22 / 24
19・巻き込まれ転生者でした。
しおりを挟む
決闘は途中で終わり、ゲイルは王宮奥の塔、貴人を軟禁する塔へ戻された。
本来なら侯爵令嬢である私もそちらに連行されるはずだっただろう。
私が平民の入る監獄塔に投獄されたのは、グルヴェイグの考えだったのかな。まあ、今はもうフォルセティ侯爵家滅びてるから、元令嬢で平民なんだけどね。
家族や領民のことで、ゲイルやグルヴェイグに恨みがないといえば嘘になる。
前世の記憶が戻ったからといって、今世の私が消え去ったわけじゃない。
でもグルヴェイグはファヴに倒されちゃったし、ゲイルもあの様子じゃ長くない。同じアラサーとは思えないほどやつれた顔には死相が出ていた。
もういないグルヴェイグはともかくとして、ゲイルはこれまでのことを悔やみ続けて欲しい。
レーヴァティン帝国に服従するか、服従を拒んで処刑されるかはわからないが、死ぬまでずっと自分の愚行を反省して欲しい。
……とはいえ、他人の心なんてわからない。わかっているのは、ゲイルを殺したとしても父母や弟は戻ってこないということだけだ。
なんだか泣きたい気持ちになって、私はファヴの胸に顔を──あれ? 同じベッドで眠っていたはずのファヴがいない。今夜は、帝国兵士やメイドにも宣言して、最初から同じベッドで眠ったのだ。
『料理』目当てなだけで、愛されてないことは百も承知だ。
それでも明日の朝目覚めたとき、すぐに彼の顔が見られることが嬉しかった。
スコルとハティはベッドの下に入ろうとしていたが、体が大き過ぎてベッドを持ち上げてしまっているのを指摘したら諦めてくれた。
私としても、ウフーン、なとき下にスコルとハティがいるのは嫌だ。
二匹の聖獣はレギン様の寝室で眠っている。想い人を喪った(だれが倒したの)弟を慰めてやってくださいと言って、ファヴが押し付けたのだ。
ないのはファヴの胸だけではなかった。
ベッドも部屋もミステルティン王国の王宮もない。
真っ白な空間が広がるだけだ。自分の体があるのかさえよくわからない。
「え?」
声は出せるようだけど……まさか、いつの間にか私死んだ?
これから新しい世界に転生するの?
『そういうわけではない』
耳もないのに、だれかの声が聞こえてくる。
姿も見えないのに女神の声だとわかった。この世界の地母神アングルボザ様だという確信があった。
……これからなにか使命を与えられるのではないかという、中二病ハートが疼く。
『そういうわけでも……いや、頼みごとがないわけではないな』
お約束だけど、声に出さなくても気持ちが向こうに伝わっているようだ。
『そなたはずっと、なぜ自分がこの世界に転生したのかを不思議に思っておったであろう? まずはその疑問に答えよう』
「は、はい!」
襟どころか、シャツも体もないけど襟を正して女神様の言葉を待つ。
『そなたはただの巻き込まれ転生者じゃ』
「え?」
『わらわは不倫を憎んでおる。たとえ異世界であろうとも、配偶者のいる存在に手を出した人間の魂を呼び寄せて罰を与えているのじゃ』
「グルヴェイグのことですか?」
スコルとハティが言ってたっけ。
女神様は間違いを犯した人間を罰するために魔物に転生させるって。
『いかにも。あの娘は前世で不倫をした。相手に配偶者がいないと騙されて関係を結んだものまでは罰する気はない。その証拠にわらわは、牡馬にも八本脚の子どもにも害は与えておらぬ』
あー、うん。攻略サイトのコラムで北欧神話のエピソード読みました。
『そなたの前世の神話と、この世界のわらわ達は同一ではない。しかし似通っているのは事実だ。似ているものは引かれ合う。そなたがあのゲームに嵌っていなければ死んだときあの娘の近くにいたからといって、この世界に巻き込まれ転生はしなかったかもしれぬ』
ふーん。もしかしてグルヴェイグって、あのときの合コン参加者のだれかだったのかな。
職場の先輩じゃないよね?
あの人は不倫とかする人じゃなかった。
『うむ。不倫などせぬのが正しい。配偶者がいるとわかっている相手に粉をかけるものも、配偶者と可愛い子どもがいながら、ほかの相手に手を出すものもクズじゃ!』
「……ですよねー」
声だけでも圧が凄くて、ほかに返しようがない。
いや、私も不倫は悪いと思うよ。
悪いと思うけど……前世の記憶が戻る前の自分のゲイルへの想いに自信が持てないから、ちょっと不安な気持ちになってしまう。
『それはどうしようもなかろう。そなたの前世の記憶が蘇ったのは、言ってみれば同じ転生者であるあの娘と接触させたあの男のせいじゃしな』
「はあ。……考えても仕方がありませんよね」
『それとも前世の記憶を消して、帝国の第一皇子から離れたいか?』
「それは……」
前世の記憶が消え去ったら、私は生きていけないと思う。
今世の人生と同じ量の記憶のおかげで、家族を喪った悲しみに押し潰されないで済んでいるのだ。調味料を入れ過ぎたスープに水を足したような状態なのだ。
それにたぶん、前世の記憶がなくなったら生活魔術『料理』は使えなくなる。存在すら知らないんだからどうしようもない。だけどもう舌は美味を覚えているから、この世界のなにを食べても美味しく感じないだろう。今世の母の手作りスープとかなら別だろうが、それはもう二度と食べられない。
……前世の記憶がなくなって生活魔術『料理』が使えなくなったら、ファヴは離れて行くんだろうなあ。
なんなら『YoursAge』でのファーストプレイと同じように、ダンジョンで殺されて厄介払いされちゃうかもしれない。
『まあどちらにしろ、わらわにはそなたの記憶をどうこうする力はないのだがな。神が前世の記憶をどうこう出来るのは、生まれるときに残したままにするかどうか決めるときだけじゃ。本人が思い出してしまってはどうにも出来ぬ』
「消せないんですか!」
なら、なんで聞いた!
『帝国の第一皇子と別れる気もなさそうで安堵した。どんな世界でもときどき産まれてくるのじゃ、あのように神の想定を超えた異能者が。あの娘への罰はまだまだ繰り返すつもりじゃったのに、あやつの力で存在自体を消滅させられてしまった。巻き込まれ転生者とはいえ、そなたは人間じゃ。そなたが人間なら、帝国の第一皇子も人間でい続ける。神殺しにも世界の破壊者にもならぬであろう』
「……女神様、私への頼みごとってもしかして……」
『帝国の第一皇子の世話を頼んだぞー』
「えっと、スコル様とハティ様は……」
『あれはあれで好きにするだけじゃろう。どこにいようと、あれらが存在するだけで所属するダンジョンは世界に調和していくから問題ない』
「そうですか……」
『あれらのためにいろいろと面白いものを用意しておったな。わらわと子ども達にも今度奉納するが良い。わらわは酒のつまみになるものが良いぞ。あのピリ辛チーカマは絶対に入れておくように』
甘党のファヴに不評だったピリ辛チーカマの材料はヴェノムフライフィッシュ──などと思いながら目覚めると、彼の腕の中だった。
窓の外は明るくなっているようだけど、まだ目覚める時間ではない。
私はファヴの胸に顔を埋めた。結局のところ、巻き込まれだろうとなんだろうと、この世界に転生した以上この世界で生きていくしかないのだ。
本来なら侯爵令嬢である私もそちらに連行されるはずだっただろう。
私が平民の入る監獄塔に投獄されたのは、グルヴェイグの考えだったのかな。まあ、今はもうフォルセティ侯爵家滅びてるから、元令嬢で平民なんだけどね。
家族や領民のことで、ゲイルやグルヴェイグに恨みがないといえば嘘になる。
前世の記憶が戻ったからといって、今世の私が消え去ったわけじゃない。
でもグルヴェイグはファヴに倒されちゃったし、ゲイルもあの様子じゃ長くない。同じアラサーとは思えないほどやつれた顔には死相が出ていた。
もういないグルヴェイグはともかくとして、ゲイルはこれまでのことを悔やみ続けて欲しい。
レーヴァティン帝国に服従するか、服従を拒んで処刑されるかはわからないが、死ぬまでずっと自分の愚行を反省して欲しい。
……とはいえ、他人の心なんてわからない。わかっているのは、ゲイルを殺したとしても父母や弟は戻ってこないということだけだ。
なんだか泣きたい気持ちになって、私はファヴの胸に顔を──あれ? 同じベッドで眠っていたはずのファヴがいない。今夜は、帝国兵士やメイドにも宣言して、最初から同じベッドで眠ったのだ。
『料理』目当てなだけで、愛されてないことは百も承知だ。
それでも明日の朝目覚めたとき、すぐに彼の顔が見られることが嬉しかった。
スコルとハティはベッドの下に入ろうとしていたが、体が大き過ぎてベッドを持ち上げてしまっているのを指摘したら諦めてくれた。
私としても、ウフーン、なとき下にスコルとハティがいるのは嫌だ。
二匹の聖獣はレギン様の寝室で眠っている。想い人を喪った(だれが倒したの)弟を慰めてやってくださいと言って、ファヴが押し付けたのだ。
ないのはファヴの胸だけではなかった。
ベッドも部屋もミステルティン王国の王宮もない。
真っ白な空間が広がるだけだ。自分の体があるのかさえよくわからない。
「え?」
声は出せるようだけど……まさか、いつの間にか私死んだ?
