強制無人島生活

デンヒロ

文字の大きさ
上 下
12 / 25
2日目

2-7 二人で就寝

しおりを挟む
水の補充と魚の捕獲をした後、紫苑の制服が乾いたので着替えて貰った。
その後、夜になって捕ってきた魚を枝に刺して焼いた。
鮮度の問題もあるので今日中にすべて食べるつもりだ。

「味付けは何もないですが、これはこれで美味しいですね」

「あぁ、だがやっぱりもう一味……せめて塩が欲しいな」

「塩なら海があるのでできる気がします」

「あぁ、海水を煮詰めることでできると聞いたことがある」

ステンレスのマグカップでも試せるだろうか?
余裕があればやってみようと思う。

「ふぅ……満腹です」

「あぁ、こっちもだ」

俺たちは魚をすべて平らげた。

「……では、一緒に寝ましょうか?」

「本当にいいのか?」

「もちろん」

もうどうにでもなれ……
そう心の中で叫びながら紫苑と共にシェルターに入った。

「少しくっつき過ぎでは?」

柔らかいものが背中に当たっている。

「いいじゃありせんか」

俺の理性は夜を乗り越えることができるだろうか?
いや、例え乗り越えてもこれが数日続くかもしれない。
保てるか?
俺の理性……
しおりを挟む

処理中です...