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27・誘拐犯には負けません!②
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わたしたちは森まで入らずに、手前の草原でピクニックすることにした。
町を見下ろす高台にある草原では、夏の終わりの花が風に揺れている。
この森は大公家の私有で、茸や木の実の季節には領民にも開放されていた。
許可を得て猟師が入ることもあるというが、今日はだれも来ていない。
お土産用の花を摘んだり花冠を作ったりした後で、わたしたちは篭から昼食とオヤツを出して食べた。
母さまが作ってくれた昼食は、お茶会のときとは違って、ふわふわではなく薄く焼いたパンケーキと、
焼いた鳥肉。
焼いた豚肉。
焼いた牛肉。
オヤツは、
茹でた腸詰。
──だった。
美味しくないわけではないのだけれど……や、野菜が食べたい。
思いながら、パンケーキを単品で食べる。
「あらラヴァンダ、お肉はもういいの?」
「はい、母さま。とっても美味しかったです、ご馳走さまでした」
最近ずっと一緒に過ごしていて、父さまと母さまの食の嗜好がわかってきた。
父さまはしょっぱいものが好き。
お爺さまのエルフのオヤツまで行くと無理だけど、普通のお菓子なら食べる。
母さまは甘いものが好き。
もちろんお爺さまのエルフのオヤツも大好き。
そして、なによりふたりとも肉が好き。
この前の鹿肉、リートを送っていったとき伯爵家にもお裾分けしたものの、三分の二くらいは残っていたのをあの一食で食べきった。
とにかく肉が大好きで、脂っこいのも好きみたい。
ふたりとも体は大丈夫かしら。
わたし、体が大きくなって大人に手伝ってもらわなくても厨房を使えるようになったら料理の勉強も始めようかな。
きゅーちゃんの力を借りたら今からでも大丈夫な気も……ううん、魔術を使ってすることは、賢者に習うまではやめておこう。
大丈夫ですか、と視線を送ってくるリモーネに、わたしは頷いて見せた。
「そうだわ、母さま。わたし、いいものを用意してるのよ」
「あらなぁに?」
「うふふ」
リモーネが渡してくれる、瓶と茎を手に取る。
瓶の蓋は開いていた。
茎を中の液体につけて、
ぷうーっ。
風に踊る草原の上に、虹色のシャボン玉。
前世のわたしの日常に関する記憶は、それほど鮮明ではない。
今のわたしにとって一番大切だからか、乙女ゲームの記憶ばかりが鮮やかなのだ。
だけど、このシャボン玉の作り方だけは違った。
分量単位のすり合わせには悩んだけれど、最初から最後までの工程と材料をはっきりと思い出せた。
前世のわたしはそれだけ、文化祭でおこなう予定だったシャボン玉のショーを楽しみにしていたのだろう。
お酒を入れるとシャボン玉の虹色の輝きがさらに増すらしいのだが、今のわたしも前世のわたしも子どもなので、それはなし。
とりあえず、この世界にせっけん液があって良かった。
わたしたちは別人で、記憶は受け継いでいても意識や感情はつながっていない。
それでもシャボン玉の記憶から、彼女、桜庭紫緒という人間が見えてくるような気がした。
「あらまあ、綺麗ねえ」
「母さまもどうですか? この茎に液をつけて、逆側から息を吹き込むだけなんです」
「うふふ。そうね、貸してくれる?」
母さまがシャボン玉を吹くと、わたしが作ったシャボン玉と入り混じって、辺り一面が虹色の球に覆われた。
風に飛ばされたひとつを追いかけてみる。
「お嬢さま、ひとりで森へ入ってはいけませんよ」
「はぁい」
森へ入る直前の空間でシャボン玉がパチンと消えたのもあって、わたしはリモーネの元へと引き返した。
いや、引き返しかけて立ち止まった。
振り返る。──なにもない。
「母さま、今歌を……」
エルフの子守唄が聞こえてきた気がしたのだけれど、母さまはさらにシャボン玉を作り続けていた。……風の音を聞き間違えたのね。
母さまは、シャボン玉をすごく気に入ってくれたみたい。
前世の記憶にある、シャボン玉の中に人を入れる装置とか作れないかしら。
きっと喜んでくれるわ。
ウルラートは裁縫が得意で手先が器用だから、こういうの、って説明したら、こちらの世界にあるもので作ってくれないかなあ。
思いながら、みんなのところへ帰る。
「きゅっきゅー♪」
「あ! すごい母さま、どうやったの?」
わたしの後をついてこないと思っていたら、きゅーちゃんは大きなシャボン玉の中にいた。きゅーちゃんの魔力かシャボン玉の底力か、ふわりと宙に浮かんでいる。
「うふふ、ズルしちゃった」
「ズルですか?」
母さまはわたしに指先を見せた。
うっすらと血が滲んでいる。
茎の先に自分の血をつけて魔術を使ったみたい。
「封印魔術の応用で、シャボン玉を壊れにくくしてみたの。でも本格的に魔術を学んだことがないから長持ちしないと思うわ。……ほら、やっぱりね」
「! きゅーっ!」
母さまの言葉通りシャボン玉が割れて、きゅーちゃんが草原に落っこちた。
わたしは、慌ててきゅーちゃんに駆け寄った。
「きゅーちゃん、大丈夫?」
「きゅ!」
初めて見るシャボン玉に魔術をかけるなんてすごいけれど、そんな母さまでも触媒に血が必要なのね。
歌だけできゅーちゃんとウルラートを眠らせてしまった自分を思うと、不安になる。
やっぱりわたし、迂闊に魔術を使わないよう気をつけなくちゃ。
でもそのためには、ちゃんと学ぶことが必要で──
そんなことを考えながら、さっき近づいた森の入り口を見る。
……また、歌が聞こえた気がする。
今度は子守唄じゃない。
よりによってヒロインが『人形』に歌った旋律。
おそらくわたしと、ヒロインと、隣国の王子しか知らない歌だ。
隣国マローネの寝たきりだった王子さまが目覚めたという話は聞いていない。
ヴェルデ王国の国王陛下である伯父さまや王太子であるザッフィロさまなら知っているのかもしれないけれど、わたしにまでは情報が廻って来ていなかった。
人形の正体については、銀の賢者とも話し合っていないから当然だろう。
悪い魔術師を王宮で雇っていたということもあり、隣国の国家機密でもおかしくない事件だし。
「……ウルラート」
「なんですか、お嬢さま」
「あなたの師匠、わたしの父さまの師匠一家は、今どこにいるかわかる?」
「ええまあ、どこかモンスターが暴れている場所にいると思います。狩人の寄合所に手紙を預ければ呼び寄せることができますが、なにかご用ですか?」
「いえ、あの……」
乙女ゲームのヒロインは、父さまの師匠の娘だった。
王弟である父さまが狩人の修行をしていたとき、付き添っていた元近衛騎士の護衛がヒロインの父、つまり父さまの師匠の夫だ。
大公となった父さまと一緒に宮廷へ戻れば重臣となれたのに、彼は恋を選んで狩人として生きる覚悟を決めた。
この森で歌っているのが家族と一緒にいるヒロインなら良いのだけれど。
でもさすがに母さまでも、モンスターが暴れている森にピクニックに来たりはしないわよね。
それとも、わたしの幻聴なのかしら。
シャボン玉を吹くのをやめて、母さまが首を傾げた。
「……ねえ、さっきから風に紛れて歌声のようなものが聞こえない? 最初はエルフに伝わる子守唄だったから、ラヴァンダが歌っているのかと思っていたの。でも今は聞いたことのない旋律だわ」
ウルラートが、自分の耳に手を当てる。
わたしの専属護衛になるまで、彼は師匠一家、つまりヒロインの家族と暮らしていた。
ヒロインについて聞こうかと思ったこともあるけれど、聞けなかった。
聞いて、どうしたらいいのかがわからなかったのだ。
彼女の両親の死がいつどこでやって来るのかは乙女ゲームに出てこなかったし、狩人である以上ひとつの危険を防いでも、すぐにまた新たな危険がやって来る。
だってそれが仕事なのだもの。
もしかしたら乙女ゲームの世界では、ウルラートもヒロインの両親と一緒に亡くなっていたのかもしれない。
でも……なにか助言ができないか、今度考えてみよう。
ヒロインが大公家に引き取られたのは王立魔術学院に入学する直前で、両親はその少し前(年単位か月単位かは不明)に亡くなっているという話だから、まだ先のことだけど。
とりあえず今は──
「そうですね、なにか……俺はどこかで聞いたことがある旋律のような気がします」
「私はなにも」
ウルラートは母さまの言葉に頷き、リモーネは頭を横に振った。
鋭敏なエルフの母さまや元狩人のウルラートには聞こえているみたい。
わたしの気のせいではないのね。
「そう言えば、この土地の管理をしているアルベロの従僕が言っていたわ。近ごろこの森で声が聞こえるって。領民は結界石碑が壊れたときにモンスターに殺された人間の幽霊の声だと思っているみたいよ。あ……リモーネ、ごめんなさい」
「いえ、いいんです。だとしたら、私にだけ聞こえないのが残念です。奥方さまに聞こえている歌声の調子が外れていたら、きっと私の父と兄弟ですわ」
……そうか。
リモーネの家族は結界石碑が壊れたとき、モンスターに襲われた被害者だったんだわ。
壊れた結界石碑は、ドライアドの灰事件につながっている。
隣国の王子誘拐事件に、麻薬ドライアドの灰事件──どちらも六歳児の手には余るのだけど。
町を見下ろす高台にある草原では、夏の終わりの花が風に揺れている。
この森は大公家の私有で、茸や木の実の季節には領民にも開放されていた。
許可を得て猟師が入ることもあるというが、今日はだれも来ていない。
お土産用の花を摘んだり花冠を作ったりした後で、わたしたちは篭から昼食とオヤツを出して食べた。
母さまが作ってくれた昼食は、お茶会のときとは違って、ふわふわではなく薄く焼いたパンケーキと、
焼いた鳥肉。
焼いた豚肉。
焼いた牛肉。
オヤツは、
茹でた腸詰。
──だった。
美味しくないわけではないのだけれど……や、野菜が食べたい。
思いながら、パンケーキを単品で食べる。
「あらラヴァンダ、お肉はもういいの?」
「はい、母さま。とっても美味しかったです、ご馳走さまでした」
最近ずっと一緒に過ごしていて、父さまと母さまの食の嗜好がわかってきた。
父さまはしょっぱいものが好き。
お爺さまのエルフのオヤツまで行くと無理だけど、普通のお菓子なら食べる。
母さまは甘いものが好き。
もちろんお爺さまのエルフのオヤツも大好き。
そして、なによりふたりとも肉が好き。
この前の鹿肉、リートを送っていったとき伯爵家にもお裾分けしたものの、三分の二くらいは残っていたのをあの一食で食べきった。
とにかく肉が大好きで、脂っこいのも好きみたい。
ふたりとも体は大丈夫かしら。
わたし、体が大きくなって大人に手伝ってもらわなくても厨房を使えるようになったら料理の勉強も始めようかな。
きゅーちゃんの力を借りたら今からでも大丈夫な気も……ううん、魔術を使ってすることは、賢者に習うまではやめておこう。
大丈夫ですか、と視線を送ってくるリモーネに、わたしは頷いて見せた。
「そうだわ、母さま。わたし、いいものを用意してるのよ」
「あらなぁに?」
「うふふ」
リモーネが渡してくれる、瓶と茎を手に取る。
瓶の蓋は開いていた。
茎を中の液体につけて、
ぷうーっ。
風に踊る草原の上に、虹色のシャボン玉。
前世のわたしの日常に関する記憶は、それほど鮮明ではない。
今のわたしにとって一番大切だからか、乙女ゲームの記憶ばかりが鮮やかなのだ。
だけど、このシャボン玉の作り方だけは違った。
分量単位のすり合わせには悩んだけれど、最初から最後までの工程と材料をはっきりと思い出せた。
前世のわたしはそれだけ、文化祭でおこなう予定だったシャボン玉のショーを楽しみにしていたのだろう。
お酒を入れるとシャボン玉の虹色の輝きがさらに増すらしいのだが、今のわたしも前世のわたしも子どもなので、それはなし。
とりあえず、この世界にせっけん液があって良かった。
わたしたちは別人で、記憶は受け継いでいても意識や感情はつながっていない。
それでもシャボン玉の記憶から、彼女、桜庭紫緒という人間が見えてくるような気がした。
「あらまあ、綺麗ねえ」
「母さまもどうですか? この茎に液をつけて、逆側から息を吹き込むだけなんです」
「うふふ。そうね、貸してくれる?」
母さまがシャボン玉を吹くと、わたしが作ったシャボン玉と入り混じって、辺り一面が虹色の球に覆われた。
風に飛ばされたひとつを追いかけてみる。
「お嬢さま、ひとりで森へ入ってはいけませんよ」
「はぁい」
森へ入る直前の空間でシャボン玉がパチンと消えたのもあって、わたしはリモーネの元へと引き返した。
いや、引き返しかけて立ち止まった。
振り返る。──なにもない。
「母さま、今歌を……」
エルフの子守唄が聞こえてきた気がしたのだけれど、母さまはさらにシャボン玉を作り続けていた。……風の音を聞き間違えたのね。
母さまは、シャボン玉をすごく気に入ってくれたみたい。
前世の記憶にある、シャボン玉の中に人を入れる装置とか作れないかしら。
きっと喜んでくれるわ。
ウルラートは裁縫が得意で手先が器用だから、こういうの、って説明したら、こちらの世界にあるもので作ってくれないかなあ。
思いながら、みんなのところへ帰る。
「きゅっきゅー♪」
「あ! すごい母さま、どうやったの?」
わたしの後をついてこないと思っていたら、きゅーちゃんは大きなシャボン玉の中にいた。きゅーちゃんの魔力かシャボン玉の底力か、ふわりと宙に浮かんでいる。
「うふふ、ズルしちゃった」
「ズルですか?」
母さまはわたしに指先を見せた。
うっすらと血が滲んでいる。
茎の先に自分の血をつけて魔術を使ったみたい。
「封印魔術の応用で、シャボン玉を壊れにくくしてみたの。でも本格的に魔術を学んだことがないから長持ちしないと思うわ。……ほら、やっぱりね」
「! きゅーっ!」
母さまの言葉通りシャボン玉が割れて、きゅーちゃんが草原に落っこちた。
わたしは、慌ててきゅーちゃんに駆け寄った。
「きゅーちゃん、大丈夫?」
「きゅ!」
初めて見るシャボン玉に魔術をかけるなんてすごいけれど、そんな母さまでも触媒に血が必要なのね。
歌だけできゅーちゃんとウルラートを眠らせてしまった自分を思うと、不安になる。
やっぱりわたし、迂闊に魔術を使わないよう気をつけなくちゃ。
でもそのためには、ちゃんと学ぶことが必要で──
そんなことを考えながら、さっき近づいた森の入り口を見る。
……また、歌が聞こえた気がする。
今度は子守唄じゃない。
よりによってヒロインが『人形』に歌った旋律。
おそらくわたしと、ヒロインと、隣国の王子しか知らない歌だ。
隣国マローネの寝たきりだった王子さまが目覚めたという話は聞いていない。
ヴェルデ王国の国王陛下である伯父さまや王太子であるザッフィロさまなら知っているのかもしれないけれど、わたしにまでは情報が廻って来ていなかった。
人形の正体については、銀の賢者とも話し合っていないから当然だろう。
悪い魔術師を王宮で雇っていたということもあり、隣国の国家機密でもおかしくない事件だし。
「……ウルラート」
「なんですか、お嬢さま」
「あなたの師匠、わたしの父さまの師匠一家は、今どこにいるかわかる?」
「ええまあ、どこかモンスターが暴れている場所にいると思います。狩人の寄合所に手紙を預ければ呼び寄せることができますが、なにかご用ですか?」
「いえ、あの……」
乙女ゲームのヒロインは、父さまの師匠の娘だった。
王弟である父さまが狩人の修行をしていたとき、付き添っていた元近衛騎士の護衛がヒロインの父、つまり父さまの師匠の夫だ。
大公となった父さまと一緒に宮廷へ戻れば重臣となれたのに、彼は恋を選んで狩人として生きる覚悟を決めた。
この森で歌っているのが家族と一緒にいるヒロインなら良いのだけれど。
でもさすがに母さまでも、モンスターが暴れている森にピクニックに来たりはしないわよね。
それとも、わたしの幻聴なのかしら。
シャボン玉を吹くのをやめて、母さまが首を傾げた。
「……ねえ、さっきから風に紛れて歌声のようなものが聞こえない? 最初はエルフに伝わる子守唄だったから、ラヴァンダが歌っているのかと思っていたの。でも今は聞いたことのない旋律だわ」
ウルラートが、自分の耳に手を当てる。
わたしの専属護衛になるまで、彼は師匠一家、つまりヒロインの家族と暮らしていた。
ヒロインについて聞こうかと思ったこともあるけれど、聞けなかった。
聞いて、どうしたらいいのかがわからなかったのだ。
彼女の両親の死がいつどこでやって来るのかは乙女ゲームに出てこなかったし、狩人である以上ひとつの危険を防いでも、すぐにまた新たな危険がやって来る。
だってそれが仕事なのだもの。
もしかしたら乙女ゲームの世界では、ウルラートもヒロインの両親と一緒に亡くなっていたのかもしれない。
でも……なにか助言ができないか、今度考えてみよう。
ヒロインが大公家に引き取られたのは王立魔術学院に入学する直前で、両親はその少し前(年単位か月単位かは不明)に亡くなっているという話だから、まだ先のことだけど。
とりあえず今は──
「そうですね、なにか……俺はどこかで聞いたことがある旋律のような気がします」
「私はなにも」
ウルラートは母さまの言葉に頷き、リモーネは頭を横に振った。
鋭敏なエルフの母さまや元狩人のウルラートには聞こえているみたい。
わたしの気のせいではないのね。
「そう言えば、この土地の管理をしているアルベロの従僕が言っていたわ。近ごろこの森で声が聞こえるって。領民は結界石碑が壊れたときにモンスターに殺された人間の幽霊の声だと思っているみたいよ。あ……リモーネ、ごめんなさい」
「いえ、いいんです。だとしたら、私にだけ聞こえないのが残念です。奥方さまに聞こえている歌声の調子が外れていたら、きっと私の父と兄弟ですわ」
……そうか。
リモーネの家族は結界石碑が壊れたとき、モンスターに襲われた被害者だったんだわ。
壊れた結界石碑は、ドライアドの灰事件につながっている。
隣国の王子誘拐事件に、麻薬ドライアドの灰事件──どちらも六歳児の手には余るのだけど。
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