28 / 30
「番外編」皆の日常
1、ガイアス編
しおりを挟む
最近、新たなSSランク冒険者が現れた。その名はシン。俺がギルマスをしていた時にこの冒険者ギルドに加盟した、新進気鋭の冒険者だ。…その彼は、現在俺に完全平伏をさせている。
「なぁ、許してくれよ!シン。」
「…。」
「頼むから、なぁ!」
「…。」
「別に、二つ名をつけることぐらい、普通のことだろ!?」
「…え、マジ?」
「…あぁ。」
こいつ、シンは、本当に、力の底が見えない程にとんでもなく強い…が、なぜか常識に疎い。…いや、一般的な知識はあるが、常識と手加減とついでに俺への優しさが欠落している…!どこから知ってきたのか知らんが、俺がこいつの二つ名をこっそり広めようとしたのだが、着手した次の日に見つかった。…んで、ゲンコツを食らった。
「いいだろ、〈殲滅王〉。かっこいいじゃないか?…っっククッ。」
いやぁ、真面目な顔して言いくるめようとしたんだが…最後で吹き出してしまった。
「ククッ。あははははっ。やべぇ、自分で考えたけど、ダサすぎて…あははははは!」
「…こいつ…。アレ、ナシな。」
「ああああああ!?悪かった…ックク。」
ちなみに、この「アレ」とは、こいつがどっかから持ってくる酒である。本人は、最近手に入れた魔具の応用とか言っていたが、本当にそうなのかは知らん。と言うか、こいつの隠し持つ手札の全容は未だ誰も知らないと思う…。
「いや、でもまぁ、二つ名は庶民にとっては結構話題に上がるんでな。これも一つの娯楽みたいなものだし。…あ、そういえば、新しいSSランク以上の冒険者が出たら、どっかの闘技場で、ひとつ前にSSランクになった冒険者と戦う必要があるんだが、それを覚えていてくれ。」
「そうか…めんどい。よし、ランクを返上しよう。Sランクにチェンジで。」
「待て待て待て待て!?どこ行こうとしてるー!?」
「いや…王城にランクの返上に…。」
「いやいや、あっちも体裁があるから、そう簡単に返上はできんぞ?英雄に対する報酬のようなものだ。」
「…そうか…だが要らん!」
「…。」
やっぱこいつ、どっかおかしいわ。普通この世界にいる人はそのランクを貰えるのは最上の名誉なんだが…。…もしかして、本当に違う世界から来てたり…まぁ、詮索はしないほうがいいか。と言うか、それが冒険者のマナーだがな。
「ちょっと、うるさいですよ!」
「「はいぃ!」」
ギルドの酒場でこうやって騒いでいると、嫁に怒られた。…と言うか、シンってほんとにウチの嫁に弱いな。…多分、シンの数少ない弱点なのでは…?
「さて、俺は帰らせてもらうぞ。家の勇者様に、模擬戦を頼まれている。」
…普通は、勇者相手の模擬戦とかできんぞ…?特に、あの勇者は他の勇者と違うようだしな…。もしかしたら、俺でも負けるかも知れない…。
「じゃ、じゃあ我が愛しの嫁の手伝いでもしようかな…。と言うか、まぁ、半分押し付けたようなもんだし、手伝うのは当たり前か…。」
「なぁ、許してくれよ!シン。」
「…。」
「頼むから、なぁ!」
「…。」
「別に、二つ名をつけることぐらい、普通のことだろ!?」
「…え、マジ?」
「…あぁ。」
こいつ、シンは、本当に、力の底が見えない程にとんでもなく強い…が、なぜか常識に疎い。…いや、一般的な知識はあるが、常識と手加減とついでに俺への優しさが欠落している…!どこから知ってきたのか知らんが、俺がこいつの二つ名をこっそり広めようとしたのだが、着手した次の日に見つかった。…んで、ゲンコツを食らった。
「いいだろ、〈殲滅王〉。かっこいいじゃないか?…っっククッ。」
いやぁ、真面目な顔して言いくるめようとしたんだが…最後で吹き出してしまった。
「ククッ。あははははっ。やべぇ、自分で考えたけど、ダサすぎて…あははははは!」
「…こいつ…。アレ、ナシな。」
「ああああああ!?悪かった…ックク。」
ちなみに、この「アレ」とは、こいつがどっかから持ってくる酒である。本人は、最近手に入れた魔具の応用とか言っていたが、本当にそうなのかは知らん。と言うか、こいつの隠し持つ手札の全容は未だ誰も知らないと思う…。
「いや、でもまぁ、二つ名は庶民にとっては結構話題に上がるんでな。これも一つの娯楽みたいなものだし。…あ、そういえば、新しいSSランク以上の冒険者が出たら、どっかの闘技場で、ひとつ前にSSランクになった冒険者と戦う必要があるんだが、それを覚えていてくれ。」
「そうか…めんどい。よし、ランクを返上しよう。Sランクにチェンジで。」
「待て待て待て待て!?どこ行こうとしてるー!?」
「いや…王城にランクの返上に…。」
「いやいや、あっちも体裁があるから、そう簡単に返上はできんぞ?英雄に対する報酬のようなものだ。」
「…そうか…だが要らん!」
「…。」
やっぱこいつ、どっかおかしいわ。普通この世界にいる人はそのランクを貰えるのは最上の名誉なんだが…。…もしかして、本当に違う世界から来てたり…まぁ、詮索はしないほうがいいか。と言うか、それが冒険者のマナーだがな。
「ちょっと、うるさいですよ!」
「「はいぃ!」」
ギルドの酒場でこうやって騒いでいると、嫁に怒られた。…と言うか、シンってほんとにウチの嫁に弱いな。…多分、シンの数少ない弱点なのでは…?
「さて、俺は帰らせてもらうぞ。家の勇者様に、模擬戦を頼まれている。」
…普通は、勇者相手の模擬戦とかできんぞ…?特に、あの勇者は他の勇者と違うようだしな…。もしかしたら、俺でも負けるかも知れない…。
「じゃ、じゃあ我が愛しの嫁の手伝いでもしようかな…。と言うか、まぁ、半分押し付けたようなもんだし、手伝うのは当たり前か…。」
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
転生魔竜~異世界ライフを謳歌してたら世界最強最悪の覇者となってた?~
アズドラ
ファンタジー
主人公タカトはテンプレ通り事故で死亡、運よく異世界転生できることになり神様にドラゴンになりたいとお願いした。 夢にまで見た異世界生活をドラゴンパワーと現代地球の知識で全力満喫! 仲間を増やして夢を叶える王道、テンプレ、モリモリファンタジー。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる