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23・昨日のこと
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「ホントにウチらと食べたんでいいのー?」
焼きそばパンを食べながら、モヨちゃんが尋ねてくる。
わたしは頷いて、お弁当箱の蓋を開けた。
今朝、九原くんに渡したお弁当と同じおかず、豆腐ハンバーグが入っている。
チラリと、今日はこちらの教室で食べている風見さんたちを見やってから、ちーちゃんが声を潜めて囁いてきた。
「……せっかくお弁当まで差し入れしたのに、一緒に食べなくていいの?」
小声だけど、ちょっとからかいを含んでいる。
隣の席の九原くんにお弁当を渡しているところを、ふたりに見られちゃったのよね。
いつもは遅刻ギリギリに登校するモヨちゃんも、わたしを心配して早めに教室に来ていたのだ。
昨日あったことは九原くんの許可を得て、ふたりには夜のうちにメールしていた。
ほかの人も、朝のHRの時間に流された両角理事長の全校放送で知っている。
「うん、大丈夫。あれは昨日のお礼だから深い意味はないの」
わたしの答えを聞いて、モヨちゃんが溜息を漏らした。
「それならそれでいいけど……ホント無事で良かったよー」
「十花さんが狙われていたなんてね。狙われているのは私だから私と離れれば大丈夫、だなんて思い込んでいなければ危険な目に遭わせることもなかったのに。千代子さんに協力してもらって、十花さんを無理矢理にでも車に乗せれば良かったわ」
「んー」
「百代子さん?」
「千冬が自分を責めるのもわかるしウチも反省してるけど、さ、十花が狙われなかったら狙われなかったで……」
モヨちゃんは視線を落として、言葉の続きを濁した。
「……そう、ね。べつの人が狙われていただけかもしれないわね」
「うん。怖かったけど九原くんが助けてくれて、犯人も捕まって良かったよ」
わたしは朝から暗い面持ちの風見さんたち三人組に目を向けないよう気をつけながら、会話を終わらせた。──つもりだったのだけれど、
「ところで」
「なぁに?」
「どうしてそんなに都合よく、九原くんが現れたのかしら」
「昨日は一緒に帰れないって言ってたんだよね?」
「やっぱり十花さんの心を奪うための罠だったの?」
「結果助かったからいいけど、ちょっとストーカーっぽくない?」
「あー……えっと、本当はわたしを助けるために現れたんじゃなくてね、前から犯人を疑っていて、独自に捜査してたってことみたい」
「あらまあ」
「お殿さま探偵? そういえば今度公開になる映画でさあ」
モヨちゃんは、GWに公開されるという妖怪をテーマにしたゲームの映画がミステリー風味だという話を始めた。
犯人に関する話は、あまりしたくはなかったのだろう。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「……っ? さ、佐藤先生っ?」
カラスの一撃から動かなくなった襲撃者を案じてフルフェイスヘルメットを外すと、そこには意外な顔が現れた。
隣のクラスの担任で、うちのクラスの英語の先生。
スピリチュアルに興味があると言って、わたしの赤い勾玉の写真を撮った女性だ。
わたしの背中を冷たいものが走った。
「も、もしかして、あの勾玉の呪いでこんなことに……」
「違うよ」
佐藤先生の呼吸を確認していた九原くんが、不機嫌そうな表情でわたしを見つめる。
辺りはゆっくり闇へと沈みつつあった。
彼の頭から伸びていた捻じれた角は、もうウェーブの激しい髪の毛にしか見えない。
だけど瞳は、まだ赤い煌めきを放っている。
「晴田と俺の共同作業で悪いものができるはずないだろ。……彼女はね、前からこんなことを繰り返していたんだよ」
「こんなこと?」
「そう。生徒と写真を撮って、相手がお金になりそうなものを持っていたらネットのオークションサイトに出品。入札者が現れたら盗んで配送するっていうことさ。この前の少年みたいに最初から価値のあるものを持っているとわかってる場合は盗み撮りして出店してたみたいだよ」
「え?……あ。もしかして風見さんの友達の……」
「そう。駅前で根付を狙って襲ってきたのも彼女の仕業。あのとき捕まえられてたら、晴田を危ない目に遭わせずにすんだんだけどね」
「クワア?」
さっき逃げようとした佐藤先生に一撃を食らわせた後、彼女の背中にいたカラスが九原くんを睨みつけた。
彼は慌てて言う。
「いや、責めてるわけじゃないよ。盗まれないよう守ってくれただけでお手柄だ。証拠がない以上警察は動かせないし、あんな人通りの多い駅前で俺が正体を見せるわけにもいかなかったからね」
「クワア!」
「九原くんの正体……?」
赤い瞳がわたしを映す。
「まあ、危険に晒されてるのが晴田じゃなかったら、ここまで制御不可能にはなってなかったと思うけどね。今日も本当は、バイクまで持ち上げるつもりじゃなかったんだよな。あーあ。こんなんじゃ両角を喜ばせちゃうよ」
話しながら、九原くんは自分の髪をかき混ぜた。
捻じれた角がなくなっているかどうかを確かめていたのかもしれない。
髪の毛をかき混ぜながら目を閉じて、次に開いたとき、赤い煌めきは消えていた。
「詳しい説明は明日でいいかな、晴田。サイレンが聞こえてきた。そろそろ両角に手配させたパトカーが来るんだ」
「サイレン?」
「晴田にはまだ聞こえないかな。俺、耳がいいんだ」
そう言って、彼は微笑んだ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
九原くんについてのことは、まだ説明してもらってない。
たぶん放課後、一緒に帰るときに聞かせてくれるのだろう。
でも事件のことは、警察から帰る道すがら教えてもらっていた。
──佐藤先生はプライドが高い、見栄っ張りな性格だった。
高校生のころから、この学校に通うエリート層の友達に張り合ってブランド品を購入し身につけていた。
学生時代はまだ節度を保っていたものの、社会人になって完全に箍が外れた。
新製品が出るたびにカードでローンを組み、次第に返済がままならなくなっていったのだ。
カードで買い物ができなくなるのを恐れ、彼女は金融機関に借金をしてローンを返済した。
しかし借金を返す手段はない。
プライドの高い彼女は職場に前借りなど言い出せなかったし、かといって自身のアイデンティティともいえるブランド品を売るのも嫌だ。
最終的に彼女が出した結論は、他人の物を売ることだった。
この辺りは警察が来る前にも聞いていた。
九原くんは言った。
スケートボードのときに引ったくり事件の犯人が彼女だってわかったんだけど、警察で証言できるような目撃者じゃなくってね。
それで俺が協力者と一緒に見張ってたんだけど……晴田を囮にするようなことになってゴメンな?
風見さんの取り巻きから根付(オークションで三十万の値段がついていたらしい! 使われている木材が珍しいのと、作者が有名な彫刻家だったとかで)を奪えなかった佐藤先生は、迫りくる返済日に怯えていた。
そこで出展されたわたしの勾玉に、両角理事長が五十万円の値をつけて彼女を煽ったのだ。
九原くんが一緒に帰れなかったのは、学校を休んだ佐藤先生から素性を隠した入札者の理事長にすぐにでも送るから一刻も早く入金してくれ、とメールがあったからだった。
わたしを襲撃したり家に押し入るのではないかという危険を感じて、隠れて見守ってくれていたというわけだ。
実際、わたしの鞄や制服のポケットを探っても勾玉がなかったら、アパートの鍵を盗まれて忍び込まれていたのだろう。
一緒に帰っていたら、先ほどモヨちゃんたちが言っていたようにべつの人が狙われていたかもしれないので、囮にされたことについては気にしていない。
……ちゃんと助けてくれたしね。
などと思いながら、わたしは口の中の豆腐ハンバーグを飲み込んだ。
ふっと疑問が沸く。
「見張ってた協力者って……カラス、だったのかなあ」
「え、なに? カラスがどうしたの?」
モヨちゃんの瞳が輝いた。
そういえばモヨちゃんは、風見さんの取り巻きを助けたカラスをカラス天狗ではないかと疑っていたのだった。
昨日逃げようとする犯人にカラスが一撃を与えたなんて聞かせたら、間違いなく暴走する。
わたしは教室でお弁当を食べている風見さんたちを気にする振りをして、自分の唇に人差し指を当てて見せた。
両角理事長の全校放送で仲良くしていた先生の正体を知って落ち込んでいる上に、モヨちゃんを静かにするのに利用してゴメンなさい、と心の中で謝りながら。
焼きそばパンを食べながら、モヨちゃんが尋ねてくる。
わたしは頷いて、お弁当箱の蓋を開けた。
今朝、九原くんに渡したお弁当と同じおかず、豆腐ハンバーグが入っている。
チラリと、今日はこちらの教室で食べている風見さんたちを見やってから、ちーちゃんが声を潜めて囁いてきた。
「……せっかくお弁当まで差し入れしたのに、一緒に食べなくていいの?」
小声だけど、ちょっとからかいを含んでいる。
隣の席の九原くんにお弁当を渡しているところを、ふたりに見られちゃったのよね。
いつもは遅刻ギリギリに登校するモヨちゃんも、わたしを心配して早めに教室に来ていたのだ。
昨日あったことは九原くんの許可を得て、ふたりには夜のうちにメールしていた。
ほかの人も、朝のHRの時間に流された両角理事長の全校放送で知っている。
「うん、大丈夫。あれは昨日のお礼だから深い意味はないの」
わたしの答えを聞いて、モヨちゃんが溜息を漏らした。
「それならそれでいいけど……ホント無事で良かったよー」
「十花さんが狙われていたなんてね。狙われているのは私だから私と離れれば大丈夫、だなんて思い込んでいなければ危険な目に遭わせることもなかったのに。千代子さんに協力してもらって、十花さんを無理矢理にでも車に乗せれば良かったわ」
「んー」
「百代子さん?」
「千冬が自分を責めるのもわかるしウチも反省してるけど、さ、十花が狙われなかったら狙われなかったで……」
モヨちゃんは視線を落として、言葉の続きを濁した。
「……そう、ね。べつの人が狙われていただけかもしれないわね」
「うん。怖かったけど九原くんが助けてくれて、犯人も捕まって良かったよ」
わたしは朝から暗い面持ちの風見さんたち三人組に目を向けないよう気をつけながら、会話を終わらせた。──つもりだったのだけれど、
「ところで」
「なぁに?」
「どうしてそんなに都合よく、九原くんが現れたのかしら」
「昨日は一緒に帰れないって言ってたんだよね?」
「やっぱり十花さんの心を奪うための罠だったの?」
「結果助かったからいいけど、ちょっとストーカーっぽくない?」
「あー……えっと、本当はわたしを助けるために現れたんじゃなくてね、前から犯人を疑っていて、独自に捜査してたってことみたい」
「あらまあ」
「お殿さま探偵? そういえば今度公開になる映画でさあ」
モヨちゃんは、GWに公開されるという妖怪をテーマにしたゲームの映画がミステリー風味だという話を始めた。
犯人に関する話は、あまりしたくはなかったのだろう。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「……っ? さ、佐藤先生っ?」
カラスの一撃から動かなくなった襲撃者を案じてフルフェイスヘルメットを外すと、そこには意外な顔が現れた。
隣のクラスの担任で、うちのクラスの英語の先生。
スピリチュアルに興味があると言って、わたしの赤い勾玉の写真を撮った女性だ。
わたしの背中を冷たいものが走った。
「も、もしかして、あの勾玉の呪いでこんなことに……」
「違うよ」
佐藤先生の呼吸を確認していた九原くんが、不機嫌そうな表情でわたしを見つめる。
辺りはゆっくり闇へと沈みつつあった。
彼の頭から伸びていた捻じれた角は、もうウェーブの激しい髪の毛にしか見えない。
だけど瞳は、まだ赤い煌めきを放っている。
「晴田と俺の共同作業で悪いものができるはずないだろ。……彼女はね、前からこんなことを繰り返していたんだよ」
「こんなこと?」
「そう。生徒と写真を撮って、相手がお金になりそうなものを持っていたらネットのオークションサイトに出品。入札者が現れたら盗んで配送するっていうことさ。この前の少年みたいに最初から価値のあるものを持っているとわかってる場合は盗み撮りして出店してたみたいだよ」
「え?……あ。もしかして風見さんの友達の……」
「そう。駅前で根付を狙って襲ってきたのも彼女の仕業。あのとき捕まえられてたら、晴田を危ない目に遭わせずにすんだんだけどね」
「クワア?」
さっき逃げようとした佐藤先生に一撃を食らわせた後、彼女の背中にいたカラスが九原くんを睨みつけた。
