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【16】こっちの反撃、あっちの反撃

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「ちくしょう、フラフラしやがって!中庭まで来ねえだろうな?」
「そうだね、
まだ、
ベウストレム動けないし…
はぁ…しんどー!」
「黙って走れヒマリ!とにかく砦ん中に逃げろ!」
ヒマリは、地上部隊として戦っていたヘルガオルガと一緒に逃げ惑っている。
大型UFOから射出され刺さったソード型の兵器が爆炎を上げる砦の前。
大型UFO本体からの重力操作、ミューティレイション攻撃には地上の兵士には打つ手がなかった。
さらに生き残っていた宇宙人が呼応し、落とされたUFOを背にして銃での反撃を開始し、砦の前は混乱状態に陥ってしまっていた。
「くっそ、たった一機でかよ!たった一機で!」
「待って…
ま、魔術師さん!石!!
そこのでけー石!」
「あ?なんだヒマリ、ほら走れ走れ!」
「石、
でかいの、
あれ、
はぁ、UFOの重力に、逆らわず、上に、
おええ……」
「あ?…ああ、わかった!
おい重力魔術師!誰か!そのでけえ岩だ!岩をUFOに向けてぶち上げろ!」
「なるほど、ぶつけるんんだな!」
「マラソン、はぁ…
完走したこと…無いんだよ…」
重力魔法を使う魔術師が心得たとばかりに、子牛ほどもある岩に集中する。
この星の重力を遮断することが魔法の基本のため、使用する魔力、難易度はその重さではなく面積による。
1トンを超えるだろう岩でも、持ち上げる事は可能だが―
しかし岩石へ向けて魔術術式を唱える魔術師の横を、大きな影が横切り、重力波圏内へと飛び込んだ。
ヒマリらが驚く中、クリスが叫ぶ。
「行けザウム!」
その飛び込んだ影は三代目勇者だった。
その岩と同じような巨体の三代目勇者は、持ち上がりかけていた岩を踏み台にして自力で踏み込み、さらに重力魔法の力で一気に大型UFOへと射出される。そう、射出というスピードでだ。
さらにUFOからの吸い上げる重力波で加速し、一瞬でUFOへと激突する。
ヒマリが悲鳴を上げる暇もないほどの一瞬の出来事。
だがそれは衝突ではなく、貫通という結果で終わる。
衝突の瞬間に切り上げられた魔法の蒼い衝撃波に包まれた大剣が、全長30メートル全高11メートルの巨大UFOを切り裂き貫通した。
「嘘だろ…勇者」
ヘルガオルガが信じられない、という顔をする。
「三代目さんまだ治療中じゃないの?!」
ヒマリも驚きを隠せない。
「…人間が宇宙船壊すなよ…」
本陣でそれを見ていた中佐ですら、あまりの事に茫然とつぶやいた。
「どうだ!当代一の名工エラガフェルドがザウムのために打った刀だぞ!」
クリスは落ちるUFOを見上げて誇らしげに叫んだ。

170年前、この大陸全土で全種族を巻き込んだ大戦争があった。
その災厄は20年もの長きにわたり、ひたすらに憎しみを増加させ町という町を、全ての畑を焼き尽くすほどの飛散な物となった。
その時地球から召喚された人物の尽力もあり種族間の大きな壁が取り払われ、20年の戦争は和平、休戦協定という形で終結した。
人間側の守護者であり、魔獣を退けた一人の魔法戦士は大陸の人々から勇者と呼ばれた。
それがこの世界の勇者の始まりだ。
平和となったその100年後、たった一人の魔族が暴走する。地上の街を攻撃した。
そのたった一人の魔族に七つの村、二つの街、一つの砦が壊滅。その魔族を討伐した魔法戦士は二代目勇者を襲名する。
やがて二代目勇者にあこがれた剣士や少年たちが弟子入りする中に一人、オグルの少年が混じっていた。
そう、多種族戦争の以前だったなら確実に人間の敵とされた、オグルの少年がだ。
彼は人間の成人男性以上の巨体に奢ることなくひたすら修行する。二十年間一日も欠かさず修行する。そしてさらなる修行の果てに二代目の持つ全ての剣技と魔法を習得した。
そして彼の戦士としての才能よりも、どんな魔物にも怯まない勇気、勇者として民衆の平和を守る覚悟にやがて彼を妬んでいた全ての弟子たちも彼の三代目就任を喜んだ。
異種族ばかりの中で、彼よりも強かった兄弟子たちの迫害にも負けずに、本来なら討伐される対象であるオグルの少年がたった一度もくじける事なく勇者を目指し続けられたのは何故か。
―正義感。覚悟。使命感。勇気。
―それらは全て後付けに過ぎなかった。
彼本人にも制御できない気持ち。それはあたかもザウムという生き物の本能のような、DNAに刻まれたような衝動だったのだろう。
そう、彼が勇者になった理由は、なれた理由は、気持ちだけだった。簡単な話だ。
少年は勇者にあこがれたから。
勇者がかっこよかったから。
だから、勇者を目指した。ただ、それだけだ。
少年の憧れは、夢は、強大な敵も無く奇跡も無くドラマも無く、ただ泥臭いまでの修行のみで、大陸最強の剣士として、歴代最強の勇者として叶えられた。
それが平和な世界の三代目勇者ザウム・ジヤコ・ビセンテだった。

「三代目さん、前に大型UFOにやられたの余程悔しかったのかな」
「だからってお前あんな―
やっぱ嘘だろ、あれ。ベウストレムでも落とせねえんだぞ、あれ」
ゆっくりと墜落していく大型UFO。
数百メートルもの上空から落ちて―いや、降りてくる勇者に、地上の魔術師らが減速するようわらわらと集まって魔法をかけているその時。
その様子を見上げているヒマリらの後ろで、異質な音がする。
ブシュウ、と、圧縮された空気を吐き出す音。
ヒマリは飛び上がって驚くが、しかしすぐにその音の正体が理解できた。
―ソード型UFOのハッチが開いたのだ。
振り返るヒマリ。その前にずいと立つヘルガオルガ。
開いたハッチからのそりと大きな影が姿を見せた。
「―ヒマリ、これか。三種類目の宇宙人か!」
本陣で中佐はひとり呟く。
「…やっぱりだ、シリアリス!宇宙人たちは複数の星の異星人が集まった難民船団かもしれない。3種類とも別系統の生物だ。別の惑星の異星人なんだ!」
ヒマリがシリアリスに話す。
「今までと同じ相手と思うな!」
地上部隊の指揮を執るソフィエレに中佐が叫ぶ。
それは、言われるまでもない事だったかもしれない。
出てきた宇宙人は3体。
敵陣のど真ん中。宇宙を旅する先進文明人から見れば野蛮な戦士がわらわらと囲むその中へと、周りを見ることもなく降り立った。
ハッチからひょいと飛び降りた時にどすん、と重々しい音を響かせるそれらは、三体全員が全て250センチもの巨体だった。
完全な地球人型の二足歩行、二本腕に、大きくいかめしい、あたかも相手を威嚇するかのようなヘルメットを被った大男。
そして何よりも、異世界の戦士と同じく堂々と立ち、手には大剣を携えていた。
筋骨隆々としたその体、姿勢―。
間違いなく体術で、異世界側と同じフィールドで戦う戦士なのだろう。
取り囲むドワーフや人間、オークの雄姿を睨回ねめまわしている。
不気味な面ごしでも不敵に睨みつけているのが解る。
「―サイクロプスでも倒す我が騎士団、この程度何するものですわ」
