陰陽師の異世界騒動記〜努力と魔術で成り上がる〜

熊1969

文字の大きさ
12 / 81
第1章 遥か高き果ての森

十一話 門番と剣

しおりを挟む


   俺は今、ログキャビンのテラスにて座禅を組み、瞑想をしていた。

   瞑想は皇ノ術…否、霊力を扱うものなら必ず通る基本の修行である。己という〝個〟を排し、自然の霊力と自らのうちに存在する霊力を同調させる。

   そうすることで、大気に漂う霊力をより精密に操ることが可能になるのだ。同時に精霊たちと親和性を高め、肉体的な恩恵を取り込んでより体を使いやすくすることもできる。

  ステータス、そしてレベルアップという概念があるこの世界で爆発的に上昇した身体能力を完璧に使いこなすには一番この方法が手っ取り早い。

  『遥か高き果ての森』の大海のような 霊力の奔流を体感し、己の中から霊力を外に吐き出しては周囲の霊力と混ぜ合わせ、調和させて体の中にまた取り込む、ということを繰り返す。

   瞑想をやり始めた時に比べると、荒れ狂うような霊力は随分と穏やかに循環していた。

   自分の今の能力……ステータスも感覚に馴染んできている。このままうまくいけばエクセイザーとの約束を果たせるようになるはずだ。

   ……それに、いつかはあれ・・の制御も……





『あ………アァアアアぁぁぁぁあああああぁああアアアァアあああぁアァアアアあぁぁぁぁぁぁアァアアアぁあああああぁぁあああああぁぁあああぁぁあああァアアアァアアアアアァアアアァアアアァアアアァアアアああああああアァアアアああああああアァアアアああぁアアァあああアァアアアああああああああァアあああぁアアァああああああアああああああアアァアアアああああああアァアアアああああァアアアあッッッッッッッ!!!!!!!!!!』





