あのガウェインの奴が勝負したのはわかったから、どんな奴がいるか教えてくんない?」
未だふらつく頭を抱えながら囲まれないように射撃をしつつ息を整えるのに集中する。いつまでもパニくってブレブレの射撃しまくってるのは頂けない。弾の無駄だし。
「兄さんとメタリカさんは、知ってますね」
「私とガヘリスもそうだねー?」
「あと6人くらいいるだろーが」
幸いなことに、鍛冶クランマスターのカコルに関しては大振りなので避けやすい。細かく打撃と魔法を併用してくるガヘリスの方が厳しいので、実質的に1.5対1くらい。油断したらすぐ死ぬって言うか、直撃したら一発で吹っ飛ぶ可能性のある攻撃をよけ続けるのは……そういえばニーナでやってたわ。なので私としては、常に視界内に捉えた状態で私が万全になるまでどうにかこうにか凌いでから攻勢に出たい。
「そうですね……アカメさんの方が付き合いある人がいますね」
付き合いの長い奴って言うとゴリマッチョ、薫の奴か。ただあいつが戦ってるところを見たことがないし、こういう対人イベントに参加してきた覚えもあんまりない。あー、もうどうしようかなあ。って、こう考えてるとまた負荷が掛かるとかどうとかいうんだろうな。
「お前の誘いを断ったくらいだし、付き合いあるやつ少ないんだよ」
前にガヘリス、後ろにカコル。まだはっきりしてない状態で突っ込まれると避け切れないので、いつものように銃でメイスの攻撃を受ける。のだけど、やっぱり殴りヒーラーってだけあって下手な攻撃よりも全然強いせいで受けきれない。
しっかり受けて蹈鞴を踏んで後ろに下がった所に、追撃のカコル。しっかり後ろに振りかぶった状態で勢いよく攻撃を振り始める。一回だけ攻撃を貰ってどのくらい食らうか見ておくのも戦うのに大事、なわけないだろ。
とりあえずガヘリスに殴られた勢いを生かしてそのままぺたんと尻餅からの仰向けに寝。えぐい風切り音を発している質量の多い武器が目の前を掠めていく。重量と勢いがありすぎて、武器に振り回されるのも気にせず、でかいの放り込んでくるのは性格なのか、諦めなのか。
「こっわ、えぐすぎでしょ」
多分だけどStr極にしてる上で、あの振り回され方ってのを考えると相当な重量武器か。両手持ちでStr1.5倍なんて仕様なくてよかった。勿論だけど振りぬいて、文字通り振り回されている所に射撃を入れると、しっかりガヘリスがそれをカバーするために魔法での障壁を作って防御までしてくる。
なんていうか、向こうも急造で作ったメンバーだと思ったけど、それをカバーする組み合わせと立ち回りを元々ガウェインの所にいる奴がカバーしている、って感じか。
とりあえず向こうの体勢が整う前に後転からの立ち上がりからマガジンを手首のスナップで弾き抜いて、新しいマガジンを入れ直して距離を取る。
「あんまり振り回すとダメですよ」
「これしか出来んからー」
「不器用な奴だ」
軽口叩き合いながら戦闘出来るってのを考えれば、まだ余裕はあるな。殴り系だからそこまでMPが多くないはずだけど、ガヘリスもこのゲームにおける高レベルクランの一員ってのを考えたら、普通って定規で測るのは危ないはず。
結局のところ、油断しないで攻撃を貰わないように気を付けてなるべくノーダメージで2人を裁いて倒すってのが一番良いんだけど、言ってて無理くせえ。
「煙草を付ける暇すらないわ」
いつもだったら此処で一服して楽しめるんだけど、そんな余裕は全くない。ちょっとでも気の緩んだ事をしたらコンビネーションであっちゅう間に持ってかれる。近接パワー型の奴が多すぎん?これで幽体攻撃してくる奴なんて出てきたら本当に厳しいんだけど?
「それだけ本気って事、ですか」
「本気じゃなくて追い詰められてるってこったよ」
ふらつく足元はしゃべったりなんだりしていたら大分回復したから、ここからが本番ではある。が、そのまま戦えるかって言われるとやっぱり2対1は厳しい。関口の爺さんがメタリカを叩斬って、こっちに合流してくれれば勝機はあるはず。あとはヤス達がどんな感じに戦っているかも問題か。
「まさかとは思うけど、私だけピンポイントに狙う作戦じゃないだろうな」
「地下からず遠からずだねえ」
「カコルさん、それはちょっと……」
アホの子で良かった。
0
あなたにおすすめの小説
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
スラム街の幼女、魔導書を拾う。
海夏世もみじ
ファンタジー
スラム街でたくましく生きている六歳の幼女エシラはある日、貴族のゴミ捨て場で一冊の本を拾う。その本は一人たりとも契約できた者はいない伝説の魔導書だったが、彼女はなぜか契約できてしまう。
それからというもの、様々なトラブルに巻き込まれいくうちにみるみる強くなり、スラム街から世界へと羽ばたいて行く。
これは、その魔導書で人々の忘れ物を取り戻してゆき、決して忘れない、忘れられない〝忘れじの魔女〟として生きるための物語。
【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪
山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。
「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」
そうですか…。
私は離婚届にサインをする。
私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。
使用人が出掛けるのを確認してから
「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる