1 / 79
第1話 新入社員
美和三和子《みわみわこ》は大卒の新入社員だ大学の時はミスに選ばれる程の美人さんだ。当然全ての男子社員からは熱烈なアプローチを良く受けている所を僕も何回も目撃している。
どっか人目のつかない所でやれよといつも思うがまあ彼女が配属されたのは僕のいる部署であって最近特に騒がしくなった。
当然の如く週末には彼女の歓迎会が行われる事になった。大して興味がない僕は断ろうと幹事になっている先輩に伝えに言ったら出れないなら次の日の土曜日の午前中だけ出てくれないかと交換条件を出して来た。
普段なら気にせず出勤してたがその日は伝説のアニメのメインヒロインのグジャロのフギュアの発売日なのだそれも数量限定売り切れゴメンの奴だ。
ぐぬぬって本当に出るものなんだと初めて知った日だ。
金曜日の七時駅前のカラオケ地獄突きの上の階にある人間風車ビルロビンソンという名の居酒屋さんらしい人気店だそうだ。僕全く知らなかったが時間ギリギリに到着して迷わず宴会席の末席に座った隙を見て直ぐに帰るつもりだった。
部長の挨拶と新入社員の美和三和子さんの一言と幹事の先輩の乾杯の音頭で宴会が始まった。払った会費の割には料理がしょぼくないかその分飲み放題に回しているのか、もういいか帰り支度をしていると。
「先輩もうお帰りになるのですか?」
先輩?僕は隣を見て黄瀬《きせ》さんを見る。
「黄瀬さんもう帰るのですか?」
「いやお前だろ帰り支度しているのは」
え?僕に用なんてないでしょう?
「それじゃ黄瀬さんお先です」
「ちょ!待って下さい神島《かみしま》さん」
「仕事の話ならこちらの黄瀬さんに聴くといいよ会社の事もね色々と優秀な方ですからそれに世話好きの恋人募集中のイケメ……普通の人だから」
「え!」
「神島テメェ何最後にデスって覚えてろよ!」
この三下感が無ければ優良物件なのに、ではと僕は周りにヘコヘコしながら人間風車を出た。
四月も半ばまだ夜風は少し冷たいコートの襟を立て足早に帰路に就く大学院をでて入社三年目漸く一人で仕事を任せて貰えるようになった。
会社に対しては然程不満は無い休みも取れているし残業もイレギュラーさえ発生しなければ定時で退社できる。
自室のあるボロアパートに帰って来た築四、五十年は経過しているはずだ。
スチール製のドアだけが頑丈だが壁は薄いドアを開けると奥から灰色の猫グレ子がやって来て僕の足に纏わりつくのだ。ニャア!
このグレ子は家賃の振り込みを忘れていた僕が大家さんに直接届けに行った時に押し付けられた猫だ。
大家さんの猫が子を産んだそうで飼い主を探している最中だったと良かった良かったと。
大家さんでもあそこはペット禁止ではと良いのよ私が許可したんだから聞くとろころによるとすでに二匹の仔猫を押し付けたそうだ僕で三匹めだ。
この子の親猫も頭が良いからこの子もいい筈よと何も根拠のない事を教えてくれた。
グレ子は灰色だからでは無く僕の好きなWEB小説の魔法使いとJKに登場するキャラだ王子に婚約破棄を喰らい冤罪をかけられ惑星を追放されたテンプレ設定の宇宙人の少女だ。
名をマシャリーグラドグラトマドアノーラジェンファンといい候爵家の次女だ名前が長いとグレ子にしたそうだグしか会ってないが本当は宇宙人といえばグレイだとそこから取ったとの事だった。
何故そこまで詳しく説明するかと僕は好きな小説を皆んなに読んで貰いたいからです……まあ、メッチャ評価の低い糞ですけどね。
最近サイトを変えたらしいけどR18でまだやるそうだっていい加減諦めろよな。
僕は棚から猫缶を取り出しグレ子に食べさせる。その姿を見ると僕は。
ハァ~癒されるわ~人間のメスよりグレ子の方がよっぽどマシだねねぇ~グレ子もそう思うでしょう。ニャア。
☆☆☆
一方で社内でもトップクラスの美貌の新入社員の美和を前にして破顔しまくりの黄瀬であった。
「黄瀬先輩、神島さんていつもあの様な方なんですか?」
「神島?ああアイツは入社当初は人なつっこい好青年だったよ」
「だったよ?」
「仕事が落ち着いたら結婚する予定だったんだよ、所が一時期仕事が忙しくなってね。