巨人のいる世界の女騎士ソフィエレはその巨体にも驚く事も怯える事もなく、しかし自分に気合いを入れるようにつぶやく。
「弓隊!」
ソフィエレの声と指揮剣が輝く。
それを合図に動いたのは異世界陣営だけではなかった。
敵の大男も同時にアーマーについた熱線砲を放つ。
弓より速く、その場に爆炎が上がる。
だが無論、戦士たちは誰一人怯まない。
ドワーフが斧を振り上げとびかかる。
オーク、人間の戦士らも負けじと続く。
だが、相手が違った。本当に、これまでの宇宙人とは全く異質だった。
三体の巨人は三方向に跳び、一瞬で囲いを無意味なものにする。
人間を軽く飛び越え、戦士らの間に着地と同時に大剣を振るう。
自在に振るう大剣の一薙ぎでオークをも断ち切る。
裏拳で手近な戦士を弾き飛ばす。
遠くから狙う魔術師に熱線砲を放つ。
―その様はまさに縦横無尽、無敵だった。
あっという間に10人、20人が倒されるが、相手はまだ誰も傷一つすら負っていない。
まさかの肉弾戦でのこの惨劇に、ヒマリは呆然とする。
「おいヒマリ!おめーは下がってろ!」
「ヘルガオルガ!ソフィエレさんが!」
「おう」
ソフィエレの前に立つのは両腕の手甲から生えた日本刀ほどもある長い爪を二本ずつ、合計四本振り回す宇宙人。
ソフィエレも二刀流で、相手の攻撃を必死にしのいでいるが一撃ごとに剣をはじき上げられて防戦一方だった。
そこにヘルガオルガが飛び込みながら両手剣を摺り上げる。その刀身だけで150センチもある剣を大男の宇宙人は難なく躱し、右手と左手で二人の女騎士を相手にしてみせる。
離れて見守るヒマリの目にも二人の焦りが伝わってくる。
ソフィエレの剣があっさりと折られる。ドラゴンの手綱を自在にあやつるヘルガオルガに握力がないかのように両手剣を弾き飛ばされる。
その返す刀で、右手の二本爪がソフィエレを襲った。上がる悲鳴と、血しぶき。
ヘルガオルガは下がる事なく、腰の短剣を引き抜き構える。
「シリアリス、魔法の矢!」
「はい」
キュルキュルキュルと、スマホからの短い早送り詠唱。
ヒマリの手から矢が飛ぶが宇宙人は避けることすらせずその面で斜めに弾いてみせる。
何もなかったかのように、その両腕の爪でヘルガオルガも血祭に上げようと―
そこへ、分厚い盾だ。
金属のその鉄板を片手で扱い、250センチの大男へと体当たりする騎士。
ヴァンデルベルトがヘルガオルガにソフィエレを連れて下がれ、と叫ぶ。
四本の爪が騎士に向けられ、鞭のように激しく襲い掛かる。
ヴァンデルベルトはその全てを盾と剣で弾いた。
大柄な宇宙人が一度、動きを止める。
しかしひるんだ訳ではない事は誰の目にも明らかだ。大きく呼吸をするように胸をそらしふくらまし、肩をゆすった。
―笑った、笑っているのだ。
ひとしきり肩をゆすった後、爪での乱打を再開する。
上に、下に、足元にと。
足を地面に固定して一気に爪という名の大剣を浴びせる。
ヴァンデルベルトは一歩も下がらずにその場で、その全てのをはじく。
―が、それはまさに必死だった。弾くだけで精一杯で、ただの一度も攻撃が出来ようはずもなかった。
ヒマリはなんとか大技を当てたいが、スマホ詠唱で使えるヒマリの手持ちの魔法ではどれも適度なものがない。焦るヒマリの前に、何か大きな物が降ってきた。
それはドカン、とばかりに地面を揺らす。ヒマリがひいっと悲鳴を上げながら見ると、それはむくりとより大きくなる。
「三代目さん!」
思わずヒマリが嬉しそうな声を上げる。
勇者が、自力で地上に着地したのだ。
おお、と吠えて3メートルのオグルが扉のように巨大な剣を振りかざし敵へと飛び掛かった。
三人の中でも特に肩の盛り上がった宇宙人は、三代目の剣を受け止めるがその勢いに膝を着く。
つばぜり合いになるが、すかさず横からもう一人の宇宙人が飛び掛かった。
面に一本角の付いた宇宙人の剣が三代目の首を直線的に刈りに光る。
ローマ宮殿の石柱すら叩き切るであろうその豪剣はしかし当たらない。
三代目はのけぞり躱す。つばぜり合いをしながらもその場の全てを把握していた。
返す刀が三代目を襲うが、バックステップでその二体の宇宙人から間合いを取って躱した。
が、角付きの飛び蹴りが、巨体にも奢らずに修練された武術が三代目の脇腹に当たる。
たまらず吹き飛び、膝をつく三代目勇者を、角付きが両手で振り下ろす剣が容赦なく襲い掛かる。かろうじて剣で受け止め、鍔迫り合いになるが、態勢が悪すぎた。上から押しつぶすように、宇宙人の大剣は三代目にのしかかり、その肩へと剣が食い込む。
「―まだ前の傷もふさがってないのに無茶だよ、あんなの!」
そのあまりの攻撃にヒマリは三代目の代わりに嘆く。
だが、それでもやはり彼は勇者だ。
絶体絶命の状況でも素早く魔法を唱える。地面についていた右手の平が弾け、身の丈ほどもある巨大な氷柱が飛び出した。剣技だけではない。魔法も使いこなすのが彼だ。
「あれをかわすのかよ!」
ヘルガオルガが驚きを隠せない。全力でのつばぜり合いの最中に飛び出す魔法すら、角付きの宇宙人はバックステップで交わしていた。
三代目はしかしそれを知っていたかのように、驚く事もなく、冷静に立ち上がり、胸をそらして剣を肩に担いだ。
お前の攻撃は効いていない。お前もそうだろう。
角突きの宇宙人も、周りには他に誰もいないかのように三代目に向き直り、深呼吸をするように胸を大きく膨らませた。
激戦が、不意に終わる時が来た。
気づくとその角突きの後ろ、ソード型UFOのハッチに一番大柄な宇宙人が、細身の宇宙人一人をかついで入っていく所だった。
すかさずその後に爪使いが続く。
そう、彼らは大方の戦士らを跳ね除け、倒し、目的を達成したらしい。
最後に角突きが後ろ向きで中へと入っていく。
最後まで、その面は三代目に向けられたままだった。
誰にも止められないまま、今の混乱で生き残った魔法使いたちにも何もできないまま、ソード型UFOがふわりと上がっていくのを見送るしかできなかった。
見上げる先には、上空には、はるか上空には、ソード型UFOを吸い上げる物があった。
何百メートルもの空にあるはずのそれは、空気にかすんで薄く見えるそれは、ヒマリらが大型UFOと呼んでいたUFOが可愛く見えるシロモノだった。
長い長方形の箱のような、巨大な宇宙船。全長何十メートルあるのかヒマリにはわからなかった。そんな巨大なものが浮いていることに、それまでのあまりの激戦に全く気づけなかった。
光る巨大な宇宙船は、ソード型UFOを吸い上げる。
魔法にせよカタパルトにせよ、狙う暇もなく一瞬で吸い上げると、その大型UFOはそのまま音もなく上空の雲の中へと消えていく。
地上には…死屍累々とした惨劇の跡だけが広がっていた。


夕暮れの中。
元気なく、片付けが行われている。
快勝のはずだった。戦果に対して、これまでの戦闘と比較にならないほど、被害はマシな方だ。
それでも、どうしても誰もの顔色は沈鬱なものになっていた。
これまで優勢だった肉弾戦であるにも関わらずたった三人の宇宙人に蹴散らされた事実。
全長100メートルを超える巨大な宇宙船の出現。
暗くなるのも仕方ないだろう。
ソフィエレは、幸い無事だった。