   そう考えた瞬間、脳裏に『あの時』の光景が思い浮かぶ。

   怒り、狂い、目に映るもの全てを破壊し尽くそうとした幼い自分と、それを見て恐怖に顔を歪ませていた奴の…俺が呪い殺したあの男の顔が・・・・・・・・・・・・・・・

「ッ……」

   短い人生の中で最大のトラウマを思い出してしまったことにより、集中が乱れて霊力が霧散してしまう。

   近寄ってきていた精霊たちも驚いて離れてしまったので、感じ取れていた自然の霊力とも繋がりが切れてしまった。

「畜生………今更、あの時のことを思い出すなんて」
『……お主、今のは』
《………》

   今まで俺が座禅をしているのを、そばに立てかけて静かに見守っていたエクセイザーが、驚愕と困惑が入り混じった声を発する。

   俺ははっとし、エクセイザーとシリルラには俺の内心や思い浮かべたことが筒抜けなのを思い出してしまったと思った。

「い、いや、今のはなんでもないから気にすんな!ちょっと前に見た映画を思い出しただけだから!」
『……………そうか』

   誰がどう聞いても嘘だとわかる言い訳をして慌てて誤魔化すと、無理やり話を終わらせて立ち上がった。

   そして数度頭を左右に振って頭の中に燻るものをかき消し、気持ちを切り替えて周辺を続けることにする。

   一度乱れてしまった以上、俺の心と精霊たちが落ち着くまで座禅をすることはできないだろう。

   なので、エクセイザーを持ち上げると背中に背負う。そして腰と膝を沈め、左腕を前に、右手をエクセイザーの柄にかけ、静かにもう一度目を瞑る。

   すると、自然と先ほどまで高ぶっていた心は穏やかなものとなり、感覚が研ぎ澄まされていった。

「ふっ!!」

   次の瞬間、俺は刹那の間に鞘にかかっていた止め金を親指で弾き最速で抜刀、そこから袈裟斬りを繰り出した。

  そこから逆袈裟斬り、薙ぎ、突き、と次々と斬撃を重ねていく。目の前に俺以上の強者……今も昔も変わらず爺ちゃんがいると想定し、本気の攻撃を放つ。

   が、ちっぽけな俺の想像でできた本物よりもはるかに弱いだろう幻影でさえ、一撃も当てることができず躱され、それどころかカウンターを叩き込まれる始末だった。

   それでも俺は幻影へ攻撃を繰り返す。がむしゃらにではない。より効率的に、確実に当てられるように動きを洗礼していく。



ーー『もう、仕方がないですね龍人センパイは。そんなことで、私があなたを軽蔑するわけがないですよね?』



   ふと、研ぎ澄まされていた思考の中にある光景が割り込んでくる。

   それは、まだ地球で生きていた頃の記憶。

   『あの時』のことをあいつに話して、いつも通り笑って受け入れてくれたときの、俺が救われたと思った瞬間。そんな記憶が、唐突に思い出された。

   けれど、余計なことを考えていたバチが当たったのか、なぜか幻影なのにイラッとしたように爺ちゃんが青筋を立てた。

   そしてアッパーカットを放ってくる。実際に受けたわけでもないのに俺は吹っ飛び、テラスの上に叩きつけられた。

「かはっ………」

   一瞬空気が全て肺から抜け、次に背中を打ち付けた痛みに悶え苦しむ俺を見て爺ちゃん(幻影)は満足そうに頷くと、腕を組んだ体制のまま消えていった……あれ、本当に幻影だよな?

《……大丈夫ですか、龍人様?》
「ああうん、一応大丈夫。一応ね」

   珍配のこもった声で聞いてきたシリルラにそう返し、俺はごろりと体の向きを変えてテラスの上に仰向けになる。

   すると雲ひとつない真っ青な空が視界に飛び込んできて、エクセイザーを手放してぼーっとした。

「それにしても、幻影の爺ちゃんにすら負けるなんてな……やっぱり俺はまだまだか」

   いや、むしろステータス的にはこの世界ではほとんど最上の部類に位置する俺を拳一つでぶっ飛ばした爺ちゃん(幻影)が強すぎるのだろうか?