これから新しい世界に転生するの?
『そういうわけではない』
耳もないのに、だれかの声が聞こえてくる。
姿も見えないのに女神の声だとわかった。この世界の地母神アングルボザ様だという確信があった。
……これからなにか使命を与えられるのではないかという、中二病ハートが疼く。
『そういうわけでも……いや、頼みごとがないわけではないな』
お約束だけど、声に出さなくても気持ちが向こうに伝わっているようだ。
『そなたはずっと、なぜ自分がこの世界に転生したのかを不思議に思っておったであろう? まずはその疑問に答えよう』
「は、はい!」
襟どころか、シャツも体もないけど襟を正して女神様の言葉を待つ。
『そなたはただの巻き込まれ転生者じゃ』
「え?」
『わらわは不倫を憎んでおる。たとえ異世界であろうとも、配偶者のいる存在に手を出した人間の魂を呼び寄せて罰を与えているのじゃ』
「グルヴェイグのことですか?」
スコルとハティが言ってたっけ。
女神様は間違いを犯した人間を罰するために魔物に転生させるって。
『いかにも。あの娘は前世で不倫をした。相手に配偶者がいないと騙されて関係を結んだものまでは罰する気はない。その証拠にわらわは、牡馬にも八本脚の子どもにも害は与えておらぬ』
あー、うん。攻略サイトのコラムで北欧神話のエピソード読みました。
『そなたの前世の神話と、この世界のわらわ達は同一ではない。しかし似通っているのは事実だ。似ているものは引かれ合う。そなたがあのゲームに嵌っていなければ死んだときあの娘の近くにいたからといって、この世界に巻き込まれ転生はしなかったかもしれぬ』
ふーん。もしかしてグルヴェイグって、あのときの合コン参加者のだれかだったのかな。
職場の先輩じゃないよね?
あの人は不倫とかする人じゃなかった。
『うむ。不倫などせぬのが正しい。配偶者がいるとわかっている相手に粉をかけるものも、配偶者と可愛い子どもがいながら、ほかの相手に手を出すものもクズじゃ!』
「……ですよねー」
声だけでも圧が凄くて、ほかに返しようがない。
いや、私も不倫は悪いと思うよ。
悪いと思うけど……前世の記憶が戻る前の自分のゲイルへの想いに自信が持てないから、ちょっと不安な気持ちになってしまう。
『それはどうしようもなかろう。そなたの前世の記憶が蘇ったのは、言ってみれば同じ転生者であるあの娘と接触させたあの男のせいじゃしな』
「はあ。……考えても仕方がありませんよね」
『それとも前世の記憶を消して、帝国の第一皇子から離れたいか?』
「それは……」
前世の記憶が消え去ったら、私は生きていけないと思う。
今世の人生と同じ量の記憶のおかげで、家族を喪った悲しみに押し潰されないで済んでいるのだ。調味料を入れ過ぎたスープに水を足したような状態なのだ。
それにたぶん、前世の記憶がなくなったら生活魔術『料理』は使えなくなる。存在すら知らないんだからどうしようもない。だけどもう舌は美味を覚えているから、この世界のなにを食べても美味しく感じないだろう。今世の母の手作りスープとかなら別だろうが、それはもう二度と食べられない。
……前世の記憶がなくなって生活魔術『料理』が使えなくなったら、ファヴは離れて行くんだろうなあ。
なんなら『YoursAge』でのファーストプレイと同じように、ダンジョンで殺されて厄介払いされちゃうかもしれない。
『まあどちらにしろ、わらわにはそなたの記憶をどうこうする力はないのだがな。神が前世の記憶をどうこう出来るのは、生まれるときに残したままにするかどうか決めるときだけじゃ。本人が思い出してしまってはどうにも出来ぬ』
「消せないんですか!」
なら、なんで聞いた!
『帝国の第一皇子と別れる気もなさそうで安堵した。どんな世界でもときどき産まれてくるのじゃ、あのように神の想定を超えた異能者が。あの娘への罰はまだまだ繰り返すつもりじゃったのに、あやつの力で存在自体を消滅させられてしまった。巻き込まれ転生者とはいえ、そなたは人間じゃ。そなたが人間なら、帝国の第一皇子も人間でい続ける。神殺しにも世界の破壊者にもならぬであろう』
「……女神様、私への頼みごとってもしかして……」
『帝国の第一皇子の世話を頼んだぞー』
「えっと、スコル様とハティ様は……」
『あれはあれで好きにするだけじゃろう。どこにいようと、あれらが存在するだけで所属するダンジョンは世界に調和していくから問題ない』
「そうですか……」
『あれらのためにいろいろと面白いものを用意しておったな。わらわと子ども達にも今度奉納するが良い。わらわは酒のつまみになるものが良いぞ。あのピリ辛チーカマは絶対に入れておくように』
甘党のファヴに不評だったピリ辛チーカマの材料はヴェノムフライフィッシュ──などと思いながら目覚めると、彼の腕の中だった。
窓の外は明るくなっているようだけど、まだ目覚める時間ではない。
私はファヴの胸に顔を埋めた。結局のところ、巻き込まれだろうとなんだろうと、この世界に転生した以上この世界で生きていくしかないのだ。
108
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
若い頃に婚約破棄されたけど、不惑の年になってようやく幸せになれそうです。
長岡更紗
恋愛
侯爵令嬢だったユリアーナは、第一王子のディートフリートと十歳で婚約した。
仲睦まじく過ごしていたある日、父親の死をきっかけにどん底まで落ちたユリアーナは婚約破棄されてしまう。
愛し合う二人は、離れ離れとなってしまったのだった。
ディートフリートを待ち続けるユリアーナ。
ユリアーナを迎えに行こうと奮闘するディートフリート。
二人に巻き込まれてしまった、男装の王弟。
時に笑い、時に泣き、諦めそうになり、奮闘し……
全ては、愛する人と幸せになるために。
他サイトと重複投稿しています。
全面改稿して投稿中です。
慈愛と復讐の間
レクフル
ファンタジー
とある国に二人の赤子が生まれた。
一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。
慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。
これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。
だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。
大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。
そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。
そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。
慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。
想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……
罠にはめられた公爵令嬢~今度は私が報復する番です
結城芙由奈@コミカライズ連載中
ファンタジー
【私と私の家族の命を奪ったのは一体誰?】
私には婚約中の王子がいた。
ある夜のこと、内密で王子から城に呼び出されると、彼は見知らぬ女性と共に私を待ち受けていた。
そして突然告げられた一方的な婚約破棄。しかし二人の婚約は政略的なものであり、とてもでは無いが受け入れられるものではなかった。そこで婚約破棄の件は持ち帰らせてもらうことにしたその帰り道。突然馬車が襲われ、逃げる途中で私は滝に落下してしまう。
次に目覚めた場所は粗末な小屋の中で、私を助けたという青年が側にいた。そして彼の話で私は驚愕の事実を知ることになる。
目覚めた世界は10年後であり、家族は反逆罪で全員処刑されていた。更に驚くべきことに蘇った身体は全く別人の女性であった。
名前も素性も分からないこの身体で、自分と家族の命を奪った相手に必ず報復することに私は決めた――。
※他サイトでも投稿中
公爵令嬢の辿る道
ヤマナ
恋愛
公爵令嬢エリーナ・ラナ・ユースクリフは、迎えた5度目の生に絶望した。
家族にも、付き合いのあるお友達にも、慕っていた使用人にも、思い人にも、誰からも愛されなかったエリーナは罪を犯して投獄されて凍死した。
それから生を繰り返して、その度に自業自得で凄惨な末路を迎え続けたエリーナは、やがて自分を取り巻いていたもの全てからの愛を諦めた。
これは、愛されず、しかし愛を求めて果てた少女の、その先の話。
※暇な時にちょこちょこ書いている程度なので、内容はともかく出来についてはご了承ください。
追記
六十五話以降、タイトルの頭に『※』が付いているお話は、流血表現やグロ表現がございますので、閲覧の際はお気を付けください。
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
【完結】王位に拘る元婚約者様へ
凛 伊緒
恋愛
公爵令嬢ラリエット・ゼンキースア、18歳。
青みがかった銀の髪に、金の瞳を持っている。ラリエットは誰が見ても美しいと思える美貌の持ち主だが、『闇魔法使い』が故に酷い扱いを受けていた。
虐げられ、食事もろくに与えられない。
それらの行為の理由は、闇魔法に対する恐怖からか、或いは彼女に対する嫉妬か……。
ラリエットには、5歳の頃に婚約した婚約者がいた。
名はジルファー・アンドレイズ。このアンドレイズ王国の王太子だった。
しかし8歳の時、ラリエットの魔法適正が《闇》だということが発覚する。これが、全ての始まりだった──
婚約破棄された公爵令嬢ラリエットが名前を変え、とある事情から再び王城に戻り、王太子にざまぁするまでの物語──
※ご感想・ご指摘 等につきましては、近況ボードをご確認くださいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる