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2日目
2-6 石打漁
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昼食を済ませた後、紫苑の歩行確認も兼ねて砂浜を一緒に歩いていた。
「こうしてますとまるでデートのようですね」
「そうだな」
彼女は普通に歩けている。
無理をしているようには見えない。
取り敢えず問題なさそうだ。
「このまま水を汲みに川へ向かうが……着いてくるか?」
「えぇ、ご一緒します」
一番最初に見つけ河口へと移動する。
容器はいなくなった彼らが飲んだであろう空のペットボトルを使う。
もちろん、川の水で洗ってからである。
「魚が泳いでますね。捕まえることはできないでしょうか?」
「釣り竿とかないから無理……いや、できるか?」
俺は近くにあった大きな石を投げて川の中にある岩に叩きつける。
すると、数匹の魚が浮かび上がった。
「魚が……」
「石打漁と言うやり方だ。ただし今の日本では禁止されてる」
よい子は真似しないでね……
そう言うことだ。
「では旦那様は犯罪者になったのですね?」
「ここが日本かどうかは怪しいところだがそうなるかもしれない……幻滅したか?」
「いえ、そんなことはありません、例え旦那様が極悪非道な悪の存在になっても愛し続けてみせます!」
「……そうか」
もし嘘でもそう言われるのは嬉しいと感じる。
俺は少し口角を上げながら魚をビニール袋に詰め込んだ。
「こうしてますとまるでデートのようですね」
「そうだな」
彼女は普通に歩けている。
無理をしているようには見えない。
取り敢えず問題なさそうだ。
「このまま水を汲みに川へ向かうが……着いてくるか?」
「えぇ、ご一緒します」
一番最初に見つけ河口へと移動する。
容器はいなくなった彼らが飲んだであろう空のペットボトルを使う。
もちろん、川の水で洗ってからである。
「魚が泳いでますね。捕まえることはできないでしょうか?」
「釣り竿とかないから無理……いや、できるか?」
俺は近くにあった大きな石を投げて川の中にある岩に叩きつける。
すると、数匹の魚が浮かび上がった。
「魚が……」
「石打漁と言うやり方だ。ただし今の日本では禁止されてる」
よい子は真似しないでね……
そう言うことだ。
「では旦那様は犯罪者になったのですね?」
「ここが日本かどうかは怪しいところだがそうなるかもしれない……幻滅したか?」
「いえ、そんなことはありません、例え旦那様が極悪非道な悪の存在になっても愛し続けてみせます!」
「……そうか」
もし嘘でもそう言われるのは嬉しいと感じる。
俺は少し口角を上げながら魚をビニール袋に詰め込んだ。
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