アイツが気づいてたらチャラい男に彼女を寝取られていたんだ。その女も馬鹿な女だ、一時の快楽で人生を棒に振るんだから女って分からないね」
「人生を棒に振る?」
「ああ幹事の先輩が仲間とキャバクラに行ったら神島の元彼女がキャバ嬢をやっていたんだよ先輩達は直ぐに気づいたそうだアレはチンピラの女に成り下がったとね。
あの女のいく先は見えているって言ってたわ幸せなんて成れる筈がない多分色んな男をあてがわれ最後に棄てられるとね」
「あっ!ゴメンネ美和さんには関係の無い話だったよね。アレから神島は人を信じ無くなった今じゃ女性をメス呼ばわりするしな勿論女性の前では言わないけど」
「メス……」
「無駄な時間と労力を使って馬鹿を見たと
やっぱりメスは信用できない生き物だと今の神島はその言葉を座右の銘にしているよ人前では言わないけどねって言えないだろ!」
「お~い!美和く~ん!」
「酔っ払い共が呼んでるよ行ったら」
「えっ?あっ、色々と教えて貰いありがとうございます」
「ん、皆んなが知っている事しか言ってないよそれと君とはあんまり関わりも無いから気にしないで」
「えっ?」
私は考えていた一時の快楽で人生を棒に振る事を……
「宴もたけなわですがコレでお開きになります二次会に出る人はビルの入り口で待っていてください!帰宅される方は気を付けてお帰りください」
幹事の締めの言葉で一次会はお開きになった。
「美和君は当然二次会に参加だろ」
「いえ、部長申し訳ございません
母が風邪気味なので直ぐに帰らないといけません!また来週から宜しくお願いします」
「そうかお母様が……気を付けて帰るんだぞ」
「はい!ありがとうございます」
美和は直ぐにタクシーを捕まえ帰路についた。
ふう、黄瀬先輩の話を聞かなかったら危なかったかも君子危うきに近寄らずね。
じっと繁華街のネオンを見つめる三和子、彼女の顔には何かを決意した事が窺えるのだ。
どっか人目のつかない所でやれよといつも思うがまあ彼女が配属されたのは僕のいる部署であって最近特に騒がしくなった。
当然の如く週末には彼女の歓迎会が行われる事になった。大して興味がない僕は断ろうと幹事になっている先輩に伝えに言ったら出れないなら次の日の土曜日の午前中だけ出てくれないかと交換条件を出して来た。
普段なら気にせず出勤してたがその日は伝説のアニメのメインヒロインのグジャロのフギュアの発売日なのだそれも数量限定売り切れゴメンの奴だ。
ぐぬぬって本当に出るものなんだと初めて知った日だ。
金曜日の七時駅前のカラオケ地獄突きの上の階にある人間風車ビルロビンソンという名の居酒屋さんらしい人気店だそうだ。僕全く知らなかったが時間ギリギリに到着して迷わず宴会席の末席に座った隙を見て直ぐに帰るつもりだった。
部長の挨拶と新入社員の美和三和子さんの一言と幹事の先輩の乾杯の音頭で宴会が始まった。払った会費の割には料理がしょぼくないかその分飲み放題に回しているのか、もういいか帰り支度をしていると。
「先輩もうお帰りになるのですか?」
先輩?僕は隣を見て黄瀬《きせ》さんを見る。
「黄瀬さんもう帰るのですか?」
「いやお前だろ帰り支度しているのは」
え?僕に用なんてないでしょう?
「それじゃ黄瀬さんお先です」
「ちょ!待って下さい神島《かみしま》さん」
「仕事の話ならこちらの黄瀬さんに聴くといいよ会社の事もね色々と優秀な方ですからそれに世話好きの恋人募集中のイケメ……普通の人だから」
「え!」
「神島テメェ何最後にデスって覚えてろよ!」
この三下感が無ければ優良物件なのに、ではと僕は周りにヘコヘコしながら人間風車を出た。
四月も半ばまだ夜風は少し冷たいコートの襟を立て足早に帰路に就く大学院をでて入社三年目漸く一人で仕事を任せて貰えるようになった。
会社に対しては然程不満は無い休みも取れているし残業もイレギュラーさえ発生しなければ定時で退社できる。
自室のあるボロアパートに帰って来た築四、五十年は経過しているはずだ。
スチール製のドアだけが頑丈だが壁は薄いドアを開けると奥から灰色の猫グレ子がやって来て僕の足に纏わりつくのだ。ニャア!