彼は慌てて言う。
「いや、責めてるわけじゃないよ。盗まれないよう守ってくれただけでお手柄だ。証拠がない以上警察は動かせないし、あんな人通りの多い駅前で俺が正体を見せるわけにもいかなかったからね」
「クワア!」
「九原くんの正体……?」
赤い瞳がわたしを映す。
「まあ、危険に晒されてるのが晴田じゃなかったら、ここまで制御不可能にはなってなかったと思うけどね。今日も本当は、バイクまで持ち上げるつもりじゃなかったんだよな。あーあ。こんなんじゃ両角を喜ばせちゃうよ」
話しながら、九原くんは自分の髪をかき混ぜた。
捻じれた角がなくなっているかどうかを確かめていたのかもしれない。
髪の毛をかき混ぜながら目を閉じて、次に開いたとき、赤い煌めきは消えていた。
「詳しい説明は明日でいいかな、晴田。サイレンが聞こえてきた。そろそろ両角に手配させたパトカーが来るんだ」
「サイレン?」
「晴田にはまだ聞こえないかな。俺、耳がいいんだ」
そう言って、彼は微笑んだ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
九原くんについてのことは、まだ説明してもらってない。
たぶん放課後、一緒に帰るときに聞かせてくれるのだろう。
でも事件のことは、警察から帰る道すがら教えてもらっていた。
──佐藤先生はプライドが高い、見栄っ張りな性格だった。
高校生のころから、この学校に通うエリート層の友達に張り合ってブランド品を購入し身につけていた。
学生時代はまだ節度を保っていたものの、社会人になって完全に箍が外れた。
新製品が出るたびにカードでローンを組み、次第に返済がままならなくなっていったのだ。
カードで買い物ができなくなるのを恐れ、彼女は金融機関に借金をしてローンを返済した。
しかし借金を返す手段はない。
プライドの高い彼女は職場に前借りなど言い出せなかったし、かといって自身のアイデンティティともいえるブランド品を売るのも嫌だ。
最終的に彼女が出した結論は、他人の物を売ることだった。
この辺りは警察が来る前にも聞いていた。
九原くんは言った。
スケートボードのときに引ったくり事件の犯人が彼女だってわかったんだけど、警察で証言できるような目撃者じゃなくってね。
それで俺が協力者と一緒に見張ってたんだけど……晴田を囮にするようなことになってゴメンな?
風見さんの取り巻きから根付(オークションで三十万の値段がついていたらしい! 使われている木材が珍しいのと、作者が有名な彫刻家だったとかで)を奪えなかった佐藤先生は、迫りくる返済日に怯えていた。
そこで出展されたわたしの勾玉に、両角理事長が五十万円の値をつけて彼女を煽ったのだ。
九原くんが一緒に帰れなかったのは、学校を休んだ佐藤先生から素性を隠した入札者の理事長にすぐにでも送るから一刻も早く入金してくれ、とメールがあったからだった。
わたしを襲撃したり家に押し入るのではないかという危険を感じて、隠れて見守ってくれていたというわけだ。
実際、わたしの鞄や制服のポケットを探っても勾玉がなかったら、アパートの鍵を盗まれて忍び込まれていたのだろう。
一緒に帰っていたら、先ほどモヨちゃんたちが言っていたようにべつの人が狙われていたかもしれないので、囮にされたことについては気にしていない。
……ちゃんと助けてくれたしね。
などと思いながら、わたしは口の中の豆腐ハンバーグを飲み込んだ。
ふっと疑問が沸く。
「見張ってた協力者って……カラス、だったのかなあ」
「え、なに? カラスがどうしたの?」
モヨちゃんの瞳が輝いた。
そういえばモヨちゃんは、風見さんの取り巻きを助けたカラスをカラス天狗ではないかと疑っていたのだった。
昨日逃げようとする犯人にカラスが一撃を与えたなんて聞かせたら、間違いなく暴走する。
わたしは教室でお弁当を食べている風見さんたちを気にする振りをして、自分の唇に人差し指を当てて見せた。
両角理事長の全校放送で仲良くしていた先生の正体を知って落ち込んでいる上に、モヨちゃんを静かにするのに利用してゴメンなさい、と心の中で謝りながら。
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