「……うーん、どっちもどっちだな」

   そう結論をつけ、また青空を見上げてぼーっとする。

   しばらくそうしていると、唐突にまた別の考えが浮かんで来た。

   ……そういえば。さっきの記憶。あいつが俺の中の『闇』とも呼べるべきものを受け入れてくれたのが、好きになった大きな要因の1つかもしれない。

   今思えば、あの時から後、あいつとの距離が結構近くなっていたような気がする。

「って、あぁ~」

   そこで、また自分があいつのことを考えていたことに気がつき、俺は頭を抱えてうめき声を上げた。

   死んでこの世界に来てから、もう一ヶ月以上も経ったんだから吹っ切れたと思ってたんだが……

   また湧き上がって来たあいつへの気持ちを無理やり押し込め、エクセイザーを納刀して立ち上がると、テラスの手すりに一本の矢が突き刺さった。

「ん? なんだ、矢文か?」

   矢を引き抜いて紙を取り、広げる。すると紙の中には、くさび形の文字が羅列されていた。この世界の共通言語である『コモン』だ。

   この世界に転生してから一ヶ月と一週間ほど、シリルラにヒュリスの一般常識や文字などを教わっているのでコモンを読むことはできる。

   読み終わると紙を綺麗に折りたたんでアイテムポーチの中に入れ、作業小屋の中から最低限の荷物を取るとログキャビンを後にした。

   目指すのは西部領域南部、ゴーレムの鍛治師たちが住まう地だ。


●◯●


   ログキャビンから移動を開始して二時間ほど歩いた頃。

「おっ、見えてきたな」

   俺の視線の先には、岩と金属で構成された全長十メートルはあるのではないかというほどの巨大な壁。

   『小人の森』に張ってあったエクセイザー特製の結界とは違い、これはしっかりとした建築物だ。

   南部全体をぐるっと一周囲っている巨壁にため息を漏らしていると、不意に壁の一部に開けられたアーチ型の穴の両隣にいた二つの影が、高速で接近してくるのを視界に捉えた。

   すわっ敵襲か!?と思うかもしれないが、〝そいつら〟をよく知ってる俺は肩に担いでいた道具袋を手放して腰を低くし、衝撃に備えて構えた。

「リュー!」
「トー」

   予想通り、〝そいつら〟は容赦なく俺の腹部めがけて突進…否、抱きついてきた。

   普段から鍛えているのとステータスの恩恵もあり、受け止めることに成功する。が、ちょっと内臓にきた。一瞬息がつまる。

「おっふ……」
「久しぶりー!」
「元気にしてたー?」

   が、そんな俺に構わず〝そいつら〟……紫色のメッシュの入った黒髪を持つ童子と幼女はきゃっきゃっと嬉しそうに声を上げる。

   かたやテンション高く、かたやテンション低い音程でそれぞれ俺を見上げる顔は瓜二つであった。

「……おう、おかげさまでな。お前らこそ相変わらず元気だな、〝オルス〟、〝トロス〟」

   そんな二人…眠たげな半眼をした童子のほうがオルス、元気たっぷり幼女の方がトロス…の頭を撫でながら、俺は自分なりに優しげな笑顔を向けた。

   すると、二人は何が嬉しいのかすりすりと俺の腹に頰を擦り付けてくる……一般人が受ければ腹がえぐれるけど。

   改めて、この二人……いや、二体はこの南部を取り囲む壁の番犬、オルスとトロス。

   『オルトロス』というウルフ系統のほぼ最上位に位置する二つ首の魔物であり、こいつ以上に適任な奴はいないだろうという最強の番犬だ。

   今は子供の姿をしているが、本来は二人で一匹。魔物の時は非常に凶悪な見た目で、前に俺も一度見たことがあるがすごかった。

   ちなみに、魔物は進化すればするほど当然強くなっていき、それぞれ無数の姿形を持つわけだが、ある一定の強さに達すると必ず『人化』というスキルを覚えるのだとか。

   なぜかというと、シリルラ曰く、進化して生物としての格が上がれば上がるほど、万物の創造主であり、生態系の頂点どころか生み出した張本人……ていうか神であるイザナギ様たちに魂の質が近づくためだという。

   だからどんな魔物も、最終的には人型に近い姿を取れるようになるらしい。もともと人型のは『身体調整』というスキルを覚える。

   そしてその『人化』を取得できるラインは相当高いらしく、つまり二人もそれ相応の強さを持っているということだ。

「どうしたのー?」
「僕たちの顔に、何かついてる……?」
「ん?  いや、ちょっとお前らのことを可愛いなって思ってさ」
「ふふわ、そうでしょー!」
「当然……」

   いつの間にかじっと見てしまっていたようで、不思議そうに首をかしげるオルスとトロスにそう言うと、得意げに胸を張った。うん、やっぱり可愛い。

「……っと、危うく本来の目的を忘れるところだった。今日はここに用があるんだけど、通っていいか?」
「うん、いいよー!」
「どうぞどうぞー」

   お許しをもらったので道具袋を拾い、アーチをくぐり抜ける。すると今度は、多くの家が立ち並ぶ様が視界に飛び込んできてた。

   どの家からも煙突から煙を吹き出し、中からはカンカンと何かを打つ音が聞こえてきた。

   壁の中に広がる街は大きな一本道を大通りとして、その途中に幾筋もの岐路があり、その岐路と岐路の間に沢山の家が建っている。

   耳に聞こえるのは金属で金属を打つ澄んだ音、肌で感じる熱気、せわしなく動き回るゴーレムや、金属を運んでいる蜂型の魔物などの姿が見て取れた。

   華やかさは欠片も感じないが、まさに鍛治師の街といった様子だ。

「ゴチュウイゴチュウイ~」
「おっとっと、危ない危ない」

   いろいろな方面から飛んでくる荷物運搬中の蜂型魔物を躱し、仕事を邪魔しないようにしながら石畳で整備された大通りを進んでいく。

   やがてたどり着いた円形の広場に建つその工房は、何度見ても無骨で、それでいて力強い雰囲気を醸し出していた。

   石造りの外観に、これまたアーチ型の両開きの木扉が取り付けられた入り口。建物自体の高さは壁といい勝負をするくらいはある。
 
「すいませーん」

   挨拶をしながら扉を開けると、ぶわっと熱気が体に襲いかかってくる。

   しかしそんなことは気にせず、木材で作られたカウンターに近づいていった。カウンターの奥には、むき出しの鍛冶場が見える。

   ある程度近づくと、カウンターに座っていた茶髪に褐色肌の、一見人間の少年に見える土の精霊……ノームが俺に気づいてぱっと顔を明るくする。

「あっ、リュートの旦那」
「よっ、〝ノズ〟。例のものを受け取りに来たぞ」
「あ、アレですね。はい、こっちです」

   俺の言葉に頷いたノズは手招きして鍛冶場の中へ入っていく。

   カウンターの横にある腰下までの高さの小さな引き戸を使って中に入ると、後を追いかけた。

   鍛冶場の中では様々な姿形をしたゴーレム達が武具や農具などを造っており、極限の集中状態にいるためか、俺たちが背後を通っても全く反応しない。

「親方、リュートの旦那が来ましたよ」

   相変わらずすごい集中度合いだな、なんて考えながらゴーレムたちを見ていると、いつの間にか最奥部についていたようだ。

   所狭しと鉱石や素材、鍛治器具が乱雑に散乱している、ひときわ大きな円形の部屋の中央にある炉の前で他のゴーレムたち同様鍛治をしている魔物に、ノズが声をかけるら、

   『彼』はちょうど打ち終えたのか、高熱で刀身が真っ赤な剣を水桶に浸し、ゆっくりと立ち上がってこちらを振り返る。

「……そうか、来たか」
「こんにちは、ガルスさん」

   鮮烈な赤の光を宿す隻眼を光らせ、厳かな声で答えたその魔物……アーマードドラゴニックゴーレムの〝ガルス〟さんは、一言で言うと戦士だった。

   いや、龍人型のゴーレムといった方が正しいだろうか。もちろん太く長い尻尾も臀部に生えている。

   しかし鎧を着込んでいるわけではなく、あれは皮膚そのもの。加えて、全身にはおびただしい量の傷が刻まれており、それは顔にもあった。

   左顔に縦一直線に走る傷は左目を完全に潰している。これで手に持った槌と鎧のような体の上に鍛冶用の作業服を着ていなかったら、どこからどう見ても武人にしか見えない。

   有事の時は魔物としての力を全力で発揮し、切り込み隊長をするようだが、普段は鍛治のことしか頭にないらしい。

   この一ヶ月と少しで西部領域に住む多くの魔物たちと知り合い、皆人間っぽいというのは知っているが、その中でも群を抜いてガルスは人間くさいと思う。

   例えば、腕を組む仕草をするところとか。あとは鍛治のこと以外だと細かいことは気にしない大雑把な性格だとか。

   これで髭も生えてたら、完璧に堅気な職人だ。もしくはドワーフ。

「……何か変なことを考えたか?」
「いえ、何も」
「そうか……久しぶりだな」
「はい、久しぶりですガルスさん」

   年齢的にはエクセイザーと数十年程度の差しかない、つまり相当年上なので敬語を使って返す。

   ガルスさんはこくりと小さく頷き、目線でついて来いと俺に言った。

「それじゃ、俺は戻りやすね」
「ああ、案内してくれてありがとう」
「いえいえ」

   カウンターに戻るノズを見送ると、俺は部屋の奥へと向かったガルスさんを追いかけた。

「……これだ」

   近づくと、ガルスさんはこれまた乱雑に置かれ、積み重ねられていた武器やら防具やらの山の中から一つの長方形の木箱を探し出して持ち上げていたところだった。

   そして俺に差し出してくる。道具袋を床に置き、木箱を受け取った。蓋を開けると、中には一振りの納刀された剣が収められている。

   剣を取り出して、木箱をガルスさんに返す。左手でくすんだ灰色の皮が巻かれた柄を握りしめ、一気に抜き放った。


   現れたのは、精緻な彫刻の施された曇りひとつない美しい銀色の刀身。くさび形文字の刻み込まれた刀身の根元には両面とも、龍を模した彫刻が刻み込まれている。

  刀身側に両端から小さな牙が飛び出た長細い鍔は灰色に染められ、竜の牙のような装飾の彫り込み。 

   小ぶりな球型の柄頭には、見るものを萎縮される金色の瞳がはめ込まれていた。

「綺麗だ……ガルスさん、この剣の名前は?」
「……灰龍の銀刃ドラゴエッジ。お前から預かった『女皇』の鱗、牙、骨、瞳、後は耐久性に優れた灰龍の皮を使った。儂の持てる全てを使い尽くして打ち上げた一振りだ」
「……ああ、よくわかる。これ、すごいよ」

   尋常でない、しかし引き込まれるような雰囲気を持つ剣に見惚れながらガルスさんに言葉をこぼす。

   すると、ガルスさんは龍を模した兜のような顔だから表情はわからないが、満足そうに一つ頷いた。

   やっぱり人間ぽいな、と思いながら剣を軽く振ったりして重さを確かめ、しっかりと手に馴染むことを確認すると納刀した。

   そして鞘についていたパーツを使って左腰に括り付ける。ミスリルが主材料とはいえ、それなりの重さが体にかかる。

「満足したか?」
「当然です、これで一歩、皆の期待に応えるのに近づきました」
「……ならいい」

   この剣はガルスさんと知り合ってしばらくした頃、予備の武器として製作を依頼した物だ。

   あの矢文に書いてあったのは、この剣が完成したので取りに来いということだ。

   そしてこの剣は充分、いやむしろ最高以上にそれに値する力を持っていると直感できた。

「ありがとうございますガルスさん。このお礼は必ず未来で」
「……期待しておこう」

   それだけ言うと、ガルスさんは炉の前に戻って冷却していた剣を水桶から引き上げ、また熱して打ち出してしまった。

   どこまでも鍛治一筋の様子にまた苦笑いをこぼし、俺はその大きな背中に一度深く頭を下げると部屋を後にした。

   ノズにも挨拶をすると工房を出て、帰るために街の出口に向かって歩く。

「じゃーんけーん!」
「ぽーん」

   やがて出口にたどり着き、アーチを潜ると、すぐ目の前でオルスとトロスが俺の教えたじゃんけんをしていた。

   どうやらトロスが勝ったようで、いつも通り元気いっぱいに嬉しげな勝鬨をあげる。それを見てオルスは眠たげな目に悔しそうな炎を浮かべていた。

「残念だったな、オルス」
「あっ、リュートだ!」
「用事は終わったの……?」
「ああ……っと、そうだ」

   俺はアイテムポーチの蓋を開け、中からゴブ肉の燻製を何切れか出す。すると、二人は燻製肉を見て目を輝かせた。

   そんな無邪気な番人たちに今日三度目になる苦笑を呈しながらゴブ肉を差し出した。

「ほら、どうぞ」
「「いいのー!?」」
「いいよ。二人とも大好物だろ?」
「「大好物です!」」

   オルスも珍しくハイテンションに答え、俺の手からゴブ肉をかっさらう。

   そして一枚一枚美味しそうに食べながら「ぱさぱさしてておいしー!」とか、「いいかんじにしょっぱいー」なんて、ある意味犬が餌付けされてるっぽい感想を言っていた。


   二人の楽しそうな様子に新しい武器も手に入り、気分が良かった俺は二人がゴブ肉を食べ終えた後、しばらく体一つでできる遊びをしてからログキャビンに帰った。

しおりを挟む
感想 79

あなたにおすすめの小説

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

処理中です...