このグレ子は家賃の振り込みを忘れていた僕が大家さんに直接届けに行った時に押し付けられた猫だ。
大家さんの猫が子を産んだそうで飼い主を探している最中だったと良かった良かったと。
大家さんでもあそこはペット禁止ではと良いのよ私が許可したんだから聞くとろころによるとすでに二匹の仔猫を押し付けたそうだ僕で三匹めだ。
この子の親猫も頭が良いからこの子もいい筈よと何も根拠のない事を教えてくれた。
グレ子は灰色だからでは無く僕の好きなWEB小説の魔法使いとJKに登場するキャラだ王子に婚約破棄を喰らい冤罪をかけられ惑星を追放されたテンプレ設定の宇宙人の少女だ。
名をマシャリーグラドグラトマドアノーラジェンファンといい候爵家の次女だ名前が長いとグレ子にしたそうだグしか会ってないが本当は宇宙人といえばグレイだとそこから取ったとの事だった。
何故そこまで詳しく説明するかと僕は好きな小説を皆んなに読んで貰いたいからです……まあ、メッチャ評価の低い糞ですけどね。
最近サイトを変えたらしいけどR18でまだやるそうだっていい加減諦めろよな。
僕は棚から猫缶を取り出しグレ子に食べさせる。その姿を見ると僕は。
ハァ~癒されるわ~人間のメスよりグレ子の方がよっぽどマシだねねぇ~グレ子もそう思うでしょう。ニャア。
☆☆☆
一方で社内でもトップクラスの美貌の新入社員の美和を前にして破顔しまくりの黄瀬であった。
「黄瀬先輩、神島さんていつもあの様な方なんですか?」
「神島?ああアイツは入社当初は人なつっこい好青年だったよ」
「だったよ?」
「仕事が落ち着いたら結婚する予定だったんだよ、所が一時期仕事が忙しくなってね。
アイツが気づいてたらチャラい男に彼女を寝取られていたんだ。その女も馬鹿な女だ、一時の快楽で人生を棒に振るんだから女って分からないね」
「人生を棒に振る?」
「ああ幹事の先輩が仲間とキャバクラに行ったら神島の元彼女がキャバ嬢をやっていたんだよ先輩達は直ぐに気づいたそうだアレはチンピラの女に成り下がったとね。
あの女のいく先は見えているって言ってたわ幸せなんて成れる筈がない多分色んな男をあてがわれ最後に棄てられるとね」
「あっ!ゴメンネ美和さんには関係の無い話だったよね。アレから神島は人を信じ無くなった今じゃ女性をメス呼ばわりするしな勿論女性の前では言わないけど」
「メス……」
「無駄な時間と労力を使って馬鹿を見たと
やっぱりメスは信用できない生き物だと今の神島はその言葉を座右の銘にしているよ人前では言わないけどねって言えないだろ!」
「お~い!美和く~ん!」
「酔っ払い共が呼んでるよ行ったら」
「えっ?あっ、色々と教えて貰いありがとうございます」
「ん、皆んなが知っている事しか言ってないよそれと君とはあんまり関わりも無いから気にしないで」
「えっ?」
私は考えていた一時の快楽で人生を棒に振る事を……
「宴もたけなわですがコレでお開きになります二次会に出る人はビルの入り口で待っていてください!帰宅される方は気を付けてお帰りください」
幹事の締めの言葉で一次会はお開きになった。
「美和君は当然二次会に参加だろ」
「いえ、部長申し訳ございません
母が風邪気味なので直ぐに帰らないといけません!また来週から宜しくお願いします」
「そうかお母様が……気を付けて帰るんだぞ」
「はい!ありがとうございます」
美和は直ぐにタクシーを捕まえ帰路についた。
ふう、黄瀬先輩の話を聞かなかったら危なかったかも君子危うきに近寄らずね。
じっと繁華街のネオンを見つめる三和子、彼女の顔には何かを決意した事が窺えるのだ。
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。