異世界から来る兄の手紙

ゆぃ♫

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ちょっと行ってくる?

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いつもの変わらない日学校から帰ってくると、兄と玄関で遭遇した。「茜ちょっと行ってくるわ!いつ帰るかはわかんないけど」 

といつもの趣味に出かける服装と鞄を背負って靴を履きながら言った。

「ん?キャンプ行くの?」と服装を見て問いかけると。斜め上に視線を向け、少し考えているそぶりを見せた。

「まーそんなとこ、誘われててさあんまどんな感じか知らないんだよね」とゆっくりした口調で答えた。

「ふーん、月曜から仕事でしょ?それまでに帰ってくるよね?」といつ帰るかわからないと言う言葉が気になり問いかける。

「んーそのつもりではあるんだけど、わからん」

と大好きな少しはにかんだような笑顔で答えた。

「じゃーいつも見たく写真とか送って」と返事をしながら送り出すのに手を振った。

「うん」とにこーっとしてなぜかギューっと抱きしめて頭ポンポンされた。

え?何事?と思っていると、「じゃ」と手を挙げて出て行った。

不思議だなーと思いながら、リビングに入っていくと、母がキッチンにいたので「ただいまー、なんかお兄ちゃん変じゃなかった?」と聞いてみると。

「あーそういえばいつもありがとうって言われたわ…」とご飯を作る手を止めて答える。

いつも、いろいろなことを恥ずかしげもなく口にする兄だが何かがいつもと違う?ような気がする…

と不思議に思いながら部屋に服を着替えに行くのであった。

夕食時、父が帰ってきてすぐ「ただいま、匠はどうしたんだ?」と兄について聞いてきた。
それに対して母が「わからないんだけど、茜にも変な行動してたみたいで、あなたにも?」と確認するように聞く。

「そうなんだ、夕方頃かな?電話がきて何事か?と思ったら『しばらく知り合いのところに行くからいつ帰かわからないけどよろしくね!いつもありがとう』って言われてな?詳しく聞こうと思ったんだが急ぐからって切られちまった」と首をかしげる。

「やっぱりいつもと違うよね?いつもフラフラーって帰ってこない時ってあるけど行く前に言わないよね?」
とみんなで首をかげた。

そうなのだ、いつも居ないなーと思ったら、キャンプ道具一式なくて、キャンプ行ったんだなーって感じで判断して、数日したら帰ってきて色々な土産話をしてくれる。

夏休み時期には1ヶ月とか帰ってこない時もあった。そしたら「山にいたら曜日感覚なくて~気がついたら1ヶ月経ってたわ」という感じで笑っていた。

えーって感じである…仕事は?って聞いたことがあるが、「しばらく有給で次来た時から出社するって言ってある」と呑気な感じである、そんな職場もあるものだろうか?
と思うのだが…いけてるようでやめたって話は聞いていない。

そんなこんなで1ヶ月…連絡がこない?
帰ってこない?どうしているのだろうか?…と思いながら宿題を部屋でしていると、リビングから茜ーと呼ぶ声が聞こえる。

「はーい」と返事をして降りていくと、手紙を渡された?

「匠から茜に手紙だ」と渡される「皆んなにあるの??」と首を傾げた

「いや、茜にだけだ。よんでみろなんて書いてある?」
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