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悪役令嬢の覚醒
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ティーポットから検出された毒草は、一応念のため毒に耐性がある人間に対しても致死量に相当するように仕込まれていた。
しかし死に至るには、毒草単体の場合だと、カップに注がれた紅茶を飲み干さなければならないように計算されている。
そう──単体、だとである。
ヴィクトリアは実験器具を用いて、毒草に組み合わせる新たな毒物を開発し、希釈しながら自身に投与して、ある程度の耐性をつけていたのだ。
それも、王国の科学では絶対に解析不可能で、なおかつ即効性のある強力な毒物を。
その真相を突き止める術もない王太子は、ただ毒に倒れたヴィクトリアを思い続けていた。
「……公女の意識はまだ戻らないか?」
「はい……話によりますと、毒による出血が続いておられるとのことでございます……」
「意識を失っていてさえ、公女は身を苦しめられているのか……」
王太子の面差しは、ヴィクトリアの痛みを分かち合いたいと言わんばかりに翳った。
──今すぐ会いに行きたい。だが、この事件の陣頭指揮を取らねばならない身の上で、そう軽々には公女を頻繁に見舞うわけにもいかない。
立場は弁えている。裏で根回しを進めていたにせよ、まだヴィクトリアは王国の公女でしかなく、自身の特別な存在として扱うことは公に許されていない。
それに焦れるからこそ、憤りをぶつけることが出来る敵を欲する。
──愚弟も子爵令嬢も、どちらにせよ言い逃れはさせまい。
王太子の心はすでに沸騰している。この煮え湯を浴びせる対象さえ定まれば、あとは誰であれ容赦しないだろう。
「引き続き、王宮とナレステア子爵家の監視を。不審な動きは些少でも見逃すな。──私も公女も息があるからには、必ず何かしらの反応が起きる」
「かしこまりました」
命じて窓から外を見た王太子の目は、さながら戦地に立っているような鋭さだった。
* * *
生と死の狭間で地界を見下ろしていたヴィクトリアは、半月かけて世界のあらゆる姿に触れて、いい加減退屈を覚えてきていた。
──虫も獣も、他の命ある生き物を食らって生き延びるし、人間は命ある生き物を食らうに留まらず、地域や国で戦争に紛争にと、兵士や民の命を軽んじて散らせてゆく。
これらの営みが世界中で絶えることは、刹那たりともありえないことこそが、世の中を動かし続けているのだろうと考えていた。
そこに思いを馳せて煩悶するほど、ヴィクトリアの心には憐れむだけの共感性がない。これは、そう育ち生きてきたのだから、今後培われるかもしれないが現在求められたとしても応じかねる。
世界中をくまなく見下ろしたヴィクトリアは、改めて伏せっている我が身に目をやった。
──さて、下界の私は……やはり死んだように寝ているわね。あら?あの、喉と胃の辺りに見える赤い靄は……毒が働いているという意味かしら?
あれさえ消せれば生還出来るのだけど、とヴィクトリアは思った。掴んで引き剥がせたら、きっと体は楽になる。しかしここは離れた狭間だ。
すると、不意に球体の水が目の前に現れた。
「触れろと言わんばかりね、私が使うように出てきたとしか思えないわ」
ならば使わせてもらってみよう、と、ヴィクトリアは水に触れてみた。水温を感じない水は、見る見るうちに乳白色へと変わり──それから、下界のヴィクトリアに向かって降りてしまった。
そして、意識のない体に吸い込まれる。体は濡れることもなく水を吸収して、シュミーズドレスやシーツももちろん濡れた様子がない。
「……あら、まあ……理解に苦しむわ」
赤い靄が見えていたのも不思議だが、何より彼女をさえも驚かせるのは、それを、乳白色の水が消してしまったことだ。
改めて見下ろすと、下界のヴィクトリアは安らかに眠っているだけのような雰囲気になっている。
「これは……もっと色々出てきてくれないかしら?私は試してみたいのよ、世界中にね」
声に出して要請すると、呼応するように次から次へと、宙に浮かぶ水に、手のひらに収まった宝石に、粉々にしたガラスのような砂にと、地上にあるものとほぼ変わらなく見える物質が現れた。
それらに滅茶苦茶な念を籠めては、雲の隙間から下界に落として効果を確認し、全世界を無作為に被検体とした結果、世界各地で謎の治癒と不審死が相次ぎ──しかし国政が解決や調査に乗り出す隙は与えず──ついに確信するに至れた。
「……これこそが、持って生まれた力だったのね?これは生と死を司る神様なら、私には言いたくないと思うのも当然だわ……楽しいこと……」
堪えきれず、ヴィクトリアは虚空でくつくつと笑った。
──それは、あらゆる物質を触媒にして、薬に出来る──人間に限らず、全ての命あるものの万病に効く万能薬にも、毒に対して耐性のあるもの全てをも倒せる毒薬にも出来る、使い方次第で世界を滅ぼせる凄まじい力だった。
「この力は世界中の命を救えるわ、けれど救っても食物連鎖や戦争は続いてゆくの。それから、世界中の命を滅ぼせるわ、けれど滅ぼしたら終わるだけなの。──どちらも加減することを選ぶわ……私は命ある限り、力を使って救い滅して楽しみましょう。これを知ったとなれば、ここにも用済みよね。──帰りましょう、愛する世界に」
高らかに告げた瞬間、生と死の狭間から魂の姿が消えた──。
* * *
「──様……公女様……!」
眠れるヴィクトリアの瞼がぴくりと動き、ゆっくり開かれる。付き切りで診ていた主治医が、身を乗り出している。
「旦那様にお知らせを!公女様の意識が戻られたと!」
ぎこちなく周りを見ると、兄妹も居合わせている。全員が涙目だ。
「王太子殿下に早馬で伝達を送れ、しかしまだ様子は見に来ないように!」
「……お……兄様……わたくし……」
さすがに半月も眠っていたとなると、声が上手く出ない。枯れた声は都合よく弱々しい。
「ヴィクトリア、もう大丈夫だ」
「わたくし……毒を口に……それから……わたくし……」
「言わなくていい、怖かっただろう。よく目を覚ましてくれた、頑張ったな。許されざる罪を犯したものは、公爵家が一丸となり必ずや処罰させる。狙われたのは王太子かお前か、それとも両者か。どちらにせよ重刑に値する」
「王太子殿下は、あの愚鈍な第二王子と浮気相手の卑しい子爵令嬢に重点を置いて監視されておいでです、お姉様。あのものどもは常に軽はずみで浅はかな言動を繰り返してきましたもの、絶対にほつれが出ますわ」
口々に味方してくれる兄妹の声を聞きながら、なるほど思惑通りに事が運んでいると心で頷き、自身の現状をひとつずつ確かめる。
──爛れていた喉も胃も……今は渇きに餓えているだけで、状態は正常になっているわ。あの水の効力は我ながら素晴らしい。