鎧は切られていたが、中の魔法のチェインメイルでかろうじて防げていた。肋骨の骨折だけで済んだらしい。
ヘルガオルガとヒマリ、エルマリの三人で簡易担架で砦の中へと運ぶ。
「すみません、私としたことが…」
「ううん、ホント良かったよ…。死んだかと思った…。怖かったよ」
「ご心配、おかけ…っ」
「ソフィエレはん、無理しなはんな。しゃべるのも大儀ですやろ」
「でもびっくりしたよ。ヴァンデルベルトさんって強いんだね、めっちゃ意外」
「当たり前だろうが!!」
「当たり前ですわ!!」
「先輩は家格じゃなく実力で騎士団団長になった人だぞ!!」
「そうですわ、指揮能力だけではなく剣技のみでも王国序列三位ですのよいったあ!」
「わか、わかったってば、ごめんってば」
「ソフィエレはん、あんた…。無理して叫びなはんな」
「どこでもドルオタはこえーよ、シリアリス」
ソフィエレとヘルガオルガの思った以上のヴァンデルベルトファンっぷりに驚きつつ、ソフィエレを医務室に運んだ後ヒマリはひとり砦の前へと戻る。
夕暮れの中。
生き残ったドワーフらが全員、胸に手を当てていた。
ドワーフの戦士はみんな死に場所を求めていたのかもしれない。
誰ひとり、怯む様子を全く見せずに立ち向かっていた。
その先陣に立っていたドワーフの族長までもが戦死を遂げていた。
「シリアリス…。あれは、ボクにもわかる。リーダーに祈りを捧げているんだ。十字を切っているんだろう」
彼らから離れて、オークの戦士達や人間の騎士達も静かにその様子を見守っている。
ヒマリのそばにいたオークの戦士らが、つぶやくように話していた。
「…ドワーフは千年俺たちの敵だった。あの体でだぞ。あの体で千年俺たちと拮抗していたんだ…」
「あの男、死ぬんだな…。不死身だと思ってた…」
また暗い気分になりながら、ヒマリは中佐とヴァンデルベルトの話している場所へと歩いていく。

「ヒマリ。あれは戦艦だな」
「間違いないよね…。どう見ても宇宙戦艦だ」
最後に現れた120メートルの大型宇宙船。
地球組の二人には一目でわかる。SF映画に限らず、現実の戦艦、軍艦と比べてもわかるデザイン。
「なんで引き上げたんだ?戻らなきゃいけない理由があるのか?そもそもなぜアレで襲撃してこなかった」
「ガス欠かな。でもどこで補給してるんだろう。
やっぱり―もっと大型の、特大UFOがあるのかもしれない。あの宇宙戦艦よりも大きいやつが」
「そうだろうな。
そうなると今の120メートル級のやつが駆逐艦で、空母があるってことか」
「だと思う。そうじゃなきゃ恒星間移動なんてできるわけが無い」
「だが、もしそうなら、大元を叩けば勝ちともいえるのか…」
「あとヴァンデルベルトさん。わかったよ。最後のあの3人の巨人」
「ええ」
「―彼らは勇者なんだよ。宇宙人にとっての勇者だよ。宇宙人サイドの切り札だよ」
「…なるほど、なるほど。たしかに…あの強さ…」
「切り札を出すほどには切羽詰まってきてるのか」
「じゃああのエイリアン勇者。
一番大きかったやつをアイン、爪つきをツヴァイ、三代目さんと戦った角付きをドライって呼ぼう」
「おいヒマリ、構わんが、なんでドイツ語なんだ?」
「…かっけえから」
「ヒマリ、安直ですね」
「なんだよ、文句あるなら一太郎、ことえり、エイトックにするぞ?いいのか?あ?とっとこ、ハム、次郎でもいいんだぞ?あ?」
「何にせよ。対処療法で癪だが、あいつだけはすぐにも沈めないといけないな」
「そうですね…」

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