それはまさに生ける喜び、力を得たものが味わえる多幸感だった。
次には、生と死の狭間で扱った力を、この世界でも確かに使えるのか試したくなってくる。
さっそく動き出したいところだが、今は寝たきりだった体を思う通りに使えるよう調子を戻さなければならないと、ヴィクトリアの頭脳は冷静に計算を始めていた。
「公女様、まずは喉を潤しましょう。お飲みになれそうでしょうか?」
「……ええ……」
主治医が口元に水を運ぶ。僅かに飲み込むと、それを見た周りからは安堵の声が上がった。
潤った喉は心地よく、通った水により意識が冴え渡る。
──そうね、あの二人には楽しませてもらって……最期は心にあるものを洗いざらい吐き出さなければ気の済まないように、そして吐くだけ吐いたら周りの目に絶望して苦しみ抜いて死にゆくような、そんな致死性のある自白剤を作ってあげたくなったわ。
ヴィクトリアの思惑は、もはや誰にも止められないかと思われるほどに、その力を増していた。
しかし死に至るには、毒草単体の場合だと、カップに注がれた紅茶を飲み干さなければならないように計算されている。
そう──単体、だとである。
ヴィクトリアは実験器具を用いて、毒草に組み合わせる新たな毒物を開発し、希釈しながら自身に投与して、ある程度の耐性をつけていたのだ。
それも、王国の科学では絶対に解析不可能で、なおかつ即効性のある強力な毒物を。
その真相を突き止める術もない王太子は、ただ毒に倒れたヴィクトリアを思い続けていた。
「……公女の意識はまだ戻らないか?」
「はい……話によりますと、毒による出血が続いておられるとのことでございます……」
「意識を失っていてさえ、公女は身を苦しめられているのか……」
王太子の面差しは、ヴィクトリアの痛みを分かち合いたいと言わんばかりに翳った。
──今すぐ会いに行きたい。だが、この事件の陣頭指揮を取らねばならない身の上で、そう軽々には公女を頻繁に見舞うわけにもいかない。
立場は弁えている。裏で根回しを進めていたにせよ、まだヴィクトリアは王国の公女でしかなく、自身の特別な存在として扱うことは公に許されていない。
それに焦れるからこそ、憤りをぶつけることが出来る敵を欲する。
──愚弟も子爵令嬢も、どちらにせよ言い逃れはさせまい。
王太子の心はすでに沸騰している。この煮え湯を浴びせる対象さえ定まれば、あとは誰であれ容赦しないだろう。
「引き続き、王宮とナレステア子爵家の監視を。不審な動きは些少でも見逃すな。──私も公女も息があるからには、必ず何かしらの反応が起きる」
「かしこまりました」
命じて窓から外を見た王太子の目は、さながら戦地に立っているような鋭さだった。
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生と死の狭間で地界を見下ろしていたヴィクトリアは、半月かけて世界のあらゆる姿に触れて、いい加減退屈を覚えてきていた。
──虫も獣も、他の命ある生き物を食らって生き延びるし、人間は命ある生き物を食らうに留まらず、地域や国で戦争に紛争にと、兵士や民の命を軽んじて散らせてゆく。
これらの営みが世界中で絶えることは、刹那たりともありえないことこそが、世の中を動かし続けているのだろうと考えていた。
そこに思いを馳せて煩悶するほど、ヴィクトリアの心には憐れむだけの共感性がない。これは、そう育ち生きてきたのだから、今後培われるかもしれないが現在求められたとしても応じかねる。
世界中をくまなく見下ろしたヴィクトリアは、改めて伏せっている我が身に目をやった。
──さて、下界の私は……やはり死んだように寝ているわね。あら?あの、喉と胃の辺りに見える赤い靄は……毒が働いているという意味かしら?
あれさえ消せれば生還出来るのだけど、とヴィクトリアは思った。掴んで引き剥がせたら、きっと体は楽になる。しかしここは離れた狭間だ。
すると、不意に球体の水が目の前に現れた。
「触れろと言わんばかりね、私が使うように出てきたとしか思えないわ」
ならば使わせてもらってみよう、と、ヴィクトリアは水に触れてみた。水温を感じない水は、見る見るうちに乳白色へと変わり──それから、下界のヴィクトリアに向かって降りてしまった。
そして、意識のない体に吸い込まれる。体は濡れることもなく水を吸収して、シュミーズドレスやシーツももちろん濡れた様子がない。
「……あら、まあ……理解に苦しむわ」
赤い靄が見えていたのも不思議だが、何より彼女をさえも驚かせるのは、それを、乳白色の水が消してしまったことだ。
改めて見下ろすと、下界のヴィクトリアは安らかに眠っているだけのような雰囲気になっている。
「これは……もっと色々出てきてくれないかしら?私は試してみたいのよ、世界中にね」
声に出して要請すると、呼応するように次から次へと、宙に浮かぶ水に、手のひらに収まった宝石に、粉々にしたガラスのような砂にと、地上にあるものとほぼ変わらなく見える物質が現れた。
それらに滅茶苦茶な念を籠めては、雲の隙間から下界に落として効果を確認し、全世界を無作為に被検体とした結果、世界各地で謎の治癒と不審死が相次ぎ──しかし国政が解決や調査に乗り出す隙は与えず──ついに確信するに至れた。
「……これこそが、持って生まれた力だったのね?これは生と死を司る神様なら、私には言いたくないと思うのも当然だわ……楽しいこと……」
堪えきれず、ヴィクトリアは虚空でくつくつと笑った。
──それは、あらゆる物質を触媒にして、薬に出来る──人間に限らず、全ての命あるものの万病に効く万能薬にも、毒に対して耐性のあるもの全てをも倒せる毒薬にも出来る、使い方次第で世界を滅ぼせる凄まじい力だった。
「この力は世界中の命を救えるわ、けれど救っても食物連鎖や戦争は続いてゆくの。それから、世界中の命を滅ぼせるわ、けれど滅ぼしたら終わるだけなの。──どちらも加減することを選ぶわ……私は命ある限り、力を使って救い滅して楽しみましょう。これを知ったとなれば、ここにも用済みよね。──帰りましょう、愛する世界に」
高らかに告げた瞬間、生と死の狭間から魂の姿が消えた──。
* * *
「──様……公女様……!」
眠れるヴィクトリアの瞼がぴくりと動き、ゆっくり開かれる。付き切りで診ていた主治医が、身を乗り出している。
「旦那様にお知らせを!公女様の意識が戻られたと!」
ぎこちなく周りを見ると、兄妹も居合わせている。全員が涙目だ。
「王太子殿下に早馬で伝達を送れ、しかしまだ様子は見に来ないように!」
「……お……兄様……わたくし……」
さすがに半月も眠っていたとなると、声が上手く出ない。枯れた声は都合よく弱々しい。
「ヴィクトリア、もう大丈夫だ」
「わたくし……毒を口に……それから……わたくし……」
「言わなくていい、怖かっただろう。よく目を覚ましてくれた、頑張ったな。許されざる罪を犯したものは、公爵家が一丸となり必ずや処罰させる。狙われたのは王太子かお前か、それとも両者か。どちらにせよ重刑に値する」
「王太子殿下は、あの愚鈍な第二王子と浮気相手の卑しい子爵令嬢に重点を置いて監視されておいでです、お姉様。あのものどもは常に軽はずみで浅はかな言動を繰り返してきましたもの、絶対にほつれが出ますわ」
口々に味方してくれる兄妹の声を聞きながら、なるほど思惑通りに事が運んでいると心で頷き、自身の現状をひとつずつ確かめる。
──爛れていた喉も胃も……今は渇きに餓えているだけで、状態は正常になっているわ。あの水の効力は我ながら素晴らしい。
それはまさに生ける喜び、力を得たものが味わえる多幸感だった。
次には、生と死の狭間で扱った力を、この世界でも確かに使えるのか試したくなってくる。
さっそく動き出したいところだが、今は寝たきりだった体を思う通りに使えるよう調子を戻さなければならないと、ヴィクトリアの頭脳は冷静に計算を始めていた。
「公女様、まずは喉を潤しましょう。お飲みになれそうでしょうか?」
「……ええ……」
主治医が口元に水を運ぶ。僅かに飲み込むと、それを見た周りからは安堵の声が上がった。
潤った喉は心地よく、通った水により意識が冴え渡る。
──そうね、あの二人には楽しませてもらって……最期は心にあるものを洗いざらい吐き出さなければ気の済まないように、そして吐くだけ吐いたら周りの目に絶望して苦しみ抜いて死にゆくような、そんな致死性のある自白剤を作ってあげたくなったわ。
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